美容室の開業に必要なものは?備品の選び方や開店までの流れを解説
美容室を開業するためには必要なものが多くありますが、具体的に何から準備すれば良いのかわからない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、美容室の開業に必要なもの、備品の選び方、開店の流れについて詳しく解説します。美容室の開業を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 【この記事のまとめ】
- 美容室の開業には家具、機器、大型設備、美容道具、消耗品、清掃用品などが必要。
- 備品はコストの計算、リストの作成、レンタルの活用で選ぶのが望ましいです。
- 開店までには市場調査、コンセプトの決定、事業計画の策定・相談、資金調達の実行・借入など、複数の工程があります。
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美容室の開業に必要なもの
美容室の開業には主にインテリアなどの家具類、家電やデバイスなどの機器類、施術に使用する大型設備類や美容道具類、施術以外の消耗品類、清掃用品類が必要です。
ここでは、美容室を開業するために必要なものを詳しく解説します。
インテリアなどの家具類
美容室開業で必要となってくるのが、インテリアなどの家具類です。インテリアは美容室の印象を左右するため、コンセプトに合った適切なものを選びましょう。
美容室に必要なインテリアとしては、主に以下のようなものがあります。
- アロマディフューザー
- 傘立て
- カーテン
- 間接照明
- 観葉植物
- 時計
- ハンガーラック
- マガジンラック
- マット
- ラグ
癒しの空間作りに欠かせないのが、アロマディフューザーです。アロマディフューザーは、室内の香りを調整できるインテリアで、気分に合わせて香りを演出できます。
また、傘立てやカーテン、間接照明や観葉植物など、訪れた人が快適に過ごせるインテリアを準備しておくと良いでしょう。
時間を確認できるよう時計を置き、あわせてハンガーラックやマガジンラック、マット・ラグなどを用意しておくと、快適な空間を作ることができます。
家電やデバイスなどの機器類
美容室の開業で欠かせないのが、家電やデバイスなどの機器類です。家電やデバイスは美容室の運営を円滑にしてくれるため、適切なものを選びましょう。
美容室に必要な家電やデバイスには、以下のようなものがあります。
- エアコン
- 洗濯機
- 冷蔵庫
- スマホ
- タブレット
- パソコン
エアコンなどの空調機器、洗濯機や冷蔵庫などの電気機器は必需品です。
美容室の運営では、定期的に予約が入ることを想定してスマホ・タブレット・パソコンで顧客管理や経理処理ができるようにしておくと便利です。
データで顧客リストを作成しておけば、新規・リピートのお客さまを迅速に把握できるようになり、より効率的に対応できます。
また、デバイスがあれば店舗のホームページ更新やブログによる情報発信、SNSの近況報告などで、顧客へ自店舗のアピールポイントを発信しやすくなるでしょう。
施術に使用する大型設備類
美容室の開業では、施術に使用する大型設備類が欠かせません。主に必要な大型設備類は以下の通りです。
- 鏡台
- シャンプー台
- 施術で使用する椅子
- パーマ用の専用機器
- 待合室用のソファ
- レジカウンター
どれも美容室として開業するには必要なものとなるため、あらかじめ準備しておきたいです。
特に大型設備類は後から変更できない可能性があるため、設置する場所や予算に合わせて決めておくことが重要となります。
施術に使用する美容道具類
当然ではありますが、施術に使用する美容道具類も欠かせません。主に必要な美容道具類は以下の通りです。
- イヤーキャップ
- カラー剤
- コーム
- ゴム手袋
- シザー
- シャンプー類
- タオル
- ドライヤー
- パーマ液
- ヘアクリップ
- ヘアケア用品
美容道具類は必要となるものが多岐にわたる場合があるため、抜けがないようにリストアップしながら集めていくことが重要です。
施術以外の消耗品類
美容室の開業では、施術で使うもの以外の消耗品も多くあります。主に必要な消耗品類は以下の通りです。
- お茶・コーヒー
- 雑誌・書籍
- 照明の電球
- 手洗い用の石鹸
- ティッシュペーパー
- トイレットペーパー
- 筆記用具・帳面
施術以外の消耗品では、お客さまにお出しするお茶やコーヒー、雑誌や書籍を準備しておくと快適な空間を演出できます。
他にも、快適に過ごしてもらえるように、照明の電球や手洗い用の石鹸、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、筆記用具や帳面などがあると良いでしょう。
消耗品は定期的に交換が必要となるため、リスト化して毎月補充する形式にするとより管理しやすくなります。
清掃用品類
美容室は常に清潔な空間を保つ必要があるため、清掃用品類も購入しておきましょう。主に必要な清掃用品類は以下の通りです。
- 雑巾
- 掃除機
- ちりとり・ほうき
- モップ
- ワックス
店内を隅々まで掃除するためには、雑巾や掃除機が必要となります。細かなゴミやホコリはちりとりやほうきで処理し、床はモップなどで綺麗にしておく必要があります。
また、定期的にワックスをかけてきれいにしておくことで、よりお客さまに快適にお過ごしいただけるでしょう。
備品の選び方
備品を選ぶためには、コストの計算、リストの作成、レンタルの活用について考慮しておくことが重要です。
ここでは、備品の選び方について詳しく解説します。
コストを計算する
備品を導入する際は、どれくらいのコストがかかるかを計算しましょう。
どれほど素晴らしい空間にしようとしても、予算がなければ導入できるものに限りが出てくるため、どれくらいまでなら出せるのかを検討してください。
運営に欠かせない家具類をはじめ、家電やデバイスなどの機器類、大型設備類や美容道具類は優先的に購入し、必要に応じて消耗品類や清掃用品類を整えていくのが望ましいです。
いきなりすべて整えようとすると予算をオーバーすることがあるため、初期投資にどれくらいの予算を充てられるかを事前に決めておくと安心です。
リストを作成する
ある程度必要なものが見えてきたら、リストを作成してください。
美容室の開業に必要なものは多岐にわたるため、目についたものから購入していくと、後から「あれが足りなかった」となりやすいです。
先にリストを作成すれば購入すべきものを一覧で把握でき、取捨選択しながら選べます。
リストに起こしてみると本当に必要なものと不要なものを見分けやすくなるため、一度メモなどに書き起こしてみましょう。
レンタルを活用する
備品はすべて購入する必要はありません。
リース契約でレンタルできるものもあるため、「絶対に新品が良い」などのこだわりがないのならレンタルを活用することも視野に入れておいてください。
また、予算が足りない場合はアウトレット品の購入もおすすめです。
中古でも十分にきれいなものもあるため、コストを抑えて設備を充実させたいなら中古品から探してみることを推奨します。
美容室を開業する際の流れ
美容室を開業する際の流れは以下の通りです。
- 市場調査
- コンセプトの決定
- 事業計画の策定・相談
- 資金調達の実行・借入
- 店舗物件の調査・契約
- 手続きの手配・提出
- スタッフの採用活動
- マーケティングの実施
- プレオープンの実施
- 集客方法の選定
ここでは、開業までの流れを一つずつ詳しく解説します。
市場調査
美容室を開業する場合は、まず市場調査が必要となります。市場調査とは、価格帯や客層、競合他社や集客方法、立地などの情報を収集することを指します。
何も調べず、ただ適当に出店するところを決めてもお客さまが来るとは限りません。
大切なのは駅前・住宅街・繁華街・ビジネス街など、どこに出店するのかを考えて、ターゲットを絞ることです。商業施設内や国道沿いなど、立地が変わればターゲットも変わります。
市場調査の際は、イメージではなく確かな統計を参考にするのが良いでしょう。
参考までに厚生労働省が発表している「平成27年度生活衛生関係営業経営実態調査<美容業の実態と経営改善の方策>」などをご参照ください。
コンセプトの決定
美容室はコンセプトを決めることで一貫性が生まれ、ライバルとの差別化が図れます。
カットスキルに定評がある、スタイリングが得意、会話重視でアットホームな雰囲気など、事前にコンセプトを決めてどのような美容室を目指すかを決めましょう。
コンセプトが決まると店舗の方向性が見えてきて、より必要なものを選びやすくなります。
逆にコンセプトを決めるのが遅いと何をすべきなのかが見えてこず、アイデアがまとまらないままプランだけ独り歩きしてしまうかもしれません。
そのため、コンセプトは先に決めておくのが望ましいです。
事業計画の策定・相談
コンセプトが決まったら、事業計画の策定を行いましょう。
開業の動機や目的、運営内容、雇用する人材、税金や保険の支払いなどについて細かく決めておくことで、トラブルを避けて健全な経営が可能となります。
開業はすべてスムーズに進むわけではなく、途中で課題や問題が発生します。
その課題や問題について適切に対応できるよう準備を進めておくことで、開業前にアクシデントやハプニングが発生するリスクを抑えられます。
開業手続きなど専門的なスキルが必要となる場面では、行政書士や税理士などの専門家に相談するのが望ましいです。
「起業の窓口」の特集ページ「AI×起業」では、AIを活用して事業計画書を簡単に作成する方法を紹介!
詳しくは「【できるのか?】ChatGPTを使ってたった1時間で事業計画書を書くアラフォー起業家。《小説「AI起業」シリーズ#01》」をご覧ください。
資金調達の実行・借入
事業計画と同時に進めておきたいのが、資金調達です。
貯金している人、既存の店舗から独立しようとしている人、銀行からの融資を検討している人などさまざまな人がいますが、いずれにせよ美容室の開業には多額の資金が必要です。
資金調達がうまくいかないと、仮に開業できてもすぐ閉業に追い込まれる可能性があるため、資金繰りについては慎重にご検討ください。
店舗物件の調査・契約
美容室はどこに店を構えるかによって今後の運営が左右されるため、店舗物件の調査・契約については入念に行っておきたいです。
具体的には、以下のような点を調べておくと良いでしょう。
- どのエリアに出店するか
- どのような建物・土地を選ぶか
- どのような人が行き交っているか
物件によっては、以前使用されていたものがそのまま残っている「居抜き物件」と、すべて片付けられている「スケルトン物件」があります。
店舗用の物件がどのような状態なのかも把握しておくのが望ましいです。
手続きの手配・提出
必要に応じて契約手続き・購入手続きの手配を行っておきましょう。当然ではありますが、必要書類がある場合は正しく記入して提出します。
手続きに不備があると予定していた開業日にオープンできないことがあるため、専門家のサポートを受けながら進めていくのが望ましいです。
スタッフの採用活動
自分自身がオーナー兼従業員を担うなら別ですが、人手が足りなくなることを想定してスタッフの採用活動も行っておきたいです。
優秀な人材を確保できれば、より美容室の運営がうまく回りやすくなります。
今後の展開を視野に入れつつ、人手不足にならないよう他の業務と並行して採用活動を行っておくのが望ましいです。
マーケティングの実施
美容室の開業後は、地道にマーケティングを進めていく必要があります。
ホームページの更新、ブログによる情報発信、SNSでの近況報告など、常にお客さまと近い距離で接していくことが重要です。
最近ではマーケティング手法も多岐にわたるため、どのような美容室にしたいのかを決めて、必要に応じて継続的に実施していきましょう。
プレオープンの実施
プレオープンを実施して、具体的な業務の流れを把握しましょう。
プレオープンを行うことで、オペレーションの確認ができる他、改善すべき点がないかなどをチェックできます。
いきなりオープンしてお客さまに不快な思いをさせてしまうのは本末転倒であるため、まずはプレオープンでどのように店が回るのかを確かめてください。
消耗品は足りているか、清掃が行き届いているか、サービスが適切か、従業員の接客は滞りないかなど、お客さま目線で確認するのが良いでしょう。
集客方法の選定
おすすめの集客方法として、当社のMEOサービス「MEO Dash! byGMO」があります。MEO(Map Engine Optimization)は、Googleマップでの検索結果において自社の店舗情報を目立たせるための対策です。例えば、「熱海 ランチ」や「熱海駅 カフェ」といった「地域名+業種」や「駅名+キーワード」で検索すると、Googleマップの下に関連する店舗情報が表示されます。競合よりも上位に表示されるようにするための集客施策です。
ほかにも、低コスト・短期間で、プッシュ通知、クーポン、スタンプなどの集客・販促機能が豊富な自分のお店のアプリが作れるサービス「「GMOおみせアプリ」」もおすすめです。
開業手続きに必要な印鑑は「GMOオフィスサポート」で
美容室の開業に必要なものは多岐にわたるため、いかに漏れなく購入するかが重要です。
しかし、すべての備品を最初に購入しようとすると多額のコストがかかるため、資金繰りの面で困窮するかもしれません。
そのため、慎重に資金調達を行ってから開店を目指すのが良いでしょう。
美容室の開業で印鑑が必要な人は、GMOオフィスサポートの会社設立印鑑セットをご利用ください。
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- 記事監修
-
- 中野 裕哲 HIROAKI NAKANO
- 起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP 技能士。 V-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「あの起業本」の著者。著書16冊、累計20万部超。経済産業 省後援「DREAMGATE」で11年連続相談件数日本一。
- ※本記事は、起業の窓口編集部が専門家の監修のもとに制作したものです。
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