システムエンジニアが年収アップを目指すならフリーランスがおすすめ!平均年収やメリット・デメリットを解説
システムエンジニア(以下SE)は、システム開発における上流工程を担当する設計者のような存在です。 システム開発の核ということもあり、独立して収入アップを目指す方も少なくありません。
フリーランスのSEになる場合は、企業に雇われる場合より高いスキルが求められるため敷居が高くなりやすいです。 特にフリーランスのSEは、自ら仕事を得る営業スキルも必要になります。しかし、SEとして年収アップを目指すのであればフリーランスとして独立するのがおすすめです。 収入面で不安定になるリスクは拭えませんが、多くのスキルを身につけることで大幅な年収アップが期待できるでしょう。
この記事では、フリーランスのSEが担当する仕事や平均年収、メリットやデメリット、求められるスキルや仕事を得る方法について詳しく解説します。
- 【この記事のまとめ】
- フリーランスでSEになれば年収アップを目指せます。
- 正社員のSEと比較するとフリーランスのSEは平均年収が約291万円高くなっています。 フリーランスのSEは収入が安定しないケースがあるため、万が一の備えが大切です。
- フリーランスのSEは収入が安定しないケースがあるため、万が一の備えが大切です。
- フリーランスのSEが担当する仕事
- フリーランスのSEの平均年収
- フリーランスのSEになるメリット
- 自由な環境で働ける
- スキルアップが収入アップにもつながる
- 業務にかかった費用を経費計上できる
- フリーランスのSEになるデメリット
- 収入が安定しない
- 社会的信用度が低い
- 福利厚生がない
- フリーランスのSEに求められるスキル
- プログラミングスキル
- ヒアリングスキル
- 提案スキル
- ロジカルシンキング
- スケジュール管理スキル
- フリーランスのSEが仕事を得るための方法
- クラウドソーシング
- フリーランスエージェント
- 企業に電話やメールで飛び込み営業
- 人脈を使った営業
- フリーランスのシステムエンジニアにはFREENANCE
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2024年11月1日より、フリーランス保護法が施行されます。
組織に所属せずに働くフリーランスが安心して働ける環境を整備するために、フリーランスと企業などとの発注事業者間の取引の適正化(契約書等により取引条件を明示する)が主な目的です。
詳しくは次の記事をご覧ください。フリーランス保護法の概要、制定された背景や具体的な内容などを解説しています。
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フリーランスのSEが担当する仕事
フリーランスのSEが担当する仕事は、企業に雇われていた場合と大きく変わりはありません。主に担当する仕事は以下の通りです。
仕事内容 | 詳細 |
---|---|
要件分析 | クライアントからニーズを聞き出し、求めているシステムを把握する |
要件定義 | クライアントの求めるシステム開発の範囲や機能を確定する |
基本設計 | クライアントが求めるニーズを実現できるシステムを設計する作業。ユーザーインターフェースや基本機能、操作方法などのシステム全体の作りを決める |
詳細設計 | 基本設計を実現するために必要なプログラムの言語、処理や仕組みを設計する。ユーザーインターフェースの詳細やネットワーク・データベース構造など、基本設計で決まった内容をさらに細かく設計していく |
プログラミング | プログラマーへ詳細設計書や仕様書を渡し、プログラミングを依頼する。SEが担当するケースもある |
テスト | プログラマーの作ったシステムに不具合がないか、設計通りの動作が実現しているのかをテストする。不備があればプログラマーに修正を依頼したり、SE自身が修正する場合もある |
保守運用 | システムの納品後、安定して稼働できるように保守運用をサポートする |
フリーランスのSEは、企業に雇われる場合と仕事は変わらず、システム開発に関わる幅広い範囲の工程を担当します。
また、フリーランスのSEは企業に雇われる場合とは異なり、さまざまな働き方が可能になるケースも少なくありません。
フリーランスエージェントから紹介を受けた企業に派遣されるケース、企業と直接契約して社内に常駐するケース、在宅で依頼を受けるケースなどが挙げられます。
自由度の高い働き方は、フリーランスのSEならではのメリットといえるでしょう。
フリーランスのSEの平均年収
フリーランスのSEが持つスキルのレベルや案件の難易度、プロジェクトの規模で異なりますが、月額単価の給料は65.6万円、年収にすると787.2万円が平均年収になります。
また、最低月額単価は約20万円、最高月額単価は約200万円となっており、依頼を受ける案件によって報酬の差が開いています。
また、正社員SEの2024年平均年収は496万円程であるため、正社員とフリーランスのSEでは年収に約291万円もの差があります。
フリーランスのSEは正社員よりも高いスキルを求められるため、一概に年収アップが望めるとは言い切れませんが、独立したほうが収入が高くなる傾向があります。
フリーランスのSEになるメリット
フリーランスのSEには、会社員のSEにはないさまざまなメリットがあります。ここでは、フリーランスのSEになるメリットについて解説します。
自由な環境で働ける
フリーランスのSEは自由な環境で働けるのがメリットです。
会社員のSEの場合は、社内だったり出向先だったりと会社の意向によって働く場所が決まってしまいます。
一方、フリーランスのSEであれば依頼を受ける際に働く場所を確認したうえで受注できるため、好きな環境で作業が可能です。
例えば、プロジェクトメンバーと密な関係を築きながら作業をしたい場合は社内常駐や出向、プライベートの時間を守りながら自由な時間に依頼を受けたい場合は在宅可能な案件を受けるなど、自らが求める働き方に合わせられます。
基本的にフリーランスのSEは、成果物の納品とともに報酬を貰うスタイルとなるため、働く場所に制限がありません。
納期さえ守れるのであれば、カフェや自宅など、好きな場所でリモートワークによって働けるのがフリーランスSEのメリットです。
また、携わるプロジェクトを自ら選択できるのもフリーランスSEならではのメリットといえるでしょう。
会社に勤めるSEの場合は、会社から指示を受けたプロジェクトで業務を遂行しなければいけませんが、フリーランスSEは受ける案件を自分で選べます。。
スキルアップが収入アップにもつながる
フリーランスのSEは、スキルアップが直接収入アップにつながります。
会社に勤めるSEの場合は、いくらスキルアップしたとしても会社の業績が良くなければ収入アップは望めません。
また、年俸制の場合は年収アップが望めるのは年次昇給だけというケースも少なくないでしょう。
しかし、フリーランスのSEであれば、スキルアップと同時に受ける案件のレベルを上げられるため、収入アップにつながりやすいです。
また、フリーランスのSEは会社員のSEと比べて高収入になりやすい傾向にあるようです。
会社員のSEは安定した収入を得られるメリットがあるものの、利益の一部は会社に還元されてしまうため、個人が受け取れる報酬が少なくなってしまいます。
その点、フリーランスのSEは請け負った案件の報酬が会社に還元されず自分の手取りとなります。
ほかにも、依頼を受ける際にクライアントとの交渉によって単価アップも目指せます。
技術面だけでなく、営業スキルのアップも収入アップにつながる点は、フリーランスSEならではの強みです。
業務にかかった費用を経費計上できる
フリーランスのSEは、業務にかかった費用を経費として計上できます。経費として計上すれば年間の所得を下げることが可能です。
一般的に会社員のSEは、給与収入から社会保険料控除や基礎控除などさまざまな控除を引き、算出された課税所得に税率をかけ納税額を算出します。
一方、フリーランスのSEは、業務遂行のためにかかったインターネット代や光熱費、カフェなど作業場所の費用を経費として計上できます。
ほかにも、青色申告であれば最大65万円の青色申告特別控除を事業所得から差し引くことが可能です。
フリーランスのSEになるデメリット
ここでは、フリーランスのSEになるデメリットを解説します。デメリットを把握したうえで独立を目指しましょう。
収入が安定しない
フリーランスのSEには、収入が安定しないデメリットがあります。
会社員のSEのように指示された業務を遂行するだけではなく、案件の確保から管理をすべて自分で行う必要があるため、営業力がないと仕事を受けられません。
また、フリーランスのSEはスキルや実績がより重視されるため、会社員のSEよりも収入が下がってしまう可能性も懸念されます。
特に単発案件ばかりを受注した場合、いつ仕事がなくなってしまうか分かりません。単発案件で企業からの信頼を得てから、継続案件につなげるのが収入を安定させるポイントです。
社会的信用度が低い
フリーランスはSEだけに限らず、さまざまな業種で社会的信用度が低くなりやすいです。
そのため、収入が安定しないことを理由に、クレジットカードや融資の審査が通りにくい傾向が見受けられます。
また、依頼する企業によっては、アフターフォローを考えてフリーランスとの取引をしないケースも少なくありません。
ただし、スキルアップこそが社会的信用度を上げるカギです。
例えば、高いスキルを提供してクライアントからの信用を勝ち取れれば、継続案件にもつながります。
継続案件の確保は、安定性の高い収入を得られるため、結果的に社会的信用度のアップにもつながるでしょう。
福利厚生がない
フリーランスのSEには福利厚生がないこともデメリットとして挙げられます。
会社員として雇われている場合は、健康保険や厚生年金保険、雇用保険や労災保険などを企業側が加入しています。
しかし、フリーランスのSEは国民健康保険や国民年金への切り替え手続きを行ったうえで、すべてを自分で支払わなければいけません。
また、会社員のように有給休暇もないため、業務を休んだ分だけそのまま収入が下がってしまいます。
フリーランスのSEに求められるスキル
フリーランスのSEはさまざまな仕事に携わる機会があるため、多くのスキルが求められます。ここでは、フリーランスのSEに求められるスキルを解説します。
プログラミングスキル
フリーランスのSEにはプログラミングスキルが求められます。
SEは直接プログラミングに携わる機会は少ないものの、各言語の特徴や仕組みを理解しなければクライアントのニーズに応えられるシステムを設計できません。
また、プログラマーに指示をする際に設計書の情報だけでなく、より細かい要望を伝えられるため、スムーズにプロジェクトを進行できるでしょう。
ヒアリングスキル
ヒアリングスキルは、フリーランスのSEには欠かせないスキルです。依頼を受ける場合でも、クライアントが抱える課題やニーズを聞き出す必要があります。
クライアントからの情報をしっかりと聞き出せないと、ニーズにマッチしたシステムの設計ができません。
また、うまく聞きだせなかった情報があったまま設計を進めてしまった場合、開発中に仕様変更が生じるリスクもあります。
提案スキル
フリーランスのSEには、ヒアリングスキルと合わせて提案スキルも求められます。
例えば、クライアントからニーズを聞き出す際に、「こうした方がより効率的です」と提案する場面もあるでしょう。
また、システム開発はクライアントのニーズすべてを実装できないことが多いため、仕様上難しいことを分かりやすく説明しなければいけません。
ロジカルシンキング
論理的思考を意味するロジカルシンキングは、フリーランスのSEに欠かせません。ロジカルシンキングとは、物事を結論と根拠に分けて矛盾のない道筋を考える力です。
クライアントに提案・設計をするとき、プログラマーへ指示を出すときなど、さまざまな場面でロジカルシンキングが必要になります。
例えば、クライアントからヒアリングする際に、課題と解決策をしっかりと理解し、どのように解決すればよいのかを論理的に考えなければいけません。
ロジカルシンキングが欠けていた場合、設計にも問題が生じ、開発に影響が出てしまうケースも少なくありません。
スケジュール管理スキル
フリーランスのSEには、会社員のSEよりも高いスケジュール管理スキルが求められます。
システム開発の上流工程を担当するSEは、プログラマーへ的確な指示を出し、納期に間に合わせられるようなスケジュールを立てなければいけません。
特に会社員のSEとは異なり、プロジェクトメンバーと密なコミニュケーションを取れないケースが多いため、各工程を担当する方の状況を常に把握しておく必要があります。
例えば、納期通りに納品できるようにプログラマーの人数を確保したり、割り振りもSEの大切な仕事となるでしょう。
フリーランスのSEが仕事を得るための方法
フリーランスのSEは、会社員とは異なり営業が仕事を確保してくるわけではないため、受動的ではなく主体的に仕事を探していく必要があります。
ここでは、フリーランスのSEが仕事を得るための方法を解説します。
クラウドソーシング
フリーランスとして独立したばかりのSEは、クラウドソーシングの利用がおすすめです。
クラウドソーシングとは、企業や個人が仕事を依頼し、フリーランスは案件を選んで応募できるプラットフォームです。
フリーランスのSEが仕事を得るためにスキルや実績が欠かせませんが、独立したばかりでは実績もなく案件獲得が難しいのも事実です。
クラウドソーシングは単発での案件がメインになってしまうものの、なかには実績を必要としない仕事も募集されています。
ただし、手数料が引かれてしまうデメリットがあるため、フリーランスとしての経験を積む際に活用するとよいでしょう。
フリーランスエージェント
フリーランスエージェントとは、案件の営業から契約を代行する会社です。
事前に登録した情報にマッチした案件を紹介してくれるだけでなく、契約時に必要な書類や請求書の作成などをサポートしてくれます。
クラウドソーシング同様に手数料が発生してしまうものの、営業活動を自分で行う手間を減らせるため業務に集中できます。
また、スキルにあった単価も熟知しているため、相場以下の案件になってしまうことを未然に防げるのもメリットです。
企業に電話やメールで飛び込み営業
フリーランスのSEは、企業に電話やメールを使った飛び込み営業でも仕事を得られます。ただし、直接的な営業はスキルや実績のアピールが重要です。
企業側は営業してきたフリーランスのスキルや、実績に対して価値を見い出せたときに契約に踏み切ります。
そのため、スキルや実績がないうちに営業をかけても門前払いされるのがほとんどです。
まずは、自分のスキルや実績を把握し、アピールポイントが明確になったうえで営業をかけるとよいでしょう。
人脈を使った営業
人脈を使った営業活動も、フリーランスのSEには有効な手段です。知人にシステム開発を依頼したい方がいれば、声をかけてみるのもよいでしょう。
また、異業種交流会やセミナーへ参加して人脈を広げておくのもおすすめです。
すぐに案件獲得につながらない場合でも、人脈を持っておくことで人材を必要とした場面で声がかかるかもしれません。
ほかにも、もともと務めていた会社経由で仕事を紹介してもらえるケースもありますが、取引先に直接営業をかけてしまうと競業避止義務に抵触する可能性があります。
退職した会社へ不利益が発生しない範囲で営業活動を行いましょう。
フリーランスのシステムエンジニアにはFREENANCE
フリーランスのSEは、会社勤めのSEと仕事内容が大きく変わらずに年収アップを目指せます。
ただし、会社員とは異なり、案件の営業から管理をすべて自分で行う必要があるため、仕事量が増えてしまうケースも珍しくありません。
フリーランスとしての独立は年収アップの第一歩となりますが、自分のスキルを把握したうえでのチャレンジが大切です。
また、自由自在な働き方が可能なメリットもある一方で、営業スキルがなければ安定した収入を得られない可能性もあります。
ケガや病気によって業務ができなくなってしまい、収入がゼロになってしまう場合もあるでしょう。
そのため、万が一の備えがフリーランスのSEには欠かせません。
FREENANCEは、フリーランスや個人事業主のお金と保険の心配を支えるサービスです。ケガや病気で働けなくなった場合でも最長1年間の所得保障が受けられるため、万が一の備えとなります。
ほかにも、請求書を現金化するファクタリングサービスなど、フリーランスをサポートするサービスが満載です。
フリーランスならではの不安を軽減したい方は、FREENANCEをご検討ください。
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職業 | 年代 | 口コミ |
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映像クリエイター | 30代 | UIやウェブデザインがシンプルで直感的なため、比較的このようなサービスに対する知識が疎くても分かりやすかったです! |
カメラマン・映像クリエイター・イラストレーターなど | 30代 | まだ登録したばかりなのですが、即日払いや補償など、フリーランスならではの、かゆいところに手が届くサービスはとても魅力的だと思います。 |
コンサル | 40代 | 即日払いの入金はだいぶ早いと思います!審査用の資料の追加を求められることはありますが、そこまで負担ではないです。 |
Webデザイナー・UI/UXデザイナー・DTPオペレーターなど | 30代 | Lancersと提携しているため、数クリックで審査ができて使いやすいです。 個別だと書類やエビデンスの準備が時間かかりますが、比較的簡単に審査ができます。 |
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- 記事監修
-
- 中野 裕哲 HIROAKI NAKANO
- 起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP 技能士。 V-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「あの起業本」の著者。著書16冊、累計20万部超。経済産業 省後援「DREAMGATE」で11年連続相談件数日本一。
- ※本記事は、起業の窓口編集部が専門家の監修のもとに制作したものです。
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