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【Officeみ空】闇を照らす希望の光。感情消化を操る心理カウンセラー

【Officeみ空】闇を照らす希望の光。感情消化を操る心理カウンセラー

個人向けの心理カウンセリングや講演会、インターネットでの情報発信を通じて、多くの悩めるクライアントを救済している「Officeみ空(オフィスみそら)」の心理カウンセラー兼経営者、上田ひとみさん。

幼い頃から「経営者になって親族を見返したい」という強い気持ちを持っていた上田さんは、社会人になってからアルコール依存症や精神疾患などを患い、肉体的・精神的に苦しい生活を余儀なくされました。

生活保護を受けながら精神病院に通うほど息苦しかった人生を変えたのは、偶然巡り合ったカウンセラーという職業でした。その後、転落と復活を繰り返しながらも心理カウンセラーとなり、「Officeみ空」を創業。

壮絶な人生を歩み、その生育歴を全てさらけ出すスタイルの心理カウンセラー兼コンサルタントの上田さんに、起業に至るまでの背景や大切にしているマインドなどをお伺いしました。

INDEX
  1. 上田ひとみさんのご経歴
  2. 病んだ心が回復して、晴れ渡った空をイメージした「み空」
  3. ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
  4. アルコール依存症に精神疾患。生きることが本当に辛かった
  5. ー子どもの頃から「いつか起業したい」という気持ちがあったのでしょうか?
  6. ー起業する前は、どのような社会人時代を過ごしたのでしょうか?
  7. ーそのような辛い日々から抜け出すきっかけはあったのでしょうか?
  8. 生活保護中に偶然巡り合った、心理カウンセラーという天職
  9. ー生活保護を受けながら精神疾患の治療をするなかで、カウンセリングと出会った背景をお聞かせください。
  10. ーカウンセラーになるための学習は、どのような手段で行なったのでしょうか?
  11. ー「Officeみ空」でカウンセリングを始めるまでの経緯をお聞かせください。
  12. 月商200万超えから再び絶望へ。それでも復活を諦めなかった
  13. ー月商200万超えの売上が立ったあとも、経営は安定していたのでしょうか?
  14. ーガクッと大きく落ち込んだ売上をどうやって回復させたのでしょうか?
  15. 人生を激変させた「私が幸せになるリスト」
  16. ー上田さんの経営者人生を大きく変えたものとは何でしょうか?
  17. ー「私が幸せになるリスト」に書かれた内容とは何でしょうか?
  18. ー「私が幸せになるリスト」は、ビジネスにも影響したのでしょうか?
  19. 心の蓋を開けてあげる感情消化が、誰よりも得意だった
  20. ー上田さんのカウンセリングが、多くのクライアント様の心を動かした要因とは何でしょうか?
  21. ーその感情消化こそ、Officeみ空の優位性となっているのでしょうか?
  22. ークライアント様との向き合い方で気をつけていることはありますか?
  23. ーカウンセラー兼コンサルタントとして、クライアント様や社会にどのように貢献していきたいですか?
  24. ーOfficeみ空と上田さんご自身の将来ビジョンをお聞かせください。
  25. やり方よりも在り方、そして何よりも大切なのは健康
  26. ーカウンセラーとして起業する際に、大事にしていたマインドとは何でしょうか?
  27. ー会社の経営者になるうえで、最も大切な要素とは何でしょうか?
  28. ー経営者になって良かったことはありますか?
  29. 怖がっている自分がいるなら、無視しないで手を差し伸べてほしい
  30. ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。
  31. 起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!

上田ひとみさんのご経歴

  • 父の3度の離婚やネグレクトや虐待などを経験。PTSD発症。
  • 17歳で父親の自死と直面。摂食障害を発症。
  • その後、15年間さまざまな依存症を発症し、2度目の自殺未遂。
  • 生死の危機になり生活保護受給。その後、精神病院を7回入退院。
  • 生活保護から1ヶ月後、カウンセラーもできるコンサルタントのキャリアをスタート。
  • 現在、「Officeみ空」の心理カウンセラーとして、オープンカウンセリング&楽レッスンの提供や、YouTube・SNS・ブログなどのメディアを通じた情報発信を行っている。

病んだ心が回復して、晴れ渡った空をイメージした「み空」

「

ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。

「Officeみ空」という会社を経営しています。「み空」というのは、病んだ心が回復して、晴れたときの空をイメージした言葉です。

金延幸子さんという歌手の方がリリースした「み空」というアルバム名がどうしても気になり、そこから影響を受けました。

Officeみ空では、心理カウンセリングをメインの事業としていまして、1対1でクライアント様と向き合い、深く入り込むセッションなどを提供しています。

現在は、私が人生で学んだことを発信する場となる講演会に力を入れているところです。

アルコール依存症に精神疾患。生きることが本当に辛かった

ー子どもの頃から「いつか起業したい」という気持ちがあったのでしょうか?

親戚に経営者が多い環境で育ったのですが、病弱だった父だけが経営者ではなかったんです。それに劣等感のようなものを感じていて、「私がビックになって見返してやる!」という強い気持ちを持つようになりました。

社会人になり、肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまったときでさえ、「一国一城の主のような存在になりたい」と思い続けていましたね。

ー起業する前は、どのような社会人時代を過ごしたのでしょうか?

ホステスをやっていた頃にアルコール依存症を発症してしまい、働けなくなって生活が困窮しました。

起きているときはひたすらアルコールを飲んでしまう重度の症状でしたし、自分のせいでなったことを責め続け、生きていくことが本当に辛くなりました。その後、実は精神疾患を患っていたことがわかったんです。

アルコール依存症と精神疾患と戦いながら、10年くらいはスナックやクラブを渡り歩いていました。その当時は、生きているか死んでいるかわからない状態でしたね。

ーそのような辛い日々から抜け出すきっかけはあったのでしょうか?

夜のお仕事にずっと来てくださる建築会社の社長さんがお客様にいて、その方の言葉が人生を見つめ直すきっかけになりました。

当時、福岡で家賃がそこそこ安いきれいな家に住んでいましたが、その物件を手放さないと生活保護を受けられない状況にありました。それがどうしても嫌で、その社長さんに相談したところ「お前は命が大切なのか、家が大切なのか」と言われたんです。

そんなことはわかっているつもりでも、命の大切さを真剣に考えたことはなかったんです。その社長さんの言葉で、私の固定観念はガタガタと崩れ落ち、初めて敗北を認めたような感覚になりました。一人では生きていけないんだと。

その後、生活保護の申請はすんなり通って、アドバイスを受けて精神病院に入院することになりました。私はプライドをバキバキに折りながら、生活保護圏内の家に引っ越し、人生で初めて精神病院に入院しました。

生活保護中に偶然巡り合った、心理カウンセラーという天職

「生活保護中に心理カウンセラーという天職に巡り合った」と語る上田ひとみさん

ー生活保護を受けながら精神疾患の治療をするなかで、カウンセリングと出会った背景をお聞かせください。

生活保護が始まってから、まずは自分の内面を見つめ直すように徹底しました。それでも、何度か失敗してアルコールを飲むときがありましたし、7回くらい精神病院の入退院を繰り返してきました。

自分の内面を見るとトラウマが多すぎて、感情が溢れて現実と夢との境がわからなくなるんです。そうなると、精神病院のなかでもさらに閉鎖された場所で安静にしてなければならないんです。そんな経験もしながら、5年、6年、7年と月日が経ち、お酒をやめることができました。

それでも生き方が楽にならず、私はもがいていました。そのとき、たまたまFacebookだけで繋がった会ったこともない人から、カウンセリングの本をプレゼントされたんです。

その本は、まるで私のことが書いてあるようなとても面白い内容でした。その影響を受けて、誰でも参加できるオープンカウンセリングに行ってみたんです。そのカウンセリングがもう衝撃的でとにかく刺さりました。

私はこれまで、自分が何をやりたいのかわからず、抑圧しながら生きてきました。そんな自分が定期的にカウンセリングに通うようになり、44歳になった頃、「カウンセラーになりたい」という想いが芽生え始めたんです。

その心情の変化には自分でもびっくりしましたね!

ーカウンセラーになるための学習は、どのような手段で行なったのでしょうか?

カウンセラーになるための養成講座を見つけたんですが、一括で66万円程度の費用が必要で、私にはどうしようもできない金額でした。

それでも、将来の結婚に向けて手元に30万くらいの貯金があったので、生活保護の福祉課に相談して、「70万円までの貯金ならOKです」という許可をいただきました。そこからはとにかく節約の日々でしたね。

でも、カウンセラーになっても絶対に稼げるわけではなく、稼げないカウンセラーのほうが圧倒的に多いということを後で知ったんです。

ものすごく不安になった私は、参加費が安い起業スタートアップセミナーに通うことを決めました。「月収30万円を稼ぐ土台作り」をテーマにしたセミナーで、とりあえず吸収できるものは全て吸収しました。

ー「Officeみ空」でカウンセリングを始めるまでの経緯をお聞かせください。

セミナーに通っていた頃、オンラインで知り合った東京の方と結婚して、東京に引っ越すことになりました。

その後、東京にあるメンタルノイズマスターカウンセラーという養成講座に通いたくて、パートナーから全額借金して通い始めました。

養成講座に通っていたとき、ラッキーなことに無料でコンサルしてくださる方と出会ったんです。私が稼げるようになったとき、「自分の名前を宣伝してもらえれば、それで十分な報酬になります」と言ってくださって、本当に良いご縁でした。

その方のサポートを受けながら、カウンセリングの商品開発を始めました。養成講座に通いながら、100人セッションという試みもして、少しずつ高額の商品が売れるようになっていったんです。

養成講座に通い始めて半年〜7ヶ月くらい経った頃、生活保護を受けながらも、卒業を迎えることができました。そのタイミングで、私の生育歴をありのままに皆さんにお伝えしたところ、私のセッションが凄いという口コミが一気にバーッと広がり、申し込みが殺到したんです。

商品は爆発的に売れて、月商は200万円を超えました。もちろん生活保護から抜け出すこともできました。

そして、カウンセラーもできるコンサルタントとして「Officeみ空」を立ち上げて、半年間の継続セッションやワークレッスンを提供を開始しました。

月商200万超えから再び絶望へ。それでも復活を諦めなかった

「月商200万超えから再び絶望へ。それでも復活を諦めなかった」と語る上田ひとみさん

ー月商200万超えの売上が立ったあとも、経営は安定していたのでしょうか?

実は、月商200万円超えがずっと続いたわけではなくて。月商100万円以上がしばらく続いた後、売上がガクッと落ちてしまったんです。離婚もしましたし、もう何もかも嫌になってしまい、偽って自分が出しているカウンセラーで売れたくないと思っていました。

上手くいっていたときに借りたお金を生活費に充てていたんですが、限界がきて、もう一度生活保護を受けることにしました。そのときはもう絶望しかなかったですね。

カウンセリングの場合、キラキラ輝いている店舗やカウンセラーに人が集まりやすいことを知っていましたが、私は「良いところも悪いところもとにかく出す」という自己一致感を一番大事にしていました。

2度目の生活保護は2年くらい頑張って耐えて、今年の4月くらいにもう一度立て直して、再浮上することができました。

ーガクッと大きく落ち込んだ売上をどうやって回復させたのでしょうか?

売上のために何をすればいいのか、とりあえず営業すればいいのかと、頭がいっぱいでした。メディアを活用したキャッシュバックキャンペーンを実施して、年収1億円くらいを目指せる戦略も考えてみました。

でも、怖いから動きたいのに、やるのはさらに怖いという悪循環になってしまい、本来の自分がやりたいことからどんどん遠ざかってしまったんです。そして、疲れ果てて精神病院に入院することになりました。

カウンセラーが精神病院に入院するのは恥ずかしかったですし、1度ガツンと売れてコミュニティ内でも有名になったのに、そこまで落ちてしまったのは本当に屈辱でしたね。

ずっと胸が痛くて外に出ることもできず、ちょっとした刺激を受けることすら嫌でした。それでも、絶望の最中で「私のことだから、いつかは浮上できる」と客観視していたんです。

目指すところがなくても、針を通すような一点の光さえなくても、この絶望を切り抜けて苦しんでいる人の希望の光になりたい。

そんな想いから、身体の調子が良くなったタイミングで、200人セッションというものを開催しました。そのセッションで売上が少しずつ出始めて、生活ができるくらいのお金を稼げるようになったのが、再浮上できたきっかけです。

人生を激変させた「私が幸せになるリスト」

「私が幸せになるリスト」が人生を激変させたと語る上田ひとみさん

ー上田さんの経営者人生を大きく変えたものとは何でしょうか?

それは、落ち込んでいたときに無意識で書いた「私が幸せになるリスト」ですね。

200人セッションで売上を立てられるようになったものの、再び落ちてしまい、ネットゲームにハマって現実逃避していた時期がありました。

そんななか、人と会いたい、人に触れたいと思うようになり、カウンセラーのアルバイトを探していました。「外に出れば、もう一度活気が戻るかもしれない」と考えていた矢先、お恥ずかしい話で動けないほど辛い痔になってしまったんです。

動きたいけど動けないこの状況で、何ができるかを考えていたとき、「やることリスト」を書くのを止めて、無意識に「私が幸せになるリスト」を書いていました。

ー「私が幸せになるリスト」に書かれた内容とは何でしょうか?

一番最初に書いたのは、痔を治すことでした(笑)。次に「精神病院に通う」という、私なりの幸せを書きました。

精神病院に通うには、紹介状を取り寄せたり、行きたい病院を探したり、結構大変なミッションなんです。激痛に耐えながらコンビニに向かっている最中、信号待ちのときに「私もそろそろ親離れか」って想いが急に降ってきたんです。

家に帰ったあと、さっきのアレは何だったんだろうと考えました。心理学的には、親離れしていない状態が親への恨みを生んでいる、という見方もあるんです。

「私の人生が幸せじゃないのは、親離れしていないから?」と仮定して自分を俯瞰したとき、「48歳の良い大人が親のせいにしてまだ生きているの?」って自分を叱ったような感覚になったんです。

この人生、不幸であっても幸せであっても、全て私の責任だって思ったんです。そのときが、初めて自分の人生の舵を自分で握った瞬間でした。

私の中でスーッと何かが抜けたというか、芯が通ったような感覚がありました。すでに両親は亡くなっているので、物理的ではなく、精神的な親離れがやっとできたんだと思います。

ー「私が幸せになるリスト」は、ビジネスにも影響したのでしょうか?

プライベートでもビジネスでも、どのような選択をすれば幸せに繋がるのか考えて行動するようになりました。

たとえば、プライベートでは、免許を取って海までドライブに行くという、小さな夢を叶えることができました。

ビジネスでは、ただ稼ぎたいという下心だけで動くのは止めようとか、そういうことを考えるようになりましたね。

幸せになるための行動をゆっくり1個ずつクリアしていったところ、びっくりするくらい早く人生が激変したんです。

具体的にいうと、幸せになるためのリストを書き始めてから、たった1ヶ月半で月商230万円まで大復活しました。

心の蓋を開けてあげる感情消化が、誰よりも得意だった

「心の蓋を開けてあげる感情消化が、誰よりも得意」と語る上田ひとみさん

ー上田さんのカウンセリングが、多くのクライアント様の心を動かした要因とは何でしょうか?

それは、私が得意とする感情消化だと思います。

人間の問題って、目の前に現れた現象にしか過ぎなくて。そこから掘り下げて、だいたい6歳児までの現体験のところにある、未消化の感情を消化する必要があるんです。

その感情が大人になっても残っていると、同じ感情を感じるために、似たような感情を感じられる状況を無意識に自分で作ってしまいます。その状態を解消してもどうしようもないので、6歳児までの感情消化をしなければならないんです。

たとえば、6歳児までに両親に少しでも愛されないと感じると、それが死活問題になります。子どもがそれを認めてしまったとき、生きていけない可能性がありますし、恐怖の感情でしかないんです。そのような原因から、心に蓋をして感情を閉じ込めてしまった状態が、感情未消化の状態にあたります。

感情未消化を自分で解消するのは困難です。上手く付き合える人もなかにはいますが、支障がある人はそれを掘り下げて、心の蓋を開ける必要があります。その心の蓋を開けるのが、私の得意分野なんです。

ーその感情消化こそ、Officeみ空の優位性となっているのでしょうか?

感情消化なら、私はこの業界でトップレベルに上手だろうと自負しています。

私は誰よりも感情に蓋をしてきた人間であり、何もかも抑圧しながら生きてきました。感情が溢れ出て精神病院に入院しても、蓋を何度も何度も開けてきましたから、この抑圧の壁を外す許可が勝手にできるようになっているんです。

私のカウンセリングでは、セッションを進めていくうちに抑圧していたものが一気に溢れ出し、号泣するクライアント様が続出しています。

心を動かすカウンセリングこそ、Officeみ空の強みだと思います。

ークライアント様との向き合い方で気をつけていることはありますか?

Officeみ空の事業は、個人カウンセリングがメインであり、楽レッスンという年間で20名くらいの方と1対1で深くお付き合いするサービスを提供しています。

クライアント様と向き合うときは、悩み自体に寄り添うのではなくて、その人自身に寄り添うように心がけています。

悩みなら捨てることができますから、悩んでいるその人と同じ目線に立ち、寄り添ってあげることが一番大切なんです。

ーカウンセラー兼コンサルタントとして、クライアント様や社会にどのように貢献していきたいですか?

私の人生をとにかく使って、自殺者を1人でも無くしたいと思っています。使えるならどこに使ってもいいですし、お笑いにしてもいいです。好きに煮るなり焼くなりして、全てを赤裸々にさらけ出して、ノンフィクションで伝えたいんです。

それが私の使命だと思っています。これほどまで酷い経験を沢山してきて、それでもこんなに幸せに生きられているんですから。

私は闇に光を当てて、その全てを見てきました。それにより、闇の部分が今では財産に変わったんです。起業塾やセミナーでは絶対に体験できないことを体験してきましたから、お金には変えられない価値があるんです。

ネガティブな感情でもポジティブな感情でも、私の歩んできた人生を見てほしいと思っています。これからも、このパワーで誰かの心を動かして、人間らしさを取り戻すお手伝いをしていきたいです。

ーOfficeみ空と上田さんご自身の将来ビジョンをお聞かせください。

今後は、講演会などで浅く広く活動の場を広げていきたいです。企業の福利厚生の中で、私のカウンセリングが提供できたら楽しいだろうなって思うこともありますね。

将来的には、会社の会計やスケジュール管理などを誰かに任せて、講演会のほうに力を入れたいです。

それと、私のことを書いた著書もいつか出したいです。最終的には、私の人生がテレビドラマや映画化になることを目標としています。NHKの朝の連ドラの原作者になるというのが、私の大きな夢ですね。

やり方よりも在り方、そして何よりも大切なのは健康

「やり方よりも在り方、そして何よりも大切なのは健康」と語る上田ひとみさん

ーカウンセラーとして起業する際に、大事にしていたマインドとは何でしょうか?

起業するにあたって本当に大事にしていたのは、経営の「やり方」ではなく、私としての「在り方」です。

心から自信を持って「私はカウンセラーです」と名乗れるようになることが、一番必要だなと思いました。そこで、養成講座に行く前に開業届けを出したんです。

「私って、本当にカウンセラーなんだ」と自覚できるようになったのは、開業届けの職業欄にカウンセラーと書いたときでしたね。開業届けを出したあとは、起業スタートアップセミナーやコンサルタント塾を受けました。

ビジネスって、誰かの真似事でも上手くいくことがありますが、失敗して立ち止まってしまう人もいます。そんな場面で、何か失敗したいメリットを探してしまうことを潰すのが先だなと思いました。

自分の中で「成功してはいけない、成功すると出る杭を打たれる」というノイズが聞こえなくなるようにするんです。「自分は起業に値しない人間なんだ」というセルフイメージを払拭することが、とにかく大事でしたね。

ー会社の経営者になるうえで、最も大切な要素とは何でしょうか?

何よりも、健康であることだと思います。

忙しすぎて肉体的にきついとき、嫌な仕事で精神的に辛いときは、潰れる前に誰かにサポートしてもらうことが大事です。お金を払ってでもやるべきことだと思いますね。

経営するためのお金はもちろん大事ですけど、自分の休養時間をしっかり取ることを忘れてはいけないんです。健康でなければ、経営者という立場も頑張って築き上げた会社も全て失ってしまいますから。

ー経営者になって良かったことはありますか?

経営者には大きな責任が伴いますが、それよりも自由を手に入れた喜びのほうが勝ります。

私はやる気を消費するとその後にやれなくなってしまうタイプなので、9時5時のような就業ルールに縛られるのが嫌なんですよ。

経営者になった今は、自分の体調に合わせて、やりたいことをやりたいときにやれていますから、自由を体感していますね。

怖がっている自分がいるなら、無視しないで手を差し伸べてほしい

ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。

何かに挑戦するときに、怖がっている自分を置いてけぼりにしないでください。一緒に連れて行くんです。

怖がっている自分を無視して先に進んでしまうと、精神的に崩れてしまうことがあります。そんな場面に直面したら、「怖いよね。それなら一緒に行こうよ!」と、怖がっている自分に手を差し伸べてみてください。

絶望と向き合ってきた私は、何度もそうやって這い上がってこれましたから。

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