起業時にホームページが必要な理由は?起業後に役立つ場面や費用相場を解説!
起業する場合には、ホームページの開設が必要不可欠です。
仮に起業時の認知度が低い状況でも、ホームページの存在によって多くの方に向けて情報を発信することが可能となります。
ホームページ制作には、制作費・ドメイン費用・サーバー代金などの経費が発生しますが、法人としての信頼度を向上させ、事業内容を広めるための大切な役割を担います。
また、日本に存在する90%以上の企業が自社ホームページを所有しており、普及率は毎年増加しています。ホームページは、企業にとって必要不可欠な存在といえるでしょう。
この記事では、起業時にホームページが必要な理由、起業後に役立つ場面や失敗例、費用相場について解説しています。
- 【この記事のまとめ】
- 起業時にホームページを開設することは必須です。認知度向上や信頼性の確保に役立ち、多くの企業が既に所有しています。
- ホームページは業務内容の明確化や企業イメージの定着、集客や宣伝活動のツールとして重要です。多くの業種で普及しています。
- ホームページ開設にはサーバーやドメインが必要で、費用は制作方法によって異なります。安価なレンタルサーバーとしてロリポップが推奨されています。
- 起業時にホームページが必要となる理由
- 業務内容を明確化して企業イメージを作れる
- 各種手続きで提示を求められる
- 取引先や顧客の信用度を向上させる
- 集客や宣伝活動のツールにできる
- ホームページ開設が起業後に役立つ場面
- 顧客やクライアントの商談時に参考資料になる
- ブログで実績や社風を伝えられる
- 起業時に作るホームページの失敗例
- 高額な料金で制作を依頼をしてしまう
- デザイン重視で制作してしまう
- 制作後の運用方法を考えていない
- 問い合わせフォームがない
- ホームページを作るときに必要なもの
- サーバー
- ドメイン
- ホームページ
- ホームページを作る際の費用相場
- 個人で作る場合の費用
- フリーランスに依頼した場合の費用
- 制作会社に依頼した場合の費用
- レンタルサーバーはロリポップが安くておすすめ!
- まとめ
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起業時にホームページが必要となる理由
総務省の『通信利用動向調査』によると、ホームページを持つ企業の割合は91.8%と高水準を保っており、令和3年よりも1.4%上昇しています。
また、令和4年の産業分類別のホームページ開設状況は以下の通りです。
- 金融・保険業:100.0%
- 情報通信業:99.2%
- 建設業:98.2%
- 不動産業:95.5%
- 卸売・小売業:93.8%
- 製造業:91.0%
- サービス業・その他:89.7%
- 運輸業・郵便業:87.6%
開設状況はほぼすべての業種で90%以上となっており、ホームページを持つ企業は年々右肩上がりに増えています。
法人が起業時にホームページを開設する理由は、社会的信用の確保・事業内容の明確化・認知度アップが主な理由です。
企業のホームページは、事業内容を紹介するパンフレットと同様の意味を持ちながら、相手の場所や時間に関係なく情報を伝えられるメリットがあります。
ここでは、起業時にホームページが必要となる理由をさらに詳しく解説します。
業務内容を明確化して企業イメージを作れる
事業内容を明確化して企業イメージを作るためには、ホームページを開設する必要があります。総務省の調査によれば、令和3年において日本国内に368万の企業が存在します。
膨大にある企業のなかで、取引先や消費者に対して事業内容を明確に伝えることは非常に難しいため、ホームページを通じて企業イメージを定着させることが重要です。
ホームページで事業内容を明確化し、自社の企業イメージを表現することで、安心感のアップや信頼度の向上につながります。
また、企業イメージにマッチしたホームページを開設することで、他社と差別化を図り、会社名と事業内容を紐づけるブランディングが可能です。
各種手続きで提示を求められる
起業したばかりの企業は、各種手続きでホームページの提示が求められることがあります。
例えば、金融機関で創業融資を受ける際は、事業計画と事業内容を確認するために担当者からホームページの提示を求められるケースも少なくありません。
自社のホームページを開設していないと融資を受けられないわけではありませんが、金融機関の担当者は事業計画書の内容と融資を受ける動機をホームページで確認するこもあります。
また、融資以外でもホームページの提出を求められるケースもあります。役所などに提出する書類にホームページの記載欄が設けられている書類などもあります。
「起業の窓口」の特集ページ「AI×起業」では、AIを活用して事業計画書を簡単に作成する方法を紹介!
詳しくは「【できるのか?】ChatGPTを使ってたった1時間で事業計画書を書くアラフォー起業家。《小説「AI起業」シリーズ#01》」をご覧ください。
取引先や顧客の信用度を向上させる
法人として起業した場合、ホームページの有無によって取引先や顧客の信用度が変わることがあります。
ホームページはインターネット上の看板のような役割を担っているため、開設していない場合は取引先や顧客からの信用度が低下する原因となってしまうかもしれません。
法人として社会的信用を獲得し、顧客や取引先からも信頼してもらうためには、自社の情報を世間に公開することが大切です。
起業直後の認知度が低いときだからこそ、事業内容の詳細やアピールポイントを掲載したホームページを開設し、信用度の獲得を目指していきましょう。
集客や宣伝活動のツールにできる
ホームページは、集客や宣伝活動のツールとして利用できます。
ホームページ上に自社の製品やサービスの内容、料金などを掲載することで、多くの方からの認知度向上が期待できます。
しかし、起業直後に開設したホームページはSEOが弱く検索上位に表示されにくいため、SNSとの連携やリスティング広告の利用がおすすめです。
例えば、SNS上でサービス内容を広めるためのキャンペーンを開催し、細かな事業内容が掲載された自社のホームページに誘導することで、問い合わせや契約などにもつながります。
ホームページにはさまざまな活用方法がありますが、新商品や新サービスの紹介、自社が力を入れている部分を積極的にアピールすることで、集客や宣伝活動のツールとしての効果が期待できます。
ホームページ開設が起業後に役立つ場面
ホームページを開設しておくことで、起業後のさまざまな場面で役立ちます。ここでは、ホームページ開設が起業後に役立つ場面を解説します。
顧客やクライアントの商談時に参考資料になる
営業活動やクライアントの商談時には、自社のホームページが参考資料になります。
紙媒体の資料ではなく、タブレットやパソコンを利用しながらホームページを見せて料金体系や取り組みなどを説明できれば、顧客やクライアントに多くの情報を伝えることが可能です。
また、写真や動画が掲載されたホームページであれば、よりイメージが湧きやすくなるメリットがあります。
ブログで実績や社風を伝えられる
企業のホームページには製品紹介やサービス内容だけでなく、社風や実績などを掲載できるブログ機能の利用が可能です。
契約を控えた取引先や顧客がブログで社風や従業員の取り組みなどを見ることで、企業イメージをつかみやすくなり、企業のイメージアップにもつながります。
ホームページのブログに社内イベントや表彰、新サービスの告知などを率先して行うことで、取引先とのコミュニケーションが活性化されて話題作りにも役立ちます。
起業時に作るホームページの失敗例
起業時のホームページ開設は、今後の事業展開を進めていくうえでも重要なツールとなりますが、開設すればよいというわけではありません。
開設後に効果を得られるようなホームページを制作しなければ、ホームページ制作の意味がなくなり失敗に終わってしまう場合もあります。
ここでは、起業時に作るホームページの失敗例を解説します。
高額な料金で制作を依頼をしてしまう
ホームページの制作時に高額な料金で制作を依頼してしまうケースがあります。
依頼するホームページの内容によっても金額は異なりますが、特殊なデザインや機能がなければ、ほとんどの場合平均相場で制作が可能です。
そのため、ホームページ制作を依頼する場合は複数のホームページ制作会社から見積もりを取ることが大切です。
また、ホームページ制作会社によって専門分野があるため、同じカスタマイズ内容でも制作費が異なります。
自社が制作したいイメージを複数のホームページ制作会社に相談し、平均相場を確認したうえで依頼するようにしましょう。
デザイン重視で制作してしまう
デザインばかりを重視してしまうと、ホームページの効果が想定よりも得られない場合があります。
大手企業のホームページにはアニメーションや動画など、目を引くような独創的なデザインが多く、魅力的に感じる場合もあるかもしれません。
しかし、デザインばかりを重視してしまうと、ホームページの要となる情報を伝えにくくなってしまうデメリットが発生します。
デザインばかりを重視したホームページだと、顧客へ本来伝えたいことを伝えることができず、ホームページの存在価値が損なわれてしまいます。
そのため、デザインを整えるのはもちろんですが、事業内容や料金を正確に伝えられるように考慮することも重要です。
制作後の運用方法を考えていない
企業のホームページは、制作後の運用方法を事前に考えておくことが大切です。
「とりあえずホームページを制作した」「ホームページがあると便利だと思った」という安易な考えでは、ホームページを開設しても高い効果は期待できません。
新商品や新サービスをいち早く告知するお知らせを重視するのか、オウンドメディアを運用して集客を重視するのかなど、具体的な運用方法を明確にしておきましょう。
問い合わせフォームがない
ホームページには問い合わせフォームの設置が重要です。
問い合わせフォームのないホームページを制作し電話しか連絡手段がなかった場合、問い合わせや注文が電話経由となってしまいます。いつでも利用できるホームページの利点が失われてしまうでしょう。
一方、問い合わせフォームを設置したホームページであれば、電話対応にあわせて、顧客からの連絡を24時間受け付けられます。
また、問い合わせフォームの設置によって顧客からの連絡にいつでも対応できるため、信頼度低下のリスクも軽減できます。
そのため、企業ホームページには問い合わせフォームを必ず設置しましょう。
ホームページを作るときに必要なもの
ホームページの開設には、サーバーやドメインの事前準備が必要です。サーバーやドメインの用意がなければ、ホームページは公開できません。
ここでは、ホームページを作成し公開するときに必要なものを解説します。
サーバー
ホームページを開設するには、サーバーが必要になります。
サーバーは制作したホームページのデータを保管する場所となるため、サーバーを用意しておかなければホームページを公開できません。
自社サーバーもしくはレンタルサーバーの用意が必要になりますが、自社サーバーは高額な費用と専門の管理者が必要になるため、起業したばかりの企業はレンタルサーバーを利用するのが一般的です。
レンタルサーバーは、GMOグループが運営するロリポップレンタルサーバーがおすすめです。
リーズナブルな価格帯でサーバーをレンタルできるだけでなく、安定性と高速性の両立を実現しており、起業時のホームページ開設に適しています。
起業初期にホームページの開設をお考えの方は、ぜひご検討ください。
ドメイン
ホームページを開設するには、ドメインも必要です。
ドメインとはインターネット上に振り分けられた住所のようなもので、ドメインとサーバーのIPアドレスを紐付けることで、ホームページの場所を特定しています。
ドメインには『.com』『.jp』『.co.jp』などのさまざまな種類がありますが、好みで種類を選ぶわけではありません。
例えば、日本で起業した場合は、日本の株式会社や合同会社のみが取得できる『.co.jp』を取得することで信用度アップが期待できます。
ドメインは信用度を獲得するためにも重要な役割を担っているため、自社の事業内容を考えながら種類を選ぶとよいでしょう。
ドメインを取得する際は、GMOグループが運営するお名前.comがおすすめです。
『.co.jp』といった日本の法人限定のドメインの取得が可能であり、24時間365日の無料サポートもついてくるため、ドメイン設定で分からないことがあっても安心です。
信頼度の高い『.co.jp』のドメイン取得を検討している方は、ぜひご検討ください。
ホームページ
サーバーとドメインが確保できたら、ホームページとして公開するWebページ群を制作します。
実際に公開するWebページなどのデータがホームページとなりますが、サーバーが土地、ドメインが住所、ホームページが建てる家というイメージです。
そのため、土地や住所がない場所に家を建てることができないように、ホームページもサーバーとドメイン、公開するデータがないと開設できません。
ホームページを作る際の費用相場
ホームページを作る際は、作り方によっても費用相場が異なります。ここでは、ホームページを作る際の費用相場を解説します。
個人で作る場合の費用
初期制作費用 | 0円 |
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ランニングコスト | ドメイン料金+レンタルサーバー |
アフターケア | 自分で修正・更新手続きが必要 |
注意点 | 複雑なトラブルが起きた場合でも自社での対応求められる |
個人でホームページを作る場合には制作費が発生せず、ドメインやレンタルサーバーなどのランニングコストのみが発生します。
最も費用を抑えられる方法となるため、起業時の資金に不安のある方におすすめです。
ただし、ホームページの作成や更新をすべて自分で行う必要があるため、時間や手間がかかってしまいます。
また、法人として従業員に制作を依頼していた場合、担当する従業員が万が一退職してしまうと引き継ぎが難しくなるケースもあります。
フリーランスに依頼した場合の費用
初期制作費用 | 10~20万円 |
---|---|
ランニングコスト | ドメイン料金+レンタルサーバー |
アフターケア | なしもしくは納品後の1週間程度 |
注意点 | 制作後の保証がないため、維持に最低限の知識が必要 |
クラウドソーシングなどを利用して必要最低限のホームページの作成をフリーランスに依頼した場合の費用は、大体10〜20万円が平均相場です。
ホームページ制作に大きな費用をかけられないような場合でも、知識のあるフリーランスに依頼すれば希望のデザインで制作してもらえます。
ただし、特殊なデザインや機能を依頼した場合、費用が高額になってしまうだけでなく、内容によっては受けてもらえない場合もあるため注意が必要です。
また、アフターケアが充実していないことが多いため、納品後の修正や更新は自社での対応が必要になります。
制作会社に依頼した場合の費用
初期制作費用 | 小~中規模:約10~300万円
大規模:約100万円~ |
---|---|
ランニングコスト | ドメイン料金+レンタルサーバー+保守管理料 |
アフターケア | あり |
注意点 | オプション機能の追加によって高額になる場合もある |
制作会社に依頼した場合は、作成するホームページの機能や規模によりますが、制作費が最も高額になる傾向があります。
しかし、デザイン面だけでなくアフターケアや保守管理を会社として提供してくれるため、万が一のトラブルのほとんどは制作会社に任せられます。
オプション機能の追加によって大規模なホームページとなる場合、制作費用が100万円を超えることも少なくありません。
費用面よりも安心感や完成後の管理を重視する方は、制作会社への依頼がおすすめです。
レンタルサーバーはロリポップが安くておすすめ!
起業時のホームページを開設する場合は、ロリポップレンタルサーバーがおすすめです。
サーバーのレンタルは業界で最高峰を誇る低価格を実現しており、大量アクセスにも対応できるハイスピードプランでも月額550円~利用可能です。
さらに、初期費用は0円となっており、起業直後の費用削減にも貢献します。
できるだけ安い価格でレンタルサーバーを契約してホームページを作りたい方は、ぜひこの機会にご利用をご検討ください。
まとめ
起業時にホームページを開設しておくことで、信用度のアップ、販路拡大、企業イメージの定着など、さまざまなメリットの恩恵を受けられます。
公開するホームページ上に細かな事業内容やアピールポイントを掲載することで、全国の幅広い層に向けて情報の発信が可能です。
特に起業したばかりの法人は認知度が低いため、ホームページを活用することで認知度の向上に期待が持てるでしょう。
ホームページ開設の費用面に不安のある方は、低コストで利用できるロリポップレンタルサーバーがおすすめです。
費用面を抑えながらオリジナリティあふれるホームページを制作して、営業ツールのひとつとして活用しましょう。
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- 記事監修
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- 中野 裕哲 HIROAKI NAKANO
- 起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP 技能士。 V-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「あの起業本」の著者。著書16冊、累計20万部超。経済産業 省後援「DREAMGATE」で11年連続相談件数日本一。