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起業したいけどアイデアがないときは何から始める?取材した起業家の見つけ方も紹介

起業したいけどアイデアがないときは何から始める?取材した起業家の見つけ方も紹介

起業したいけどアイデアがないときは、世の中にない新しい発明を探す必要はありません。まずは、なぜ起業したいのか、これまでどんな仕事をしてきたか、自分や身近な人が何に困っているかの3つを紙に書き出すことから始めてみましょう。

起業の窓口がこれまでに話を聞いた起業家も、多くは前職で見た課題や、自分が困った経験、お客さんからの相談をきっかけに事業を始めています。

記事監修
 起業の窓口 編集部
「起業の窓口」編集部は、GMOインターネットグループが運営する起業支援メディア「起業の窓口」にて、起業家やこれから起業を目指す方々に向けて、有益で信頼性の高い情報を提供する専門チームです。会社設立、資金調達、補助金・助成金、税務・法務、マーケティング、IT活用など、起業にまつわる幅広いテーマを網羅し、実務に役立つノウハウや最新トレンドをわかりやすくお届けしています。

起業したいけどアイデアがないときは何から始めればいいですか

アイデアがないときは、いきなりビジネスの案を考えるより、材料を集めるところから始めると進みます。起業したい理由、これまでの仕事と得意なこと、身近な困りごとの3つを書き出してみましょう。3つを並べて見ると、自分にできることと、誰かがお金を払ってでも解決したいことが重なる場所が見えてきます。

起業したい理由を先に書き出す

最初に、なぜ起業したいのかを書き出します。時間を自由に使いたい、収入を増やしたい、今の仕事で感じている不満を解決したいなど、理由は人によって違います。

理由がはっきりすると、選ぶ事業の条件も決まります。たとえば、家族との時間を大切にしたいなら、店舗を構える事業より自宅でできる仕事のほうが合うかもしれません。理由を先に決めておくと、アイデアの候補を比べるときの物差しになります。

これまでの仕事と得意なことを書き出す

次に、これまでの仕事で担当してきた業務や、身につけた技術、人から頼まれることが多い得意なことを書き出します。職務経歴書を見ながら仕事を作業の単位まで分けて書くと、思いがけない強みが見つかります。

自分にとっては当たり前の作業でも、その経験がない会社や人から見れば、お金を払ってでも頼みたい仕事になり得ます。経験を生かした事業は、最初のお客さんを前職の知り合いや同じ業界の人から探しやすいのも利点です。

自分や身近な人の困りごとを集める

最後に、自分や家族、友人、同僚が日ごろ困っていることを集めます。面倒だと感じた作業、もっと近くにあればいいのにと思ったお店、何度も同じことで悩んでいる人の話などをメモに残してみましょう。

1か月ほどためてから読み返すと、何度も出てくる困りごとが見えてきます。その困りごとに、今お金を払って解決している人がいるかを確かめると、事業として成り立つかどうかの手がかりになります。

起業にオリジナルのアイデアは必要ですか

起業に、世の中にまったくない新しいアイデアは必要ありません。すでにある仕事でも、届ける相手や場所、届け方を変えれば、自分の事業として始められます。むしろ、誰もやったことのない事業は、お客さんがいるかどうかを確かめにくいという難しさがあります。

すでにある仕事から始める起業が多い

起業の窓口が公開している起業家インタビュー54本のうち、アイデアの出どころが読み取れた53本を編集部で分けてみると、前職で見た課題や身につけた経験から事業を始めたケースが最も多く、全体の半数近くを占めていました。

アイデアが出ない人ほど、最初から斬新な案を探そうとしがちです。まずは、自分が見てきた仕事の中に、もっと良くできることや、困っている人がいたことを思い出すところから始めてみましょう。

違いは届ける相手と届け方で作れる

同じ仕事でも、届ける相手や場所を変えるだけで新しい事業になります。株式会社ササフネの大島純二さんは、寿司店と並行して居酒屋とブティックも経営していました。売上が伸び悩むなかで「居酒屋で魚を捌いているのなら、いっそブティックを閉めて、海鮮丼のお店をやってみたらどうか」とふと思いつき、テイクアウト専門の海鮮丼のお店を始めています。

Timedoorの徳永裕さんは、日本で小学生からプログラミングなどを学べる環境が整ってきたのに、インドネシアにはまだそうした教育がないことに気づき、現地で事業を始めています。すでに成り立っている仕事を、別の地域や別の相手に持ち込むのも一つの方法です。

起業家はアイデアをどう見つけたのですか

起業の窓口が取材した起業家がアイデアを見つけたきっかけは、大きく分けると次の5つでした。どれも、特別なひらめきではなく、仕事や暮らしの中で気づいたことから始まっています。すでにある仕事を別の場所に持ち込んだ例は前の章で紹介したので、ここでは残りの4つを紹介します。自分に近いきっかけから、探し方を真似してみましょう。

前職で見た課題から見つけた

いちばん多かったのが、勤めていた会社で見た課題を事業にしたケースです。アムール株式会社の沖野耕基さんは、コンサルティング会社で多くの企業を担当するなかで「外注で失敗しているケースが非常に多いと感じていました」と話しています。

株式会社スイセイの松村幸弥さんも、前の会社で導入事例の制作を担当していた経験から、事例の制作代行で起業しました。今の仕事で困っている人を見かけたら、それが事業の種になるかもしれません。

自分の困りごとから見つけた

自分が不便に感じたことを、そのまま解決する事業にしたケースもあります。株式会社ぐるわんの岩田うのさんは、愛犬と出かける先を探す悩みを自分自身も感じていたことから、「わんちゃんと一緒に行ける場所が事前に調べられるアプリがあったらいいよね!」と考え、アプリを立ち上げました。

株式会社TxToの田中雄太さんも、フリーランスとして確定申告や住宅ローンで苦労した経験から、個人事業主向けの確定申告アプリを始めています。自分が困ったことは、同じ立場の人も困っている可能性があります。

お客さんからの相談をそのまま事業にした

仕事で受けた相談が、そのまま事業になったケースもあります。株式会社Crowd Mooveの信濃拓実さんは、採用支援のお客さんから「スカウトしたいけど、人手が足りないんだよね」と言われたことが、業務代行の事業を始めるきっかけになったそうです。

株式会社Epaceの佐藤駿介さんも、個人事業主のころにお客さんから求められることが多かった仕事を、事業の柱にしました。すでに頼まれている仕事は、お金を払う人がいることが分かっているため、始めやすいのが特徴です。

好きなことの延長で見つけた

好きで続けてきたことに周りの反応があり、事業になったケースもあります。Cafe&Bar Paletteの山崎琴乃さんは、自分で企画したファン向けのイベントの反応が想像以上に良く、「私でもイベントの運営者としてやっていけるかもしれない」と考えたことが、起業に関心を持ったきっかけだったと話しています。

株式会社astroSTARの山縣杏奈さんも、占い師としての活動のなかで、気軽に占いを楽しみたい人向けのサービスを考えました。好きなことは続けやすい一方で、お金を払う人がいるかは別に確かめる必要があります。

アイデアの候補が出たらお金をかける前に何を確かめればいいですか

アイデアの候補が出たら、お店を借りたり商品を仕入れたりする前に、本当にお金を払う人がいるかを小さく確かめましょう。困っている本人に話を聞き、小さく売って数字に置き換えるまでのステップを試すと、大きな失敗を避けやすくなります。

困っている本人に話を聞く

最初に、そのアイデアで助かるはずの人に、実際に何に困っているかを聞いてみましょう。自分が思っていた困りごとと、相手が本当に困っていることがずれている場合があるからです。

Dool合同会社の齊藤広樹さんは、ホームページ制作の仕事で地元の会社の社長と話すうちに、「本当に必要としているのは『きれいなホームページ』ではなくて、『求人への応募が来る仕組み』だったんです」と気づき、採用支援の事業に切り替えています。

小さく売ってみて数字に置き換える

話を聞いて手応えがあれば、知り合いに声をかけたり、会社員のまま少人数に試してもらったりして、実際に小さく売ってみましょう。お金を払ってもらえるかどうかは、話を聞くだけでは分かりません。

反応があったら、1か月にどれくらい売れそうか、材料費や道具代などの費用がいくらかかるかを数字に置き換えます。数字にすると、続けられる事業かどうかを冷静に判断できます。数字のまとめ方は、事業計画書の作り方を解説した記事で確認できます。

それでもアイデアが決まらないときはどうすればいいですか

3つを書き出しても候補が出てこないときは、ほかの人の事業一覧から興味のあるものを探したり、仕組みができている事業に加わったりしてみましょう。一人で考え込まず、専門家に相談して整理するのも有効です。アイデアが決まらない期間があっても、書き出したメモや集めた困りごとは、あとで事業を選ぶときの材料になります。

業種の一覧から興味のある仕事を探す

自分で案を出すのが難しいときは、起業に向いている業種の一覧を眺めて、興味を持てるものや、自分の経験とつながりそうなものに印をつけてみましょう。印をつけた理由を書き出すと、自分が大切にしたい条件が見えてきます。

業種の一覧は初心者向けの起業におすすめの業種をまとめた記事で、お金をかけずに始められる仕事は0円で始められる起業アイデアをまとめた記事で紹介しています。アイデアを広げる発想の枠組みは、起業アイデアの見つけ方を解説した記事にまとめています。

フランチャイズに加わる方法を比べる

自分でアイデアを出す代わりに、本部が作った商品や仕組みを使って事業を始めるフランチャイズという選択肢もあります。事業の仕組みが完成しているため、開業準備をスムーズに進められます。

一方で、加盟金やロイヤリティなどの費用が発生するほか、契約の範囲内でしか運営を工夫できない難点もあります。契約の内容は本部ごとに違うため、複数の本部の条件を比べてから決めましょう。仕組みと注意点は起業でフランチャイズを選ぶときのポイントをまとめた記事で解説しています。

専門家に相談して整理する

一人で考えていると、同じ悩みを繰り返しがちです。起業の相談を多く受けてきた専門家に話すと、自分では当たり前だと思っていた経験が強みとして見えてくることがあります。

起業の窓口に無料で会員登録すると、起業・経営支援を行うV-Spiritsによる1時間の無料相談を受けられます(初回のみ)。書き出した3つのメモを持って、アイデアの方向性を一緒に整理してみてはいかがでしょうか。

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起業したいけどアイデアがない人からよくある質問

アイデアがない状態で起業を考える人から、よく聞かれる質問をまとめました。向いているかどうか、スキルがないときやお金がないときにどうするか、不安が大きいときの考え方の4つです。アイデアそのものより、その手前の不安で止まっている方も多いので、気になる質問から読んでみてください。

アイデアがない人は起業に向いていないのですか?

アイデアがないことだけで、起業に向いていないとは言えません。起業の窓口が取材した起業家の多くも、最初から斬新なアイデアを持っていたわけではなく、前職の経験や身近な困りごとから事業を見つけています。

大切なのは、アイデアを思いつく力より、困っている人に話を聞き、小さく試して確かめる行動です。まずはこの記事で紹介した3つの書き出しから始めてみましょう。

スキルがなくても起業できますか?

特別な資格や専門的なスキルがなくても始められる事業はあります。ただし、お客さんにお金を払ってもらう以上、何かしら人の役に立てる経験や得意なことは必要です。

これまでの仕事を具体的に棚卸しすると、自分では当たり前だと思っていた業務が強みになることがあります。足りないと感じる部分は、実際に小さく仕事を受けながら身につけていく起業家も少なくありません。

お金がなくても起業のアイデアは試せますか?

話を聞く、知り合いに試してもらうといった方法なら、お金をほとんどかけずにできます。店舗を借りたり在庫を抱えたりする前に、手元の資金でできる範囲から試してみましょう。

本格的に始めるときに必要な資金の目安や集め方は、起業に必要な資金を解説した記事で確認できます。

起業が怖いときはどうすればいいですか?

起業に不安を感じるのは自然なことです。いきなり会社を辞めるのではなく、今の仕事を続けながら困りごとを集めたり、小さく試したりすると、失敗したときの影響を小さくできます。

会社を辞めるタイミングや準備の進め方は、脱サラして起業するときの準備をまとめた記事で紹介しています。不安の中身を書き出すだけでも、次にやることが見えてきます。

まとめ

起業したいけどアイデアがないときは、新しい発明を探すより、起業したい理由、これまでの仕事と得意なこと、身近な困りごとの3つを書き出すことから始めましょう。起業に、世の中にまったくないアイデアは必要ありません。

起業の窓口が取材した起業家も、前職で見た課題、自分の困りごと、お客さんからの相談、好きなことの延長など、身近なところからアイデアを見つけていました。候補が出たら、お金をかける前に、困っている本人に話を聞き、小さく売って、数字で確かめてみてください。

それでも決まらないときは、業種の一覧から探したり、専門家に相談したりして整理しましょう。起業の準備全体の進め方は、起業は何から始めるかをまとめたページで確認できます。

  • ※本記事は、起業の窓口編集部が専門家の監修または独自調査(アンケート)に基づいて制作したものです。
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