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個人事業主におすすめの会計ソフト11選!選ぶコツやポイントを紹介

個人事業主におすすめの会計ソフト11選!選ぶコツやポイントを紹介
個人事業主確定申告や会計処理を行う際、作業を効率化できる会計ソフトを導入するメリットは数多くあります。

会計ソフトには、白色申告または青色申告に適したものや、スマートフォンで簡単に会計処理ができるものなど、さまざまな種類があります。そのため、自身の目的や必要とする機能の有無、コスト、セキュリティなどに注目して選定することが大切です。

この記事では、個人事業主におすすめの会計ソフトと選定ポイントを詳しく紹介します。
【この記事のまとめ】
  • 会計ソフトは、取引記帳や決算書作成を効率化するツールで、紙作業より手間が減り、入力ミスも少なく、テレワークにも適しています。
  • 個人事業主は会計ソフト選びで機能やセキュリティ、コストを重視し、ニーズに合ったものを選ぶことが大切です。
  • 確定申告にも対応した会計ソフトが多数あるので、コストや機能を比較し自分に最適なソフトを選ぶことで、業務の効率化が図れます。

確定申告」の期間は毎年2月16日から3月15日です。

起業の窓口」では、青色申告白色申告の基礎知識、手続きの流れ、節税のコツなどを詳しく解説しています。

ぜひ、「確定申告」に関する他の記事もご覧ください。

2024年11月1日より、フリーランス保護法が施行されます。

組織に所属せずに働くフリーランスが安心して働ける環境を整備するために、フリーランスと企業などとの発注事業者間の取引の適正化(契約書等により取引条件を明示する)が主な目的です。

詳しくは次の記事をご覧ください。フリーランス保護法の概要、制定された背景や具体的な内容などを解説しています。

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会計ソフトとは

会計ソフトとは

会計ソフトとは、日々の取引の記帳や試算表や決算書などの作成・管理ができるソフトのことです。

確定申告や会計処理に関する作業を紙の書類で行う場合、売掛・買掛・入金・出金・振替などを伝票に記入したり、仕訳帳に転記したりする必要があります。

会計ソフトであれば、システム上で勘定科目の仕訳や集計が可能となり、作業の手間を省けるだけでなく入力ミスの減少にも効果的です。

パソコンやスマートフォンなどで手軽に利用できるため、テレワーク環境にも向いています。

個人事業主が会計ソフトを選ぶポイント

個人事業主が会計ソフトを選ぶポイント

個人事業主が会計ソフトを導入する場合、機能やセキリュティ、コストなどを重視して選びましょう。

ここでは、失敗しない会計ソフトの選び方のポイントを紹介します。

会計ソフトのタイプ

会計ソフトには、インストール型とクラウド型があります。それぞれのタイプの違いについて下記で紹介します。

インストール型

インストール型とは、パソコンにソフトを直接インストールするタイプのことです。

クラウド型よりもランニングコストを抑えられますが、初期費用が高額になる傾向にあります。

以下は、インストール型の会計ソフトのメリット・デメリットをまとめたものです。

インストール型のメリット インストール型のデメリット
  • 買い切り型であればランニングコストを抑えられる
  • オフラインでも使用可能
  • システム障害によるトラブルの影響が小さい
  • データの読み書きが高速(PCの環境に依存)
  • 法令改正に合わせたアップデートが必要
  • 初期費用が高額
  • データのバックアップを自分で行わなければならない

インストール型の会計ソフトを使用する場合、複数のパソコンにインストールして情報をシェアしたり、データをクラウドに保存したりするなどして、バックアップを取っておくことをおすすめします。

クラウド型

クラウド型は、サービス事業者がインターネット上で提供している会計ソフトを使用する方法です。

インストール型よりも初期費用を大幅に抑えることができますが、毎月ランニングコストが発生します。

以下は、クラウド型の会計ソフトのメリット・デメリットをまとめたものです。

クラウド型のメリット クラウド型のデメリット
  • パソコン、スマートフォン、タブレットで使用可能
  • アップデートの手間を省略できる
  • いつでもどこでも使用できる
  • ランニングコストがかかる
  • インターネット通信環境が必要
  • サーバーがダウンすると使用できない

クラウド型の場合、解約しない限りはランニングコストがかかり続けるため、利用頻度や利用期間、コストを考慮した選定が重要です。

セキュリティ

情報漏洩やデータ消失などのリスクを低減するために、セキュリティが充実している会計ソフトを選びましょう。

セキュリティが充実している会計ソフトには、下記のような特徴があります。

  • プライバシーマークを取得している
  • 通信の暗号化に対応している
  • サーバーでセキュリティ対策がされている

コスト重視で会計ソフトを選定する際も、セキュリティの強度は必ず確認しておきましょう。

費用

会計ソフトを選定する際は、総合的なコストや費用対効果なども考慮しましょう。

例えば、買い切りのインストール型の会計ソフトの場合、高額な初期費用が発生しますが、ランニングコストを抑えることができます。

月額料金のクラウド型の会計ソフトの場合、初期費用0円または安価で導入することが可能ですが、毎月のランニングコストが発生します。

初期費用+ランニングコスト+オプションの総合的な費用を考慮し、自身にとって費用対効果の高いソフトを選定しましょう。

帳簿の作成の手間

会計ソフトは、帳簿作成を効率化でき、なおかつ領収書のスキャン機能や操作性に優れているものが便利です。

確定申告書類作成に対応しているソフトなら、日々の記帳内容から売上や経費も自動計算できるため、確定申告書類の作成にかかる手間を削減できます。

また、帳簿作成の経験がない方でも、質問に答えるだけで簡単に帳簿が作成できる会計ソフトもあります。

金融機関からデータの取込ができるか

会計ソフトには、金融機関からデータ取り込みができるタイプもあります。

例えば、銀行口座やクレジットカードの利用明細をCVSファイルでダウンロードし、連携している会計ソフトに取り込むことで、自動的に仕訳される仕組みです。

初回のみ機能の設定が必要ですが、継続的に業務効率化を図り、人的ミスを減らせるメリットがあります。

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バックアップ

予期せぬトラブルに備えて、バックアップ機能が搭載された会計ソフトを選ぶことをおすすめします。

例えば、作業の途中でパソコンがシャットダウンしてしまった場合や、インターネット接続が切れてクラウドに接続できなくなった場合でも、バックアップがあれば作業に復帰したりデータを復元したりすることが可能です。

手動でのバックアップは手間がかかってしまうため、自動的なバックアップ機能が望まれます。

個人事業主におすすめの会計ソフト11選

個人事業主におすすめの会計ソフト11選

ここからは、個人事業主におすすめの会計ソフト11選を紹介します。

帳簿付けはもちろん、確定申告書の作成や電子申告ができるタイプもあるため、複数のサービスを比較しながら選定しましょう。

ソフト名 料金(税込) タイプ 申告対応 スマホアプリ
やよいの白色申告オンライン

公式サイト

0円/年~ クラウド 白色 あり
やよいの青色申告オンライン

公式サイト

9,680円/年~ クラウド 白色

青色

あり
みんなの青色申告

公式サイト

10,780円 インストール 青色 なし
freee会計

公式サイト

12,936円/年~ クラウド 白色

青色

あり
会計王

公式サイト

44,000円 インストール 白色

青色

なし
フリーウェイ経理Lite

公式サイト

0円/年~ クラウド 対応なし なし
HANJO会計

公式サイト

12,936円/年~ クラウド 青色 あり
かんたんクラウド会計

公式サイト

18,000円/年~ クラウド 白色

青色

なし
ちまたの会計

公式サイト

0円/年~ クラウド 白色

青色

なし
大蔵大臣NX

公式サイト

264,000円 インストール

クラウド

白色

青色

なし
ツカエル青色申告オンライン

公式サイト

13,200円/年 クラウド 青色 なし

やよいの白色申告オンライン

「やよいの白色申告オンライン」は、初心者でも簡単かつすぐに使えるシンプルな機能を搭載したクラウド申告ソフトです。

無料プランが用意されているため、大きな初期費用をかけることなく、基本的な機能が備わった会計ソフトを利用できます。

スマートフォン向けの無料アプリも提供しており、カメラでレシートを取り込み、いつでもパソコンと情報を共有しながら会計管理ができるのがメリットです。

やよいの青色申告オンライン

「やよいの青色申告オンライン」は、青色申告をしている個人事業者に特化したクラウド申告ソフトです。

年間1万円未満で利用可能な安価なプランが用意されており、老舗メーカーならではの充実したサポート体制も魅力的です。

確定申告書の作成機能や分析レポートの自動作成機能なども搭載されており、シンプルでありながら高い利便性が備わっています。

みんなの青色申告

「みんなの青色申告」は、ユーザーが業者を選択すると、その業種で使用される勘定科目が自動的に設定される便利なソフトです。

取引先の情報をMoney Linkに登録しておくことで、電子明細の取引を適切な仕訳に変換して記帳することができます。

30日間の無料体験版も用意されているため、コストをかけずに機能性や使用感を確かめ、その後の契約を決めることが可能です。

freee会計

「freee会計」は、白色申告にも青色申告にも対応している個人事業主向けの会計ソフトです。確定申告書の作成から電子申告まで幅広く対応しています。

マルバツ形式の質問に答えていくだけで、簡単に確定申告書類を作成できるのが特徴です。

簿記の知識がなくても会計作業を即日始めることができ、ベンダーによるサポートも充実しているため、安心して利用できます。

会計王

「会計王」は、白色申告にも青色申告にも対応しているインストール型の会計ソフトで、業種別にテンプレートが用意されています。

インストール型となるため、インターネット環境に左右されることなく、パソコン一つあればいつでも作業可能です。

買い切りのソフトとなるため、ランニングコストを抑えながら長期的な利用を検討している個人事業主におすすめです。

フリーウェイ経理Lite

「フリーウェイ経理Lite」は、仕訳帳や出納帳形式におけるデータ管理や、決算関連の帳票作成に対応している会計ソフトです。

期間無制限の無料プランが提供されており、税制が改定された場合やアップデートが行われた際も費用が発生しません。

有料プランでは、帳票印刷や決算書機能が用意されているため、まずは無料プランからスタートし、機能が足りないと感じた場合に有料プランへの切り替えを検討すると良いでしょう。

HANJO会計

「HANJO会計」は、スマートフォンでレシートや領収書を撮影するだけで、自動仕訳ができる機能付きの会計ソフトです。

画面の指示に従うだけで、記帳や確定申告書の作成が簡単にできるナビ機能が搭載されているため、誰でもすぐに使えるメリットがあります。

過去の利益をソフトに入力することで会計データをグラフで表示できるため、事業戦略の見直しに役立てることも可能です。

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かんたんクラウド会計

「かんたんクラウド会計」は、その名のとおり簡単に会計作業ができるクラウド型の会計ソフトです。

ネットバンクやクレジットカード会社のWebサービスと連携も可能で、取引日や金額などのデータを取得し、仕訳入力を補足する機能もあって便利です。

仕訳が簡単なことや操作画面がシンプルなことから、会計の経験がない初心者にも人気があります。

ちまたの会計

「ちまたの会計」は、無料で利用可能な会計ソフトであり、自宅で家計簿をつけるような感覚で直感的に会計書類の作成ができます。

新規登録から5分程度で使い始めることができ、分からない操作や機能があればヘルプセンターに問い合わせをして簡単に調べることも可能です。

現金出納帳や収支計算書、決算報告書などの会計書類の自動作成をはじめ、収支の推移やグラフなど経営に必要なデータの分析もできます。

大蔵大臣NX

「大蔵大臣NX」は、初心者から上級者まで、幅広いニーズを持ったユーザーが満足できる機能とユーザビリティを追及した会計ソフトです。

支払先・得意先・手形・売掛・買掛などの管理をシステム上で行うことができて、視認性に優れたデザインとなっています。

入力担当者の部門制限や、他部門へのアクセス制限などもできるため、セキュリティ面でも充実しています。

ツカエル青色申告オンライン

「ツカエル青色申告オンライン」は、青色申告をしている個人事業主に特化した会計ソフトで、軽快な操作性を実現しています。

一つのデータを複数ユーザーで編集できるため、会計作業にかかる時間を減らし、事業の効率化を図ることができます。

また、簡単取引帳と呼ばれる機能が搭載されており、専門用語が分からない場合でも取引帳に登録している取引内容を選択し、帳簿が簡単に作成できるメリットもあります。

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まとめ

この記事では、個人事業主が会計ソフトを選ぶコツやポイントをはじめ、おすすめのソフト11選を紹介しました。

事業を効率化したい方や確定申告の手間や負担を減らしたい方は、会計ソフトの導入がおすすめです。

シンプルで使いやすい無料の会計ソフトや、細かな仕訳や管理ができる有料会計ソフトなどがあるため、予算や機能などに応じて選びましょう。

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記事監修
中野裕哲
中野 裕哲 HIROAKI NAKANO
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP 技能士。 V-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「あの起業本」の著者。著書16冊、累計20万部超。経済産業 省後援「DREAMGATE」で11年連続相談件数日本一。
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