【株式会社Humans】すべての人に目標達成の喜びを。中小企業支援事業Hanamichi(ハナミチ)で無限大の可能性に挑戦
中小企業への資金・人材・広報領域のサービスや、一般消費者に向けたウェルビーイングな世界の創造に貢献している株式会社Humans(ヒューマンズ)の経営者、李佑記(イウギ)さん。
小学校から大学まで野球に全身全霊を注いだ李さんは、自身が成長し、ステップアップできるフィールドとして、日本生命相互会社(総合職)に入社しました。
経営陣の意思決定に関わる地方支社の業務企画部や、個人保険事務部門の企画チームとして業務経験を積み、27歳で営業代行業で独立。
多種多様な業界の仕事に触れ、その過程で築いた経験と人脈を携え、2019年に株式会社Humansを設立しました。
現在、中小企業支援事業「Hanamichi(ハナミチ)」と店舗事業「Weeee(ウィー)」をメインに展開し、社会貢献を続ける李さんに、起業するまでの道のりや経営者として大切にしているマインドなどをお伺いしました。
- 李佑記(イウギ)さんのご経歴
- 中小企業と共に伴走し目標達成をすることが存在意義であると語るHumans
- ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
- 野球一筋の青年時代。チームとして、一人の人間として「どうあるべきか」を学んだ学生時代。
- ー学生時代に夢中になっていたことや、人として成長できたエピソードをお聞かせください。
- ー大学卒業後、どのような進路を選ばれたのでしょうか?
- 漠然とした成功願望から選んだ、日本生命での下積み時代
- ー日本生命保険相互会社では、どのような経験を積まれたのでしょうか?
- ーキャリアの転換点はどのようなものでしたか?
- 営業代行でさまざまな業界の仕事に触れ、将来の可能性を探った
- ー営業代行業を始めてから、株式会社Humansを設立するまでの経緯についてお聞かせください。
- ー株式会社Humansを設立後、どのようなビジネスを展開されたのでしょうか?
- 「ニーズがあればYESになる商材」で始めた中小企業支援事業
- ー資金の領域では、どのようにビジネスモデルを構築されたのでしょうか?
- ー中小企業やスタートアップ企業をターゲットにした理由とは何でしょうか?
- ー中小企業支援事業において、さらに広報と人材の領域も含めた背景をお聞かせください。
- ー中小企業支援事業と併せて、店舗事業も始めた理由とは何でしょうか?
- 何をやるのか、なぜやるのか、儲かるのか、これを明確にすることが大事
- ー事業計画書の作成に関して、苦労した点はありますか?
- ー補助金・助成金をスムーズに活用するための秘訣があればお聞かせください。
- 自分の目的・目標を設定して、何を実現したいのか明確にすべき
- ー経営者として必要な知識や成功事例はどのように学びましたか?
- ービジネスモデルの構築に向けて、効率的に情報を得るためのポイントがあればお聞かせください。
- 最大限の誇りと自尊心を持ち、自分を愛していくこと
- ー株式会社Humansが掲げるミッションについてお聞かせください。
- ー中小企業支援事業「Hanamichi」は、顧客にとってどのようなサービスでありたいとお考えでしょうか?
- ー「Hanamichi」を展開するにあたって、最初にどのような戦略を立てたのでしょうか?
- ーサービスの認知拡大において、特に力を入れたアプローチとは何でしょうか?
- Humansだからこそ実現できるビジネスで、新たな価値を提供したい
- ー将来的に実現する可能性がある新たなビジネスがあれば、簡単にお聞かせください。
- ー具体的にどのようなビジネスモデルをお考えでしょうか?
- 自身の行動指針は、「率先垂範、有言実行、清廉潔白」
- ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。
- ー組織と社員の成長を促すために心がけていることはありますか?
- ー株式会社Humansの将来ビジョンをお聞かせください。
- 経営者が進むべき未来は、願望から生まれるものである
- ー経営者になって感じた仕事のやりがいをお聞かせください。
- ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
- 自分の可能性は無限大。その可能性に挑戦し続けてほしい
- ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。
- 起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
李佑記(イウギ)さんのご経歴
- 2006年3月:京都国際高校 卒業
- 2006年4月:同志社大学法学部政治学科 入学
- 2010年3月:同志社大学法学部政治学科 卒業
- 2010年4月:日本生命相互会社(総合職) 入社
- 2014年9月:日本生命相互会社(総合職) 退社
- 2014年10月:個人事業主として独立(主に営業代行業)
- 2019年11月:株式会社Humans設立
中小企業と共に伴走し目標達成をすることが存在意義であると語るHumans
ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
株式会社Humans(ヒューマンズ)という会社を経営しています。2019年11月に設立し、今期で6期目を迎える会社です。
現在、中小企業支援事業と店舗事業をメイン事業としています。
中小企業支援事業では、「経営者が大切にしたいことを、大切にできる経営環境を創り出していく」というミッションを掲げ、3つの領域おいてスペシャリストが企業様の課題を解決する「Hanamichi(ハナミチ)」というサービスを展開しています。
1つ目が資金で、融資や補助金をベースにした資金周りのコンサルティングサービスです。
2つ目は広報で、Webサイト制作を中心として、SNSを活用したブランディングも行っています。
3つ目は人材で、20代、30代の方をメインとしたキャリア支援と、営業・ITエンジニアでフリーランスの方のエージェントをしています。
店舗事業に関しては、「ウェルビーイングな生き方と自然がそばにある暮らしにSHIFTする」というミッションを掲げ、東京都渋谷区恵比寿にWeeee(ウィー)という店舗を運営しています。
ヘアボディケア・スキンケア・インナーケア・ホームケアという4つのケアに対して、本質的に良いものを選択していこうという、社会的なメッセージも込めた事業です。
中小企業支援事業と店舗事業以外にも、各種イベントの企画・開催や、地域・団体・企業様とのコラボを通じて、ウェルビーイングな世界を創造するための取り組みを行っています。
野球一筋の青年時代。チームとして、一人の人間として「どうあるべきか」を学んだ学生時代。
ー学生時代に夢中になっていたことや、人として成長できたエピソードをお聞かせください。
小学3年から大学まで硬式野球部に所属し、野球一筋の学生生活人生でした。
高校時代は寮生活をしながら、2024年夏の甲子園優勝校・京都国際高校に通いました。甲子園出場に向け全てを注ぎ、仲間と駆け抜けた青春時代でしたから、大学でより高レベルの野球に挑戦することに決めました。
同志社大学では、体育会硬式野球部に所属しながら体育会本部という大学の体育会全体を運営する組織の仕事を中心に活動していました。この活動を中心にした学生生活でしたから、社会人になったときに活かせる経験やスキルは正直あまりなかったです。しかし、何かを本気で追求する経験は、チームや組織で最善を尽くす方法を学ぶ良い機会でした。高校・大学での学生時代の経験は、たくさんの方から学び私自身の基礎を作ってくれた大切な財産です。
ー大学卒業後、どのような進路を選ばれたのでしょうか?
就活の軸は「早く大きく成長したい」という漠然とした将来の自分像への期待でした。
経営者志望ではなく、社会人として自分がどれだけステップアップし、社会にインパクトを与えられるかを重視しました。
具体的に何をやりたいのか、どんな事業に携わりたいのかよりも、次は社会というフィールドで自分がどれだけステップアップできるのか。そして、社会にどれだけ大きなインパクトを与えていけるのかをテーマとしていました。
当時の状況から、バリバリ働きながら自分を鍛えられる場として考えた選択肢が、大手企業への就職です。
そして、人々の人生・生活・インフラ、そして、お金・家族・仕事に関して、子どもから大人まですべての人を支えうる、金融業界・保険業界に魅力を感じ、日本生命保険相互会社にご縁を頂いて入社をしました。
漠然とした成功願望から選んだ、日本生命での下積み時代
ー日本生命保険相互会社では、どのような経験を積まれたのでしょうか?
日本生命保険相互会社には、2010年4月に総合職として入社し、1ヶ月の研修を経て、徳島支社の業務企画部に配属されました。
徳島支社では、経営陣の意思決定をすべて、若手3人1組の業務企画チームが形にする体制をとっていました。支社全体の業績を管理し、年間・月次・週次といった数字を上げるために、さまざまなお客様・社内施策の企画から実行まで、3人が中心となって担当するんです。
営業職員向けの研修や顧客企業向けのイベントの企画運営から実行まで、とにかく毎日膨大な量の業務をこなしていました。インプットだけでなく、最終的なアウトプットまで責任を負っていましたし、企業内でジェネラリストとして、必要な実務経験を2年間で全て経験させて頂いたと言っても過言ではないと思います。
その当時の圧倒的な業務経験があったからこそ、今の自分の形があると思っています。
3年目からは東京の個人保険事務部門企画チームに異動しました。女性従業員の方が多くいる組織で事務の改善を担当し、より組織内営業の色合いが強い仕事を経験しましたね。
ーキャリアの転換点はどのようなものでしたか?
社会人3年目の東京本部への部署異動によって時間に余裕ができ始め、自分のキャリアのことを真剣に考えるようになりました。
日本生命は漠然とした成功願望で選んだ就職先だったので、2年半の業務経験や部署移動、東京への転勤では、自分の進むべき道がクリアにならなかったんです。
「人生の可能性を最大化する手段とは何か?」それを模索していたとき、自分の成長と成果が連動することに魅力を感じ、起業という選択肢が浮かんできたんです。
起業に関して悩んでいたとき、今でもお付き合いのある経営者の方から頂いたアドバイスがヒントになりました。
「若さはビジネスにおける可能性になっても、スキルや実務経験不足により、ビジネスの規模や領域がどうしても狭くなる」と。
この言葉を思い返しながら、当時の自分が成長できるフィールドを模索しました。
そして、20代で多種多様な業種・業界の仕事に触れて経験を積もう、その上で自分が起業するために必要なことをつくっていこうと考え、まずは営業代行業で独立をしました。
営業代行でさまざまな業界の仕事に触れ、将来の可能性を探った
ー営業代行業を始めてから、株式会社Humansを設立するまでの経緯についてお聞かせください。
営業代行業を始めたのは25歳の頃で、当時はフリーランスの営業代行という働き方はあまり確立されていませんでした。
そこでまずは、大学で築いた人間関係を中心に新規開拓をすることにしました。兄も同じく同志社大学出身でしたから、兄の協力も得ながら、「その仕事をぜひ私にやらせてください!無給でもいいです!」と沢山の方に頭を下げて、リファラルで泥臭く案件を獲得していきました。
最初は無報酬で始めて、報酬があったとしても成果報酬でした。本来、お金を貰って時間を差し出すのがビジネスですが、「今は時間を差し出して、経験を買ったほうが将来の為になるだろう」と思ったんです。
自ら動いて仕事を生み出していくうちに、やがて「お客様を連れてきてくれる人」「取引先を紹介してくれる人」と覚えてもらえます。その結果、「あの人なら数字になる」と認識されて重宝されるわけです。
それこそ、営業代行というフィールドで働く大きなメリットなんです。
25歳から始めた営業代行業は、27歳にして多少生活していけるくらいの報酬を頂けるようになり、独立をしました。そして2019年に「株式会社Humans」を立ち上げました。
ー株式会社Humansを設立後、どのようなビジネスを展開されたのでしょうか?
営業代行業の現場で数多く学んだことや、ゼロから起業された先輩経営者の方から学んだことが、Humansのビジネスモデルに反映されています。
営業代行業では、売る商品によって売り方が異なること、セールスを必要としていない企業様が一つとしていないことを学びました。
また、営業担当者の憶測や推測や都合でお客様に押し付けてはならず、買い手が自身の理由で最高の決断によって買うからお役に立てたと言える。そういったセールスの経験とノウハウを、20代のうちに蓄積できたのはすごく大きかったです。
そして、ゼロから叩き上げで経営を行なっている経営者の先輩方の「価値観」と「基準」を知ることができました。それは、内側に入って仕事ぶりを見たり、意思決定の瞬間に立ち合ったりしなければ絶対に見えないものです。それを肌で感じられたことも大きかったです。
営業代行時代を経て、会社をおこして自社のサービスをスタートさせていくという時期では、「自分の成長フェーズに合わせて、ニーズのあったものをサービス化する」ということを大事にしてきました。
そこで、Humansでは、資金・広報・人材という3軸でメインとなる事業を開発することにしました。さらに同時進行で、ここまで築いてきた人脈を活かした店舗事業もスタートしています。
「ニーズがあればYESになる商材」で始めた中小企業支援事業
ー資金の領域では、どのようにビジネスモデルを構築されたのでしょうか?
中小企業やスタートアップ企業は、喉から手が出るほど欲しい融資や補助金に関する情報が欲しくなる時期があります。そのニーズに応えるために、資金周りのサービスを始めました。
商材に関しては、「ニーズがあればYESになるもの」を考えた結果、融資・補助金を選びました。そして、メインのターゲットとなるのが、中小企業やスタートアップ企業です。さらに、国の政策に則って支援できるモデルにしました。
ー中小企業やスタートアップ企業をターゲットにした理由とは何でしょうか?
営業代行時代、沢山の方とご縁があり、自分の成長に合わせてお付き合いする企業様の幅がどんどん広がっていきました。
そして、自分の営業力次第でいくらでも開拓し、課題を解決できる顧客だったのが、中小企業やスタートアップ企業でした。
そのような経緯もあり、Humansの中小企業支援では、完全成功報酬型の資金サービスをメインサービスの1つに置いています。
ー中小企業支援事業において、さらに広報と人材の領域も含めた背景をお聞かせください。
資金周りの支援をしていくなかで、企業様のwebサイト制作を通じたブランディング支援も重要だと感じました。
大きな企業様のコーポレートサイトは、デザインのオリジナル性が高く、ロゴやフォントにも細かくこだわっています。しかし、小規模事業者やスタートアップ企業の場合、そこまで大きなこだわりを求めていないケースが多いんです。
大手企業のサイトほどのクオリティを求めているのではなく、Webデザインの腕が超一流でないくてもいい、また自身でもその後の運用が簡単に分かりやすく行える、「とにかく早く安く最適なものを選びたい」、こういったニーズに適した広報サービスにしました。
WebサイトやSNS周りのサービスを広げていくと、そのお客様も自然と増えていきます。そこで新たにリソースの問題が生じます。その企業がどれだけの事業・サービスを展開できるか、また、組織内でどのように円滑に回していけるのか。弊社では、その課題も見据えた人材周りのサービスも提供したいと考えました。
そこで、企業様に向けたキャリア支援と、多様化な働き方を求めるフリーランスの採用・活用という領域も含めて、「資金」「広報」「人材」という3軸をメイン事業とした背景があります。
ー中小企業支援事業と併せて、店舗事業も始めた理由とは何でしょうか?
中小企業支援事業での資金、広報、人材という領域だけではなく、商品・サービスの提供を通じて、「より多くの人と目標達成の喜びを分かち合っていきたい」と思ったからです。
元々、体育会系だったこともあって、体や健康に関するもの、日々のパフォーマンスアップなどを仕事にしたいという想いがありました。
そして、「ウェルビーイングな生き方と自然がそばにある暮らしにSHIFTする」というビジョンを掲げ、渋谷区恵比寿にオーガニックショップ&セルフエステサロン「Weeee(ウィー)」を構えました。
現在、日々の生活におけるウェルビーイングな選択や、仕事でのパフォーマンスアップに寄与するさまざまな商品をオンライン・オフラインで提供しています。
何をやるのか、なぜやるのか、儲かるのか、これを明確にすることが大事
ー事業計画書の作成に関して、苦労した点はありますか?
法人設立に必要な事業計画書は、金融や資金周りの領域に詳しい強力な仲間がいたので、一緒に作りました。
事業計画書はご自身で作るほうが個人的には良いと思っています。経営者として必要な経験だと思いますし、事業計画書の9割が頭の中で明確になっており、なおかつきちんとアウトプットできる状態であることが望ましいからです。
書き方や金融機関が求めているものが何か分からないときに、専門家の知見を借りるべきか検討します。
何をやるのか。なぜやるのか。儲かるのか。
この3つを簡潔に答えることができれば、大方、事業計画書は問題ないと判断されます。
ー補助金・助成金をスムーズに活用するための秘訣があればお聞かせください。
資金調達に関しては、大きく分けて、一般的な信用金庫や地銀経由での融資、そして政策金融公庫からの借り入れの2種類があります。
ネットで調べながら手続きを進められますが、時短という意味でもプロの知見を借りたほうがスムーズに進みます。
補助金は経済産業省の管轄のもので、経済活動事業主が会社に必要な資金を求めるとき、国の模範に沿っていれば補助するという内容です。
助成金の場合は、管轄が厚生労働省であり、人材の雇用や環境づくりに関する要件が多いです。
補助金・助成金を活用するときの書類作成はとにかく煩雑で、商工会議所の人と彼氏彼女かというくらい頻繁なやりとりが発生するんです。それに経営者が対応すると、売上をつくるための大切な時間がどんどん失われていきます。
そうならないように、ゴールから逆算し、本当に必要なタイミングで補助金を活用するためのアドバイスをプロに求めることが大切です。
何年何月にお店をオープンするという計画があれば、プロがどのタイミングでどのようなアクションをとればスムーズにいくのか明確になります。
自分の目的・目標を設定して、何を実現したいのか明確にすべき
ー経営者として必要な知識や成功事例はどのように学びましたか?
起業した25歳の頃は、似たようなビジネスがメディア化しておらず、あまり身近なものではありませんでした。
そこで、リファラルの中で経営者の方と直接コミュニケーションを取ったり、著書を沢山読んだりして、経営に必要な知識を学んでいきました。
これから経営者を目指すなら、まずは自分自身の目的・目標を設定し、さらにどういう事業をしていきたいのかを考えることが大事だと思います。そして、どういう結果を求め、どのような体験がモチベーションになるのか、それを明確にしていきます。
これは、経営者セミナーや他人から教えてもらえることではありません。自分で決めなければならないんです。あくまで、その穴埋めとなるのがセミナーや交流会、著書といった手段なので、何をどのような手段で学ぶべきかは自分にしかわからないということです。
ービジネスモデルの構築に向けて、効率的に情報を得るためのポイントがあればお聞かせください。
自身の目的・目標がある程度はっきりしている状態であれば、主モデルと参考モデルに切り分けて、ベンチマークするのが良いと思います。
自身が置かれている境遇や実現したいものが似通っている主モデルに触れると、その事業で本質的に求めている成果や理由がわかり、ビジネスのプロセスを見直すきっかけになります。
一方で、参考モデルに触れれば触れるほど、自身のPDCAやアイデアが揉まれていき、既存のやり方と照らし合わせることで、より最適な方向に向かえるようになります。
主モデルと参考モデルの優先順位を明確に決めておけば、情報を噛み砕けなくなって迷うこともなくなると思います。
最大限の誇りと自尊心を持ち、自分を愛していくこと
ー株式会社Humansが掲げるミッションについてお聞かせください。
弊社では「すべての人に目標達成の喜びを」というミッションを掲げています。これは、私自身の人生における目標でもあります。
ゼロから立ち上げる会社の場合、会社は社長の分身みたいなものだと考えています。会社のコアが自分自身であり、企業の規模や組織の人数はどちらかというと図体です。そして、意思決定のスピードが俊敏性であり、事業内容が持っている武器であると。まさに自分の生き写しです。
私は一人の経営者、中小企業支援事業者である前に、やっぱり一人の人間です。自分が決めた目的・目標を叶えていけるのは、自分以外に存在しないと思っています。
この長い人生の大半を占めている仕事を通じて、沢山の出会いや学びがありました。そのなかで感じたのは、どんな事業や商材・サービスでも、自分の思い描いたことを形にしていくのは結局自分であり、他の誰でもないんです。
最大限の誇りや自尊心、自負心を持ち、「自分ならやれる!」と思うことが、自分を愛する一番の術だと思います。このマインドを組織や社員、スタッフ全員に浸透させていく。
そして、社会やステークホルダーに貢献し、目標達成の喜びを分かち合っていこうというのが、Humansの目指す姿です。
ー中小企業支援事業「Hanamichi」は、顧客にとってどのようなサービスでありたいとお考えでしょうか?
Humansと仕事すること自体が付加価値になる。そんなサービスを理想としています。
弾力性があまりない商材を扱っていますから、その分、顧客ニーズを汲み取り、それにスピーディーに提供することを意識しています。
たとえば、融資の場合、IT企業が提供するシステムのような商材とは異なり、商材そのものにお金を掛けてクオリティを高めることはできません。
ですから、弊社では本当に顧客志向になって、期待以上の仕事をして喜んでいただくことが、唯一生き残れる道だと思っています。
ー「Hanamichi」を展開するにあたって、最初にどのような戦略を立てたのでしょうか?
売るものを決めてから顧客を探すのではなく、顧客を決めてから売れるものを広げていくという戦略です。
基本的にはフロント商品をしっかり設けて、お客様から「待ってました!」と言われるような商材を選ぶ必要があります。そして「誰に何を売るのか」をきちんと設定したうえで、コスト以上のパフォーマンスを発揮できるようにしなければなりません。
企業様と長くお付き合いしていくと、既存の商品サービスの枠組みではお役立ちしきれない少し横のニーズや課題に気づくことがあります。
それを漏らさずキャッチした後、Humansで解決できる可能性を探り、事業開発企画に取り入れて守備範囲を少しずつ広げていく、という戦略を立てました。
ーサービスの認知拡大において、特に力を入れたアプローチとは何でしょうか?
Humansの立ち上げ当初から、リファラル営業をメインに行っています。
人との繋がりを活用しながら、そのなかで具体的に求めているものを洗い出し、ご提案していくという形です。市場と直接繋がり、数珠繋ぎでどんどん仕事を頂ける状態が基本形になっています。
今後強化したいのは、広報活動のほうですね。媒体面での情報発信を強化しながら新規開拓をしていきたいです。
弊社では、仕事におけるパフォーマンスを強みにしていますから「Humansで働いている人は一味違うよね!」と言わせるような、圧倒的な価値を感じていただけるよう努めています。
Humansだからこそ実現できるビジネスで、新たな価値を提供したい
ー将来的に実現する可能性がある新たなビジネスがあれば、簡単にお聞かせください。
兄の会社と提携して、フリーランスの方たちの資金周りをサポートできるようなビジネスを考えています。
中小企業支援事業の3軸における、資金と人材を掛け算したモデルになりますし、社会命題として捉えています。
たとえば、ITエンジニアの方の場合、5〜6年の実積を積んでスキルをしっかり養うと、案件の単価がぐんと上がります。しかし、悲観的な見方をすると、40代や50代以降の正社員でいることのメリットを手放しているんです。国の公的年金や公的保障制度、私的保障制度、退職金、年金など、これらを加味して自分の収支やファイナンスを見ている方って少ないんですよね。
そのような側面があるなかで、我々はどのような枠組みを設けてサポートできるのかを考えています。
ー具体的にどのようなビジネスモデルをお考えでしょうか?
人材領域における仕事の紹介を通じて、フリーランスの方の単価を上げるお手伝いができると考えています。
ターゲットとしては、フリーのITエンジニアをはじめ、営業系のフリーランスや、事業の中枢を担うスペシャリスト型の経営人材などを考えています。
単価を大きく上げていけるチャンスを与えながら、その人の人生をトータルで考え、金融商品や保険商品の適切な活用をアドバイスするモデルにしたいです。
もう一つ、中堅企業の財務コンサルをできる状態を作りたいと思っています。企業規模が大きくなっていくと、どこにどれだけの資産を分配しているのか、どこに何のお金がかかっているのか、管理がどんどん複雑になっていきます。
にも関わらず、日本では資産運用は証券会社、生命保険は保険会社を通じて、別々の担当者を通じて、別々の取引を行うことが一般的です。
これまでの一社専属・特定の商品やサービスを中心としたスタイルにおけるサポートからこれからの時代に最適な「総合金融コンサルティング」によって中堅企業をサポートしたいと思っています。
人材関しても資金に関しても、Humansオリジナルの価値提供がさらにできると思っています。
自身の行動指針は、「率先垂範、有言実行、清廉潔白」
ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。
自分のなかで大切にしている3つの行動指針があります。
1つ目は、自分が最前線で一番やるという率先垂範。2つ目は、言ったことを必ず実行するという有言実行。3つ目は、私利私欲がなく、清く正しい心を持つ清廉潔白です。
自分自身のステージアップがあってこそ、組織が成長すると考えています。
ゼロから立ち上げた会社であれば、会社の基準、基礎、文化を明確にしなければなりません。何が白で、何が黒なのか。これを会社の分身である経営者が、しっかり明示することが大事だと考えています。
ー組織と社員の成長を促すために心がけていることはありますか?
現在、Humansで一緒に働いている多くのメンバーが業務委託です。
新しいメンバーが加わる際は、その人が「何の仕事をするか」より前に、「そもそもどうしていきたいのか」という人生の目的・目標を聞くようにしています。そして、その人の目的・目標が具体的に叶っていく環境の整備や制度づくりを心掛けています。
わざわざ弊社を選んでくださる方は、成功願望があったり、将来独立を考えている方がほとんどです。そんな方々が、Humansで働いている間に独立するための実務経験を積み、それでお別れになったら普通は寂しいですよね。
Humansでは、独立・起業願望を持っている方をむしろ歓迎するようにしています。
たとえ、その方の離職によって売上に影響があったとしても、それ以上に「一定の期間、共通の価値観や想いを持ちながら、共に働いてきた信頼のおける人間関係」を築けるほうが、私にははるかに価値があります。
そういった環境づくりに努めているからこそ、当時25歳の頃の私と同じ志の人間が集まる会社になっていると思います。
ー株式会社Humansの将来ビジョンをお聞かせください。
今後も、Humansを選んで働いていただき、ご自身で城を構えて独立されていく人の数が増えていけばいいなと思っています。そして、独立された方々との繋がりを大切にして、新しいビジネスにチャレンジし続けたいです。
Humansを代理店のような形で利用していただければ、連動性もありますし、独立してもお互いがWin-Winになれますからね。
経営者が進むべき未来は、願望から生まれるものである
ー経営者になって感じた仕事のやりがいをお聞かせください。
「仕事の報酬は仕事である。」これに尽きると思いますね。
中小企業支援事業として、一つの企業様の目標達成に貢献すれば、また新たに次の面白い仕事が降ってきます。そして、経済性が高まることで新しい仲間や顧客、取引先との出会いが生まれ、ストーリーが充実していくんです。
経営者になれば、仕事を通じて会社も自分自身もステップアップしていけます。そして、プロセスにおける成功も失敗も、出会いも別れもすべて含めて、自分の財産になるんです。
ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
経営者を目指すなら、世の中のニーズを満たすこと、そして自己の可能性の最大限に挑戦すること。この2つが大切な要素だと思います。
それらの元になるものが、「願望」なんです。
これは、経営者や起業家という属性、会社経営という働き方を抜きにしてすべての人に言えることです。自身がこれからどうなりたいのか。どういう目標を達成したいのか。何のための人生を歩んでいきたいのか。それをできるだけ早く明確にすることが重要です。
一企業の会社員、芸能人、スポーツ選手などの分野を問わず、自分が望んでいる未来に一直線に進んでいくことに価値があるんです。
自分の可能性は無限大。その可能性に挑戦し続けてほしい
ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。
経営という道は終わりなく続いていて、ステージを一つ登れば、また次の目標が一つ出てきます。そして、その繰り返しにおける成果で、自己の成長を図っていく。そういうものだと思っています。
起業したいという願望を持っている仲間が飛び込んでくると、当時25歳でスタートラインに立った若かりし日の記憶が鮮明に蘇ってきます。
あの頃の自分と重ねて、起業を目指す皆さんにこのメッセージを送ります。
自分の可能性は無限大である。だからこそ、その可能性に挑戦する。
起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
起業には個人事業主としての開業と会社設立の2種類があり、事業形態に合わせて選ぶことが大切です。また、起業のアイデアをまとめたり、事業計画書を作成したりといった起業の流れを把握し、十分な準備を整えるようにしてください。
一度起業すると、資金や従業員の管理、納税など多くの責任を負わなければなりません。過去の成功事例も参考にしながら、自分なりのビジネスを展開できるよう起業アイデアを練ってみましょう。
起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
「起業の窓口」では、起業に必要なノウハウや成功者のインタビューなど、さまざまなコンテンツを完全無料で提供しています。
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