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起業したいけどアイデアがないときはどうしたらいい?おすすめの事業や実践するべきポイント

起業したいけどアイデアがないときはどうしたらいい?おすすめの事業や実践するべきポイント

起業したいけど、どんな事業を始めればよいかわからない」という人もいるでしょう。

本記事では、「アイデアがない人でもスタートできる起業の方法」を紹介します。アイデアが見つからないときに活用できるフレームワークも紹介しているので、ぜひご活用ください。

この記事を読めば、「起業したい気持ちはあるけど何も準備できていない」という人でも、一歩を踏み出すハードルが下がるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

起業にはオリジナルのアイデアが必要?

起業にはオリジナルのアイデアが必要?

結論からお伝えすると、オリジナルのアイデアが無くても起業は可能です。革新的なビジネスが思いつかなくても、ネガティブになる必要はないのでご安心ください。

まずは、「起業=オリジナルのアイデアが必要」という固定観念を捨てることが重要です。起業の方法はそれだけではありません。

例えば、大手企業の成功事例を参考に起業するのも立派な戦略です。成功事例の模倣は、新規のアイデアを元に起業する場合と比べ失敗のリスクが低く、事業の再現性が高いというメリットがあります。なぜなら、すでに成功しているビジネスモデルは、有効な戦略や課題解決方法などの有益な情報を見つけやすいからです。

フードデリバリーサービスから着想を得て、医薬品、健康食品、サプリメントなどの配送をする「ヘルスケアデリバリーサービス」を生み出すこともできるでしょう。このように、新たなニーズに応え、独自の付加価値をつける、などの方法でも起業することが可能です。

逆にオリジナリティにこだわるあまり、不確定要素の多い事業を立ち上げてしまうと、失敗する可能性が高くなってしまいます。売れる確信が持てない場合は、成功事例から学んだ方が賢い選択と言えるでしょう。

起業したいけどアイデアがないときはどうしたらよい?

起業したいけどアイデアがないときはどうしたらよい?

アイデアがない状態で起業する場合は、以下の点を意識するとよいでしょう。

  • 既存の商品・サービスのニーズや価値から考える
  • 時代や社会のニーズから考える
  • 複数のビジネスを掛け合わせる
  • 好きなことや得意なことを追求する
  • 世の中の課題を解決する

既存の商品・サービスのニーズや価値から考える

既存の商品やサービスが満たせていないニーズから考えると、ビジネスアイデアが生まれることもあります。さまざまな商品やサービスを使ってみて、欠点や改善できるポイントを見つけることから始めてみましょう。

その後、課題解決に対して新たなソリューションを考えてみるという方法もあります。

時代や社会のニーズから考える

時代の流れや社会の変化は、新たなビジネスを生み出すチャンスです。例えば、コロナの影響によりテレワークが社会に広く浸透し、オンライン会議ツールや勤怠管理ツールなど、テレワークに役立つ事業が多く生まれました。

このように、社会的な問題が生じた場合は新しいビジネスチャンスを生み出せる可能性があります。これらの変化を敏感に察知し、ニーズを満たす商品やサービスを提供することで、社会に貢献しながらビジネスを成功させることが可能になります。

複数のビジネスを掛け合わせる

本来、完全にオリジナルと言えるアイデアはほとんど存在しません。世の中にあるアイデアの多くは、既存のアイデアの掛け合わせで生まれています。

それはビジネスも同様で、別々のビジネスや産業を掛け合わせることで、新たなビジネスアイデアを生み出せます。例えば、テクノロジーと健康という異なる分野を掛け合わせた「ヘルステック」や、金融とテクノロジーの融合である「フィンテック」などがこれに該当します。

複数のビジネスの掛け合わせは、業界の壁を超え、新たな価値を生み出すことに繋がるでしょう。

好きなことや得意なことを追求する

「好きなこと」や「得意なこと」を追求すると、ビジネスを続ける上でのモチベーションに繋がります。特にスタートアップには多くの課題が発生するため、苦しい場面になったとしても「好きなこと」「得意なこと」が心の支えになります。

そのため、自分の興味やスキルを活かしたビジネスアイデアを考えてみるのもいいでしょう。例えば、料理が好きならレストランを開いたり、写真が得意なら写真スタジオを開設したりといったことが考えられます。

ただし、たとえ好きなことや得意なことでも、ニーズが少なかったり、すでに競合が多い場合は注意が必要です。時代の流れやライバルとの差別化も考慮し、どのように好きなことや得意なことで事業を成功させるかを考えましょう。

世の中の課題を解決する

社会的な課題を解決するビジネスで起業する方法もあり、それを行う起業家は「社会起業家」とも呼ばれます。社会起業とは、その名前の通り「社会的な価値を生み出しながら経済的な利益も追求する」というビジネスモデルです。

貧困、教育、環境破壊、少子高齢化など、世の中には解決すべき課題がたくさんあります。これらの課題に取り組むことで、社会に貢献できるだけでなく、ビジネスとしても成功を収めることが可能です。

起業アイデアがない人におすすめのフレームワーク

起業アイデアがない人におすすめのフレームワーク

起業アイデアが浮かばない時のために、アイデアを創出し、ビジネスモデルを考えるためのフレームワークを5つ紹介します。

  1. KJ法
  2. 6W3H法
  3. マンダラート
  4. ペルソナ分析
  5. SCAMPER法(スキャンパー法)

個々の課題解決から製品開発まで、さまざまなシーンで活用できるので、ぜひ参考にしてみてください。

①KJ法

KJ法は、アイデアを整理するために用いられる手法です。問題を明確化し、その要因や解決策を見つけるために使用されます。具体的な手順は以下の通りです。

  1. テーマを設定する
  2. テーマに関連するアイデアや要素を書き出す
  3. 類似するアイデアをグルーピングする
  4. グループごとに名称と説明を付ける
  5. 関連性のあるグループ同士を結びつける

KJ法が起業アイデアのない人におすすめの理由は、一人だけでなくグループでも使用でき、多くの視点からアイデアを捻出することが可能なためです。また、それぞれのアイデアが全体でどのように結びついているのかを視覚化することで、新たな視点や発想を得られる可能性があります。

②6W3H法

6W3H法は、一つの事柄を「6つのW(Who, What, When, Where, Why, Whom)」と「3つのH(How, How much, How many)」の視点で考える手法です。

項目 説明
Who(誰が) 誰が行動主体となるのか、または誰に対して何を行うのかを明確にします。顧客、パートナー、スタッフなど、具体的な人物や役割を特定します。
What(何を) 何をするのか、何が目的なのかを明確にします。目的や行動内容、結果を特定します。
When(いつ) いつ行動するのか、いつ何が起きるのかを明確にします。具体的な時間や期間を設定します。
Where(どこで) どこで行動するのか、どこで何が起きるのかを明確にします。場所や状況、環境を特定します。
Why(なぜ) なぜその行動が必要なのか、目的や理由を明確にします。背景や理由、目的を理解し、それがなぜ重要なのかを検討します。
Whom(だれと・だれに) 「だれと」一緒にやるか、または「だれに」対してやるかを明確にします。
How(どのように) どのようにやるのかを明確にします。手段や手順は複数検討し、最適なものを選択します。
How much(いくら) それをするのにどれくらいのコストがかかるのか?(費用やリソース)
How many(いくつ) 数量や頻度を明確にします。例えば、何回行うのか、何個必要なのかなどを設定します。

この思考法をビジネスに活用することにより、問題を多角的に捉え、解決策を見つけることが可能になります。具体的なアクションプランを導き出してビジネスモデルの構築につなげることができるため、アイデアがない人にもおすすめの手法です。

③マンダラート

マンダラートは、自分の中心となるテーマやキーワードから派生するアイデアを整理し、広げていく手法です。マンダラートの中心にテーマを配置し、周囲に関連するアイデアを書き出していきます。

この手法を用いると、6W3H法同様に、一つのテーマを多角的な観点から掘り下げられます。結果として、さまざまなビジネスアイデアが得られるでしょう。

④ペルソナ分析

ペルソナ分析は、理想的な顧客像(ペルソナ)を設定し、そのニーズや欲求を分析するマーケティング手法です。これにより、商品やサービスが顧客にどのような価値を提供するかを明確にできます。

この手法を用いると、顧客視点からビジネスアイデアを考えられ、ニーズのあるアイデアを生み出しやすくなります。

⑤SCAMPER法(スキャンパー法)

SCAMPER法は、既存のアイデアを改良し、新たなアイデアを生み出す手法です。「Substitute(代替)」「Combine(結合)」「Adapt(適応)」「Modify(改造)」「Put to another use(他の用途に利用)」「Eliminate(排除)」「Reverse(反転)」の7つの視点を用いて考えます。

項目 説明
Substitute(代替) 既存のビジネスを他のもので置き換えてみる。具体的には、部品や材料、人、場所などを別のものに代替することで新しいアイデアを生み出します。
Combine(結合) 2つ以上の要素を組み合わせてみる。これにより、新たな製品やサービス、プロセスなどが生まれる可能性があります。
Adapt(適応) 既存のものを新しい状況や環境に適応させる。これにより、新たな用途や市場を開拓する可能性があります。
Modify(改造) 既存のものを変えてみる。形、大きさ、色、感じ、味など、何かを変えることで新しいアイデアを生み出します。
Put to another use(他の用途に利用) 既存のものを別の用途で使用してみる。これにより、新たなニーズや市場を見つける可能性があります。
Eliminate(排除) 何かを取り除く、またはシンプルにする。複雑性を減らすことで、新たな価値や効率性を生み出す可能性があります。
Reverse(反転) 順序やレイアウトを変えてみる、または逆にする。これにより、新たな視点や効率性を発見する可能性があります。

この手法を用いると、既存のアイデアを新たな視点で見直し、予想外の新しいアイデアを生み出せます。ぜひ様々なビジネスに当てはめて考えてみてください。

アイデアがないけど起業したい人におすすめの事業

アイデアがないけど起業したい人におすすめの事業

アイデアがないけど起業したい人におすすめの事業としては、以下の3つが挙げられます。

  • 物販
  • コンサルティング
  • オンライン教室

これらの事業は、オリジナルのアイデアがなくても始められるため、どれも起業の第一歩として始める事業におすすめできます。

物販

物販事業とは、特定の商品を仕入れ、原価を上回る価格で販売するビジネスモデルです。製品の生産から販売まで一貫して行う製造業とは異なり、物販事業では商品の「販売」が主な活動となります。

物販事業最大のメリットは、比較的低い初期投資で始められ、事業規模の調整が容易であることです。初期段階では、小規模な在庫から始め、事業が拡大するにつれて仕入れ量を増やしていけます。また、事業を縮小したい場合も、在庫を減らすだけで対応できるため、リスクコントロールしやすい事業と言えるでしょう。

例えば個人レベルでもネット環境と初期費用があれば、近所のリサイクルショップで安く購入した商品を「メルカリ」「ラクマ」などのフリマアプリで販売して簡単に始められます。他には、中国のアリババなどのサイトで製造工場から直接商品を大量に仕入れ、それをAmazonなどのプラットフォームで販売することも可能です。

一方で、在庫を抱える、市場の変動で商品のニーズが減少する、販売プラットフォームのポリシーが急に変更になる、などのリスクはあります。常に「万が一」を想定して、一つの売れ筋商品に依存しない、販売チャネルを分散する、トレンドを敏感に察知する、などの対策が必要です。また事業を拡大するにつれ、在庫管理や商品の発送、顧客対応などに時間を割く必要も出てきます。

物販事業は、市場のトレンドを理解し、適切な商品を適切な価格で仕入れられるかどうかが成功の鍵となります。また、大規模な在庫管理や流通の設計、輸入業務の知識も必要になるため、情報収集力の高い方に向いているでしょう。

コンサルティング

コンサルティングとは、企業や個人が直面する問題を解決するために、専門的な知識や経験を活かしてソリューションを提供する事業です。コンサルティングは、既存のビジネスモデルに対する価値提供がメインのため、オリジナルのアイデアを持つ必要はありません。

具体的な業務内容としては、課題定義、戦略立案、実行支援などがあります。これらの業務を担当するには、コミュニケーション能力、問題解決能力、専門知識が必要です。

物販に比べ、仕入れの原価も不要で収益性は高いですが、同時に難易度も高い事業と言えるでしょう。結果を出せなかった場合の責任も重たく、クライアントの獲得も難しいという点も理解しておきましょう。

コンサルティングは、特定の分野で深い知識や経験を持ち、それを活かして他人の問題を解決したいと考えている人におすすめです。

オンライン教室

オンライン教室とは、インターネットを通じて教育サービスを提供する事業です。自分の知識やスキルを教えることで、利益を得られます。新しいアイデアを考える必要はありませんが、自身が得意なことや知識を活かして教育サービスを提供することが可能です。オンラインなので場所を選ばず、多くの人々にサービスを提供できます。

主な業務内容は、カリキュラムを作成し、それをオンラインで教えることです。そのため、コミュニケーション能力、専門知識、マネジメント能力が必要とされます。

オンライン教室の収益性は、教える内容や対象者、価格設定次第です。一人あたりの収益は低くても、大人数を相手に指導する場合もあれば、少人数に絞って単価を上げる場合もあります。

参入における難易度は低めで、時間は自分でコントロールできる一方、「なかなか生徒が集まらない」といった課題が発生する可能性もあるでしょう。

オンライン教室は、自分の知識やスキルを広く伝えたいと考えている人や、場所に縛られずに働きたいと考えている人におすすめです。

まとめ

まとめ

画像引用元:起業の窓口

今回は、「起業したいけど具体的なアイデアがない」という方のために、大切にすべきマインドと具体的な解決方法を紹介しました。アイデアがないからといって、ネガティブになる必要はありません。既存の商品・サービスのニーズや価値から考えたり、好きなことや得意なことを追求したり、社会課題の解決に目を向ければ、アイデアを生み出すことは可能です。

また、KJ法、6W3H法、マンダラートなどのフレームワークを活用することもアイデアを生み出すのに有効です。「アイデアはないけどとにかく事業を始めたい」という方は、物販、コンサルティング、オンライン教室などから挑戦してみてください。これらのビジネスモデルは比較的低リスクで参入しやすく、スキルや経験を活かしやすいためおすすめです。

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記事監修
中野裕哲
中野 裕哲 HIROAKI NAKANO
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP 技能士。 V-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「あの起業本」の著者。著書16冊、累計20万部超。経済産業 省後援「DREAMGATE」で11年連続相談件数日本一。
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