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【合同会社NETSUI】凡事徹底を貫く経営コンサルタント!中小企業に燃えたぎる熱意宿す

【合同会社NETSUI】凡事徹底を貫く経営コンサルタント!中小企業に燃えたぎる熱意宿す

「熱意×サービス×方向性」という3要素で、中小企業の成長を支援する「合同会社NETSUI(ネツイ)」の代表者、横川祐介さん。

横川さんは「家族に苦労をかけたくない」という想いで、安定した収入が期待できる東京東信用金庫に入社。営業職で数々の実績を残し、マネージャー職も経験した後、酸素カプセルメーカー「株式会社タイムワールド」に転職しました。

同社でもノウハウを活かした営業で事業成長に貢献し、営業部の取締役に就任。その後、上場企業「株式会社アジャイルメディアネットワーク」の子会社「and health(アンドヘルス)株式会社」でCOO兼営業統括となり、新規事業の開発に2024年3月まで従事しました。

そして2024年6月11日、スタートアップ企業・中小企業を対象とした総合的な経営支援を行なう「合同会社NETSUI」を創業し、代表に就任。

現在、営業支援・ファイナンス支援・ビジネスマッチングという3軸で経営支援を行なう横川さんに、起業するまでの道のりや経営者として大切にしているマインドなどをお伺いしました。

INDEX
  1. 横川祐介さんのご経歴
  2. 「熱意×サービス×方向性」を大切にした、NETSUIの伴走支援
  3. ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
  4. 小金持ちになるために銀行員を目指した
  5. ー幼い頃、会社経営にどのようなイメージを持たれていましたか?
  6. ーお金持ちになるために、どのような進路を選ばれたのでしょうか?
  7. 信用金庫に家族と自分の人生を変えてもらえた
  8. ー就職先に信用金庫を選んだ理由をお聞かせください。
  9. ー目標としていた銀行員になり、何か感じたことはありますか?
  10. ー東京東信用金庫での成長体験をお聞かせください。
  11. 信用金庫で実績を残し、得体の知れない業界に飛び込んだ
  12. ー信用金庫からキャリアチェンジされた理由をお聞かせください。
  13. ー信用金庫を辞め、どのような業界で働くことを決めたのでしょうか?
  14. ー株式会社タイムワールドでの成長体験をお聞かせください。
  15. 酸素カプセルメーカーの成長に貢献し、最後はセルフリストラで起業に踏み切った
  16. ー株式会社アジャイルメディアネットワークでは、どのような業務を担当されたのでしょうか?
  17. ー前社長の退任から起業を決断するまで、かなり短い期間だった理由をお聞かせください。
  18. 信用金庫時代に得た知識が起業の準備に役立った
  19. ー起業に必要な事業計画や各種書類の作成はスムーズに進みましたか?
  20. ー資金調達に関して、助成金や補助金は活用しましたか?
  21. 交流会に日本一参加し、経営者の価値観だけを聞いてきた
  22. ー起業前に経営ノウハウや成功事例などを学ぶ機会はありましたか?
  23. ー成功されている経営者や起業家が出された本を読むことはありますか?
  24. 熱量があるのに売り方がわからない企業様を助けたい
  25. ー合同会社NETSUIが掲げるミッションについてお聞かせください。
  26. ーなぜ、中小企業をターゲットにしたビジネスモデルにされたのでしょうか?
  27. 20点を70点まで上げる、経営支援の教科書的な役割を担いたい
  28. ー御社による「経営支援」の特徴についてお聞かせください。
  29. ーサービスの認知拡大において、特に力を入れたアプローチとは何でしょうか?
  30. メタバースで異業種交流会を開催し、経営者の輪を広げたい
  31. ー今後、新たに展開しようと考えているビジネスはありますか?
  32. 3年後に両国国技館を貸し切り、5,000人規模のイベントを開催するという目標
  33. ー横川さん個人として何か挑戦したいことはありますか?
  34. ー両国国技館でのイベントについて、少しお聞かせいただくことはできますか?
  35. 人が驚くほど凡事をやり続けると、景色が変わってくる
  36. ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。
  37. 「横川と出会えてよかった」と思っていただける企業様を100社にしたい
  38. ー組織の成長を促すために心がけていることはありますか?
  39. ー合同会社NETSUIとご自身の将来ビジョンをお聞かせください。
  40. 「言葉=思い」に近づける要素こそ、熱意である
  41. ー起業して良かった、経営者になって良かったと思えたことをお聞かせください。
  42. ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
  43. どうしてもやりたい事業があるなら、100%の熱意を持って挑戦すべき
  44. ー起業を目指している読者に対して、最後にメッセージをお願いします。
  45. 起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!

横川祐介さんのご経歴

  • 2009年〜2022年3月:新卒で「東京東信用金庫」に入社。13年間の勤務で約1,500社以上の中小企業支援を経験。
  • 2022年4月〜2023年6月:酸素カプセルメーカー「株式会社タイムワールド」入社。営業職にて入社一年目としては驚異の年間2億8,000万の販売実績をつくりトップセールスに、約半年で営業部の取締役に就任。
  • 2023年7月〜2024年3月:東証上場企業「株式会社アジャイルメディアネットワーク」に入社。子会社であり健康産業の商材販売を主体とした「and health株式会社」のCOO兼営業統括に就任。新規事業開発や営業戦略組成、営業組織の構築・マーケティング業務・財務業務などを経験。
  • 2024年6月11月:中小企業の経営・ファイナンス・営業・ビジネスマッチングなどを支援する「合同会社NETSUI」を創業。

「熱意×サービス×方向性」を大切にした、NETSUIの伴走支援

「熱意×サービス×方向性」を大切にした、NETSUIの伴走支援

ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。

私が現在経営しているのは、合同会社NETSUI(ネツイ)という会社です。

弊社は、私の強み・ノウハウを活かした総合的な経営支援を行っています。特に強みとしているのが、営業支援・ファイナンス支援・ビジネスマッチング(イベント企画)という領域における支援です。

「熱意 × サービス × 方向性」という3要素を大切にし、主に中小企業の成長を助けるための伴走支援サービスを提供しています。

小金持ちになるために銀行員を目指した

ー幼い頃、会社経営にどのようなイメージを持たれていましたか?

会社経営や社長職に憧れたことは一度もなかったですね。

実は、私の父が墨田区で町工場を経営していまして、社長の息子として育ちました。父は会社員を辞めて起業したのですが、バブル期はかなり好調だったようで、毎週外食や旅行へ行くような裕福な暮らしをしていました。

ところが、私が2歳くらいの頃にバブルが崩壊し、状況が一変してしまったんです。

ただ、家族は前向きで、家庭環境自体は良好でした。そんな暮らしのなかで、「いつかお金持ちになりたい!」という願望が強くなっていきました。

ーお金持ちになるために、どのような進路を選ばれたのでしょうか?

中3の三者面談で「お金持ちになりたい」と答えて、先生に怒られた記憶があります(笑)。「家庭がこういう状況だから、本気でお金持ちになりたいです!」と熱弁したところ、「じゃあ、社長か芸能人になるべきだよ」と先生に言われました。

父は会社経営で失敗していますし、芸能人で売れるなんて宝くじに当たるような確率ですから、「小金持ちくらいで良いかな」と思っていました。

そして、先生から勧められた職が銀行員だったんです。銀行員になるために大学は経済学部に入り、最終的に「東京東信用金庫」に新卒で入庫しました。

信用金庫に家族と自分の人生を変えてもらえた

信用金庫に家族と自分の人生を変えてもらえた

ー就職先に信用金庫を選んだ理由をお聞かせください。

最初はネームバリューもあるメガバンクで働く銀行員に憧れていました。でも、地元大好きっ子だったので、地方転勤や海外転勤の可能性があることにビビってしまったんです(笑)。

地元から離れずに働ける場所を探していたところ、たまたま信用金庫という組織が目に止まったんです。転勤しても地元からそこまで離れなくて済むと思い、信用金庫に絞って就活しました。

そして、父の会社のメインバンクが「東京東信用金庫」だったので、最初に受けてみた結果、難なくストレートインできました!

同級生が就活で苦戦するなか、1、2回の面接だけで受かってしまったのでラッキーだったと思いますね。

ー目標としていた銀行員になり、何か感じたことはありますか?

東京東信用金庫に入社して感じたのは、金融機関ってやっぱり大切な組織だということです。メインバンクですから、お客様のデータを全て見ることができるんです。

興味本位で父の借り方や残高を調べてみた結果、私の大学の資金を東京東信用金庫から借りていた事実を知り、感謝の気持ちでいっぱいになりましたね。

兄弟3人なのですが、私が大学に行くタイミング、妹が高校に行くタイミング、弟が中学に行くタイミングが全部一緒だったので、家計が苦しいなか本当に大変だったと思います。

銀行員って「人の人生を変えられる職業」なんです。銀行がその資金を貸してくれなかったら、私の人生も変わっていましたからね。

夢をハンズオンでお手伝いできる仕事ってなかなかないと思ってます。

ー東京東信用金庫での成長体験をお聞かせください。

初めて営業課に配属されて自分の担当する一番大きいお客様のところに、当時エース級だった前任の係長と一緒に担当変更のご挨拶に伺った時のことです。

そのとき、お客様から「横川君はもう来なくていいよ」と言われてしまったんです。自分の存在価値を見失いそうなくらい、すごくショックな出来事でした……。

飲み会の席でその話を上司に打ち明けたところ、「そんなの当たり前だよ。お客様はみんな命をかけて事業している。新人で右も左もわからないやつに大事な資金繰りを任せられるわけないじゃない!」という言葉をいただきました。

また、信用金庫は「お金のお医者さんだから、お客様を生かすのも殺すのもお前次第だよ」って言葉をもらい、その時、思い出したのは父も命がけで銀行からお金を借りて、私を大学に入れてくれたんだなと本当に感謝しました。

そこから「お客様のために、とにかく命がけでやる」というスタンスを貫き、東京東信用金庫での仕事に13年従事しました。

破天荒な働きっぷりで会社から怒られたことが沢山ありますが、すべてはお客様のため!その想いは伝わって、お客様からはすごく可愛がってもらえましたね。同世代の中では常に1番の成果を上げていましたし、ものすごい勢いで出世させていただきました。

信用金庫で実績を残し、得体の知れない業界に飛び込んだ

ー信用金庫からキャリアチェンジされた理由をお聞かせください。

業績を上げながらものすごく速いスピードでマネージャー職までたどり着くことができたんですが、偉くなればなるほどジレンマがあり、思い通りにいかないことが増えてきました。

年功序列が強い組織だったこともあり、この状況を変えるためにもっと偉くなるには、20年〜30年かかりますし、そうなると今困っているお客様はどうなるの?って感じでした……。

当時30歳で年収は1,000万円超え。年金は3階建てで退職金もある。土日は完全休みである程度は定時で上がれる。家族の幸せであり、私の夢でもあった「小金持ち」にはなれていましたが、どこか悶々とした気持ちで働いていました。

そんな中、家に帰ると仕事の愚痴を毎日嫁に吐いていたんですが、ある日「あなたの愚痴を聞くために私がいるんじゃない!」とキレられました。「そんなに嫌なら、もうやめればいいじゃん!」と。

私としては「子供の面倒も見れて、普通に安定した生活だし幸せだよね……?」という気持ちでいたんですが、「こんなの幸せじゃないし、毎日愚痴を聞くのがつまらない!」と断言されました。

「え、じゃあ転職してもいいの?」となり、そこから銀行を辞める方向で動き始めました。

ー信用金庫を辞め、どのような業界で働くことを決めたのでしょうか?

初めてエージェントに登録してみたところ、色んな会社さんからオファーをいただきました。

そんななか、私自身が信用金庫になれば、やりたいことの実現に20〜30年も待たなくていいと思い、中小企業支援の事業にて独立を視野に入れました。でも、当時は自分の実力を全く把握できておらず、人脈も全くなく、もちろん経営もしたこともない状態でした。

信用金庫時代の10年間は営業職、最後の3年間はマネージャー職として働きましたし、毎年トップ10の人間だけが貰える年間表彰では新卒1年目以外の9年連続で受賞させてもらいました。それ以外でも合計30回ほど表彰を受けさせていただきました。

当時はこれだけの業績を残しても結局は小山の大将で、外の世界にはもっと優れた人間が沢山いると思っていました。

そこで、40歳までは修行して経験を積もうと考えました。

数あるオファーの中から、私は「一番得体のしれない仕事」を探していました(笑)というのも、レールに敷かれた仕事だけをこなして経営層を目指すことを、どうしても避けたかったからです。

私が選んだのは、信用金庫のお客様のような中小企業であった「株式会社タイムワールド」という酸素カプセルメーカーの営業職でした。

酸素カプセルの営業なんて想像がつきませんよね。全く違う業界で成果を上げることができれば、それこそ実力を証明できるだろうと思い、転職を決めました。

ー株式会社タイムワールドでの成長体験をお聞かせください。

タイムワールド社の代表は営業がすごくできる人で、「営業ができる人が一番偉い」という風潮がありました。

未知の世界でしたが、入社6ヶ月くらいでトップセールスの成果を残し、営業の取締役を任せていただけることになりました。

営業組織の組成やマーケティングについてもここで色々経験させていただきました。なんで成果が出るのかの営業メソッドをまとめ始めたのもこの時期ですね……。

初めのうちは自分がなんで酸素カプセルのような全く経験のない商材で実績が出るのかわかりませんでしたが、他の入社間もない社員との違いや先輩社員の営業手法と自分の営業手法を照らし合わせて分析するうちに言語化ができてきた感じです。

これを当時の部下に浸透させたら、新人でも成果が出るようになりましたね。

しかし、その成功で天狗になり、会社の方針と段々合わなくなってきて新たな転職先を探すようになりました。

そのタイミングで上場企業の「株式会社アジャイルメディアネットワーク」からオファーをいただき、転職することに決めました。

酸素カプセルメーカーの成長に貢献し、最後はセルフリストラで起業に踏み切った

酸素カプセルメーカーの成長に貢献し、最後はセルフリストラで起業に踏み切った

ー株式会社アジャイルメディアネットワークでは、どのような業務を担当されたのでしょうか?

当時アジャイルメディアネットワーク社では、「新規事業として、自社プロダクトを作り、色んな方面の健康産業に乗り出したい」という事業計画がありました。

そこで、子会社を設立してもらい「and health(アンドヘルス)株式会社」のCOO兼営業統括に任命していただき、新規事業開発、営業組織組成、セールスパートナー開拓、マーケティング、財務、資金調達など幅広い業務領域に携わることになりました。

実は、転職を決めた理由は、「自身がやりたい事業に対しての経験値が積めるような業務ができる会社」というのが転職の決め手でした。

しかし、いざ働いてみるととにかく激務で……。働き方の問題ではなく、業務が山ほどあって終わらないんです。体がどんどん疲弊していきましたが、それでも楽しく働いていました。

しかし、2024年2月になり、私をヘッドハントとしてくださった社長が体調不良で急遽退任することになったんです。新規事業としてもローンチをかけることができ、販売もある程度スタートし始めたタイミングで、私は宙ぶらりんの状態になってしまいました。

「これはまずいな」と思いましたし、業務に対する熱量も段々冷めてきてしまったんです。高い給料をもらいながら、熱量なく働いていくのは会社に迷惑をかけてしますし、「人生の無駄になってしまうかもしれない」という感覚がありました。

そして、2024年3月に同社を退社し、2024年6月11日に中小企業支援を事業とする「合同会社NETSUI」を創業したというのが、起業までの流れです。

ー前社長の退任から起業を決断するまで、かなり短い期間だった理由をお聞かせください。

私の中で「即決即断」をものすごく大事にしています。考えている時間って、人生で一番無駄な時間だと思いますし、足踏みをしたくないんです。

また、高い給料をいただいていたことも退社を即決した理由の一つです。

財務も見ていたので、私の給料で首を絞めているのが如実に見えるんですよね。このままだといつかキャッシュが尽きてしまうなと。こんなに高待遇なのに、熱量がない、命がけでやっていないなんて、会社に申し訳ないですよね。

会社に迷惑をかけてしまう前に早々と引き継ぎをして、最後は自分で自分をリストラしたような形で退職をいたしました。

信用金庫時代に得た知識が起業の準備に役立った

ー起業に必要な事業計画や各種書類の作成はスムーズに進みましたか?

事業計画書の作成や必要書類の準備に関しては、私が専門としているところですから、お陰様で全て自分でこなすことができました!

メインバンクはGMOさんのものを使わせていただいていまして、会計に関してはマネーフォワードさんのソリューションを活用しています。

起業に際する必要書類の作成や申請に関しては、今までやってきたことがすごく役立ちましたね。

ー資金調達に関して、助成金や補助金は活用しましたか?

合同会社NETSUIはこれから創業1年を迎えるところです。実は、創業1年目に使える助成金や補助金ってほとんどないんですよ。

私の場合、前職・前々職がお金を使う暇がないほど激務だったので、自然とお金が貯まっていました。それを起業するための資金に充てた形ですね。

起業支援サービスを使うこともなく、スムーズに合同会社NETSUIを立ち上げることができました。

交流会に日本一参加し、経営者の価値観だけを聞いてきた

ー起業前に経営ノウハウや成功事例などを学ぶ機会はありましたか?

私は異常なくらい経営者交流会に出ていまして、去年一年間で413回ほど参加してきました。ひょっとしたら日本で一番参加したかも……(笑)

そこで経営ノウハウや成功事例の多くを学びましたね。

参加するキッカケになったのは、and health社に入社した頃はまだ売り先がなかったので、「一番安いマーケの方法とは何かを考えていたんです。その答えが経営者交流会でした。興味本位で一度参加してみたところ、非常に馬が合って「これは面白いな!」と感じました。

最初の頃は、「新規事業のプロダクトや会社の名前を何が何でも売らないといけない!」と意気込み、ものすごい顔で名刺交換やアポイントのお願いをしていました。でも、そうすると社長さんはみんな私から逃げていくんです(笑)。

経営者交流会界隈の先輩方にその件を相談した結果、色んなお作法を教えていただきました。その中で「なんだかんだ、量だよね」という結論に至り、そこから1ヶ月に40回の参加をKPIにして、経営者交流会に参加し続けました。

今では最初の頃と違い、経営者交流会では自社商品を全く売らないようにしています。「その人の価値観だけを聞く」ということをずっとやり続けています。

経営者交流会以外でも、高いお金を払ってセミナーを積極的に受けてインプットに力を入れていますし、ありがたいことに、タイムワールド社でもand health社でも企業経営の勉強をさせていただきました。

ー成功されている経営者や起業家が出された本を読むことはありますか?

他の経営者の方からお勧めされた本や自己啓発本を、1ヶ月に5冊〜10冊程度読んでいます。

大好きな経営者を挙げるとするなら、京セラを世界的企業に成長させ、日本航空を再建した稲盛和夫さんですね!

稲盛さんの経営メソッド「京セラフィロソフィ」の中に、「人生・仕事の結果=考え方 × 熱意 × 能力」という成功の方程式が書かれています。この言葉が大好きなんです!また、私自身を一言で表現するとき、まさに「熱意」という言葉がぴったりだったので、合同会社NETSUIという社名にした背景があります。

「京セラフィロソフィ」は、平日の朝6時から1小節ずつ読んでいます。ここで「経営者の在り方」を学んできました。

70個くらいの単元があって、1年間でだいたい3回転くらいするんです。それをもう15年読み続けてますね。同じところ読んでいるのに毎回感じ方が違うのが面白いです。

熱量があるのに売り方がわからない企業様を助けたい

熱量があるのに売り方がわからない企業様を助けたい

ー合同会社NETSUIが掲げるミッションについてお聞かせください。

弊社では「熱意のある中小企業を作る」というミッションを掲げています。また、「合同会社NETSUIに会えてよかった」と思っていただけるような会社を目指しています。

総合的な経営支援をする会社ですが、大企業とタッグを組んだり、コンサルに入ったりすることは行っていません。

熱量はあるのに売り方が分からない企業様や、ボタンを掛け間違っているような企業様に対して、暑苦しいほどの伴走支援をしたいと考えています。

頑張っていて、熱量のある方に日の目を見てほしいんですよね。

私には、銀行員時代の財務支援のノウハウや大量の酸素カプセルを売った営業のメソッド・ノウハウがありますから、それを皆さんにお伝えしてハンズオンで支援しています。

ーなぜ、中小企業をターゲットにしたビジネスモデルにされたのでしょうか?

信用金庫出身の人間から見て、お金を借りたらスケールするような企業は世の中に数えきれないほど存在しています。

事業計画書を書くのが面倒で後回しにしていたり、情報や人脈が足りない中小企業が沢山あるのが現状です。毎年のべ4,000人程の経営者さんにお会いしますが、皆さん財務とか事業計画作るとか苦手な方多いですよね。

そんな企業様に対して私がハブとなり、事業成長のお手伝いをしています。

私の想いの部分と歩んできた道のりで得たもの、それが伸び悩んでいる中小企業の課題と絶対にマッチするだろうと思い、今のビジネスモデルを確立させました。

20点を70点まで上げる、経営支援の教科書的な役割を担いたい

ー御社による「経営支援」の特徴についてお聞かせください。

私は正直あまり頭が良くないので、大手のような難しいコンサルティングはできないんですよ。でも、難しいことをやって成功する企業もいれば、難しいことが分からない企業もいるわけです。

NETSUIの経営支援はその後者に対して、誰でも理解していただける単語を使い、会社の熱意、要は強みの言語化をするサポートをしています。

熱量を言語化できていない会社は、私の客観的な見方で8割くらいあります。言語化のお手伝いをすると、伝わりやすさってびっくりするほど変わるんです。まさにドラクエのかいしんのいちげき、ポケモンで言えばこうかばつぐんって感じです。

社長の隣にいる相談役のように「御社はこういう部分が強いので、こういう言い方をしたらもっと伸びますよ」といったアドバイスをしています。

私はこれまで1,500社以上の中小企業を見てきましたし、自信を持って営業支援、融資実行まで導いてきました。

過去に全て実務でやってきたことですから、さらにわかりやすくお客様にお伝えできていることが弊社の強みだと思います。

他社さんは、70点を80点、90点を100点にするようなコンサルをしているところが多いように感じています。私の場合は、20点の企業を70点まで上げる経営支援の基本の教科書のような役割を担っています。こういうコンサルって、世の中に意外とないんですよ。

ーサービスの認知拡大において、特に力を入れたアプローチとは何でしょうか?

やっぱり経営者交流会、異業種交流会というところが、サービスの認知拡大に大きく影響しています。

参加するのはもちろん、私自身でも一年間で70回ほど主催していますし、単純に「接触回数をどれだけ増やせるか」という点を常に考えています。SNSに関しては、Facebookが最も親和性が高いので頻繁に利用しており、最近ではXにも力を入れ始めています。

メタバースで異業種交流会を開催し、経営者の輪を広げたい

メタバースで異業種交流会を開催し、経営者の輪を広げたい

ー今後、新たに展開しようと考えているビジネスはありますか?

コミュニティ事業を展開しようと考えています。

異業種交流会の集客って本当に大変なんです。月額◯円で参加できるコミュニティは世の中にいっぱいありますが、実際に貰えるのは情報だけだったりします。

そこを牛丼屋さんのトッピング定期券のように、「このコミュニティの方は私から紹介する交流会に参加するごとに◯千円オフにしますよ」というアプローチを考えています。何回か参加すれば絶対にコミュニティ料はペイできるような仕組みにしようと思ってます。

また、今進行しているプロジェクトは、メタバースでの交流会です。リアルの交流会に参加したくても参加できない層に向けて、「メタバースで開催すれば結構面白いことになるんじゃないか?」とご提案をいただいたので、それを進めているところです。

メタバース交流会は、朝昼晩、どの時間帯でも開催しようと考えています。朝8時や夜11時から異業種交流会があったら面白いですよね!

3年後に両国国技館を貸し切り、5,000人規模のイベントを開催するという目標

ー横川さん個人として何か挑戦したいことはありますか?

私自身ある程度キャラクターが立っていますので、YouTubeで情報発信をしていこうと考えています。

熱意のある経営者さんをインタビューして、その様子をYouTube、note、Podcastで発信する形です。マネタイズする気は全くないので、趣味で始めようと思っています(笑)これは私が仲良くしている経営者さん達のビジネスのことや想いのところをデータベース化したいという目的もありますね。

もう一つ、大きな挑戦があります。3年後に両国国技館を貸し切り、5,000人規模のイベントを開催することです。

ー両国国技館でのイベントについて、少しお聞かせいただくことはできますか?

もちろんです!SNSでも公言していますから。

芸能人でもインフルエンサーでも何でもただの人間が、「熱意」というテーマだけで5,000人を集められたらめちゃくちゃ面白いと思いませんか?熱量があれば何でもできるということを実証したいんです!

私のメンターであり、地域金融の神様って呼ばれている方も「横川君ならいける!」と言って後押ししてくれました。実は、本当の夢は「60歳の還暦パーティーを3,000人でやること」だったのですが、その方が今68歳で「22年後は俺が死ぬからやめろ」と言われまして(笑)。「面白そうだから早くやれ」ということで、両国国技館でのイベントを協賛してくださることになりました。

その方は、伝説のバンカーと呼ばれるほど実績のある方で、心の底から尊敬しています。そんな方から「実現できる」と言われたら、やるしかないですよね!

ただ、色んな方に協力していただかないと無理だなと思ったので、2024年10月にプロジェクトを立ち上げて、毎日のFacebookの投稿にも「5,000人集めてイベントをやります」と公言しています。

会う人会う人にこの件を話したら、意外に200〜300人くらい応援してくださる方ができたので、両国国技館での交渉もこれから始まるところです。この夢を実現する過程もYouTubeで配信したいと思っています。

イベントの内容はまだ決まっていませんが、武道館を目指している路上アーティストに歌っていただいたり、墨田区の伝統である芸子さんの発表の場にしたり、地元の小学生に踊ってもらったり、とにかく色んな可能性を探っている段階です。

人が驚くほど凡事をやり続けると、景色が変わってくる

人が驚くほど凡事をやり続けると、景色が変わってくる

ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。

やっぱり稲盛さんの「人生・仕事の結果=考え方 × 熱意 × 能力」という考え方ですね。

考え方って、プラスもマイナスもあるんですよね。お天道様に背くことをしてしまうとマイナスだと思っています。

例えば、熱量も能力もあるけどお天道様に背いた場合、どこか利己寄りになり、「人生のマイナスに働くのではないか?」という考え方が私の中にあります。

コンサル先のお客様に対しても、「正直これって違うよね?」と思う部分があれば、しっかり正します。もし自分の力で直らないと判断すれば、コンサルをやめるという選択をするかもしれません。

あとは、「凡事徹底」という言葉を大切にしています。当たり前のようなことを徹底的に続けるという意識です。

目を見て挨拶をする、人の話はちゃんと聞く、遅刻しない、いつも笑顔でいる、自分で決めたことはやりきる……など当たり前なんだけど続けられてないことってたくさんあるんです。

これは「質よりも量」というマインドにも繋がる話です。圧倒的な量をこなさない限り、質は見えてこないと思っています。私の場合、「頭がおかしいんじゃない?」と思われるほど交流会に参加していますが、量をこなすと質は自然と付いてくるんです。

私にはウルトラCな非凡な能力はありませんし、真似することもできません。だからこそ、人が驚くほどの「凡事」をやり続ける。それもありえない量で。そうすると、初めて見えてくる景色があるんです。

「横川と出会えてよかった」と思っていただける企業様を100社にしたい

ー組織の成長を促すために心がけていることはありますか?

私は今38歳ですが、最低でも40歳まで組織を作らないと決めています。現在は、バックオフィス業務を担当する社員が3名いて、その他の業務は全て私が行なっている状態です。

経営者として「潰れない会社を作る」を永遠のテーマにしています。

世の中にある会社って、経営者が面白いと思うサービスを提供するために、社員を雇い、そしてスケールさせようとするじゃないですか。でも、結果として赤字になって社員が追い詰められていくところがあるんです。

そういった姿を見てきましたから、私が組織を作るタイミングは今じゃないと思っています。

私のノウハウがあるからこそできる仕事になってしまっているので、組織化して従業員を雇っても、無駄な作業工程や固定費が生まれてしまうんですよ。あと3年くらいは今の感じで走ってみて、それからピボットしようかなと思っているところです。

潰れなければ何度でもチャレンジすることできますしね。

ー合同会社NETSUIとご自身の将来ビジョンをお聞かせください。

将来的にはスタートアップ界隈で、「横川に聞いておけばなんとかなる」というポジションを取りたいです。

私の強みって営業としても70点、財務のことも70点できることだと思っています。どっちかできる人は世の中いっぱいいると思うのですが両方できる人って思いのほか少ない……。事業にとって両輪って呼ばれているぐらい大切なのにです。そこに圧倒的な独自性を感じています。

会社規模と売上規模はあまり気にしてないんですよ。飯さえ食べれて楽しいことやれていれば良いという考え方なので。

なので、ものすごく安い値段でやっています。この金額じゃないと入れない企業様と取引したい!その企業を成長させたいという意図があるからです。

そして3年後、「横川と出会えてよかった」と思っていただける企業様を100社にすることを目標にしています。

「言葉=思い」に近づける要素こそ、熱意である

ー起業して良かった、経営者になって良かったと思えたことをお聞かせください。

自分の好き勝手にできる。これに尽きますね!お金を稼ぐのも正義だと思いますし、自分の好きなことをやり続けるのも正義だと思います。

ただし「お金を稼ぐ=自分の好きなこと」にはならないと思っています。

私の場合、自分が好きなことに全振りしてやっています。こういうのって、自分が全責任を追わないとできませんし、当然起業しないとできないことです。

私は「自分の好きなことでいっぱいお金を稼ぐ」という両方を達成することは難しいですが、どちらか片方であれば実現性が高いと思います。

サラリーマン時代と比べて、会う人の層が遥かに広がったところも経営者になって良かった点ですね!

ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?

知識やスキルはもちろん、自分の事業に対して熱量があることが最も重要だと思います。熱量がないとまず腹から声が出ないんですし、自信持って話できないんです!

私はたまにお話していると、その言葉にノイズが入って聞こえることがあります。その方が発言している内容と心の奥で考えていることが乖離していると、どうしても嘘っぽく聞こえてしまうんですよね。

「弊社は世のため人のために活動しています!」と発言しているのに、心の奥では「今年の予算どうしよう……。売上のために契約取らないと……」と思っていたり。私は、こうした言葉と想いが乖離した状況を近づける要素こそ、熱量だと考えています。

「世のため、社会のために本当に活動したい」という熱量があれば、次第に「言葉=想い」に近づいていきます。ただし、完全にイコールにはならないと思っています。どこまで熱量を持って、自分が腹落ちした状態で仕事をやっていけるかが、すごく大事だなと感じています。

経営者として会社の利益を出すことも大事ですが、そこだけを目指してはいけません。単純に「売上を伸ばして儲けたい」「お金持ちになりたい」という会社や営業マンから商品を買いたいと思いませんよね。

あくまで、社会・お客様に貢献した対価として利益が生まれる。こういう考えを持っていないと、どこかで躓いてしまうと思います。

「80歳になった時、あなたは幸せですか?」と問われた時に、ジェットコースターのようなドラマチックな人生がいいという人よりも、長く細く、幸せな人生を歩みたいという人は多いと思います。

だからこそ、経営者になるなら目先の利益だけにとらわれず、熱量を持って世のため、人のため活動する会社を作ってほしいと思っています。

どうしてもやりたい事業があるなら、100%の熱意を持って挑戦すべき

ー起業を目指している読者に対して、最後にメッセージをお願いします。

正直、起業するだけならめちゃくちゃ簡単なことだと思います。20万〜25万円くらいあれば会社を立ち上げられる時代ですから。

ただし、自分の好きなことをやりたいのであれば、相当な準備と努力が必要です。

ゲームで例えると「死にゲー」みたいなもので、何度も壁にぶち当たるし、毎日不安になります。でも、目標を達成できたときの感動はものすごいです!

今の時代、似たようなビジネスモデルが市場に溢れていますが、これまでの人生で得た経験を事業に落とし込むことができれば、それはその人にしかできないサービスになります。たとえ二番煎じであっても、その方の経験や人生の歩みは唯一無二ですから!

自分の人生におけるエピソードとやりたい事業って、絶対にどこかでリンクする部分があると思います。

これから起業を目指す方は「自分はどうしてもこれをやりたいんだ!」「自分といればこれ」という事業を見つけ、100%の熱意を持って挑戦してみてください。

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起業には個人事業主としての開業会社設立の2種類があり、事業形態に合わせて選ぶことが大切です。また、起業のアイデアをまとめたり、事業計画書を作成したりといった起業の流れを把握し、十分な準備を整えるようにしてください。

一度起業すると、資金や従業員の管理、納税など多くの責任を負わなければなりません。過去の成功事例も参考にしながら、自分なりのビジネスを展開できるよう起業アイデアを練ってみましょう。

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