【株式会社シーラ】多角経営で築かれた起業ダイナミズム!経営は愛こそがすべて
この記事では、成松氏の経営哲学と、AI技術を駆使した成長戦略について詳しく紹介しています。
- 成松純平さんのご経歴
- 苦労の末、入社2年目で成果が見えた富裕層ビジネス
- ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
- ー学生時代から経営に興味があったのでしょうか?
- ー社会人になってから起業するまでの経緯をお聞かせください。
- ゼロから築き上げた、ホテルコンドミニアム事業の成功モデル
- ー株式会社シーラでホテルコンドミニアム事業の責任者に就任された経緯をお聞かせください。
- ー株式会社シーラにジョインして初めて携わった事業を教えてください。
- 不動産の魅力に惹かれて動き出した起業ストーリー
- ー経営に興味を持ち始めたきっかけをお聞かせください。
- ー最終的に不動産ビジネスをやろうと思った理由を教えてください。
- 赤字のパーソナルジムを黒字転換させ、バイアウトにもつなげられた
- ーこれまで4社を起業してきて、最も苦労した経験とは何でしょうか?
- ーパーソナルジムをバイアウトした理由をお聞かせください。
- ージムをバイアウトした後、eスポーツという全く異なる領域のビジネスを始めた理由をお聞かせください。
- 数少ない尊敬する経営者の背中を追って成長してきた
- ー起業に関する悩みを誰かに相談して解決したことはありますか?
- ーこれまで4社の起業、2社のバイアウトをしてきた起業家として、ご自身が目指しているゴールとは何でしょうか?
- 気合いと根性とパッション、そして愛があれば何でもできる
- ー起業前に準備しておいてよかったこと、活用してよかったものを教えてください。
- ー会社のメンバーのモチベーションを維持するために心がけていることはありますか?
- 経営はトラブルが起こったほうが面白くなる
- ー起業家を目指すうえで大事な要素を教えてください。
- ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。
- 起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
成松純平さんのご経歴
- 駒澤大学経営学部を卒業
- 2011年4月:リゾートトラスト株式会社(会員制リゾート事業)に営業職で入社。2015年:26歳で課長職(最年少)に就任。
- 2016年3月:JNトラスト株式会社を設立。同年12月に独立。
- 2019年2月:個人で赤字のジムをM&Aで買収し、パーソナルトレーニングジム事業を行うplat株式会社を設立。
- 2019年9月:eスポーツ事業を行う株式会社chouetteを設立。
- 2020年6月:plat株式会社の全株式を売却。
- 2020年9月:株式会社chouetteの全株式を売却。
- 2022年7月:国内初の株式投資型クラウドファンディング事業を行う株式会社FUNDINNOの顧問に就任。
- 2022年12月:株式会社シーラのゼネラルマネージャー兼事業責任者に就任。
苦労の末、入社2年目で成果が見えた富裕層ビジネス
ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
私は現在、不動産クラウドファンディング事業の『利回りくん』や不動産デベロッパー事業を展開する株式会社シーラで、ホテルコンドミニアム事業部の責任者を務めています。
弊社では、葉山に2つのホテルコンドミニアムを開業し、「オーナー様に別荘として買っていただき、使わないときには貸し出して収益を得ていただく」というビジネスモデルを展開しております。
始めて1年あまりの新規事業ですが、これから少しずつ事業を拡大していく予定です。
ー学生時代から経営に興味があったのでしょうか?
大学時代は、経営学部に在籍し、経営学や経営心理学を学びながら、200名規模のテニスサークルの会長を務めていました。授業でインプットした経営学を、サークル運営でアウトプットするというような学生生活でしたね。
初めの頃は、私が右だと言ったら右だ!みたいなマネジメントをしていたのですが、全然うまくいきませんでした。試行錯誤しながら、当時の私は「人ってこう動くんだ」と肌で体感しながら、サークル運営で経営の実験的なことを行なっていました。
時にはメンバーからの反発や反論もありましたが、それが経営者を目指すうえで貴重な経験になったと思います。
ー社会人になってから起業するまでの経緯をお聞かせください。
大学卒業後は、総合リゾート企業であるリゾートトラスト株式会社に新卒で営業職として入社しました。
しかし、1年目の仕事は全然うまくいきませんでした。つい最近まで学生でしたから、いきなり富裕層をターゲットにしたビジネスに関わるのは難しいものがあり、1年間でたった2本しか売れなかったのです。
これはまずいと思い色々試行錯誤した結果、2年目、3年目になってからようやく花開き、26歳で最年少課長に就任することもできました。経営者の気持ちをもっと理解したいと思い始めたのは、その頃からですね。
初めての起業はリゾート事業ではなく、JNトラスト株式会社という会社でのアパレルEC事業でした。当時、日本で販売されていなかったアトランティックスターズというイタリア産のスニーカーを輸入して、国内ECサイトで販売するというビジネスです。
リゾートトラストから独立した後、4社の起業、2社のバイアウトを経て今に至ります。
ゼロから築き上げた、ホテルコンドミニアム事業の成功モデル
ー株式会社シーラでホテルコンドミニアム事業の責任者に就任された経緯をお聞かせください。
バイアウト後、燃え尽きて何も活動していない期間、いわゆるFIRE生活を2年間ほど続けていた時期がありました。そのときに、リゾートトラスト時代に私のお客様だった杉本(シーラテクノロジーズ現会長)から、「成松くん、今何やってるの?」と急に連絡がきたんです。
その後、一度打ち合わせをしたとき、「別荘として買って、ホテルとして貸せるビジネスを一緒にやりたい」と言われました。そして、私に責任者をやってほしいと依頼があり、2022年12月、シーラにジョインすることになりました。
ー株式会社シーラにジョインして初めて携わった事業を教えてください。
シーラは当時から、利回りくんという不動産クラウドファンディングをはじめ、マンションデベロッパー、太陽光・バイオテック、AI、クリプトなど、さまざまな事業を展開していました。
ホテルコンドミニアム事業は、新規事業として立ち上げたものです。本当に何もないまっさらな状態からスタートしました。
シーラは葉山に保養所を持っていて、ホテルコンドミニアムの第一号として選ばれたのがその施設です。第一号のホテルは、海に突き出しているビーチ0秒の好立地で、葉山では貴重な物件です。建築デザインに関しても、名だたる建築家が携わった物件という素晴らしい条件が揃っていました。
おかげさまで、上場企業の会長や社長の方々にオーナーになっていただき、数日で完売という形になりました。
第一号の成功モデルができたなかで、次は東京から一時間圏内で行ける場所に絞って、「資産価値が下がらない物件を中心に開発していこう」という話になりました。
現在はさまざまな地域で幅広く展開していくというよりも、年1、2ヶ所でもいいので、本当に価値のある不動産のみ買っていくスタイルをとっています。
不動産の魅力に惹かれて動き出した起業ストーリー
ー経営に興味を持ち始めたきっかけをお聞かせください。
リゾートトラストにいた頃、毎日経営者さんとお話をしていました。自分は経営学部出身ですから、経営者に憧れを持っていましたし、経営者の考えをより深く理解したいと思うようになりました。
起業しようと決意したのは、26歳の頃です。当時、個人でも不動産を所有していたので、節税の観点でも法人はあったほうが良いと考えていました。ある日、仲良くさせていただいている社長さんと打ち合わせをしていたとき、「成松くんってそろそろ法人をつくった方が良いステージだよね」という話になったんです。そして、その場で相談に乗ってもらい、15分くらいでつくったのがJNトラスト株式会社でした。
最初は資産管理目的で立ち上げた会社でしたが、箱ができると色々事業をやってみたくなり、アパレルEC事業やコンサルティング事業を立ち上げました。ですから、箱を用意したあとに事業を付け足していった形ですね。
あとは、経営者の本を沢山読んでいたことも、経営者を志すきっかけになりました。経営者になる前から、堀江貴文さんの本を沢山読んでいて、「在庫を持たない、初期費用がかからないビジネス」に興味を持っていました。そこで、自分でもいくつかルールを決めて、在庫や家賃などにコストをかけず、リスクの少ない事業をやろうと思いました。
ー最終的に不動産ビジネスをやろうと思った理由を教えてください。
もともと都内の不動産を持っていましたから、不動産自体が好きだったんです。今までパーソナルジムやeスポーツ、EC、コンサルなどの多種多様な事業をやってきましたが、不動産ってやっぱりすごいと感じるところがあります。
不動産の場合、買った瞬間に年間の売上が見えてしまうんです。
たとえば、家賃月10万円の区分マンションを買ったとき、年間で120万円の売上が見えます。賃貸の場合は入居者から収入を得る形ですが、引っ越して住み始めたら1年未満に引っ越すことってあまりないですし、家賃が月毎に変動することもほぼありません。広告宣伝費や人件費もかけずに済みますし、管理代行も売上の3〜5%で賄えるんです。
不動産に関して深い知識がなくても事業が成り立ってしまいますから、「こんな良い事業ってあるんだ!」と感心しました。
不動産を買うことって、「自分株式会社」の従業員を雇う感覚と似ているんです。私が本業で仕事をしている間に、不動産が自分の為に頑張って働いてくれます。シーラにジョインしたきっかけも、「不動産が面白いから」という部分が根底にあります。
赤字のパーソナルジムを黒字転換させ、バイアウトにもつなげられた
ーこれまで4社を起業してきて、最も苦労した経験とは何でしょうか?
一番大変だったのは、JNトラスト株式会社を経営しながら、個人でパーソナルジムを買収して運営していたときです。
表参道の骨董通り沿いに、私の知人の知り合いの社長がサイドビジネスとしてやっていた赤字のジムがありました。知り合いを通じて、そのジムを売りたいという話があり、私が買うことにしたんです。
赤字のジムを個人で買い取って、事業をすべて見直し、最終的にバイアウトできたのですが、苦労することが沢山ありました。
私が外から会社を買ってオーナーになったのですが、色んな部分を見ていくなかで、赤字の原因が買収前からいる店長にあるという結論に至ったんです。大変申し訳ないのですが、その店長には他のジムに移ってもらい、新しくゼロから採用する形を取りました。
人もサービスも含めて、何から何まで見直してスタートしたんですけど、最初の4ヶ月は赤字でした。その時期は従業員の給料も自分の貯金から払っていました。ゼロからやり直す面白さは沢山ありましたが、当時はお金がなかったので、その工面が一番大変でしたね。
ーパーソナルジムをバイアウトした理由をお聞かせください。
パーソナルジムは、新型コロナの第一次緊急事態宣言が発令されたあたりのタイミングでバイアウトしました。
パーソナルジムのユーザーの構成はピラミッド状になっていて、トップにいるのはゴールドジムさんに通っているような非常に意識の高いユーザーにあたります。
私たちのジムの場合、ライト層をターゲットにしていました。表参道の骨董沿いにありましたから、「近隣にあるセレブが通う幼稚園を利用する36歳のママ」をペルソナに設定して、事業を展開していました。
パーソナル事業をやっていて、2店舗目、3店舗目の展開を考えていたところで緊急事態宣言が発令されたので、これはまずいなと思ったんです。
1on1のジムでしたからそこまで売上に影響がなかったものの、外に出にくい状況だったので、他社よりも比較的早めにオンライントレーニングを導入しました。自重トレーニングやストレッチなどのメニューに特化して、Zoomで実施した結果、それがうまく形になってしまったのです。そのとき、「これで事足りてしまう。店舗展開する意味がなくなってきたな」と思ってしまいました。
ゴールドジムさんの場合、その店舗に行かないとない体験できない負荷や重さがあります。ライト層のトレーニングになると、オンラインで家で出来てしまうのが証明されてしまったのです。
当初の事業計画が大きく崩れてしまったので、ここが売却を決断するタイミングだと思いました。
私たちが買収したジムは、売上もお客様もついてきていて、赤字から黒字に転換できていました。そのような状況もあり、おかげさまで10数社から「買いたい、引き継ぎたい」とお声かけいただきました。社員やスタッフと相談しながら、一番納得がいく条件を提示してくださった買い手に譲渡した形です。
ージムをバイアウトした後、eスポーツという全く異なる領域のビジネスを始めた理由をお聞かせください。
パーソナルジムを経営していたときの店舗責任者の女性の方がゲーマーで、「成松さん、これからeスポーツが流行りますよ!」と言っていたんです。
私はゲームをほとんどやらない人間でしたが、「eスポーツがこれから盛り上がってきそう」という声がちらほら耳に入るようになり、気になってはいたんです。
ちょうどその時期に、知人に「これからeスポーツ事業をやりたい」というエンジニアがいて、「じゃあ一緒にやろうか!」という話になり、協同で立ち上げました。
当時まだ市場が確立しておらず、2回ピボットすることになりましたが、無事にバイアウトまでつなげられました。
数少ない尊敬する経営者の背中を追って成長してきた
ー起業に関する悩みを誰かに相談して解決したことはありますか?
私はあまり人に悩みを相談しないタイプで、実は尊敬している経営者もあまり多くないんです。数少ない尊敬している経営者のひとりがシーラの杉本であって、リゾートトラスト時代から杉本の背中を見て学んできました。
シーラは物件を数多く保有していて、杉本が「保有物件の家賃と管理費だけで従業員の給料を全て払えるようにする」と言っていたんです。それはすごいなと思いました。絶対に会社が潰れることがないんですから。それの個人版をやろうと思って、私も不動産を買い始めたのです。
尊敬している経営者の方に対しては、相談で時間を取ってしまうこと自体おこがましいと思っていますので、良いところを真似して吸収し、実行するようにしていますね。
経営者の脳内をそのまま覗けるような本を読むことは、成長するにあたって一番コスパが良い方法だと思います。もちろん杉本の本は全部読んでいますし、堀江さんなどの本も沢山読ませていただきました。何かに悩んだとき、「この経営者はこういう考えだから、自分はこうしてみよう」と参考にすることも多かったです。
ーこれまで4社の起業、2社のバイアウトをしてきた起業家として、ご自身が目指しているゴールとは何でしょうか?
シーラのホテルコンドミニアム事業を大きくするのが、現在の最大のミッションです。
具体的には、2028年までにホテルコンドミニアムの物件を13件まで増やすことを目標にしています。この目標を達成すると、宿泊料だけでホテルコンドミニアム事業に携わる人員の給料をすべて払えるようになります。
今は「小さいシーラをつくる」というゴールに向けて頑張っているところです。
気合いと根性とパッション、そして愛があれば何でもできる
ー起業前に準備しておいてよかったこと、活用してよかったものを教えてください。
気合いと根性とパッション。これさえあればどんな困難も乗り越えられます!シーラの社長も「気合いと根性が足りていない」とよく言っていますね。(笑) 本当にその通りなんです。
パーソナルジムで赤字が続いたときも、eスポーツ事業で2回ピボットしたときも、諦めず、気合いと根性とパッションがあったからこそ、バイアウトまで持って行けたと思っています。
そして、「愛があれば、何でもできる」というマインドを大切にしてきました。株式会社シーラテクノロジーズでも、「愛とテクノロジーで世紀を超えて永続する」というビジョンを掲げています。
実は杉本が、 GMOインターネットグループの代表である熊谷正寿さんの影響をすごく受けているんです。熊谷さんは、組織力を高める大事な要素に「人の力」をあげていて、良い人材が集まる仕組みづくりは、「愛」と「感謝」の経営がなければ実現できないとおっしゃっています。
杉本が熊谷さんの発言を社内で共有することもありますし、私も熊谷イズムの影響を受けている一人です。
ー会社のメンバーのモチベーションを維持するために心がけていることはありますか?
楽しいことを最優先に物事を決める人もいれば、理念や信念で動く人、数字で動く人、人のために動く人…色々な方がいます。ですから、一人ひとりのメンバーと向き合いながら、「この人にはこういう風に話したほうがいいかな」と考えながら接することが大事だと思っています。
基本的には、「その人がやりたいこと、将来どうなりたいか」を理解するようにしています。それが現状と逸れるのであれば、ずっとシーラに居なくてもいいと思いますし、「会社を辞めて他社でキャリアアップしたい」と言うなら、それも正しい選択だと思います。
自分がやりたいことの為にこの会社を踏み台にするのであれば、どの程度の知識や実績が必要なのかアドバイスをして、一緒に働く時にはなるべく同じ方向にベクトルを向けるようにしています。
これは大学でサークル運営をしていた頃からずっと心がけてきたことですね。
経営はトラブルが起こったほうが面白くなる
ー起業家を目指すうえで大事な要素を教えてください。
今サラリーマンで起業家を目指すなら、まず自分の事業を持つことが大事だと思います。今は副業に対してだいぶ緩くなってきましたし、事業を始めやすい時代になりました。自分の事業を持てば、経営することの大変さや、部下を従える上司の気持ちが理解できるようになるでしょう。
サラリーマンだけでは見える世界が狭すぎますが、自分の事業を始めると見える世界が一気に変わります。そして、いつかシーラの杉本のようにNASDAQに上場したり、GMOの熊谷さんのように何十社も持ったりすれば、全く違う景色が見れるようになると思います。
会社の経営って、やっぱり飽きないんですよ。色んなトラブルが勃発しますしね。何の問題もないほど退屈になるのが経営であって、「トラブルが起こったほうが面白いよね」という話で最近経営者仲間と盛り上がりましたね(笑)
ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。
ポジティブであり、何にでも挑戦する姿勢があり、そして、変化を恐れないこと。弊社で言う「シーライズム」を持った人こそ、起業家に向いていると思います。
思い立ったら即行動。起業したいならこれに尽きますね!
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