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フリーランスとは?定義やなるまでの流れ、主な仕事をわかりやすく解説

フリーランスとは?定義やなるまでの流れ、主な仕事をわかりやすく解説

フリーランスになるにはどうすればよいか、すぐに説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。

そもそもフリーランスとはどういう意味なのか、これからフリーになることを視野に入れている人であれば、自営業や個人事業主との違いなども詳しく知りたいところですよね。この記事では、フリーランスの定義や種類、仕事(業種)などについてわかりやすく解説します。女性や未経験でもフリーランスになれるのか、フリーランスで失敗しないコツなどを知りたい際はお役立てください。

フリーランスとは

フリーランスとは

フリーランスとは、会社や店舗、各種団体などに雇用されず、個人で仕事を受注して働くことを指します。ここでは、フリーランスの詳しい定義や自営業、フリーターとの違いなどについて解説します。

フリーランスの定義

フリーランスとは、会社などの組織に属さず、個人で自由に仕事を請け負うことなどの働き方をさします。雇用されて給料をもらうのではなく、組織または個人から依頼のあった仕事を自分の裁量で受注して働き、その対価として報酬を得て収入としています。

フリーランスと自営業の違い

自営業とは、自分で事業を営んでいることをさします。自分で事業を営むという意味においては、自営業もフリーランスも同じですが、自営業には会社を設立している経営者や個人商店、飲食店などの店舗経営者、開業届を出して事業を営んでいる個人事業主なども含まれます。

フリーランスとして働いている人の中には、会社設立していない人や開業届を出していない人もいます。フリーランスは「自由業」と呼ばれることもあり、自営業の中に含まれる働き方の1つということができるでしょう。

フリーランスの平均年収

フリーランス協会の調査結果をまとめた「フリーランス白書2022」のデータによると、フリーランスの平均年収は200~400万がもっとも多く、全体の3割近くを占めていました。次いで200万円未満が21.8%、400~600万円が17.5%となっていることがわかっています。

フリーランスの収入は毎月一定でないことも多く、毎年大きく変動するケースも少なくありません。また、フリーランスとして働く業種などにもよるため、一概にまとめられない部分も多いでしょう。

フリーランスと個人事業主の違い

フリーランスと個人事業主の違い

フリーランスと個人事業主の違いは、税務署へ開業届を提出しているかどうかによって決まります。

例えば、開業届を提出して個人事業主となっていても「フリーランスとして働いている」ということは間違いではありません。しかし、開業届を提出していないフリーランスの人は、自身を個人事業主と名乗ることはできないのです。

ちなみに、フリーランスと間違われることのある「フリーター」とは、フリーアルバイター(free arbeiter)またはフリーランスアルバイター(free lance arbeiter)を略した造語です。パートやアルバイトとして働く、またはそういった職を探している人を指しており、フリーランスとは異なります。

現在進行形で仕事をしていなくても「フリーランス」と名乗れるなど、フリーランスとフリーターに似ている点があることは事実です。しかし、フリーターはパートやアルバイトなど、あくまでも雇用されて働くことを希望している点がフリーランスとは違います。

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フリーランスが注目されている理由

フリーランスが注目されている理由

近年、フリーランスという働き方が注目されている理由として、インターネットの普及やコロナ禍の対策などによるリモートワーク環境が整ってきた点が挙げられます。通勤の必要がなくなることで、組織に縛られない自由な働き方を選択する人が増えてきているのです。

このほかにも、副業を禁止しない企業が増えている点や、フリーランスの増加に伴い、フリーランス向けの仕事や案件も比例して増えている点も、理由の1つとなっているでしょう。

フリーランスのメリット

フリーランスのメリット

フリーランスのメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • すべて自分で自由に決められる
  • 報酬も自由に設定できる
  • 通勤や勤務時間に縛られることなく働ける
  • 案件次第で高額年収も期待できる

フリーランスのデメリット

フリーランスのデメリット

フリーランスには多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。フリーランスになってから後悔することのないよう、デメリットについてもある程度知っておきましょう。

  • 収入が不安定
  • 仕事を受ける・受けないの判断が自己責任である
  • 会社員に比べるとローンが通りにくい

特に収入面でデメリットに感じる点が多いため、マンションや車の購入などは会社員のうちに済ませてから独立するケースもあります。

フリーランスが活躍する主な仕事一覧

フリーランスが活躍する主な仕事一覧

フリーランスが活躍する主な仕事について、以下で具体的な仕事内容を紹介していきます。

グラフィックデザイナー

Web上のサイトだけでなく、印刷物や雑誌、ポスターなどのグラフィック部分をデザインする仕事です。特に必要な資格はありませんが、イラストレーターやフォトショップの知識は必須となるでしょう。

Webデザイナーと同様、案件によって報酬は大きく異なりますが、平均年収は300~400万となることが多いようです。

Webライター

Web上のホームページやメディアなどに掲載するコラムや記事などを執筆する仕事です。文章作成能力やSEO(Webサイトの検索結果を向上させる施策)の知識などが必要ですが、未経験からでも比較的フリーランスになりやすい職業の1つでもあります。

難易度が低い分、近年ではWebライターが増えすぎていると言われることもあり、平均的な報酬は低めとなります。

Webデザイナー

店舗のホームページや企業サイトなどのデザインをする仕事です。デザインを作成するソフトウェアの知識やクライアントの要望を聞き取る力に加えて、デザインのセンスも必要となります。

特に必要な資格などはなく、未経験からのスタートも可能ですが、案件によって報酬はまちまちです。実績や知名度が高まれば、高額報酬も期待できるでしょう。

カメラマン

カメラによる撮影や画像の加工、処理などを行う仕事です。単独で撮影のみを行うこともあれば、取材やインタビューなどに同行して撮影を行う場合もあります。

撮影や加工の知識が必要となりますが、未経験でもSNSなどを活用して仕事の依頼を受けることも可能です。また、カメラやレンズなどの高額な機材が必要となるため、初期費用は高めとなるでしょう。

イラストレーター

Webサイトや雑誌、ポスターなど、クライアントから依頼を受けてイラストを作成する仕事です。紙と画材を使用して描くアナログな手法もありますが、近年ではデジタルが主流となりつつあります。

必ずしも高い技術や画力を持つ必要はなく、案件によっては未経験でも仕事にしやすい反面、報酬は低めのフリーランスが多い職業でもあります。

プログラマー

企業などで使われるソフトウェアやハードウェアを、希望通りに動かすためのプログラミングを行う仕事です。高度なコンピューターの知識を必要とする職業で、会社員としてプログラマーを経験した後にフリーランスとして独立するケースが多くなっています。

プログラマーの仕事は、依頼を受ける企業やソフトウェアなどによって求められるスキルが多岐にわたるため難易度は高めですが、その分年収も高めとなり、案件によっては600万円以上を稼ぐことも可能と言われています。

フロントエンドエンジニア

アプリケーションやソフトウェアのうち、エンドユーザーが触れる部分の構築や設計を行うエンジニアです。HTMLやJavaScriptなどの言語を使ってコーディングを行います。職業としては新しい分野となります。

プログラマーと同様難易度は高め、年収もほかの職業に比べると高めとなっていますが、案件によって異なります。

翻訳・通訳

英語や韓国語、中国語など、海外のさまざまな言語と日本語との翻訳や通訳をする仕事です。外国語を日本語へ訳す和訳と、日本語を外国語へ訳す仕事に大きく分けられます。

特定の外国語に関する知識だけでなく、日本語への深い理解も必要とされる仕事です。専門性の高い職業であることから、フリーランスの通訳や翻訳家として働ける人の存在自体が限られますが、着実に経験を積んで評価されれば、比較的安定して案件を受けやすい職業でもあります。

ヘアメイクアップアーティスト

クライアントの要望に応じて、ヘアセットやメイクを行う仕事です。デザイナーと同様、資格よりもセンスとコミュニケーション力が必要となる仕事でもあります。

成人式や卒業式など、シーズンによって繁忙期が発生する点と、メイク道具などのコストが高めとなる点がリスクとして挙げられますが、人気アーティストとなれば高い報酬も期待できるでしょう。

スタイリスト

洋服のコーディネートやスタイリングをする仕事です。雑誌の撮影などでモデルの衣装を担当するほか、舞台や映画、コンサートのスタイリングを担当する仕事もあります。

華やかな職業に見えがちですが、重い衣装やアクセサリーを各現場まで移動させるなど、重労働の一面もあります。大きな仕事の依頼を受けるには業界とのパイプが必須となるため、フリーランスとして稼ぐにはハードルは高めといえるでしょう。

1人でも開業できるおすすめの業種はこちらの記事でも解説しています。

フリーランスの仕事の獲得方法

フリーランスの仕事の獲得方法

フリーランスの平均年収は200~600万円とかなり開きがあり、仕事の獲得方法によっても異なります。フリーランスが仕事を獲得するには、以下のような方法が挙げられるでしょう。

【フリーランスの仕事の獲得方法】
  • 知人や仕事仲間からの紹介
  • クラウドソーシング
  • SNS

過去に会社員として働いていた経験があれば、元同僚や上司などから仕事を依頼してもらえる場合があります。クラウドソーシングも、仕事を獲得する場所としておすすめです。SNSでの発信力があれば、仕事の依頼が舞い込んでくることもあるでしょう。

フリーランスに求められるもの

フリーランスに求められるもの

フリーランスとして働く場合に求められるスキルとして「ブランディング力」と「自己管理能力」が挙げられます。

自分は何が得意で、どういったスキルを提供できるか、競合するほかのフリーランスよりも強みとなる部分は何かなどを明確にできると、得意な案件を掴みやすくなるでしょう。

また、すべてにおいて自由に働けるとはいえ、一度案件を受ければ納期や締め切り、予算などは守る必要があります。

しっかりと自己管理を行い、良いサービスを提供することが信頼につながるため、自己管理能力も必須のスキルといえるかもしれません。

フリーランスに向いている人の特徴

フリーランスに向いている人の特徴

フリーランスに向いている人の特徴は以下の通りです。

  • 責任感が強い
  • プレゼン力が高い
  • 失敗から学べる
  • 人脈を作るのがうまい
  • 傾聴力がある

こうした特徴のある人は、フリーランスとして成功しやすいといえるでしょう。

フリーランスに向いていない人の特徴

フリーランスに向いていない人の特徴

フリーランスに向いていない人の特徴は以下の通りです。

  • 与えられた仕事だけをしていたい
  • 安定した収入が欲しい
  • 約束を守れない
  • 責任感がない

特に「与えられた仕事だけをしたい」「安定した収入が欲しい」に当てはまる人は、フリーランスに向かないでしょう。約束を守ることや責任感を持つことは、フリーランスに限らず、社会人として大切なポイントでもあります。

フリーランスになる前に準備しておくべきこと

フリーランスになる前に準備しておくべきことは、下記のとおりです。

  • クレジットカードの契約
  • ローンを組む
  • 賃貸契約
  • 仕事用の銀行口座の準備
  • 仕事に関する備品を備える

フリーランスになると「収入が不安定」と判断されやすく、クレジットカードやローン、賃貸契約の審査に通りづらい傾向があります。

また、銀行口座や備品など自分の業務に必要なものは何かリストアップしておきましょう。フリーランスになる前にやるべきことはこちらの記事で解説しています。

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フリーランスになるまでの流れ

フリーランスになるまでの流れ

フリーランスになるまでの大まかな流れは以下のようになります。

  1. 仕事を獲得する
  2. 開業届の提出
  3. その他の開業関連書類の提出
  4. その他の手続き

以下でそれぞれについて見ていきましょう。

1.仕事を獲得する

まずはフリーランスとしての仕事を獲得しておくことが前提となります。最初は副業から始めて独立するフリーランスも多いものです。簡単な案件でもよいので、仕事を獲得するルートも確保しておきましょう。

2.開業届の提出

事業の開始等の事実があった日から1ヶ月以内に、開業届を提出します。

開業届は、個人事業主として働く際に納税地を所轄する税務署へ提出する書類です。開業届の用紙は税務署で手に入れられるほか、国税庁のホームページからもダウンロードが可能です。不明な点があれば、税務署へ問い合わせてみるとよいでしょう。

3. その他の開業関連書類の提出

その他の開業関連書類についても提出が必要となります。

青色申告承認申請書、青色事業専従者給与に関する届出、消費税課税事業者届出、給与支払事務所等の開設・移転・廃止の届け出などを行う必要があります。

4.その他の手続き

開業する際にやっておくと良い手続きとしては、以下のようなものも挙げられます。

【その他の手続き】
  • 屋号での口座開設
  • 屋号の印鑑作成
  • 事務所を構える場合は物件の契約など

フリーランスを考えている方はこちらの記事で、事前に準備するべきことを詳しく解説しています。

フリーランスになって失敗しないためのポイント

フリーランスになって失敗しないためのポイント

フリーランスになって後悔しないためには、以下のポイントも参考にしてみましょう。

  • 身元のしっかりしたクライアントから受注する
  • 収入が少ない時のための自己資金や貯蓄を準備しておく
  • 最初は副業から始めてみる

身元の確かなクライアントから継続して仕事の依頼を受けられるようになれば、フリーランスとしての収入も安定してくるでしょう。それまでの間は、自己資金や貯蓄が支えとなります。フリーランスには福利厚生もないため、金銭管理はしっかりとしておくことをおすすめします。

フリーランスとして働くうえで必要なお金の知識

フリーランスとして働く場合、不規則な収入により、年間の税金の予測が非常に重要になります。節税のためにも経費や確定申告の方法は事前に把握しておきましょう。

フリーランスになったら必要な確定申告

フリーランスとして働く場合、基本的には確定申告を行います。「確定申告」とは、1年間に生じた所得や税金の額を計算し、税務署に申告を行うことです。

ただし、所得金額が基礎控除額(所得控除から必ず差し引きをする控除)の48万円を下回る場合や、源泉徴収されている場合は、確定申告は不要となります。

確定申告のやり方はこちらの記事で詳しく解説しています。

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フリーランスが経費計上できるもの

事業の準備をするなかで必要な備品や交通費などが、どこまで経費として計上できるのか、事前に勉強しておきましょう。

経費は確定申告で節税するために欠かせません。確定申告では、1年間の収入から経費や控除分を引き、所得を算出し、納めるべき税金が決まります。全ての経費をきちんと差し引けば納税額が下がる可能性があるのです。詳しくは、こちらの記事で解説しています。

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フリーランスの売上額で決まる、消費税

フリーランスは、売上の額によって消費税が課税されるか否か決まります。主な課税条件は、以下のとおりです。

  • 2年前の売上が1,000万円を超えている
  • 2年前の売上が1,000万円を超えていないものの、1年前の1月1日〜6月30日までの売上もしくは従業員に支払った給与・賞与が1,000万円を超えている
  • 消費税課税事業者選択届出書を出している

フリーランスの消費税の計算方法や申告から納税までの流れは、こちらの記事で詳しく解説しています。

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フリーランスとして働くなら「起業の窓口」を活用しよう!

まとめ

フリーランスとは、会社などの組織に属することなく、個人的に仕事を受注して報酬を得る働き方のことです。フリーランスになれば、さまざまなことを自分の裁量で自由に決められる反面、収入の不安定さや自己責任の重さなどがデメリットとなります。

フリーランスの仕事は、ライターやイラストレーター、プログラマーなど多岐にわたり、職種によってはフリーランスを目指すうえで非常に高いスキルが求められる場合もあるものの、中には未経験や副業からスタートできるものもあるため、興味のある人はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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記事監修
中野裕哲
中野 裕哲 HIROAKI NAKANO
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP 技能士。 V-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「あの起業本」の著者。著書16冊、累計20万部超。経済産業 省後援「DREAMGATE」で11年連続相談件数日本一。
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