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確定申告を郵送で提出する方法とは?必要書類や書き方、注意点を解説

確定申告を郵送で提出する方法とは?必要書類や書き方、注意点を解説

確定申告を提出する方法は、郵送・窓口への提出・e-Taxの3通りあります。

このうち郵送は、窓口に並ぶ必要もなく、ICカードリーダ/ライタなどの準備も必要ないため、多くの方が手をつけやすい方法といえます。

しかし、いざ提出するとなると、具体的にどうすればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。何をいつまでに提出すればよいのかイメージできず、不安な方もいるでしょう。

この記事では、確定申告を郵送で提出する方法について詳しく解説します。確定申告を初めて郵送で提出する方が意外と知らない点も押さえているので、ぜひ参考にして、郵送の準備をスムーズに終えてください。

【この記事のまとめ】
  • 確定申告は郵送・窓口・e-Taxの3種類。郵送では消印日が提出日とされ、書類を確認できるが郵送費用がかかります。
  • 郵送時は税務署の住所を確認し、宛名や返信用封筒を整え、普通郵便またはレターパックで送ります。
  • 郵送は信書扱いで、消印が提出日となるため、余裕を持って投函し、期限内に提出することが大切です。

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確定申告」の期間は毎年2月16日から3月15日です。

起業の窓口」では、青色申告白色申告の基礎知識、手続きの流れ、節税のコツなどを詳しく解説しています。

ぜひ、「確定申告」に関する他の記事もご覧ください。

確定申告の提出方法は郵送・窓口・e-Taxの3種類

確定申告の提出方法は郵送・窓口・e-Taxの3種類

確定申告書を税務署に提出する方法は、以下の3種類です。

  • 郵送
  • 窓口
  • e-Tax

順番に説明していきます。

税務署宛に郵送する

確定申告を郵送するには、封筒に本人確認書類や各種控除証明書などの必要書類を入れ、さらに返信用封筒を同封して発送します。消印の日付が提出日として認められるので、3月15日までの消印が押されるよう投函日に気をつけましょう。

郵送のメリットは、提出物を目でしっかり確認できることと、税務署まで出向く必要がないことの2点です。一方デメリットとしては、確定申告書の印刷や封筒、郵送代などに費用がかかることが挙げられます。

郵送の詳しいやり方は次の「確定申告を郵送で提出する手順」で説明するので、そちらを参照してください。

税務署または確定申告会場の窓口へ持参する

確定申告書を税務署や確定申告会場の窓口に持参し、直接提出することも可能です。

直接提出することのメリットは、やはり「確実に受け取ってもらった」という安心感があることと、窓口や相談コーナーで不安な点を質問できるという点にあるでしょう。特に確定申告を初めて行う人の場合は、提出書類にミスがないか不安になることが多いため、この直接提出方式がよいかもしれません。

デメリットは、税務署まで出向くという手間と、受付時間内に窓口の行列で待たねばならないという点です。ただし、受け付け時間外に税務署の「時間外収受箱」に投函するという方法もあり、この方法ならば行列に並ぶ手間は省けます。

e-Taxを利用してオンラインで行う

e-Taxを利用して、自宅からインターネット経由で確定申告書を提出するという方法もあります。

マイナンバーカードとICカードリーダ/ライタ(またはマイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォン)が必要であるなど、事前準備にやや手間がかかるのが難点です。

しかし準備さえ整えば、「提出期限までなら24時間いつでも自宅から提出できる」「添付書類を省略できる」「還付が早い」などといったメリットもたくさんあります。

確定申告を郵送で提出する手順

確定申告を郵送で提出する手順

ここでは、確定申告書を郵送で提出する際の手順を紹介していきます。

  1. 郵送先を調べる
  2. 封筒を用意して宛名を書く
  3. 返信用封筒を準備する
  4. 必要書類を郵送する

一つずつ押さえていきましょう。

1.郵送先を調べる

郵送先は、開業届に記載した住所(納税地)の所轄税務署です。自宅とオフィスの住所が異なる場合、どちらを納税地としたのかをまず確認してください。

所轄税務署を調べるには、国税庁の「国税局・税務署を調べる」というページに郵便番号や住所を入力すると、すぐにわかるので便利です。

国税庁の「国税局・税務署を調べる」ページの実際の画面

2.封筒を用意して宛名を書く

次に、必要書類がすべて入る大きさの封筒を用意します。A4の紙に印刷することが推奨されているため、A4サイズを折らずに収められる「角形2号(角2)」という封筒がおすすめです。もしくはレターパックライトを用いても構いません。

封筒の宛名を書く際の注意点は、以下の通りです。

  1. 郵便番号を忘れずに記入する
  2. 「○○税務署 御中」と書く
  3. 表の目立つ位置に「所得税確定申告書在中」と赤字で書き、赤枠で囲む
  4. 裏面には自身の住所・氏名を明記する

なお、郵送料は重量によって変わるので、郵便局の公式サイト「手紙(定形・定形外)の料金計算」で確認するか、郵便局の窓口で量ってもらってください。

「所得税確定申告書」を郵送する場合の、封筒宛名の書き方例

3.返信用封筒と確定申告書の控えを準備する

返信用封筒と確定申告書の控えを準備するのは、確定申告を済ませるためには必須ではありません。しかし、準備しておくと「収受日付印が押された確定申告書の控え」が手に入るというメリットがあります。

「収受日付印が押された確定申告書の控え」は、住宅ローンの審査・賃貸契約・保育園の申込みなどの際に提出を求められる場合があるため、返信用封筒を準備して確実に入手し、保管しましょう。

やり方は、以下の通りです。

  1. 返信用封筒に自分の住所・氏名を書く
  2. 返信用の切手を貼る
  3. 確定申告書の控えを同封する

返信用封筒は二つ折りにしても構いません。入れ忘れのないように気をつけましょう。

4.必要書類を郵送する

ここまでの準備ができたら、必要書類を同封して郵送しましょう。必要書類は次の「確定申告の郵送に必要な書類」の項で説明します。

確定申告書の郵送は、郵便局から普通郵便で送るのが一般的です。郵送状況を把握したい場合は、配達状況を追跡できる簡易書留や特定記録のオプションを利用するか、レターパックライトを用いてください。

次の「確定申告の郵送に必要な書類」でも述べるように、「ゆうパック」や「ゆうメール」などのサービスは使えないので注意が必要です。

確定申告の郵送に必要な書類

確定申告の郵送に必要な書類

ここでは、郵送の際に必須の書類について説明します。全員共通で必要なものと、ケースごとに要・不要が分かれるものがあるので、注意してください。

郵送する書類 備考
確定申告書 全員必要な書類
収支内訳書 白色申告者が準備する書類
青色申告決算書 青色申告者が準備する書類
マイナンバーカードまたは通知カードの写し 窓口提出の場合は不要だが郵送の場合は必要
運転免許証などの身元確認書類の写し マイナンバーカードを持っていない場合のみ必要

確定申告書が全員必須なのは当然ですが、白色申告者・青色申告者はそれぞれ収支内訳書・青色申告決算書も必要となります。

本人確認書類としては、マイナンバーカードの写しがあれば十分です。もしマイナンバーカードを持っていない場合には、通知カード(マイナンバーが分かる書類)の写しと、運転免許証など(身元が分かる書類)の写しの2種類を添付する必要があります。

さらに、必要に応じて準備するものとして以下が挙げられます。この中では各種控除証明書のみ、郵送する必要があるので注意してください。

準備する書類 備考
源泉徴収票(郵送不要) 給与所得がある場合、会社から発行してもらう
固定資産台帳(郵送不要) 青色申告者が固定資産を管理するための台帳
各種控除証明書(郵送要) 生命保険料控除や地震保険料控除など

確定申告に必要な書類の準備など、具体的なやり方については以下の記事をお読みください。

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確定申告を郵送で行うときの注意点

確定申告を郵送で行うときの注意点

確定申告を郵送で行う際、注意すべき点が2つあります。いざ送付するときに困らないよう、しっかり確認しておきましょう。

申告書は「荷物扱い」で送付できない

確定申告書は「信書」にあたるので、税務署に送る場合には「郵便物」または「信書便物」として送付しなければなりません。「荷物」という扱いでは送れない点に注意しましょう。

民間業者の宅配便(荷物扱い)での送付は違法となります。郵便局のゆうパック、ゆうメール、ゆうパケットも荷物扱いとなるため、利用できません。

信書を送付できるのは、普通郵便やレターパックライトです。レターパックライトの方が少し割高ですが、配送状況を追跡できるというメリットがあります。普通郵便に簡易書留や特定記録のオプションをつけても同様です。

郵送期間を踏まえて締切日までに提出する

確定申告の〆切は通常3月15日ですが、郵送の場合は消印の日付が提出日とみなされます。すなわち、3月15日までに消印が押されるように投函すれば間に合います。

投函時刻が遅いと、当日の収集が終わっていて消印の日付が翌日になってしまうこともあるので、1日程度余裕をもって投函するのが望ましいでしょう。ギリギリで不安な場合は、郵便局で消印を確実に押してもらう、税務署の窓口に提出に行く、オンラインで提出する、ということを試す方がよいかもしれません。

確定申告の郵送提出に関してよくある質問

確定申告の郵送提出に関してよくある質問

確定申告書の郵送提出に関して、よくある質問に回答します。

封筒の宛名の書き方は?

封筒の宛名を書く時の注意点は4つあります。

  • 郵便番号を記入する
  • 「○○税務署 御中」と書く
  • 「所得税確定申告書在中」と赤字で書き、赤枠で囲む
  • 裏面には自身の住所・氏名を明記する

詳しくは、「封筒を用意して宛名を書く」を参考にしてください。

郵送に必要な切手代はいくら?

「申告書は「荷物扱い」で送付できない」に書いた通り、確定申告書は普通郵便またはレターパックライトなどで送ります。普通郵便で送る場合の切手代は重量によって異なりますが、2023年時点では次のようになっています(角形2号封筒を用いる場合)。

  • 重さ50gまで:120円
  • 重さ100gまで:140円
  • 重さ150gまで:210円

参照:郵便局「手紙(定形・定形外)の料金計算

提出書類の重さは、正確にははかりで量らなければなりませんが、目安としては次の重さの合計となります。

  • 角形2号封筒 15g
  • A4の紙1枚 4g

返信用封筒にも、封筒1枚と控え書類を送れるだけの切手を貼っておく必要があるので、忘れないようにしましょう。

提出書類の枚数が多い場合はそれだけ料金が高くなります。レターパックライトの370円と比べてどちらの利便性が高いか、考えた方がよいかもしれません。

提出期限日を過ぎてしまったらどうなる?

提出期限日を過ぎてからの申告(期限後申告)に対しては、場合によってはペナルティが発生します。

ペナルティが発生しないのは、次の2点を満たした場合のみです。

  • 期限後1ヶ月以内に、自主的に申告した
  • 期限内に申告する意思があったと認められる一定の場合に該当する

上記の条件を満たさない場合は、「無申告加算税」という税が上乗せされます。無申告加算税の税率は次の3段階です。

  • 税務署の調査を受ける前に自主的に期限後申告をすれば、納付すべき税額の5%
  • 税務調査の事前通知の後に期限後申告をすると、納付すべき税額の50万円以下の部分に対しては10%、50万円を超える部分には15%の額
  • 税務調査以後に期限後申告をした場合は、納付すべき税額の50万円以下の部分に対しては15%、50万円を超える部分には20%の額

たとえば納税額が80万円で、税務調査以後に期限後申告をすると

  • 50万円に対して15% = 7.5万円
  • 30万円に対して20% = 6万円

となり、合計13.5万円の無申告加算税が加わります。

さらに、納付日までの日割り計算で「延滞税」もかかるため、とにかく申告は期限に間に合わせるようにしましょう。

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まとめ

確定申告を提出する方法は、窓口に提出・郵送・e-Taxの3通りあります。この記事では特に郵送について、詳しいやり方を説明しました。送付先住所を調べ、封筒の宛名を書き、返信用封筒に切手を貼り、確定申告書の控えも忘れずに同封する。そして普通郵便またはレターパックライトで送るという手順です。3月15日の消印有効ですが、ギリギリになって何かの不足があってはいけないので、余裕を持って準備しましょう。

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記事監修
中野裕哲
中野 裕哲 HIROAKI NAKANO
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP 技能士。 V-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「あの起業本」の著者。著書16冊、累計20万部超。経済産業 省後援「DREAMGATE」で11年連続相談件数日本一。
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