【2026年最新】女性の起業で利用できる助成金・補助金一覧!申請の注意点と成功するコツを解説
女性が起業する際には、返済義務のない助成金・補助金を活用するのがおすすめです。しかし、どのような助成金や補助金があるのかわからず、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では女性の起業で使える助成金・補助金や注意点などについて解説します。これから資金調達を考えている女性起業家に役立つ情報を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 【この記事のまとめ】
- 助成金は労働環境改善などを目的とした給付型支援制度で、要件を満たすことで受給可能なものがあります。補助金は新規事業支援が目的で、審査通過が必要です。
- 助成金と補助金には支給条件の違いがあります。助成金はハードルが低く、補助金は高額で審査が必要なため、計画書の準備が重要です。
- 助成金と補助金は、支援対象や審査要件が異なるため、事業内容に合った制度を選び、必要書類を整えた上で申請することが大切です。
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女性起業家が知っておくべき基礎知識

女性起業家が知っておくべき基礎知識として以下の3つが挙げられます。
- 女性起業の現状と課題
- 助成金と補助金の使い分け方
- 女性限定の支援制度の特徴
それぞれのポイントを解説します。
女性起業の現状と課題
近年、女性起業家の数は増加傾向にあり、内閣府「女性版骨太の方針2025」によると、2022年には起業家の約32.3%が女性となっています。
特に飲食、美容、介護・保育など、女性ならではの視点を活かしやすい分野での起業が多いことが特徴です。その一方で、資金調達の難しさ、家庭と仕事の両立の困難さ、経験の不足が主要な課題として挙げられます。
特に初期資金の確保が妨げになりやすいため、専用の支援制度や助成金の活用などが重要です。
社会的な女性支援の拡充により、起業のハードルは徐々に下がりつつあるものの、課題克服のための情報収集やネットワークづくりが求められています。
助成金と補助金の使い分け方
助成金と補助金はどちらも事業をサポートする公的資金ですが、目的や申請方法に違いがあります。
助成金は主に国や自治体が定めた条件を満たせば申請でき、手続きも比較的簡単で返済不要です。女性起業家も活用しやすく、例えば育児支援や雇用促進のための助成金などが代表例として挙げられます。
一方、補助金は特定のテーマや事業を対象に公募され、厳しい選考を経て交付されるため、準備には時間と労力が必要です。補助金は、事業拡大や新規プロジェクトの資金として活用されることが多くあります。
まずは助成金で基盤を固めつつ、その後に補助金の獲得を目指す段階的活用が効果的です。
女性限定の支援制度の特徴
女性限定の支援制度は、女性起業家特有の課題に対応する形で多く用意されており、最大の特徴は資金調達の優遇措置が充実している点です。
制度の中には、女性に対して一定の優遇措置を設けているものがあります。例えば、上限7,200万円まで融資可能な制度もありますが、無担保・無保証で利用できるかどうかは審査基準により異なります。
さらに女性起業家専用の相談窓口やメンター制度、育児との両立支援も充実しており、事業計画策定から経営相談までワンストップで受けられる支援も少なくありません。
こうした支援制度は、女性が抱えやすい経済的・時間的課題を緩和し、起業のハードルを下げることにも貢献しています。
女性起業家にとって、資金と同じくらい重要なのが「相談できるメンター」や「起業家仲間」の存在です。国は資金援助だけでなく、ネットワーク構築の支援も積極的に行っています。
わたしの起業応援団」は、経済産業省が中心となって立ち上げた女性起業家支援ネットワークです。起業を志す女性や事業成長を目指す女性に対し、各地域の支援機関やメンターを紹介したり、セミナー・イベント情報を提供したりしています。
資金調達の相談だけでなく、ビジネスプランの磨き上げや仲間づくりに役立つため、活用をおすすめします。
女性起業家の成長を加速させるため、アクセラレータープログラムやビジネスプラン発表会などが全国で開催されています。これらに参加することで、投資家とのマッチングや、先輩起業家からのアドバイスを得られるチャンスが広がります。
助成金・補助金とは

女性起業家の資金調達は、助成金・補助金の活用がポイントになるため、以下について把握しておきましょう。
- 助成金と補助金の具体的な違い
- 返済義務のない資金調達のメリット
それぞれのポイントを解説します。
助成金と補助金の具体的な違い
助成金と補助金の具体的な違いについて以下の表にまとめています。
| 項目 | 助成金 | 補助金 |
|---|---|---|
| 管轄 | 厚生労働省 | 経済産業省や地方自治体 |
| 目的 | 雇用維持や労働環境の改善 | 新規事業や技術革新など国や自治体の政策目標達成 |
| 受給条件 | 条件を満たせば基本的に受給可能 | 申請競争があり、採択されない場合がある |
| 申請期間 | 長めで、随時申請可能 | 短期間で審査基準が厳しい |
| 返済義務 | なし | なし |
このように、助成金は雇用や労働環境を対象にしているのに対し、補助金は新規事業や技術革新などを対象にしているという違いがあります。
また、補助金は政策目的に沿った事業支援で競争が激しいため、申請準備がより重要とされています。
返済義務のない資金調達のメリット
返済義務のない資金調達のメリットは、企業や個人事業主の資金負担を大幅に軽減できる点です。
返済不要であるため、事業開始や拡大の際に自己資金が不足していてもリスクを抑えて投資でき、経営の安定化や成長促進に貢献します。
利子や手数料もかからず、資金繰りがラクになるため、余裕を持った運営ができることも魅力です。さらに、公的支援であることから社会的信用を得やすく、取引先や金融機関からの信頼向上にもつながります。
加えて、補助金や助成金は公共の利益促進を目的としており、事業の社会的意義や価値も高められるため、企業のブランド強化にも寄与します。
ただし、返済不要とはいえ、不正受給が発覚すれば返済義務やペナルティが生じるため、適正な管理が重要です。
女性起業家向け助成金・補助金の対象条件

女性起業家向け助成金・補助金には、申請できる人や事業の条件が細かく定められています。
ここでは、対象条件を判断する際のポイントを解説します。
創業前・創業後で異なる対象条件
女性起業家向けの支援制度では、創業前か創業後かによって確認されるポイントが異なります。
創業前を対象とする制度では、審査において事業開始の意思や準備の具体性が重視されることが多いです。例えば、事業内容や収支の見通しをどの程度整理できているかが判断材料になる場合があります。
一方、創業後を対象とする制度では、開業からの期間や事業継続状況が評価の基準となります。創業から一定期間以内(具体的期間は制度ごとに異なるため不明)といった条件が設けられるケースもあり、申請のタイミングが結果に影響します。
自分の事業段階を整理すると、利用できる制度を選びやすくなります。
個人事業主と法人での扱いの違い
助成金・補助金の対象条件は、個人事業主か法人かによって扱いが分かれることがあります。
個人事業主でも申請できる制度は多くありますが、法人を前提とした制度も少なくはありません。例えば、一定の規模や継続性を重視する補助金では、法人であることが条件になるケースがあります。
一方、女性の創業支援を目的とした制度では、個人事業主でも利用しやすい内容が用意されていることもあります。
事業形態により提出書類や審査視点が異なるため、制度ごとの条件確認が必要です。将来的な法人化を視野に入れている場合は、その点も踏まえて検討すると選択肢が広がります。
年齢・家族状況が影響するケース
女性起業家向け支援制度の一部では、年齢や家族状況が申請条件に影響する場合があります。
例えば、若年層の起業支援や、子育てと両立する女性を対象とした制度が用意されている場合があります。育児や介護と並行して起業する人を想定し、柔軟な支援内容が設けられているケースも見られます。
ただし、すべての制度で年齢や家族構成が条件になるわけではありません。対象を限定する制度もあれば、広く女性起業家全体を支援するものもあります。
自身の状況が条件に該当するか確認し、活用可能な制度を選ぶことが重要です。
女性起業家向け助成金・補助金の探し方

女性起業家向け助成金・補助金は数が多く、探し方を誤ると必要な情報にたどり着けません。
ここでは、効率よく制度を見つけるための基本的な探し方について解説します。
国・自治体・民間それぞれの探し方
助成金・補助金は、国、自治体、民間団体など、提供元によって探し方が異なります。
国の制度については、経済産業省や厚生労働省、関連機関の公式サイトを確認するのが基本です。自治体の制度は、都道府県や市区町村の公式サイト、創業支援窓口などで情報が掲載されています。
一方、民間団体や金融機関が実施する支援制度は、専門サイトや起業支援メディアを通じて知るケースが多いです。複数の情報源を確認すると、選択肢を広げやすくなります。
最新情報を逃さないためのチェック方法
助成金・補助金は公募期間が限られていることが多く、情報の見落としが機会損失につながります。
定期的に公式サイトを確認するだけではなく、メールマガジンや自治体の情報配信サービスを活用すると効率的です。
例えば、起業支援機関や商工会議所が発信する情報は、更新頻度が高い傾向にあります。SNSで行政機関や支援団体をフォローする方法も一つです。
受け身にならず、情報が届く環境を整えることが重要です。
自分の事業に合う制度を絞り込む視点
数多くの制度の中から、自分に合うものを選ぶには視点を整理する必要があります。
まず、創業前か創業後か、個人事業主か法人かといった事業の前提条件を明確にします。その上で、資金の使い道や事業フェーズが制度の目的と合っているかを確認しましょう。
例えば、設備投資を考えている場合と、雇用を予定している場合では適した制度が異なります。
条件だけでなく制度趣旨も理解して絞り込むと、申請後のミスマッチを防ぎやすくなります。
女性の起業で利用できる助成金一覧

女性の起業で利用できる助成金は、以下の通りです。
- 両立支援等助成金
- 若手・女性リーダー応援プログラム助成事業(東京都)
- キャリアアップ助成金
- 地域中小企業応援ファンド
- 雇用関係の助成金
- 女性、若者/シニア起業家支援資金
- 女性・若者・シニア創業サポート事業(東京都)
各助成金について詳しく確認しましょう。
両立支援等助成金
両立支援等助成金とは、家庭と仕事を両立しやすい職場づくりをサポートすることを目的とした助成金です。
令和4年度においては、以下の4コースが提供されています。
- 出産時両立支援コース
- 育児休業等支援コース
- 不妊治療両立支援コース
- 介護離職防止支援コース
各コースの詳細は、以下の通りです。
- 【出産時両立支援コース】
-
※生産性向上要件を満たす場合は()の金額
対象者 男性労働者の育児休業取得のハードルを下げるための環境整備を行い、実際に男性に育児休業を取得させた中小事業主 助成金額 第1種(育児休業取得) 20万円 第1種(代替要員加算) 20万円(3人以上は45万円) 第2種(育児休業取得率の30%以上上昇) 1年以内達成:60万円(75万円)
2年以内達成:40万円(65万円)
3年以内達成:20万円(35万円)申し込み方法 支給申請書や添付書類等を労働局に提出する。
- 【育児休業等支援コース】
-
※生産性向上要件を満たす場合は()の金額
対象者 作成した「育休復帰支援プラン」プランに則って労働者が育児休業取得や職場復帰しやすい環境をつくり、実際に育児休業を取得させた中小事業主 助成金額 育児休業取得時 28.5万円(36万円) 各2回まで
※有期雇用者/無期雇用者は各1回職場復帰時 28.5万円(36万円) 業務代替支援
※1人あたり/10人まで派遣を含む新規雇用派遣を含む):47.5万円(60万円)
手当支給等:10万円(12万円)※有期労働者加算9.5万円(12万円)職場復帰後支援 28.5万円(36万円) ・保育サービス費用:実支出額の2/3を補助
・看護休暇制度:1,000円(1,200円)×時間新型コロナウイルス感染症対応特例 1人あたり5万円
※10人まで/上限50万円申し込み方法 支給申請書や添付書類等を労働局に提出する。
- 【介護離職防止支援コース】
-
※生産性向上要件を満たす場合は()の金額
対象者 作成した「介護支援プラン」に則って労働者が介護休業の取得・職場復帰しやすい環境を整備し、実際に介護休業を取得させた、
もしくは介護のための柔軟な就労形態制度の利用者が出た中小事業主助成金額 介護休業 休業取得時 28.5万円(36万円) 職場復帰時 介護両立支援制度 28.5万円(36万円) 新型コロナウイルス感染症対応特例
※1人あたり5日以上10日未満:20万円
10日以上:35万円申し込み方法 支給申請書や添付書類等を労働局に提出する。
- 【不妊治療両立支援コース】
-
※生産性向上要件を満たす場合は()の金額
対象者 不妊治療時に休暇制度・両立支援制度を利用しやすい環境を整え、企業トップが制度の利用促進を労働者に周知するほか、
不妊治療中の労働者の相談に対応し、実際に休暇制度・両立支援制度を利用する労働者が生じた中小事業主助成金額 環境整備、休暇の取得等 28.5万円(36万円) 助成金額 長期休暇の加算 28.5万円(36万円) 申し込み方法 支給申請書や添付書類等を労働局に提出する。
各コースの支給申請書は厚生労働省の公式Webサイトで取得できます。
若手・女性リーダー応援プログラム助成事業(東京都)
都内の商店街で開業を志す女性もしくは若手男性への支援を目的とした東京都の事業です。
店舗の改築や新装、設備導入に関する経費などを助成することで開業をサポートし、商店街の活性化を目指します。
| 対象者 |
|
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|---|---|---|---|
| 助成金額 | 事業所整備 | 設備・備品購入費
(税込10万円以上) |
限度額400万円 |
| 店舗改装・新装工事費 | |||
| 宣伝・広告費(上限150万円) | |||
| 実務研修受講 | 6万円 | ||
| 店舗賃貸料 | 1年目:月15万円(年180万円)
2年目:月12万円(年144万円) |
||
| 補助率 | 事業所整備 | 設備・備品購入費
(税込10万円以上) |
3/4以内 |
| 店舗改装・新装工事費 | |||
| 宣伝・広告費(上限150万円) | |||
| 実務研修受講 | 2/3以内 | ||
| 店舗賃貸料 | 3/4以内 | ||
| 申し込み方法 | 申請エントリー後、
申請書類を東京都中小企業振興公社へ郵送する。 |
||
申請書類は、東京都中小企業振興公社の公式Webサイトで取得できます。
キャリアアップ助成金
非正規雇用労働者の正社員化や雇用条件改善を目的とした助成金です。
主に、正社員化支援と処遇改善支援があり、こちらでは正社員化支援の詳細を紹介します。
- 【正社員化支援】
-
※生産性向上要件を満たす場合は()の金額
対象者 非正規雇用労働者を正社員に転換もしくは直接雇用にした事業主 助成金額 中小企業 有期雇用非正規労働者から正社員に転換 57万円(72万円) 無期雇用非正規労働者を正社員に転換 28万5,000円(36万円) 大企業 有期雇用非正規労働者から正社員に転換 42万7,500円(54万円) 無期雇用非正規労働者を正社員に転換 21万3,750円(27万円) 申し込み方法 キャリアアップ計画書を作成して労働局へ提出したあと、正社員等への転換に関する規定を就業規則に追加し、労働局へ申請する。
労働者を正社員等へ転換後、6ヶ月間雇用し続けたあとに労働局へ支給申請を行う。
申請様式は厚生労働省の公式Webサイトでダウンロードできます。
地域中小企業応援ファンド
地域産業や経済を盛り上げることを目的とし、各都道府県の中小企業支援機関などが地域への貢献度が高い事業への支援を行う助成金です。
地域の特色を活かした商品やサービスの販路開拓や創業を考えている方に適しているでしょう。助成金額などは各都道府県で異なるため、こちらでは千葉県(ちば中小企業元気づくり基金)のケースを紹介します。
- 【ちば中小企業元気づくり基金の場合】
-
対象者 県内中小企業者等 助成金額 新商品・新技術開発助成 上限250万円 高度・成長分野研究開発助成 上限500万円 地域資源活用開発助成 上限100万円 補助率 新商品・新技術開発助成 1/2以内 高度・成長分野研究開発助成 2/3以内 地域資源活用開発助成 1/2以内 申し込み方法 千葉県産業振興センターへ申請書を提出する。
中小機構の公式Webサイトでは地域中小企業応援ファンド一覧を公開しているので、該当地域のファンドを確認してみましょう。
雇用関係の助成金
雇用機会の拡大や失業の予防など、労働者の雇用を安定させることを目的とした厚生労働省所管の助成金です。
特定就職者雇用開発助成金やトライアル雇用奨励金、生涯現役コースといった複数の助成金が揃っています。ここでは一例として特定就職者雇用開発助成について紹介します。
- 【特定就職者雇用開発助成金】
-
※()は中小企業事業主以外に対する支給額
対象者 障害者や高齢者などの就職困難者をハローワーク等の紹介を通して、
継続雇用労働者として雇う事業主助成金額 短時間労働者以外の者 母子家庭の母、高年齢者(60歳以上65歳未満)など 60万円(50万円) 重度障害者等以外の身体・知的障害者 120万円(50万円) 重度障害者等 240万円(100万円) 短時間労働者 母子家庭の母、高年齢者(60歳以上65歳未満)など 40万円(30万円) 重度障害者等を含む身体・知的・精神障害者 80万円(30万円) 申し込み方法 ハローワーク等の紹介により対象の労働者を雇ったあと、
労働局もしくはハローワークに支給申請を行う。
雇用関係助成金に関しては厚生労働省の公式Webサイトで検索ツールが公開されているので、事業に適した助成金を選んでみてください。
女性、若者/シニア起業家支援資金
女性、若者、シニアの起業家を対象にした創業支援資金で、事業開始後間もない方や新たに事業を始める方が主な対象です。
この支援資金は、女性起業家が持つ独自の視点や地域活性化に貢献するビジネスプランが評価されやすく、最大7,200万円までの融資または資金提供が受けられます。事業運営に必要な設備投資や運転資金など、幅広い用途に利用可能です。
借入に関しては長期返済が可能で、設備資金は最長20年間、運転資金は最長10年間の返済義務が設けられているため、返済負担も軽減されます。
| 対象者 | 新たに事業を始める女性、若者(35歳未満)、シニア(55歳以上)事業開始後約7年以内の方 |
|---|---|
| 融資限度額 | 7,200万円(うち運転資金4,800万円) |
| 返済期間 | 設備資金:20年以内(据置期間5年以内)
運転資金:10年以内(据置期間5年以内) |
| 利率 | 特別利率適用あり(条件により異なる) |
| 担保・保証人 | 原則不要(要相談) |
| 申し込み方法 | 創業計画書を作成し、日本政策金融公庫に提出のうえ審査を受ける |
参考:日本政策金融公庫
女性・若者・シニア創業サポート事業(東京都)
東京都が実施する女性・若者・シニア創業サポート事業は、これらの層の起業を支援するための融資や助成金の支援制度です。女性や35歳未満の若者、55歳以上のシニアを対象として、事業開始後間もない起業家に対し、最大2,000万円の融資が提供されます。
資金は事業運営に必要な設備投資や運転資金に使え、固定金利1%以内で無担保、返済期間は最長10年と、返済負担が軽減される条件です。
助成金も併用できるため、資金調達の幅が広がりやすいメリットがあります。
| 対象者 | 女性、35歳未満の若者、55歳以上のシニアで、東京都内で新たに事業を始める方、または創業後5年未満(女性は7年未満) |
|---|---|
| 返済期間 | 最長10年以内(据置期間3年以内) |
| 利率 | 固定金利1%以内 |
| 担保・保証人 | 原則無担保
保証人:法人は法人代表者が必要となる場合あり、個人事業主は不要 |
| 申し込み方法 | 東京都の窓口または提携金融機関にて創業計画書等の書類を提出し、審査を受ける |
【例】女性の起業で利用できる補助金一覧

女性の起業で利用できる補助金は、以下の通りです。
- 小規模事業者持続化補助金
- ものづくり補助金
- IT導入補助金
- 事業再構築補助金
- 事業承継・M&A補助金
活用できる補助金をチェックして、事業に取り入れてみましょう。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者の生産性向上や販路開拓への支援を目的に、経費の一部に支給される補助金です。通常枠と特別枠がありますが、こちらでは一般的に用いられることの多い通常枠を紹介します。
- 【通常枠】
-
対象者 小規模事業者(法人・個人は問わない) 補助金額 上限50万円 補助率 2/3 申し込み方法 各地商工会議所や商工会に申請の相談を行ったあと、
事業支援計画書を作成・交付し、交付申請書等を小規模事業者持続化補助金事務局へ提出する。
申し込みに必要な申請書は、商工会議所の公式Webサイトで入手できます。
ものづくり補助金
生産性向上達成を目的とし、試作品開発やサービス開発、生産プロセス改善のための設備投資への支援を行う補助金です。小売業やサービス業などの業種を問わず、生産性向上を目的とした設備投資であれば補助の対象になります。
複数の申請枠が設けられています。こちらでは一般枠とグローバル市場開拓枠について紹介します。一般枠は新しいサービスや商品の開発に関わる設備投資への補助、グローバル市場開拓枠は海外事業の強化・拡大を目的とした設備投資への補助が基本です。
- 【通常枠】
-
対象者 中小企業者、小規模事業者 補助金額 1,250万円以内
※システム構築費・機械装置以外の経費は500万円以内補助率 中小企業者 1/2 小規模事業者 2/3 申し込み方法 認定支援機関と一緒に事業計画書や申請書類を作成し、電子申請用のGビズIDを取得する。
締切日までに電子申請で補助金事務局に申し込む(郵送は不可)。
- 【グローバル市場開拓枠】
-
対象者 中小企業者、小規模事業者 補助金額 3,000万円以内
※システム構築費・機械装置以外の経費は1,000万円以内補助率 中小企業者 1/2 小規模事業者 2/3 申し込み方法 認定支援機関と一緒に事業計画書や申請書類を作成し、電子申請用のGビズIDを取得する。
締切日までに電子申請で補助金事務局に申し込む(郵送は不可)。
IT導入補助金
自社のニーズや課題に見合ったITツール導入を支援する補助金です。例えば、紙で管理していた業務日誌等を管理するためにITツールを導入した場合や、経営の見える化を目的として販売管理システムを導入した場合などに活用できます。
通常枠やセキュリティ対策推進枠、デジタル化基盤導入類型といったタイプがありますが、こちらでは一般に取り入れられることの多い通常枠の詳細を確認しましょう。注意点として納税証明書を提出する必要がある点です。一期以上は事業を行い納税をしている必要があるので、起業してすぐに使えるわけではありません。
- 【通常枠】
-
対象者 中小企業者・小規模事業者等
※クラウド利用料(1年分)・ソフトウェア費・導入関連費が対象補助金額 A類型 30万~150万円未満 B類型 150万~450万円以下 補助率 A類型 1/2以内 B類型 申し込み方法 導入するITツールとIT導入支援事業者を選定したあと、gBizIDプライムアカウントを取得し、交付申請の事業計画を策定する。
IT導入支援事業者から「申請マイページ」の招待を受け、必要な情報を記入後、IT導入補助金事務局へ電子申請で提出する。
参考:IT導入補助金
事業再構築補助金
事業再構築補助金は、事業転換や新規事業の立ち上げにかかる経費の一部を公的に補助する制度です。
特にコロナ禍以降の経済変化に対応した企業を支援しており、女性起業家も利用しやすく、新しい分野への挑戦や業態転換など多様な事業計画を対象にしています。
対象経費は機械設備やシステム導入、広報費、専門家への委託費用など多岐にわたり、販路開拓や業務効率化のための投資にも利用可能です。
| 対象者 | 中小企業や小規模事業者で、新分野展開や業態転換に取り組む事業者 |
|---|---|
| 補助金額 | 数百万円~最大数千万円(年度や公募回により異なる) |
| 補助率 | 原則2/3 |
| 申し込み方法 | 経済産業省や中小企業庁の公募情報に基づき、オンライン申請システム「Jグランツ」から申請 |
事業承継・M&A補助金
事業承継・M&A補助金は、事業の引き継ぎや第三者承継を支援する制度です。
女性起業家が既存事業を引き継いで創業する場合や、将来的な承継を見据えた取り組みを行う際に対象となることがあります。承継に伴う専門家費用や設備投資などが補助対象になるケースもあります。
新規創業とは異なる形で起業を考えている場合に、検討しておきたい補助金の一つです。
| 対象者 | 中小企業や小規模事業者、個人事業主で、事業承継(親族内承継・第三者承継)やM&Aに取り組む事業者 |
|---|---|
| 補助金額 | 数百万円~最大数千万円(年度や公募回により異なる) |
| 補助率 | 原則2/3(補助率は類型・要件により異なるため詳細は公募要領参照) |
| 申し込み方法 | 経済産業省や中小企業庁の公募情報に基づき、オンライン申請システム「Jグランツ」から申請 |
参考:事業承継・M&A補助金(出典:中小企業庁公式サイト https://www.chusho.meti.go.jp/ 出典ページ詳細は公募年度により異なるため要確認)
【手順】助成金・補助金の申請手順と準備

助成金・補助金の申請や準備は、以下の流れで行います。
- 申請前の要件確認と準備
- 必要書類の準備と提出方法
- 申請から受給までの流れ
それぞれ解説します。
申請前の要件確認と準備
助成金・補助金の申請にあたっては、まず申請要件や対象事業、申請期間を正確に確認することが重要です。
詳細な公募要領や申請ガイドを入手し、申請資格や対象経費の範囲を把握します。また、必要な書類や証明書の準備、対象事業の事業計画の策定などは、専門機関の支援を受けることも効果的です。
申請にはGビズIDプライムアカウントの取得や電子申請システムの操作が必要となるため、事前に理解しておくとスムーズな申請ができます。
必要書類の準備と提出方法
助成金や補助金の申請において、必要書類の準備は早めに始めることがポイントです。
申請に必要な書類は助成金や補助金の種類によって異なりますが、以下の書類などが必要となります。
| 書類名 | 内容・用途 |
|---|---|
| 申請書・事業計画書 | 事業内容、計画、目標、予算等を具体的に記載 |
| 法人:履歴事項全部証明書、定款
個人事業主:開業届、確定申告書控え |
事業や収支状況の証明 |
| 決算書類 | 財務状況の証明 |
| 勘定科目明細書 | 収支の内訳を細かく示す書類 |
| 見積書 | 設備投資等にかかる費用の見積もり |
| 従業員名簿 | 従業員数の確認に使用 |
| 納税証明書 | 税務状況を証明 |
これらの書類は多くの場合、電子システムにてPDF等でアップロードが必要で、GビズIDプライムアカウント取得が前提となります。
不備や不足は審査遅延や不採択の原因となるため、専門家の助言を受けながら丁寧に準備することが大切です。
申請から受給までの流れ
助成金や補助金は申請してすぐに受給できるわけではありません。
まず公募が開始され、応募条件を確認したうえで申請書や事業計画書などの必要書類を準備し、所定の方法で提出します。
申請後は審査があり、採択が決定されると交付申請を行い、正式な交付決定を受ける流れです。交付決定後に事業を開始して、期間内に実績報告を提出し、報告内容に基づく調査や書類審査の後に補助金が支払われます。
この間、契約や支出は交付決定後に行うことが原則で、交付決定前の支出は補助対象外となるため注意が必要です。
助成金・補助金を活用する際のスケジュール感

助成金・補助金は、申請してすぐに資金が受け取れる制度ではありません。
ここでは、起業時に知っておきたい全体のスケジュール感について解説します。
申請準備から受給までの一般的な期間
助成金・補助金の活用では、申請準備から受給までに一定の期間を要します。
申請前には制度内容の確認や事業計画の整理が必要となり、この準備段階だけでも数週間(具体的日数は制度により異なるため不明)かかることがあります。その後、公募期間内に申請を行い、審査や確認手続きを経て採択結果が通知される流れです。
補助金の場合は、採択後に事業を実施し、実績報告を提出したうえで支給される流れが一般的です。
結果として、申請から入金まで数か月以上(具体的期間は制度により異なるため不明)かかるケースもあります。あらかじめ余裕を持ったスケジュール設定が重要です。
起業タイミングと申請時期の考え方
起業のタイミングと助成金・補助金の申請時期は、切り離して考える必要があります。
制度によっては、創業前でなければ対象にならないものもあれば、創業後一定期間内での申請を求められるものもあります。
そのため、起業を決めた段階で、どの制度が使える可能性があるのかを把握しておくことが重要です。例えば、開業届の提出時期や法人設立日が条件に影響するケースもあります。
事業開始を急ぐあまり、申請条件を外してしまうことがないよう、制度の要件を踏まえた計画が求められます。
資金が入るまでのつなぎ資金の考え方
助成金・補助金は後払いが基本となるため、資金が入るまでのつなぎ資金をどう確保するかが重要なポイントです。
自己資金を充てる方法のほか、金融機関からの融資を組み合わせて対応するケースも見られます。例えば、日本政策金融公庫の創業融資を活用し(出典:日本政策金融公庫公式サイト https://www.jfc.go.jp/)、補助金の受給までの期間をカバーする考え方もあります。
資金繰りを見誤ると、事業運営に支障が出るおそれがあります。申請前の段階で、支出時期と入金時期を整理しておくことが安心につながります。
女性起業家が活用できる相談先・支援機関

起業を進める中で、すべてを一人で判断する必要はありません。ここでは、女性起業家が活用しやすい代表的な相談先や支援機関について解説します。
商工会議所・自治体窓口の活用方法
商工会議所や自治体の創業支援窓口は、起業初期に相談しやすい公的な支援先です。
事業計画の作り方や各種手続き、助成金・補助金の情報など、幅広い相談に対応しており、地域ごとの制度や支援策に詳しい点も強みです。
例えば、創業セミナーや個別相談を通じて、事業の方向性を整理できることがあります。無料で利用できるケースが多いため、起業準備の段階から活用しやすい相談先といえます。
まずは身近な窓口に相談することが有効です。
女性起業家向け支援コミュニティの存在
女性起業家向け支援コミュニティは、情報交換や人脈形成の場として活用されています。同じ立場で起業に取り組む人とつながることで、実体験に基づいた情報を得られる点が魅力です。
例えば、助成金の活用事例や事業運営の工夫など、実務に近い話を聞けることがあります。オンラインコミュニティや交流会など、参加形態もさまざまです。
一人で悩みを抱え込まず、横のつながりを持つことで視野が広がります。
専門家に相談すべきタイミングと注意点
起業が具体化してきた段階では、専門家への相談も検討したいところです。税理士や行政書士、社会保険労務士などは、手続きや制度面の不安を整理する役割を担います。
例えば、助成金・補助金の申請や、税務・社会保険の判断が必要な場面では、専門的な視点が役立ちます。
ただし、相談内容が曖昧なままだと、十分な助言を得られないこともあります。事前に相談したい内容を整理しておくことが重要です。
【重要】女性起業家が助成金・補助金申請で成功するコツ

女性起業家が助成金・補助金申請で成功するためには以下を意識しましょう。
- 事業計画書の作成ポイント
- 女性ならではの強みをアピールする方法
- 審査に通りやすい申請書の書き方
- 資金繰り計画の立て方
- 併用可能な制度の見極め方
それぞれ詳しく見ていきましょう。
事業計画書の作成ポイント
事業計画書は、審査担当者にわかりやすく、説得力を持って事業の優位性や収益性を伝えることが重要です。
具体的には、各項目の要点を整理し、数字には根拠を示して、図表も活用して視覚的に理解しやすくします。事実に基づき、計画の実現可能性を示すことや、事業の社会的意義、市場分析を含めることも欠かせません。
簡潔で論理的な構成を心がけましょう。
女性ならではの強みをアピールする方法
女性起業家としての強みとして、多様な視点やきめ細やかな顧客対応、コミュニティやネットワーク活用力があります。
自身の経験やスキルを具体的に示し、女性ならではの感性や共感力を生かしたビジネスモデルを強調しましょう。特に地域課題や女性顧客ニーズに応える提案は、審査においては高評価につながりやすくなります。
これにより他の応募者との差別化を図れ、事業の社会的意義も伝わりやすくなります。
審査に通りやすい申請書の書き方
審査に通りやすい申請書は、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 具体的かつ実現可能な事業計画を明確に示す
- 数値目標や根拠を具体的に記載し、曖昧な表現を避ける
- リスクや課題への対策を盛り込む
- 目的、背景、事業計画、資金用途の一貫性を保つ
- 表やグラフを用いて視覚的に分かりやすくする
申請書は審査担当者が多数の書類を精査するため、簡潔でわかりやすく説得力のある内容に仕上げることがポイントになります。
専門用語の多用は避け、必要に応じて具体例や実績を示したり、申請前に第三者にチェックしてもらったりするのもよいでしょう。
資金繰り計画の立て方
女性起業家が助成金・補助金申請で成功するためには、資金繰り計画の立て方が重要です。
具体的には、収入と支出のタイミングを細かく把握し、現実的かつ具体的な資金計画を作成することがポイントです。売上予測や支出見込みを月単位で詳細に計算し、資金不足になる月やピーク時の支払いに備え、調達手段をあらかじめ計画しておく必要があります。
これにより、助成金や補助金の活用効果を最大化し、審査においても実現可能性の高い計画として評価されやすくなります。
併用可能な制度の見極め方
助成金・補助金を効果的に活用するためには、併用可能な制度かどうかを見極めることも重要です。
まず公募要領や申請ガイドラインを丁寧に確認し、対象経費や申請条件の重複や制限を把握しましょう。次に複数の補助金や助成金の対象範囲が重ならないか、併用不可の規定がないかチェックします。また、専門家に相談して制度ごとの特徴や相性を理解することも大切です。
併用のメリットとデメリットを比較検討し、申請スケジュールや書類管理を計画的に行うことで、資金調達を最大化できます。
【注意】起業する際に助成金・補助金を申請する際の注意点

助成金・補助金の申請で気を付けておきたいことも確認しましょう。
- 必ず受給できるわけではない
- 受給まで時間がかかる
- 複数の助成金・補助金を同時に受給できない
- 支給後の報告義務
各項目の詳細は後述していますので、参考にしてみてください。
必ず受給できるわけではない
助成金や補助金は、事前に提示された要件をクリアし、審査を通らなければなりません。
そのため、申請すれば必ず受給できるものではないことを覚えておく必要があります。助成金は要件を満たし、書類がしっかりと整っていれば基本的には受給できます。
しかし、補助金は審査が厳しいこともあるため、しっかりとした下準備を整えたうえで申請することが大切です。
受給までに時間がかかる
申請後は審査を経て、受給までに数ヶ月〜1年以上かかるケースもあります。
すぐに支援が受けられると勘違いしていると資金繰りに苦労する可能性もあるため、余裕を持った資金運用を行うようにしてください。
複数の助成金・補助金を同時に受給できない
原則的に、同一の事業内容に対する複数の助成金・補助金の同時受給はできないとされています。
ただし、同一事業だとしても申請を行うこと自体は問題ありません。複数の助成金・補助金に申請しても、審査結果によっては不採択になる可能性があるからです。
申請後、複数の補助金・助成金の受給が決まった場合は、どれか1つに絞ってほかは辞退する必要があります。
なお、補助対象が明確に異なる補助金・助成金であれば併用は可能です。
支給後の報告義務
助成金・補助金を受給した後は、事業の進捗や成果について報告義務があります。
この報告を怠ると、受給した資金の返還を求められる場合や、今後の申請で不利になることがあるため注意しましょう。報告内容には、実績報告書、経費の証拠書類の提出、現地調査への対応などが含まれます。
正確かつ期限内に報告し、契約や指示を遵守することが重要です。
女性起業家が助成金・補助金で誤解しやすいポイント

助成金・補助金は制度の仕組みを正しく理解していないと、思わぬ誤解が生じやすい分野です。
ここでは、女性起業家が特に勘違いしやすいポイントについて解説します。
女性なら必ず優遇されるという誤解
女性起業家向けの制度があることから、女性であれば必ず優遇されると考えてしまう人も少なくありません。しかし、助成金・補助金は性別だけで判断されるものではありません。
多くの制度では、事業内容や計画の妥当性、制度の目的との適合性が重視されます。
女性起業家向け制度であっても、要件を満たさなければ採択されないケースがあります。女性であることが加点要素になる場合がありますが、それだけで結果が決まるわけではありません。
事業そのものの中身を丁寧に整理する姿勢が重要です。
起業すれば自動的に対象になると思ってしまうケース
起業した時点で、助成金・補助金の対象になると誤解してしまうケースも見られます。実際には、創業年数や事業規模、業種など、細かな条件が設けられている制度がほとんどです。
例えば、創業前のみ対象の制度や、創業後一定期間内に限られる制度もあります。また、開業届や法人設立日が条件に影響する場合もあります。
起業したという事実だけで判断せず、制度ごとの要件を一つずつ確認することが重要です。早めの情報収集が結果を左右します。
専門家に任せれば必ず通ると考えるリスク
助成金・補助金の申請を専門家に依頼すれば、必ず採択されると考えるのも誤解の一つです。専門家は制度理解や書類作成のサポートを行いますが、採択を保証する立場ではありません。
事業内容そのものが制度の目的に合っていなければ、どれだけ書類が整っていても結果につながらない場合があります。
また、任せきりにすると、自分自身が制度内容を理解できないまま進んでしまうおそれもあります。専門家と役割を分担しながら、主体的に関わる姿勢が大切です。
助成金・補助金以外の資金調達方法

助成金・補助金以外の資金調達方法は、主に以下の通りです。
- 融資制度
- クラウドファンディング
- コンペティション
それぞれの調達方法について詳しく確認し、事業に役立てください。
融資制度
中小企業が融資を受けやすい環境を整えるのを目的として、各都道府県・信用保証協会・金融機関が連携した融資制度です。
各自治体で異なる制度を実施しているため、該当地域の利用条件などを確認してみましょう。低金利で資金調達できるところがメリットです。上限金額が定められておりますが、誰でも上限まで借入できるわけではなく、どれだけ融資が借りられるかは個別の審査で決定します。
融資は、手続きに時間がかかる場合が多いため余裕を持って準備してください。
クラウドファンディング
インターネット上で不特定多数から資金を集める資金調達方法のことをクラウドファンディングと呼びます。
金額に応じてサービスや商品などのリターンを支援者に支給する「購入型」や、サービスや商品などの金銭的リターンを伴わない「寄付型」など複数のタイプがあるため、事業内容に合わせたものを選ぶことが大切です。
利点としては、誰でも気軽にチャレンジでき、金融機関に融資を断られた場合でも資金調達できる可能性があるところが挙げられます。
ただし、必ずしも目標金額を達成できるわけではありませんので、支援者の興味を引く工夫が必要です。
コンペティション
コンペティションとは、ビジネスコンテストなどで事業のアイデアを発表し、優勝賞金によって資金調達をする方法です。
討論形式やプレゼン形式など、コンペティションによって形式は異なります。賞金は数万円から数千万円まで幅があるため、目的に合わせて選ぶようにしてください。
優勝すれば賞金で資金を調達できるほかに、コンペティションを通してアイデアに共感した出資者を見つけられる可能性が広がるのがメリットです。
女性限定のコンテストはメディア露出にもつながり、その後の集客に有利に働くメリットがあります。代表的な女性向けコンテストには以下のようなものがあります。
DBJ女性新ビジネスプランコンペティション
日本政策投資銀行が主催するコンペティションです。女性による革新的な事業や、地域社会への貢献度が高い事業を表彰します。過去の実績では、最大1,000万円の事業奨励金が支給されるケースもあり、事業拡大期の大きな支えとなります。
女性起業チャレンジ大賞
一般社団法人日本起業アイディア実現プロジェクトが主催しています。新しく起業する女性や、新事業で拡大を目指す女性が対象です。グランプリには200万円(無償支給)などの支援金が用意されており、小資本でスタートする女性起業家の登竜門となっています。
一方で、準備のために時間や労力がかかるのに加え、入賞しても必ず資金調達ができるわけではないため、ほかの資金調達方法も選択肢に入れておいた方がよいでしょう。
助成金・補助金は自分の事業に見合ったものを選ぼう

助成金・補助金は、女性起業家にとって心強い支援策ですが、使い方を誤ると期待した効果を得られません。
制度ごとに目的や対象条件、申請時期、受給までの流れが異なるため、自分の事業フェーズや資金計画と合っているかを見極める視点が重要です。
女性起業家向け制度であっても、性別だけで判断されるわけではなく、事業内容や計画の妥当性が評価の軸になります。
助成金・補助金に頼り切るのではなく、融資や他の資金調達方法も含めて検討することで、無理のない事業運営につながります。
制度の特徴を理解したうえで、自分の事業に本当に必要な支援を選ぶことが成功への近道です。
- J-Net21(中小企業基盤整備機構):中小企業向けの支援情報を網羅したポータルサイトです。「支援情報ヘッドライン」から、都道府県別や「女性」などのキーワードで絞り込んで、現在募集中(または募集予定)の補助金・助成金を検索できます。
- ミラサポplus(中小企業庁)):中小企業向けの補助金・総合支援サイトです。人気の補助金を一覧で確認できるほか、電子申請のサポート情報も充実しています。
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- 記事監修
-
- 中野 裕哲 HIROAKI NAKANO
- 起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP 技能士。 V-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「あの起業本」の著者。著書16冊、累計20万部超。経済産業 省後援「DREAMGATE」で11年連続相談件数日本一。
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