【株式会社MAJOLI】人生を180度変えてくれたヨガで世界をハッピーにしたい!
横幕さんはロンドンで孤独な留学ライフを経験し、一度は人生の路頭に迷うものの、インドでのヨガ修行で衝撃的な出逢いと人生の転機を迎えました。そして、ヨガで世界をハッピーにするという夢へ向かって真っ直ぐに突き進み、コロナ禍の試練を乗り越えながら業界初となるオンラインのヨガスクールを開講。
スキルゼロ、人脈ゼロ、やりたいことすら分からなかった横幕さんが、人生を大きく変えてくれたヨガでどのようにビジネスチャンスを掴み取ったのか、詳しくお話を伺いました。
- コロナ禍で逆境に立たされるなか、前例のないオンラインによるヨガスクールを開講。
- ーMAJOLIを設立されるまでのご経歴を簡単にお聞かせください。
- ーMAJOLIという社名に込められた想いについてお聞かせください。
- ーMAJOLIを設立後、どのような流れで事業をスタートさせたのでしょうか?
- ー前例がないオンラインでのヨガスクール開講に不安はありましたか?
- 組織に属することに不自由さを感じ、経営者になる夢を抱いた学生時代。
- ー起業したいと思ったきっかけについてお聞かせください。
- ー当時からビジネスモデルもイメージされていたのでしょうか?
- ー経営に必要な知識はどのような方法でインプットしたのでしょうか?
- ー事業計画書や開業届の作成で苦労した点はありますか?
- 孤独な留学ライフで気づかされた、自分から動くことの大切さ。
- ー大学卒業後の海外留学は起業を視野に入れたものだったのでしょうか?
- ー初めての海外留学でどのような壁にぶつかり、どのような成長機会を得られたのかお聞かせください。
- インドのヨガ修行で待っていた絶望、そして訪れた人生の転機。
- ー海外留学で人生の転機になったエピソードをお聞かせください。
- ーそのような衝撃的な体験を受けて、なぜヨガで起業しようと考えたのでしょうか?
- 人生を変えてくれたヨガの力を信じて、ビジネスチャンスを掴みに行く。
- ーMAJOLIが掲げるミッションについてお聞かせください。
- ーコロナ禍という逆境の中で、未知の領域であるオンラインヨガスクールに挑戦しようと決意した背景をお聞かせください
- おうちヨガで自分のことが嫌いな人、人生に迷っている人を救いたい。
- ーおうちヨガはどのような層をターゲットにしたサービスでしょうか?
- ーおうちヨガの講師の確保はスムーズに進みましたか?
- ーコロナ禍でオンラインヨガブームに火がつきましたが、自社サービスの独自性や強みはどこにあるとお考えでしょうか?
- ーサービスの品質維持・向上のために工夫しているポイントはありますか?
- おうちヨガから始まり、念願だったリアルヨガスクールの開講を実現。
- ーおうちヨガ以外に展開されている事業についてお聞かせください。
- ー横幕さんが代表理事を務めている国際ヨガアカデミー協会とは、どのような活動をされている団体でしょうか?
- ーMAJOLIが年商30万円から年商3億円に成長できた理由とは何でしょうか?
- ー念願だったリアルヨガスクールの開講を実現したとき、何か込み上げる想いはありましたか?
- 新しい挑戦をするには、自分の頭の中にある世界を広げる必要がある。
- ー経営者として大切にしているマインドセットをお聞かせください。
- ーMAJOLIでは、どのような組織づくりに取り組んでいますか?
- ーMAJOLIと横幕さんの将来ビジョンをお聞かせください。
- 経営者を目指すなら、自分を知り、自分を信じ、自分で実現していくことが大事。
- ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
- ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。
- プロフィール
- 起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
コロナ禍で逆境に立たされるなか、前例のないオンラインによるヨガスクールを開講。
ーMAJOLIを設立されるまでのご経歴を簡単にお聞かせください。
大阪経済大学の経営学部を卒業後、1年間のフリーター期間を経て、半年間ロンドンに語学留学をしました。帰国後、地元の旅行会社に就職しましたが、海外で働きたいと思い、半年で辞めてセブ島の日系企業へ転職しました。そこで2年半勤めた後、セブ島で運命の出逢いがあり、逆プロポーズを成功させ(笑)、結婚と同時に退職しました。セブ島での新婚生活はとても幸せではありましたが、専業主婦となり、「○○さんの奥さん」と呼ばれることが増え、どんどん自分という存在がなくなるような気がしてモヤモヤした日々を過ごしていました。〇〇さんの奥さんではなく“わたし”としての人生を歩みたい気持ちが大きくなり、興味があったインドで、何か手に職をつけたいと考え、インドでヨガの国際資格RYT200の取得を決意しました。
インドのヨガ留学で人生が180度変わる感動体験をし、もっと学びを深めるため、オーストラリアのバイロンベイに留学しました。そして、ついにインストラクターデビューをすることになったんです。
インストラクターとして1年ほど経験を積み、2018年12月25日に株式会社MAJOLI(マジョリ)を設立しました。
現在MAJOLIでは、ヨガ・ピラティスなどのウェルネスに関するスクール事業をメインとして、コミュニティ事業、メディア事業、イベント事業、EC事業を展開しています。
ーMAJOLIという社名に込められた想いについてお聞かせください。
わたしは自分の会社や事業を通じてどんな世界を創りたいんだろうと考えたとき、『美しい世界を創りたい』そう思いました。「世界で一番美しい言葉ってなんだろう」と思って調べた結果、フランス語で『美しい人』を意味する『MAJOLI』という言葉が出てきたんです。MAJOLIには、見た目の美しさだけではなく、内面や心から溢れる美しさという意味も込められています。
夢に向かって一生懸命頑張っているヨガ・ピラティススクール生の姿って本当に美しいんです。「美しい人たちと美しい世界を創りたい」そんな想いでこの社名を採用し、そんな世界が創られ、拡がっていくイメージをロゴに込めています。
ーMAJOLIを設立後、どのような流れで事業をスタートさせたのでしょうか?
MAJOLIを設立したあと、ヨガスクール事業のスタートに向けて知識と経験をもっと深めたいと思い、バリ島に留学してヨガの国際資格RYT500を取得しました。
そして、2020年4月。いよいよヨガスクール事業最初のサービスである「セブ島ヨガ留学」がローンチするタイミングで、不運にも新型コロナウイルスの影響でセブ島がロックダウンしてしまったんです。夢だったヨガスクール事業は、スタート直前で中止せざるを得なくなってしまいました。
この先どうしようと悩んでいたとき、全米ヨガアライアンスから「RYT200のオンライン資格取得講座の立ち上げと資格発行を許可する」という通達があったんです。3ヶ月限定の特例でしたが「これは絶対やるしかない!」と思い、2020年4月からオンラインによるヨガ資格講座『おうちヨガ』をスタートしました。オンラインでヨガの資格取得を目指すスクールはヨガ業界で初の試みでした。
ー前例がないオンラインでのヨガスクール開講に不安はありましたか?
そうですね。正直めちゃくちゃ不安でした。対面ではなくオンラインでヨガ講座というのは業界初でしたから、「Zoomってどう使うの?」という右も左もわからない状態からスタートしましたね(笑)前例がないことから、ヨガ業界でもかなり否定的な声が多く、正直悔しい想いもたくさんしました。だけど、そんな私の不安を自信に変えてくれたのは1期生6名の受講生でした。今でも、新しいサービスをリリースするときは不安でいっぱいですが、いつも生徒様が私に自信を与えてくれるので、常に業界初の新しい事業を立ち上げることができています。
おうちヨガのビジネスモデルからコース設計、カリキュラム作成に至るまで、私がすべてプロデュースしました。海外で本場のヨガを学び、実際に私が体験して大切だと実感した教えや、インストラクターとして必要な知識を取り入れて作成したカリキュラムには一切の不安がありませんでした。だからこそ、不安な中でもチャレンジできたのだと思いますね。
2020年9月にはヨガについて深く学べるオウンドメディア『Yoga Story(現Wellness Story)』をリリースし、2021年1月にはMAJOLIを卒業しても講師や受講生と繋がっていられるオンラインサロン『Team MAJOLI Project』を開設しました。
現在は、ヨガスクールの運営やイベントの企画運営を行う国際ヨガアカデミー協会を設立して代表理事も務めています。
思い切って決断した『おうちヨガ』で多くの受講生からもらった感動と勇気に背中を押され、かねてからの夢だったリアルヨガスクールを沖縄・京都、そしてハワイ・バリで開講することもできました!
現在、MAJOLIの受講生はおかげさまで3,000名を突破し、『おうちヨガ』に関しては83期生を迎えているところです。
組織に属することに不自由さを感じ、経営者になる夢を抱いた学生時代。
ー起業したいと思ったきっかけについてお聞かせください。
ずっと何か大きなことをしたいと漠然と思っていたのですが、起業したいと思った体験が、高校生で初めてアルバイトをしたときでした。「もっとこうしたらお客様に喜んでもらえる、もっとこうしたら働きやすくなる」という意見を店長や先輩に伝えたことがありました。でも「これはもうこういう決まりになっているから」と聞き入れてもらえず、すごくもどかしい気持ちになったんです。だったら自分がもっとお客様に喜んでもらえるサービスを、もっと働きやすい環境を創ろう!って思って、「社長になる!」って周りに宣言してました(笑)
ー当時からビジネスモデルもイメージされていたのでしょうか?
ヨガに出合うまで、やりたいことがわからない、できることもない、そんな状態だったのでビジネスモデルなんてこれっぽっちもイメージできていませんでした。でも、漠然と世の中を変えるほど、社会に貢献できることをやりたいと思っていました。家族などの身近な大人たちが仕事をしている姿を見たとき、私の目には楽しそうに見えなかったんです。仕事って人生の大半の時間を費やすものですよね。それなのに「なんでこんなに楽しくなさそうなのかな」と疑問を持っていたんです。
昔から本を読むことが好きで、自分の周りにいない大人である経営者の本を何冊か読む機会がありました。そこで、仕事=楽しくないという概念が間違っていたことに気づいたんです。「こんなに楽しそうに仕事をしている大人たちもいるんだ」って。たまたま手に取って読んだのが経営者の本で、社会起業家という言葉を知り、社会問題に取り組んでいる企業があることも知りました。具体的なビジネスモデルまではイメージできていませんでしたが、社会問題にはアンテナを張っていましたね。
ー経営に必要な知識はどのような方法でインプットしたのでしょうか?
インプットはもともと好きで、大学では経営学部に入って起業家になるための知識を学びました。大学の講義だけではなく、本を沢山読んだり、積極的にセミナーや勉強会に参加したりして知識を深めていきました。
たくさんインプットはしていましたが、アウトプットが全くできていなかったので、実際に起業する頃には全て忘れてしまっていました(笑)なので、わたしはいつも行動してから、必要になった知識をインプットするスタイルで経営をしています。わからないことだらけですが、その都度先輩経営者にアドバイスをいただいています。経験した方のリアルなアドバイスほど役に立つものはないと思っています。
ー事業計画書や開業届の作成で苦労した点はありますか?
実は事業計画書は作成したことがないんです(笑)でも、サービスのLPは必ず自分で作成していて、LPを創ることで事業計画が頭の中でまとまって、事業が立ち上がっていくスタイルで経営しています。実際に事業がスタートしてみないとどうなるかなんて本当に分からないので、軌道に乗ってから計画を立てています。開業届は、司法書士や税理士の方からのサポートを受けて作成したのでスムーズに進みましたね。
孤独な留学ライフで気づかされた、自分から動くことの大切さ。
ー大学卒業後の海外留学は起業を視野に入れたものだったのでしょうか?
もちろん、海外留学で起業のヒントを得たいとは思っていましたね。
高校生のときから起業したいと思ってはいたものの、気づいたら大学3年生で就職活動の時期に突入していました。同級生がリクルートスーツを着て就職活動を頑張っているなか、「私だけ、やりたいことが分からない…」という焦りがありました。社会へ出る準備ができていなかった私は「就職することが正しい選択なのか、就職したら起業することができないんじゃないか」と疑問に思っていたんです。
留学を決めたのは、友人に誘われた海外留学で見たことがない新しい世界に衝撃を受けたからです。実は私、英語が苦手で大学入試のときも英語で失敗したんです。日本が大好きだったこともあり、英語を学ぶ必要はないと自分の中で決めていました。そんななか、海外旅行好きの友人が私を積極的に誘ってくれて、二十歳のときに初めて海外旅行を経験しました。
そこで、仕事を楽しそうにしている人、周りの目を全然気にせず、日本では考えられないような自由な生き方をしている人にたくさん出逢いました。「こんなに自由に生きていいんだ!」という衝撃を受けて、私の頭の中にあった世界が一気に広がったんです。もっと色んな世界をこの目で見て、色んな生き方を学びたいと強く思いましたね。
その影響もあって、就職ではなく海外に行ってみたいという気持ちが大きくなり、ロンドンに語学留学することを決めたんです。
ー初めての海外留学でどのような壁にぶつかり、どのような成長機会を得られたのかお聞かせください。
初めての海外留学は本当に大変でしたね!当時の私は「This is a pen.」くらいしかわからない英語力でしたから、電車の乗り方も聞き方もわかりませんでした(笑)
同じクラスには日本人が何人かいて安心しました。ところが講義が始まってみると先生の言葉はもちろん聞き取れないですし、授業についていけず、教科書の何ページを見ればいいかすらわかりませんでした。隣の日本人に「今って何ページ?」と聞いても、当たり前のように英語で返事をされますし(笑)、とにかく言語の壁を乗り越えるのが大変でしたね。
帰ってから家族や友達に電話で相談したくても、時差の関係で連絡が取れる時間が噛み合わず。学校でも全く友達ができず、孤独で辛くて「帰りたい」って何度も思いました(笑)
想像していた留学ライフとはかけ離れた状態になっていたとき、このままじゃだめだ!と人見知りな自分を奮い立たせ、思い切って日本人の女の子に自分から話しかけて、ようやく友達をつくることができました。自分から声をかけて友達をつくることなんて大したことではないと思うのですが、当時の私にとっては本当に勇気のいる大きな一歩だったんです。そこから少しずつ留学ライフが変わり、自らツアーを企画して旅行へ行ったりイベントを立ち上げたり、積極的に行動できるようになりました。
自分が動けば、周りの人も賛同して一緒に楽しいことができる。ただ待っていても、何も変わらないということを初めての留学で学びましたね。
インドのヨガ修行で待っていた絶望、そして訪れた人生の転機。
ー海外留学で人生の転機になったエピソードをお聞かせください。
インドでのヨガ留学は、ものすごく衝撃を受けた体験になりました。昔の私は自分のことが大嫌いで、太っていることなどに強いコンプレックスを持っていたんです。
「大嫌いな自分を変えて、自分じゃない何者かになって幸せになりたい」という想いでインドにヨガ留学し、初日のヨガの哲学のクラスでインド人の先生から「あなたにとって、幸せとは何ですか」と問われました。そのとき、私は何も答えることができなかったんです。
その問いかけは、私にとってすごくインパクトのあるものでした。自分が幸せになるために今まで沢山もがいてきたのに、自分がどうなったら幸せで、どうありたいのかわかっていなかったことに絶望したんです。「私は今まで何をやってきたんだろう」とものすごく落ち込みましたね。そこから、何が苦しいのか悲しいのかもわからず、10日間くらいずっと泣いていました。
ーそのような衝撃的な体験を受けて、なぜヨガで起業しようと考えたのでしょうか?
インドでのヨガ修行は、私の人生を180度変えるきっかけになりました。
修行期間中は、毎朝5時に起きて1時間ほど瞑想をして、その後、2時間ほどアシュタンガヨガでしっかりと身体を使っていきます。そしてヨガ哲学や解剖学などの座学を学ぶという毎日を2ヶ月続けました。そして、卒業のタイミングがきたとき、自分でもびっくりするほど生きるのがすごく楽になっていることに気づいたんです。
実はヨガに対して、結構否定的な考えを持っていました。ダイエット目的で始めたヨガは全く痩せず挫折しましたし、哲学に関しても理解できない部分がたくさんありました。それでも、逃げずにヨガを通じて自分と向き合う中で、私の中に確実に変化が起こっていきました。
今まで何をやっても変わらなかった体重は、ヨガを始めて半年間で8kgも落ちました。食事制限なんて何もしてなかったですし、修行後はヨガの練習も疎かになっていました。それでも、久しぶりに会う友人や知人からは、「えっ、真理ちゃん!?」と言われるくらいすごく雰囲気が変わったそうなんです。自分では気づいていませんでしたが、内面の変化が外側にも現れていたんです。ヨガを深く学ぶことで、身体と心の健康を手に入れることができ、人生が良い方向へと激変していきました。ヨガには人を健康にハッピーに導く力があると自らの体験で実感した私は、「ヨガで世界をハッピーにする!」という強い意志が固まりました。
人生を変えてくれたヨガの力を信じて、ビジネスチャンスを掴みに行く。
ーMAJOLIが掲げるミッションについてお聞かせください。
MAJOLIはヨガ・ピラティスなどのウェルネスに関する事業を通じて、健康寿命の延伸という社会課題の解決や、メンタルヘルス不調を抱える方のお悩み解消に貢献していきたいと考えています。また、健康経営に積極的に取り組み、自分らしい働き方ができる自由な雇用形態を取り入れ、ワーク・ライフ・バランスの実現を目指しています。
健康に働き、健康に毎日を過ごすことって、当たり前のようで何よりも大切なことなんです。人生120年時代へ向かっている今、健康であり続け、自分の足で最後まで生き抜くことはとても大きなテーマだと思いますね。
MAJOLIは、過去の私のように孤独を感じている方や、人との繋がりを求めている方などのお悩みに寄り添ったサービスを届けていきます。例えば、オンラインヨガなら「家に居てもひとりじゃないんだ」と安心していただけるようなメンタルヘルスケアを提供していきたいですね。
ーコロナ禍という逆境の中で、未知の領域であるオンラインヨガスクールに挑戦しようと決意した背景をお聞かせください
新型コロナウイルスの影響によって、ヨガスクール事業の中止に追い込まれたときのショックは計り知れないものでした。自分の夢が破れた瞬間でしたし、世界も一瞬にして大きく変わってしまいました。当時、私は日本に一週間だけ滞在する予定で帰国していたのですが、セブ島に帰る飛行機も飛ばず、そのままセブ島はロックダウンし、そこから1年半自宅に戻ることができませんでした。主人はセブ島で語学学校を経営していたので、ロックダウンしたときは倒産を覚悟しましたね。生活もビジネス環境も激変するなかで、
自分も家族も大変な状況に置かれ、どうしたらいいのかわからず途方に暮れていました。そんな中、オンラインによるヨガの資格取得講座の立ち上げを許可する通達があったんです。オンライン講座は未知の領域でしたし、ものすごく不安もありましたが、こんなときこそ私たちにはヨガが必要なんじゃないかと思ったんです。緊急事態宣言が出て、自宅から出れない状況下で運動不足になり、精神的にも不安定な中で、オンラインでヨガができたらきっと心身ともに健康に、世界はハッピーになれる!そんな風に考えました。失敗したらという不安よりも、この状況を変えたい一心で日本ではまだ誰もやっていなかったオンラインでのヨガの資格取得講座の開講に踏み切りました。
おうちヨガで自分のことが嫌いな人、人生に迷っている人を救いたい。
ーおうちヨガはどのような層をターゲットにしたサービスでしょうか?
オンラインでのヨガの資格取得を目指せる『おうちヨガ』のターゲットは、ヨガに出会う前の私をイメージしています。つまり、自分のことが大嫌いで自信を持てない方や、人生に迷っている方などがターゲットになります。MAJOLIのヨガで新しい自分を見つけて、新たな夢を描く。そして、キラキラした毎日を過ごしていただきたいんです。
また、忙しくて通う時間がない、お金の余裕がない、近くにヨガスクールがない、などこれまでヨガの資格にチャレンジしたいけど、様々な理由で諦めていた方に届けられるように考えて創りました。オンラインだからこそ実現できた新しい世界がおうちヨガにはありましたね。
『おうちヨガ』の立ち上げ当初、2週間などの短期間でヨガの資格取得を目指す合宿が流行していました。そこで『おうちヨガ』では、土日祝日を使って資格を取得できる講義にしようと考えました。
当時、緊急事態宣言で受講生の多くが自宅にいたこともあり、土日祝日の朝8時〜夜20時までというハードなスケジュールで講義を行っていましたね(笑)でも、その運営方針が外出自粛中におうち時間の使い方がわからない方のニーズに刺さり、多くの受講生に参加していただける結果に繋がったんです。
ーおうちヨガの講師の確保はスムーズに進みましたか?
一緒に働いてくれる先生の確保には苦労しましたね。私はずっと海外にいましたから、日本のヨガの先生との繋がりは過去に参加した講座の中でしかなかったんです。その繋がりや紹介などから100人くらいのヨガの先生に電話をしましたが、売れるかどうかわからない、給料を支払えるかわからない事業の説得でしたから、断られ続けました。でも、詳しい条件も聞かずに「真理さんがやるなら、私もやります!」とたった一人賛同してくれた先生がいたんです。その先生が一緒になって走ってくれたおかげで、今のMAJOLIが存在しています。
ーコロナ禍でオンラインヨガブームに火がつきましたが、自社サービスの独自性や強みはどこにあるとお考えでしょうか?
強みは、代表である私自身がサービスのターゲットということですかね。私の著書(「New Me-わたしだけの新しい人生の見つけ方-」)を読んで、真理先生みたいに変わりたいってMAJOLIを選んでくださる方もたくさんいて。あ、私と同じように悩んでる方ってこんなにいるんだって知りましたね。わたしはずっとただヨガの資格を提供するんじゃなくって、資格を取ったことで見えてくる新しい未来を提供したいって思っています。だからこそ、コーポレートサイトを見てくださったら分かると思うのですが、いい意味でヨガスクールっぽくなく、実現したい美しい世界観を表現しています。その想いに共感してくださる方が集まってくれています。
また、私はこれまで数えきれないほどのヨガ講座を受けて、大事だと気づいたのは、「何を学ぶかではなく、誰から学ぶか」なんですね。ヨガの先生には、それぞれ違う経歴や経験、人となり、想いなどがあります。マニュアル通りの全く同じレッスンを行なっても、先生が100人いれば100通りのレッスンが存在するんです。ですから、MAJOLIでは魅力的な先生ばかりを揃えるようにしていますね。私自身がMAJOLIの先生の大ファンなんです。
ーサービスの品質維持・向上のために工夫しているポイントはありますか?
MAJOLI生のリアルな声を拾い、サービスへ落とし込むことを大切にしています。例えば、受講前に実施する説明会は、必ずマンツーマンでお話しするようにしています。今でもできるときは自分で説明会を担当していますが、おうちヨガの開講から2年ほどは毎日のように説明会してましたね。多い時は朝から夜まで説明会で埋まっていて、これまで3,000名くらいの方とお話ししたと思います。どんなに忙しくても、リアルなお声を聴くことは大切にしています。
対面型のリアルヨガスクールを沖縄やハワイで開講していますが、直接現地に出向いて受講生のお話を聞いたり、卒業後の面談は必ず私がするようにしています。卒業生のお声で新しいサービスができたり、広告文の作成やLP作成に役立てています。
あとは自分の直感も大事にしていますね。例えば、Web広告の会議で担当者の方が数字の取れるバナーデザインを提案してくださったとき、何か違うという違和感を感じるときがあって。その時は、数字やトレンドにとらわれず、私なりのアイデアを提案するようにしています。実際に成果に繋がることも多くありますね。
おうちヨガから始まり、念願だったリアルヨガスクールの開講を実現。
ーおうちヨガ以外に展開されている事業についてお聞かせください。
『Wellness Story(ウェルネスストーリー)』は、ヨガ・ピラティスの初心者がインストラクターや資格取得を目指すために必要な情報を発信しているオウンドメディアです。例えば、今活躍しているインストラクターがどのようなストーリーを歩んできたのか、ヨガを通じてどのようにキャリアアップできるのかなどをインタビューし、記事にして紹介しています。
『Team MAJOLI Project(チームマジョリプロジェクト)』は、MAJOLIを卒業後も同じ志を持った仲間やプロフェッショナルな講師と繋がり、ヨガの知識を深めていけるオンラインサロンです。会員になった場合、ヨガの専門知識をはじめ、マインドフルネスやアーユルヴェーダ、SNSの活用方法、人を惹き付ける話し方など特別講義として学ぶことができます。交流会への招待や割引優待など、会員だけの特典もご用意しています。
1年前からピラティスの国際資格の取得をオンラインで目指せるサービスも始めました。最短2ヶ月でピラティスインストラクターになれる資格講座は業界初です。PMA団体の認定スクールで、ピラティス指導歴10年以上のベテラン講師から直接指導が受けられるので初心者でも安心です。
ー横幕さんが代表理事を務めている国際ヨガアカデミー協会とは、どのような活動をされている団体でしょうか?
国際ヨガアカデミー協会は、ヨガやヨガに繋がるウェルネス・フィットネスに関する養成講座の運営、認定資格の発行などを担っている団体です。
『世界をハッピーで繋ぐインストラクターの輩出』をテーマとして、心身ともにクオリティの高いインストラクターの育成・支援を目指しているところです。MAJOLIは、国際ヨガアカデミー協会公式認定スクールでもありますね。
ーMAJOLIが年商30万円から年商3億円に成長できた理由とは何でしょうか?
事業規模を拡大できた一番の要因は、頭で考えるだけではなく、実際に行動に移してチャレンジをしてきたからですね。起業当初、頭の中では「あんなことやりたい、こんなことやりたい」と色んなことを思い浮かべるだけで、全然行動できていなかったんです。だから年商30万円という結果にしかならなかった。そこから睡眠平均時間2時間というまさしくがむしゃらに行動しつづけた2年間があったから『おうちヨガ』というサービスが生まれ、成果につながっていきました。だから結果は行動に比例していると思うんです。実はチャレンジして失敗したサービスって山程あって。今でも沢山失敗していますが、それでもチャレンジすることを恐れず行動しています。たくさんのチャレンジのひとつが結果につながっているだけなんですよね。だからこれからも行動しつづけて、チャレンジしつづけていきます。
ー念願だったリアルヨガスクールの開講を実現したとき、何か込み上げる想いはありましたか?
コロナ禍での対面式のヨガスクール開講はまだまだ不安がありました。そのような状況のなかでも、「大好きな沖縄でどうしても開講したい!」という強い想いがあり、念願だったリアルヨガスクールの開講を決断しました。
思い切って決断したものの、「来てくださった方が体調を崩してしまったらどうしよう」という不安と常に隣り合わせでしたね。それでも、卒業生から涙を流しながら「本当に来てよかった」「人生が変わった」「夢が見つかった」という声を聞いたとき、私の選択は間違いじゃなかったんだと感激しました。
沖縄でのリアルヨガスクールを必要としてくださる方が絶対いると思っていました。逆境の中、大きなチャレンジに成功したことで私の不安が自信に変わったんです。
新しい挑戦をするには、自分の頭の中にある世界を広げる必要がある。
ー経営者として大切にしているマインドセットをお聞かせください。
大切にしていることは、常に自分がハッピーでいることですね。自分が落ち込んでいるときって、なぜか売上も一緒に落ち込んでしまうんです(笑)「ウェルネスで世界をハッピーに」という理念を掲げているのに、自分自身がハッピーじゃないと実現できないと思うので、まずは自分がハッピーでいることを心がけていますね。
あとは、「新しい挑戦」をし続けること。私はこれまで、「自分の頭の中で想像できるやりたいこと」に挑戦してきました。これから新しい挑戦をするには、自分の頭の中にある世界を拡げる必要があると感じています。なので、積極的に新しい世界を見に海外へと足を運んでいます。去年は17ヵ国ほど海外へ行きましたし、日本では沖縄と東京の2拠点で活動しています。
新しい場所で、新しい人と会う。新しいものを見る。この行動によって自分の世界を無限大に拡げ、より世界をハッピーにする事業を創造できると思っています。
ーMAJOLIでは、どのような組織づくりに取り組んでいますか?
私自身、組織に上手く馴染めなかった人間でしたから、会社を立ち上げるならルールに縛られすぎず、新しい組織のカタチをつくりたいと考えていました。ですから、MAJOLIは組織になかなか馴染めない人や、居場所がないと孤独に感じている人が安心して自分らしく働ける居場所を目指しています。
例えば、一般的な会社とは異なり、MAJOLIはスタッフ全員を業務委託で採用する雇用形態をとっています。副業もバリバリOKですし、多様性のある働き方を取り入れていますね。なので、ダブルワーク、トリプルワークの方も多くいらっしゃいます。
ーMAJOLIと横幕さんの将来ビジョンをお聞かせください。
MAJOLIも私自身も将来ビジョンは、設立当初から変わらず「世界をハッピーにすること」です。わたしたち一人一人が、まずは自分を大切にする。“わたし”を大切に想うからこそ、“あなた”を大切に、環境を大切にすることができると私は考えています。
全ての人が自分を大切にし、ハッピーになることで、その輪が大きく拡がっていき、美しい世界が創られると信じているので、美しい世界の創造を目指してこれからもヨガやピラティス、ウェルネス事業を通じてひとりでも多くの方にハッピーを届けていきたいです。
経営者を目指すなら、自分を知り、自分を信じ、自分で実現していくことが大事。
>
ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
夢を叶えるために必要なことが3つあると思っていて。
まず、1つ目が“自己理解”。「あなたにとって幸せとは何ですか」と聞かれたとき、何も答えられなかったら幸せになんてなれないですよね。なぜ経営者になりたいのか、経営者になって何をしたいのかを明らかにするには、自分を知ることからスタートしなければいけないんです。どれだけ自分のことを知っているか、それが夢を叶えるためにすごく重要なことなんです。
2つ目“自己受容”です。つまり、自分を信じることですね。何かにチャレンジするとき、自分を信じられないと走り抜けることができないんです。自分が大嫌いだった過去の私は、自分を信じることができず、何をしてもうまくいきませんでした。最後まで継続してやり切るには、自分の決断を信じ抜く力が必要だと強く思います。
3つ目は自己実現です。自分を知って行動していくことで夢が見つかり、自分を信じる力で、夢に向かって真っすぐ突き進んでいくことができます。私の場合、「ウェルネスで世界をハッピーにする」という夢があります。何か行動するとき、利益だけにとらわれず「本当に世界をハッピーにすることに繋がるのか」という観点で物事を考えています。結果的に目の前の利益にとらわれずに選択できているからこそ、夢を叶え続けられているんだと思います。
ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。
私は起業してよかったと思う瞬間に毎日巡り会えています。自分が創り上げたものを喜んでくださる方と毎日対面できる環境にあるので、今すごく幸せなんです。組織形態に関しても、スタッフが毎日生き生きと自由に働いている姿を見ることができ、本当に起業してよかったなと感じています。
起業を目指す人のなかには、「どれだけの知識量が必要なのか」「どの程度の資金を用意すれば安心なのか」と心配になり、なかなか第一歩を踏み出せない人が沢山いると思います。
起業は手段でしかありません。私は、起業したいと夢見ていたころ、その夢は叶いませんでした。ヨガに出合い、ヨガで世界をハッピーにしたいという新しい夢ができたとき、起業が夢ではなく、手段に変わりました。そして私は一歩を踏み出すことができたんです。だから、起業という夢より、もっと大きな夢を描いてください。そうすればきっと起業することができます。大きな夢を描くために行動してください。きっとその勇気ある行動の先には新しいハッピーな世界が待っています。一緒に新しい世界へ行きましょう!
プロフィール
日本のヨガインストラクター、実業家。株式会社MAJOLI代表取締役。一般社団法人国際ヨガアカデミー協会代表理事
会社名 | 株式会社MAJOLI |
---|---|
所在地 | 東京都中央区銀座4丁目13-8 ソフィア・スクエア銀座3階 |
設立 | 2018年12月25日 |
事業内容 |
全米ヨガアライアンスRYT200講座の運営 ヨガインストラクター養成講座の運営 ヨガイベントの運営 認定講師のコンサル事業 |
URL | https://majoli.jp/ |
起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
起業には個人事業主としての開業と会社設立の2種類があり、事業形態に合わせて選ぶことが大切です。また、起業のアイデアをまとめたり、事業計画書を作成したりといった起業の流れを把握し、十分な準備を整えるようにしてください。
一度起業すると、資金や従業員の管理、納税など多くの責任を負わなければなりません。過去の成功事例も参考にしながら、自分なりのビジネスを展開できるよう起業アイデアを練ってみましょう。
起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
「起業の窓口」では、起業に必要なノウハウや成功者のインタビューなど、さまざまなコンテンツを完全無料で提供しています。
会員特典として、起業・経営支援のプロ「V-Spirits」が監修するオリジナル冊子『会社設立完全ガイド』を無料プレゼント。さらに、V-Spritsによる1時間の無料起業相談や、GMOインターネットグループが展開するビジネスの立ち上げや拡大に役立つ各種サービスをおトクな特典付きでご紹介します。
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