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起業したいけどアイデアがないときはどうしたらいい?おすすめの事業や実践するべきポイント

起業したいけどアイデアがないときはどうしたらいい?おすすめの事業や実践するべきポイント

起業したいけど、どんな事業を始めればよいかわからない」という人もいるでしょう。

本記事では、「アイデアがない人でもスタートできる起業の方法」を紹介します。アイデアが見つからないときに活用できるフレームワークも紹介しているので、ぜひご活用ください。

この記事を読めば、「起業したい気持ちはあるけど何も準備できていない」という人でも、一歩を踏み出すハードルが下がるでしょう。

【この記事のまとめ】
  • オリジナルのアイデアがなくても、起業は可能です。成功事例を参考にしたビジネスなら、リスクを抑え、再現性も高くなります。
  • ビジネスの着想は、既存のサービスの改良や社会的ニーズ、異業種の融合など、多様な方法で得られます。変化を敏感に捉えることが重要です。
  • アイデア創出にはKJ法やSCAMPER法などのフレームワークが有効です。視点を広げ、顧客ニーズに応じたビジネスモデル構築が可能になります。
INDEX
  1. 【前提確認】そもそも起業にはオリジナルなアイデアが本当に必要?
  2. 【本題】起業アイデアがない人が最初にやるべきこと
  3. 【ヒント①】既存の価値を活用して差別化を狙う
  4. 【ヒント②】トレンドや社会課題から起業テーマを探す
  5. 【ヒント③】「掛け算」で新しい切り口を作る
  6. 【ヒント④】「好き」や「得意」を軸にする
  7. 【ヒント⑤】課題解決から逆算するビジネス発想法
  8. 【ヒント⑥】起業家とのつながりを持つ
  9. 【ヒント⑦】起業交流会やセミナーへ積極的に参加する
  10. 【実践編】アイデアを広げる思考法・発想フレーム14選
  11. ①KJ法
  12. ②6W3H法
  13. ③マンダラート
  14. ④ペルソナ分析
  15. ⑤SCAMPER法(スキャンパー法)
  16. ⑥マッシュアップ法
  17. ⑦ゴードン法
  18. ⑧SWOT分析
  19. ⑨ブレインストーミング
  20. ⑩エンプティチェア法
  21. ⑪マインドマッピング
  22. ⑫ワールドカフェ
  23. ⑬クレイジーエイト
  24. ⑭オズボーンのチェックリスト
  25. 【例】初心者でも始めやすいおすすめ起業モデル8選
  26. 物販
  27. コンサルティング
  28. オンライン教室
  29. 代行業
  30. キッチンカーによる移動販売
  31. レンタル・シェアリングサービス
  32. インフルエンサー
  33. フランチャイズへの加盟
  34. 【重要】起業アイデアの成功率を高めるポイント
  35. ビジネスモデルの詳細を考える
  36. 市場・競合調査を怠らない
  37. 無理のない範囲の資金で始める
  38. 【まとめ】アイデアは「作る」より「見つける」が正解
  39. 起業・開業にはGMOのオフィスサポートがおすすめ!
  40. 会社の銀行口座(法人口座)はGMOあおぞらネット銀行がおすすめ!

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【前提確認】そもそも起業にはオリジナルなアイデアが本当に必要?

起業にはオリジナルのアイデアが必要?

結論からお伝えすると、オリジナルのアイデアが無くても起業は可能です。革新的なビジネスが思いつかなくても、ネガティブになる必要はないのでご安心ください。

まずは、「起業=オリジナルのアイデアが必要」という固定観念を捨てることが重要です。起業の方法はそれだけではありません。

例えば、大手企業の成功事例を参考に起業するのも立派な戦略です。成功事例の模倣は、新規のアイデアを元に起業する場合と比べ失敗のリスクが低く、事業の再現性が高いというメリットがあります。なぜなら、すでに成功しているビジネスモデルは、有効な戦略や課題解決方法などの有益な情報を見つけやすいからです。

逆にオリジナリティにこだわるあまり、不確定要素の多い事業を立ち上げてしまうと、失敗する可能性が高くなってしまいます。売れる確信が持てない場合は、成功事例から学んだ方が賢い選択と言えるでしょう。

【本題】起業アイデアがない人が最初にやるべきこと

起業したいけどアイデアがないときはどうしたらよい?

アイデアがない状態で起業する場合は、以下の点を意識するとよいでしょう。

  • 【ヒント①】既存の価値を活用して差別化を狙う
  • 【ヒント②】トレンドや社会課題から起業テーマを探す
  • 【ヒント③】「掛け算」で新しい切り口を作る
  • 【ヒント④】「好き」や「得意」を軸にする
  • 【ヒント⑤】課題解決から逆算するビジネス発想法
  • 【ヒント⑥】起業家とのつながりを持つ
  • 【ヒント⑦】起業交流会やセミナーへ積極的に参加する

【ヒント①】既存の価値を活用して差別化を狙う

既存の商品やサービスが満たせていないニーズから考えると、ビジネスアイデアが生まれることもあります。さまざまな商品やサービスを使ってみて、欠点や改善できるポイントを見つけることから始めてみましょう。

その後、課題解決に対して新たなソリューションを考えてみるという方法もあります。

【ヒント②】トレンドや社会課題から起業テーマを探す

時代の流れや社会の変化は、新たなビジネスを生み出すチャンスです。例えば、コロナの影響によりテレワークが社会に広く浸透し、オンライン会議ツールや勤怠管理ツールなど、テレワークに役立つ事業が多く生まれました。

このように、社会的な問題が生じた場合は新しいビジネスチャンスを生み出せる可能性があります。これらの変化を敏感に察知し、ニーズを満たす商品やサービスを提供することで、社会に貢献しながらビジネスを成功させることが可能になります。

【ヒント③】「掛け算」で新しい切り口を作る

本来、完全にオリジナルと言えるアイデアはほとんど存在しません。世の中にあるアイデアの多くは、既存のアイデアの掛け合わせで生まれています。

それはビジネスも同様で、別々のビジネスや産業を掛け合わせることで、新たなビジネスアイデアを生み出せます。例えば、テクノロジーと健康という異なる分野を掛け合わせた「ヘルステック」や、金融とテクノロジーの融合である「フィンテック」などがこれに該当します。

複数のビジネスの掛け合わせは、業界の壁を超え、新たな価値を生み出すことに繋がるでしょう。

【ヒント④】「好き」や「得意」を軸にする

「好きなこと」や「得意なこと」を追求すると、ビジネスを続ける上でのモチベーションに繋がります。特にスタートアップには多くの課題が発生するため、苦しい場面になったとしても「好きなこと」「得意なこと」が心の支えになります。

そのため、自分の興味やスキルを活かしたビジネスアイデアを考えてみるのもいいでしょう。例えば、料理が好きならレストランを開いたり、写真が得意なら写真スタジオを開設したりといったことが考えられます。

ただし、たとえ好きなことや得意なことでも、ニーズが少なかったり、すでに競合が多い場合は注意が必要です。時代の流れやライバルとの差別化も考慮し、どのように好きなことや得意なことで事業を成功させるかを考えましょう。

【ヒント⑤】課題解決から逆算するビジネス発想法

社会的な課題を解決するビジネスで起業する方法もあり、それを行う起業家は「社会起業家」とも呼ばれます。社会起業とは、その名前の通り「社会的な価値を生み出しながら経済的な利益も追求する」というビジネスモデルです。

貧困、教育、環境破壊、少子高齢化など、世の中には解決すべき課題がたくさんあります。これらの課題に取り組むことで、社会に貢献できるだけでなく、ビジネスとしても成功を収めることが可能です。

【ヒント⑥】起業家とのつながりを持つ

起業のアイデアが思い浮かばないときは、現役の起業家や起業経験者とのつながりが大切です。

起業の経験者たちは、実際に市場の課題を見つけ、そこからアイデアを出してビジネスを立ち上げているため、リアルな視点でのアドバイスをもらえます。SNSや起業家向けのコミュニティに参加したり、知人の紹介で交流を持つのも良い方法です。

例えば、実際に起業家の話を聞くことで、「こんな悩みを解決したい」というニーズや、まだ市場にない独自のアイデアが見えてくることもあります。

さらに、起業家との意見交換は、モチベーションアップにもつながり、ビジネスプランをブラッシュアップする良い機会にもなるでしょう。

【ヒント⑦】起業交流会やセミナーへ積極的に参加する

起業交流会やセミナーへの参加は、起業家とのつながりを広げる有効な手段です。

起業交流会に参加する人の多くは、同じ志を持つだけでなく、ビジネスチャンスを逃さないために、常にアンテナを張っています。このような人とのネットワーク作りは、パートナーやメンターとなる人物と出会うきっかけにもなります。

さまざまな人との情報交換によって、ビジネスの視野が広がり、新たなアイデアが具体的な形になってくるかもしれません。

また、セミナーでは専門家からの最新情報やマーケット動向について学べることが多く、自分のアイデアをさらに深めるきっかけにもなります。

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【実践編】アイデアを広げる思考法・発想フレーム14選

【実践編】アイデアを広げる思考法・発想フレーム14選

起業アイデアが浮かばない時のために、アイデアを創出し、ビジネスモデルを考えるためのフレームワークを14個紹介します。

  1. KJ法
  2. 6W3H法
  3. マンダラート
  4. ペルソナ分析
  5. SCAMPER法(スキャンパー法)
  6. マッシュアップ法
  7. ゴードン法
  8. SWOT分析
  9. ブレインストーミング
  10. エンプティチェア法
  11. マインドマッピング
  12. ワールドカフェ
  13. クレイジーエイト
  14. オズボーンのチェックリスト

個々の課題解決から製品開発まで、さまざまなシーンで活用できるので、ぜひ参考にしてみてください。

①KJ法

KJ法は、アイデアを整理するために用いられる手法です。問題を明確化し、その要因や解決策を見つけるために使用されます。具体的な手順は以下の通りです。

  1. テーマを設定する
  2. テーマに関連するアイデアや要素を書き出す
  3. 類似するアイデアをグルーピングする
  4. グループごとに名称と説明を付ける
  5. 関連性のあるグループ同士を結びつける

KJ法が起業アイデアのない人におすすめの理由は、一人だけでなくグループでも使用でき、多くの視点からアイデアを捻出することが可能なためです。また、それぞれのアイデアが全体でどのように結びついているのかを視覚化することで、新たな視点や発想を得られる可能性があります。

②6W3H法

6W3H法は、一つの事柄を「6つのW(Who, What, When, Where, Why, Whom)」と「3つのH(How, How much, How many)」の視点で考える手法です。

項目 説明
Who(誰が) 誰が行動主体となるのか、または誰に対して何を行うのかを明確にします。顧客、パートナー、スタッフなど、具体的な人物や役割を特定します。
What(何を) 何をするのか、何が目的なのかを明確にします。目的や行動内容、結果を特定します。
When(いつ) いつ行動するのか、いつ何が起きるのかを明確にします。具体的な時間や期間を設定します。
Where(どこで) どこで行動するのか、どこで何が起きるのかを明確にします。場所や状況、環境を特定します。
Why(なぜ) なぜその行動が必要なのか、目的や理由を明確にします。背景や理由、目的を理解し、それがなぜ重要なのかを検討します。
Whom(だれと・だれに) 「だれと」一緒にやるか、または「だれに」対してやるかを明確にします。
How(どのように) どのようにやるのかを明確にします。手段や手順は複数検討し、最適なものを選択します。
How much(いくら) それをするのにどれくらいのコストがかかるのか?(費用やリソース)
How many(いくつ) 数量や頻度を明確にします。例えば、何回行うのか、何個必要なのかなどを設定します。

この思考法をビジネスに活用することにより、問題を多角的に捉え、解決策を見つけることが可能になります。具体的なアクションプランを導き出してビジネスモデルの構築につなげることができるため、アイデアがない人にもおすすめの手法です。

③マンダラート

マンダラートは、自分の中心となるテーマやキーワードから派生するアイデアを整理し、広げていく手法です。マンダラートの中心にテーマを配置し、周囲に関連するアイデアを書き出していきます。

この手法を用いると、6W3H法同様に、一つのテーマを多角的な観点から掘り下げられます。結果として、さまざまなビジネスアイデアが得られるでしょう。

④ペルソナ分析

ペルソナ分析は、理想的な顧客像(ペルソナ)を設定し、そのニーズや欲求を分析するマーケティング手法です。これにより、商品やサービスが顧客にどのような価値を提供するかを明確にできます。

この手法を用いると、顧客視点からビジネスアイデアを考えられ、ニーズのあるアイデアを生み出しやすくなります。

⑤SCAMPER法(スキャンパー法)

SCAMPER法は、既存のアイデアを改良し、新たなアイデアを生み出す手法です。「Substitute(代替)」「Combine(結合)」「Adapt(適応)」「Modify(改造)」「Put to another use(他の用途に利用)」「Eliminate(排除)」「Reverse(反転)」の7つの視点を用いて考えます。

項目 説明
Substitute(代替) 既存のビジネスを他のもので置き換えてみる。具体的には、部品や材料、人、場所などを別のものに代替することで新しいアイデアを生み出します。
Combine(結合) 2つ以上の要素を組み合わせてみる。これにより、新たな製品やサービス、プロセスなどが生まれる可能性があります。
Adapt(適応) 既存のものを新しい状況や環境に適応させる。これにより、新たな用途や市場を開拓する可能性があります。
Modify(改造) 既存のものを変えてみる。形、大きさ、色、感じ、味など、何かを変えることで新しいアイデアを生み出します。
Put to another use(他の用途に利用) 既存のものを別の用途で使用してみる。これにより、新たなニーズや市場を見つける可能性があります。
Eliminate(排除) 何かを取り除く、またはシンプルにする。複雑性を減らすことで、新たな価値や効率性を生み出す可能性があります。
Reverse(反転) 順序やレイアウトを変えてみる、または逆にする。これにより、新たな視点や効率性を発見する可能性があります。

この手法を用いると、既存のアイデアを新たな視点で見直し、予想外の新しいアイデアを生み出せます。ぜひ様々なビジネスに当てはめて考えてみてください。

⑥マッシュアップ法

マッシュアップ法は、既存のアイデアに異なる分野のデータなどを組み合わせて、新しいアイデアを考える手法です。

例えば、ITと医療、ファッションとテクノロジーといったように、全く異なる分野のデータや仕組みをかけ合わせることで、革新的なサービスや商品のアイデアが見つかります。

ファッション関連で起業するならファッション業界からの情報を集めなければいけないという固定概念にとらわれないことで、今までにはなかったユニークなアイデアを無限に生み出せるのが特徴です。

日常のなかで目にするものや関心のあるものを組み合わせるだけでも、視野が広がり、さまざまなビジネスアイデアを考え出せるでしょう。

⑦ゴードン法

ゴードン法は、複数人でアイデアを出すための手法です。

まず、リーダーと参加メンバーに分かれます。本当の問題や課題はリーダーだけが知っている状態で、参加メンバーにはあえて内容を隠します。

これにより、問題や課題に関する固定概念を取り除き、自由な連想でアイデアを広げられるのが特徴です。

例えば、「クレープ」が本当のテーマだったとしても、「スイーツ」「甘い」など、抽象的なテーマにすることで、固定概念にとらわれない、新しい角度からのアイデアが生まれます。

⑧SWOT分析

SWOT分析は、以下4つの視点からアイデアを客観的に整理し、改善点を見つける手法です。

  • 強み(Strengths)
  • 弱み(Weaknesses)
  • 機会(Opportunities)
  • 脅威(Threats)

SWOT分析は、自己の「強み」と「弱み」という内部環境、そして市場の「機会」と「脅威」という外部環境を分析する手法です。これらの視点からアイデアを分析することで、克服すべき課題や潜在的なビジネスチャンスが明確になります。

この手法を用いれば、アイデアのブラッシュアップにも役立ち、成功する可能性を高められます。

⑨ブレインストーミング

ブレインストーミングは、複数人で多くのアイデアを共有することで、新たなアイデアを発想する手法です。

また、以下の4つのルールを尊重して行うことで、より自由で独創的なアイデアが生まれます。

  • 質よりも量を重視する
  • アイデアの内容は自由
  • 他人のアイデアを批判しない
  • 複数のアイデアをまとめる

例えば、複数人で起業を考えている場合は、最適な手法です。

一人ひとりがアイデアを考えるよりも、チームで多様な見解を用いることで独創的なアイデアが生まれるでしょう。

⑩エンプティチェア法

エンプティチェア法は、ゲシュタルト療法で用いられる心理療法の手法です。空の椅子を相手に見立て、対話をすることで自分の内面にある感情や思考を整理するものです。ビジネスにおいては、顧客や競合を想定してその視点を理解するために応用されます。

普段の自分とは異なる立場の視点からのニーズや課題を探求しやすく、新たなアイデアや改善点を見つけやすくなります。

例えば、学生向けアプリで起業する際に、椅子に大学生が座っていると過程し、「このアプリは使いやすいか?」「どのような時間帯に使いたいか?」などを問いかけることで、ユーザーの気持ちを深く理解し、サービスの質を高められます。

⑪マインドマッピング

マインドマッピングとは、起点となるテーマを決め、そこから関連するキーワードやアイデアを放射状に広げていく手法です。

例えば、物販で起業する際は、物販を起点として、「何を売るのか」「売るために必要なツール」「類似商品」などの関連キーワードを思いつくままに書いていきます。

これにより、アイデアの視覚化とともに思考の整理ができ、新たなアイデアの発想を促します。

また、アイデアを実行するために必要なことも可視化されるため、より正確な事業計画を作れるでしょう。

⑫ワールドカフェ

ワールドカフェは、自由な空間でくつろぎながら会議をすることで、コミュニケーションの活性化とともにアイデアの創出を生み出す手法です。

従来、複数人で会議する場合、堅苦しさを感じるケースもありますが、カフェのような自由な空間で話し合うことで、意見を出しやすい環境を作ります。

また、一般的な会議とは異なり、参加者が移動しやすい環境にあるため、互いの意見を尊重しやすく、新しいアイデアのヒントを得ることができます。

⑬クレイジーエイト

クレイジーエイトは、短時間でのアイデア創出に向いている手法です。

具体的な手順は以下の通りです。

  • テーマを設定する
  • 用意した紙を8つ折りにする
  • タイマーを1分前後にセット
  • 8つ折りにしたそれぞれの枠にアイデアを書き出す
  • アイデアの発表

クレイジーエイトは、制限時間を設けることで、考えすぎない直感的なアイデア創出が狙いです。複数のアイデアから斬新なものをピックアップし、ブラッシュアップすることで、より独創的なアイデアが生まれるでしょう。

⑭オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストは、9つの質問から発想を刺激する手法です。

以下9つの質問群から構成されています。

質問 具体例
転用 他に使い道はある?
応用 他分野から流用できるアイデアや仕組みはある?
変更 見た目を変えたらどうなる?
拡大 サービスの時間や頻度を増やしたらどうなる?
縮小 サービスの時間や頻度を減らしたらどうなる?
代用 他の素材に代用できる?
置換 レイアウトやスケジュールを入れ替えたらどうなる?
逆転 役割を逆転させたらどうなる?
結合 別のものと組み合わせたらどうなる?

既存のビジネスを質問に当てはめて考えることで、新たな発想が導かれます。

既存のビジネスをより良い形で展開したい場合は、この手法を試してみましょう。

【例】初心者でも始めやすいおすすめ起業モデル8選

【例】初心者でも始めやすいおすすめ起業モデル8選

アイデアがないけど起業したい人におすすめの事業としては、以下の3つが挙げられます。

  • 物販
  • コンサルティング
  • オンライン教室
  • 代行業
  • キッチンカーによる移動販売
  • レンタル・シェアリングサービス
  • インフルエンサー
  • フランチャイズへの加盟

これらの事業は、オリジナルのアイデアがなくても始められるため、どれも起業の第一歩として始める事業におすすめできます。

物販

物販事業とは、特定の商品を仕入れ、原価を上回る価格で販売するビジネスモデルです。製品の生産から販売まで一貫して行う製造業とは異なり、物販事業では商品の「販売」が主な活動となります。

物販事業最大のメリットは、比較的低い初期投資で始められ、事業規模の調整が容易であることです。初期段階では、小規模な在庫から始め、事業が拡大するにつれて仕入れ量を増やしていけます。また、事業を縮小したい場合も、在庫を減らすだけで対応できるため、リスクコントロールしやすい事業と言えるでしょう。

例えば個人レベルでもネット環境と初期費用があれば、近所のリサイクルショップで安く購入した商品を「メルカリ」「ラクマ」などのフリマアプリで販売して簡単に始められます。他には、中国のアリババなどのサイトで製造工場から直接商品を大量に仕入れ、それをAmazonなどのプラットフォームで販売することも可能です。

一方で、在庫を抱える、市場の変動で商品のニーズが減少する、販売プラットフォームのポリシーが急に変更になる、などのリスクはあります。常に「万が一」を想定して、一つの売れ筋商品に依存しない、販売チャネルを分散する、トレンドを敏感に察知する、などの対策が必要です。また事業を拡大するにつれ、在庫管理や商品の発送、顧客対応などに時間を割く必要も出てきます。

物販事業は、市場のトレンドを理解し、適切な商品を適切な価格で仕入れられるかどうかが成功の鍵となります。また、大規模な在庫管理や流通の設計、輸入業務の知識も必要になるため、情報収集力の高い方に向いているでしょう。

コンサルティング

コンサルティングとは、企業や個人が直面する問題を解決するために、専門的な知識や経験を活かしてソリューションを提供する事業です。コンサルティングは、既存のビジネスモデルに対する価値提供がメインのため、オリジナルのアイデアを持つ必要はありません。

具体的な業務内容としては、課題定義、戦略立案、実行支援などがあります。これらの業務を担当するには、コミュニケーション能力、問題解決能力、専門知識が必要です。

物販に比べ、仕入れの原価も不要で収益性は高いですが、同時に難易度も高い事業と言えるでしょう。結果を出せなかった場合の責任も重たく、クライアントの獲得も難しいという点も理解しておきましょう。

コンサルティングは、特定の分野で深い知識や経験を持ち、それを活かして他人の問題を解決したいと考えている人におすすめです。

オンライン教室

オンライン教室とは、インターネットを通じて教育サービスを提供する事業です。自分の知識やスキルを教えることで、利益を得られます。新しいアイデアを考える必要はありませんが、自身が得意なことや知識を活かして教育サービスを提供することが可能です。オンラインなので場所を選ばず、多くの人々にサービスを提供できます。

主な業務内容は、カリキュラムを作成し、それをオンラインで教えることです。そのため、コミュニケーション能力、専門知識、マネジメント能力が必要とされます。

オンライン教室の収益性は、教える内容や対象者、価格設定次第です。一人あたりの収益は低くても、大人数を相手に指導する場合もあれば、少人数に絞って単価を上げる場合もあります。

参入における難易度は低めで、時間は自分でコントロールできる一方、「なかなか生徒が集まらない」といった課題が発生する可能性もあるでしょう。

オンライン教室は、自分の知識やスキルを広く伝えたいと考えている人や、場所に縛られずに働きたいと考えている人におすすめです。

「起業の窓口」の特集ページ「起業家インタビュー」では、実際に成功を収めた起業家たちの貴重なインタビューが充実しています。リアルな体験や苦労、成功までの道のりを通じて、これから起業を目指す方々に向けた実践的なアドバイスを提供しています。

さまざまな分野で活躍する起業家の声を通して、ビジネスのヒントやインスピレーションを得られるコンテンツが満載です。ぜひインタビューを参考にして、自分のビジネスに活かしてみてください。

代行業

代行業とは、特定の業務や作業を代わりに行うサービスです。

作業や業務を行う時間がない、単純作業を他人に任せたい、といったニーズに応えることで利益を得られます。

日常的な作業から、業務での事務作業など、ありとあらゆる分野があり、潜在的なニーズの高いビジネスです。

代表的な代行業には、以下のような分野が挙げられます。

  • 家事代行
  • 運転代行
  • 買い物代行
  • 送迎代行
  • 営業代行
  • SNS代行
  • パソコン入力代行
  • 退職代行

代行業に特別なアイデアは必要なく、困りごとを解決するという意識でビジネスを始められます。

例えば、身体の状態によって買い物にいけないという悩みに応えるのが買い物代行です。また、お酒を飲んでしまって車を運転できないという悩みを解決するのが運転代行です。

近年では、退職したいことを言いにくいという悩みを解決するために、退職代行というビジネスも誕生しています。

代行業は、このような人々の悩みがビジネスチャンスとなるため、多くのアイデアが日常に広がっているのが魅力です。

キッチンカーによる移動販売

キッチンカーによる移動販売とは、移動可能な調理設備を備えた車両を使って飲食物を提供するビジネスです。

固定店舗に比べて初期費用を抑えられやすく、選択するメニューによっては飲食店経験がなくても比較的簡単に開業できます。

また、固定店舗とは異なり、状況に応じて営業場所や営業時間を臨機応変に変更できる点も、キッチンカーならではの強みです。例えば、平日はオフィス街、週末はショッピングモールやイベント会場など、売れる見込みの高い場所へ移動できます。

ただし、キッチンカーによる移動販売を始めるためには、食品衛生責任者の資格とともに、営業地域の保健所から営業許可を取得する必要があります。営業許可の基準は地域ごとに異なるため、事前に各自治体に確認しておきましょう。

レンタル・シェアリングサービス

レンタル・シェアリングサービスとは、所有するものや場所、スキルを貸し出すビジネスモデルです。

例えば、車や自転車、駐車場、ブランドバッグや時計などを使いたい人に、一定期間貸し出すことで利益が発生します。また、デザインやプログラミングといったスキルを一定時間提供するスキルシェアも該当します。

レンタル・シェアリングサービスは、新たなアイデアを考え出さなくても、所有するものや場所を起点に考えるだけで始められます。初期費用を抑えられるケースが多く、インターネット上のプラットフォームを活用すれば、すぐにでもビジネスを開始できるでしょう。ただし、レンタル・シェアリングサービスは、古物営業法や特定商取引法などの関連法規を遵守する必要があります。

インフルエンサー

インフルエンサーとは、企業から依頼された製品やサービスの情報を、自身のSNSやブログで発信して、広告収入を得るビジネスモデルです。

インフルエンサーとしてビジネスを成功させるためには、数千~数万人ものフォロワーやファンが必要になるため、地道な情報発信とセルフブランディングが不可欠です。

そのため、SNSやブログを開設しても、すぐにはビジネスとして成立しません。専門分野を明確にしながら、発信内容の質を継続的に高め、ファンとの信頼関係を築くことが重要です。

また、収益性は自らが抱えるファンやフォロワー数に比例します。例えば、フォロワーを2万人抱えるインフルエンサーが企業案件を投稿した場合、2万円前後が相場です。その他、アフィリエイトやSNSの広告収入、グッズや書籍の販売が主な収入源になるでしょう。

フランチャイズへの加盟

フランチャイズへの加盟は、すでに確立されたビジネスモデルやブランド力を利用して起業する方法です。

ビジネスとして成功した運営ノウハウの提供が受けられるため、スムーズに開業できるメリットがあります。

また、研修や営業代行など、多方面の経営サポートが充実しているため、新たなアイデアで起業する場合に比べて、低いリスクで始められる点が特徴です。

ただし、フランチャイズへ加盟すると、月額費用やロイヤリティなどの費用負担が発生します。完全な独立開業よりも収益性は下がりますが、起業後のリスクを極力減らしたい人におすすめです。

起業の窓口」の特集ページ「起業家インタビュー」では、実際に成功を収めた起業家たちの貴重なインタビューが充実しています。リアルな体験や苦労、成功までの道のりを通じて、これから起業を目指す方々に向けた実践的なアドバイスを提供しています。

さまざまな分野で活躍する起業家の声を通して、ビジネスのヒントやインスピレーションを得られるコンテンツが満載です。ぜひインタビューを参考にして、自分のビジネスに活かしてみてください。

【重要】起業アイデアの成功率を高めるポイント

【重要】起業アイデアの成功率を高めるポイント

起業の成功には、アイデアの独創性だけでなく、実践的な準備や戦略が欠かせません。

  • ビジネスモデルの詳細を考える
  • 市場・競合調査を怠らない
  • 無理のない範囲の資金で始める

これらをしっかり取り組むことで、起業アイデアの成功率を高められます。

ビジネスモデルの詳細を考える

起業の成功には、単なるアイデアの創出だけでなく、ビジネスモデルの詳細が必要です。

収益を発生させる仕組みはもちろんのこと、必要なコスト、ターゲットとなる人物像、顧客のニーズを満たす方法、サービスや商品の提供方法などを具体的に設計してください。

ビジネスモデルの詳細を計画することで、本当に価値のあるアイデアなのかも判断できるでしょう。また、詳細な計画は、資金調達を検討する際でも良い影響を与えます。

加えて、商品やサービスの価格設定、販売チャネル、販促方法なども合わせて計画しましょう。

市場・競合調査を怠らない

市場・競合調査は、起業の成功に大きく影響します。

ターゲットとなる顧客層のニーズ、市場の成長性などの市場調査、競合他社の数や強み・弱みを分析し、自分のアイデアが差別化できるのかを明確にしましょう。市場・競合調査によって得た情報は、商品開発やマーケティングの基盤となり、起業の成功率を高める役割も担います。

例えば、競合の多い市場の場合、競合他社との差別化が成功のカギを握ります。単なる価格差で勝負した場合、収益性が下がってしまうため、品質や性能、サービス面で差別化を図りましょう。

ただし、市場や競合の動向は常に変わります。最新の情報を調査しながら、計画の軌道修正を行うことも重要です。

無理のない範囲の資金で始める

起業は無理のない範囲の資金で始めることも大切です。

大きなビジネスに対する過大な借入や自己資金の過剰投入は慎重に判断しましょう。万が一失敗した場合のリスクヘッジを考えることも大事です。

まずは、無理のない範囲の資金で小規模に起業し、収益を上げながら段階的にビジネスを拡大していくのがおすすめです。

また、安定した収益性が見込めれば、事業拡大のための融資を受ける際も審査が有利に働く可能性があります。起業する業種によっては、助成金や補助金の活用も資金繰りをサポートする助けとなるでしょう。

【まとめ】アイデアは「作る」より「見つける」が正解

まとめ

画像引用元:起業の窓口

今回は、「起業したいけど具体的なアイデアがない」という方のために、大切にすべきマインドと具体的な解決方法を紹介しました。アイデアがないからといって、ネガティブになる必要はありません。既存の商品・サービスのニーズや価値から考えたり、好きなことや得意なことを追求したり、社会課題の解決に目を向ければ、アイデアを生み出すことは可能です。

また、KJ法、6W3H法、マンダラートなどのフレームワークを活用することもアイデアを生み出すのに有効です。「アイデアはないけどとにかく事業を始めたい」という方は、物販、コンサルティング、オンライン教室などから挑戦してみてください。これらのビジネスモデルは比較的低リスクで参入しやすく、スキルや経験を活かしやすいためおすすめです。

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会社の銀行口座(法人口座)はGMOあおぞらネット銀行がおすすめ!

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画像引用元:GMOあおぞらネット銀行

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記事監修
中野裕哲
中野 裕哲 HIROAKI NAKANO
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP 技能士。 V-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「あの起業本」の著者。著書16冊、累計20万部超。経済産業 省後援「DREAMGATE」で11年連続相談件数日本一。
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GMOインターネットグループ株式会社はGMOあおぞらネット銀行株式会社を所属銀行とする銀行代理業として、円普通預金の受入れを内容とする契約の締結の媒介を行います。
銀行代理業許可番号:関東財務局長(銀代)第335号

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