副業

スポットワーカーとは？メリットやデメリット、仕事探しに使えるプラットフォーム5選を紹介

監修：中野裕哲 HIROAKI NAKANO

2024/12/20

スポットワーカーは、短期間や短時間の仕事を柔軟に選んで働ける新しい働き方です。

働く場所や時間を自分で選べるほか、高度な資格やスキルがいらないメリットがあります。一方で、収入が安定しない、即戦力が求められるなどのデメリットもあります。

この記事では、スポットワーカーの特徴や従来の働き方との違い、メリット・デメリット、仕事探しにおすすめのプラットフォーム5選を紹介します。

【この記事のまとめ】

スポットワーカーとは、短期間・短時間の仕事を選んで働く人を指します。
スポットワーカーの大きなメリットは自分で働く場所や時間を選択できる点です。
新しい働き方として需要が高まり、仕事を探せるプラットフォームが多数登場しています。

スポットワーカーとは

スポットワーカーとは、数時間から数日程度の短期間・短時間の仕事を柔軟に選んで働く人を指します。

従来の正社員やアルバイトとは異なり、固定のシフトや長期的な勤務契約にとらわれず、自分の都合に合わせて働けるのが特徴です。

スポットワーカーは近年の労働市場の変化や多様な働き方へのニーズの高まりによって、需要が大幅に増加しています。

仕事は専用のアプリやWebサイトを通じて探し、自分のスケジュールに合わせて働く日や時間を決めるため、学生や主婦、副業を探している社会人など、さまざまな人に適しています。

企業側にとっては、人手が必要な時に必要な分だけ人材を確保できる点がメリットです。

アルバイトとの違い

スポットワーカーとアルバイトの主な違いは、勤務の柔軟性や履歴書の有無です。

アルバイトは定期的なシフトや一定期間の勤務が求められますが、スポットワーカーは自分の都合に合わせて仕事を選択できます。

また、アルバイトでは面接や履歴書を提出する必要がありますが、スポットワークは専用のアプリやWebサイトから登録して仕事を始められます。

ギグワーカーとの違い

スポットワーカーとギグワーカーは似た概念をもっていますが、いくつかの違いがあります。

ギグワーカーは主に業務委託契約で働き、特定のプロジェクトや業務を請け負います。一方、スポットワーカーは短期的な雇用契約を結んで働くケースが一般的です。

また、ギグワークは専門的なスキルや経験を必要とするケースがあり、長期的なプロジェクトに従事する場合もあります。

一方、スポットワークは比較的簡単な作業や短期の仕事が中心です。

報酬面で比較すると、ギグワーカーは成果物に対して支払われる場合が多いのに対して、スポットワーカーは主に時給制です。

スポットワーカーの代表的な仕事

スポットワーカーの代表的な仕事は、飲食店でのホールスタッフやキッチンヘルパー、小売店での販売員や在庫管理、イベント会場での設営や受付スタッフなどです。

また、倉庫内での商品ピッキングや梱包作業、引っ越し作業員、データ入力などのオフィスワーク、清掃業務なども多くあります。

季節によっては、農作業の手伝いやスキー場のリフト係、夏祭りの屋台スタッフなど、一時的に人手が必要な仕事もあります。

最近では、フードデリバリーの配達員やシェアサイクルの自転車整備員など、新しいサービス業での需要も増加傾向です。

多くの仕事は短時間で完結し、特別な資格や経験を必要としません。

スポットワーカーのメリット

ここでは、スポットワーカーのメリットについて解説します。

働く場所や時間を自分で選択できる

スポットワーカーのメリットは、働く場所や時間を自分で選択できる点です。専用のアプリやWebサイトを通じて、自分の都合に合う仕事を探して応募できます。

例えば、「今日の午後だけ働きたい」「来週の土曜日に仕事を入れたい」といった具合に、柔軟にスケジュールを組んで働くことが可能です。

また、自宅近くの仕事を選んだり、逆に普段行かない場所での仕事を体験したりと、働く場所も自由に選べます。

この柔軟性は学生や主婦、副業を探している社会人など、さまざまな立場の人にとって魅力的です。

自分のライフスタイルに合わせて働けるため、仕事と私生活のバランスを取りやすくなるでしょう。

高度な資格やスキルがいらない

スポットワーカーは、高度な資格やスキルがなくても始められます。多くのスポットワークは、特別な専門知識や経験を必要としない仕事が中心です。

イベントスタッフ、飲食店のホールスタッフ、倉庫内作業員、データ入力など、基本的な指示に従って作業できれば問題ない仕事が多くあります。

そのため、学生や主婦、経験が少ない人でも気軽に始められます。また、仕事を通じて新しいスキルを身につけたり、さまざまな職場を経験したりできる点も魅力です。

仕事の掛け持ちが可能

スポットワーカーのメリットは、複数の仕事を掛け持ちできる点です。

従来の正社員や固定シフトのアルバイトとは異なり、自分のスケジュールに合わせて複数の仕事を組み合わせられます。

例えば、平日は事務のスポットワーク、週末は飲食店のスポットワークというように、多様な仕事を経験できます。

仕事の掛け持ちが可能になることで、収入の増加はもちろん、さまざまな職場や業種での経験、自分の適性や興味を発見しやすくなります。

また、特定の仕事に依存せず、リスクを分散できるのも魅力です。

収入がすぐに手に入る

スポットワーカーのメリットは、働いた分の収入をすぐに受け取れる点です。プラットフォームの多くは、仕事が完了した後に報酬が即支払われる仕組みを採用しています。

例えば、1日の仕事が終わった後、その日のうちに報酬が振り込まれるサービスも少なくありません。

従来のアルバイトや正社員の給与支払いサイクルと比較すると、短期間での支払いが可能であるため、急な出費や臨時の収入が必要な場合に効果的です。

また、働いた時間や成果がすぐに反映されるためモチベーションの維持にもつながります。

即時支払いシステムは、スポットワーカーの柔軟な生活スタイルをサポートする重要な特徴といえます。

スポットワーカーのデメリット

ここでは、スポットワーカーのデメリットについて解説します。

収入が安定しない

スポットワーカーのデメリットは収入の不安定さです。仕事の量や頻度が一定ではないため、月ごとの収入に大きな変動が生じる可能性があります。

特に繁忙期には多くの仕事があっても、閑散期には仕事が少なくなる可能性が高いです。また、自分の都合や体調によって働ける日数が変わる点も、収入の変動につながります。

さらに競争が激しい仕事では、希望する仕事を確保できない場合もあります。

このような不安定さは、生活設計や将来の計画を立てるうえでの課題です。スポットワークを主な収入源としている場合は、月々の固定費の支払いや貯蓄に影響を与える可能性があります。

スポットワーカーとして働く際は、収入の変動を見込んだ資金管理や複数の仕事を組み合わせるなどの対策が必要です。

社会保険や福利厚生がない

スポットワーカーのデメリットは、社会保険や福利厚生がないことです。

正社員や一部のアルバイトとは異なり、雇用保険、健康保険、厚生年金などの社会保険に加入できません。

そのため、失業時の保障や医療費の補助、将来の年金受給などの面で不利になる可能性があります。

また、有給休暇、賞与、退職金といった福利厚生も基本的には存在しません。長期的な生活設計や将来の経済的な安定を希望する場合には、大きな影響を与える可能性があります。

保険や福利厚生がないリスクを対策するには、自己負担で民間の保険に加入したり、将来に向けた貯蓄を積極的に行ったりする必要があります。

スポットワークを主な収入源とする場合は、具体的かつ明確な対策を講じなければなりません。

即戦力を求められるため教育が不十分

スポットワーカーのデメリットは、十分な教育や研修を受ける機会が限られていることです。

多くの場合、スポットワーカーは即戦力として期待され短期間で仕事をこなす必要があります。正社員やアルバイトのように、教育プログラムや育成計画が用意されるケースは稀です。

一般的には、簡単なオリエンテーションや基本的な指示のみで仕事に就く必要があります。

また、職場の文化や具体的な業務プロセスを十分に理解する時間がないため、ミスやトラブルが発生するリスクが高くなりやすいです。

スキルの蓄積や経験を積み重ねるのも難しくなる可能性があります。

このような教育機会の不足は、スポットワーカーの成長や将来のキャリアパスに大きな影響を与える可能性があるでしょう。

スポットワーカーにおすすめのプラットフォーム5選

ここでは、スポットワーカーにおすすめのプラットフォーム5選を紹介します。

タイミー

タイミーは、2024年5月末時点で約2200万人の登録者がいるスポットワーカー向けの大手プラットフォームです。

特徴は、さまざまな業種の仕事を提供していてインターフェースが使いやすい点です。飲食店のスタッフ、イベント会場の設営、倉庫作業など、幅広い仕事が掲載されています。

ユーザーは希望の仕事を簡単に検索し、すぐに応募できます。また、働いた翌日に報酬が支払われる即日払いシステムも人気の理由です。

さらに、勤務評価の高いワーカーに優先的に仕事が紹介されるシステムを採用しているため、継続的に高評価を得ることでより良い仕事の機会を得られる可能性があります。

ほかにも、無断欠勤者のアプリ利用を停止するなど、人材の質を担保する取り組みも行っています。

シェアフル

シェアフルは、ダウンロード数が650万を超える人気のスポットワークプラットフォームです。

特徴は求人掲載後24時間以内の応募率が約87%と高く、迅速なマッチングが可能な点です。面接や履歴書の提出なしで仕事を始められるため、スポットワーカーにとって利用しやすいシステムといえるでしょう。

飲食店や小売店での業務補助、軽作業系の仕事だけでなく、データ入力や書類整理などのオフィスワーク系の仕事も多く掲載されています。

また、企業側がワーカーの経歴を確認してスカウトを送れる機能が搭載されているため、最適なマッチングが可能です。

さらに過去の求人原稿の簡単なコピー・流用機能をはじめ、給与計算・振込代行機能など、便利な機能が多数用意されています。

ショットワークスコノヒニ

ショットワークスコノヒニは、一日単位の求人に特化したプラットフォームです。

特徴は即時採用が可能な点と、自動的なマッチングシステムです。企業が設定した条件に合うワーカーを自動的にマッチングし、スムーズな人材確保を実現しています。

また、ワーカーの直前キャンセルや無断欠勤が発生した場合は自動的に再募集がかかるシステムを採用しており、企業側の人材管理の負担を軽減しています。

ワーカーの勤務前日には自動リマインド機能があり、勤務忘れや予定の勘違いを防ぐ工夫がされているのが魅力です。

ショットワークスコノヒニでは、飲食店、レジ、デリバリー、イベントスタッフなどさまざまな職種の仕事が掲載されています。

年間のマッチング数は100万件を超えているため、採用率の高さを重視するスポットワーカーにおすすめです。

LINEスキマニ

LINEスキマニは、LINEとマイナビが提携して運営するスポットワークプラットフォームです。LINEの膨大なユーザーベースを活かし、多様な職種の求人を提供しています。

特徴は、勤務開始の1時間前まで求人を掲載できる即時性と、LINEアプリとの連携による使いやすさです。ユーザーは、普段使用しているLINEアプリから簡単に仕事を探して応募できます。

普段からLINEを利用しているスポットワーカーにとっては、使いやすいサービスです。

メルカリハロ

メルカリハロは、フリマアプリ大手のメルカリが提供するスポットワークプラットフォームです。

2024年3月にサービスを開始したばかりですが、メルカリの約2,300万人のユーザーベースを活かした大きなポテンシャルを秘めています。

特徴は、メルカリユーザーであれば追加の会員登録なしで利用できる手軽さと、15分単位で募集時間を設定できる柔軟性です。

ファミリーマート、ドミノピザ、ヤマト運輸など、大手企業での勤務機会も多く提供されています。

メルカリの強力なブランド力と豊富なユーザーベースを活かした、注目されているプラットフォームのひとつです。

お金に関する不安を解消したい場合は「FREENANCE」がおすすめ

スポットワーカーは短期間や短時間の仕事を柔軟に選んで働ける新しい働き方です。

自分のライフスタイルに合わせて働ける自由度の高さや、高度な資格やスキルがなくても始められる手軽さなど、多くのメリットがあります。

一方で、収入の不安定さや社会保険・福利厚生が欠如している点はデメリットです。

スポットワークを始める際は、メリット・デメリットを十分に理解し、自分の目標や生活スタイルに合わせて活用しましょう。

また、タイミーやシェアフルなどの専用プラットフォームを利用し、仕事を効率的に見つける姿勢が大切です。

スポットワークは多様な働き方として、今後はさらなる普及が予想されます。ただし、長期的な収入の安定や将来の保障については不安があります。

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カメラマン・映像クリエイター・イラストレーターなど	30代	まだ登録したばかりなのですが、即日払いや補償など、フリーランスならではの、かゆいところに手が届くサービスはとても魅力的だと思います。
コンサル	40代	即日払いの入金はだいぶ早いと思います！審査用の資料の追加を求められることはありますが、そこまで負担ではないです。
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記事監修

中野裕哲 HIROAKI NAKANO

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP 技能士。 V-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援！「あの起業本」の著者。著書16冊、累計20万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で11年連続相談件数日本一。