【株式会社Neeew Local】日本の魅力を発信して世界のオンリーワンへ。東南アジア向け越境ECビジネスが今熱い!
上記会社の退職後、中学時代から付き合いのある友人3名と共同で、2022年11月1日に「株式会社Neeew Local」を創業。百貨店での間借りアートギャラリー事業を同じEC事業としてピポットし、現在、東南アジア諸国のモール型ECサイトで日本産品を販売する事業を展開しています。
探究心と好奇心に溢れる多動な起業家である濱田さんに、経営者になるまでの道のりや、大切にしてきたマインドなどを詳しくお伺いしました。
- 濱田健太郎さんのご経歴
- 「いつか父を超えたい」という想いから、起業を志した
- ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
- ー学生時代(青年期)、会社経営に憧れを抱いたエピソードがあればお聞かせください。
- アート事業で得た経験を糧に、東南アジア向け越境ECビジネスに参入
- ー社会人になってから起業に至るまでの経緯をお聞かせください。
- ーNeeew Localを立ち上げた当初、どのようなビジネスを展開されていたのでしょうか?
- ー越境ECビジネスを始める際、競合優位性を確立するためのアイデアや戦略はあったのでしょうか?
- ハングリー精神があったからこそ、沢山の経験を積むことができた
- ー起業を決意したあと、どのような課題を乗り越えましたか?
- ー事業計画書や資金調達はスムーズにいきましたか?
- ー起業前に経営ノウハウや成功事例などを学ぶ機会はありましたか?
- 日の丸を尖らせるようなビジネスで、世界のオンリーワンを目指す
- ー濱田さんと株式会社Neeew Localの目標をそれぞれお聞かせください。
- ー御社の越境ECビジネスの強みについてお聞かせください。
- ーサービスのプロモーションでどのような点に力を入れていますか?
- ー今後、新たに展開しようと考えているビジネスはありますか?
- 地元を愛し、外貨を稼ぎ、国力を上げたい
- ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。
- ー組織の成長に向けて大事にしていることはありますか?
- ー社員の成長を促すために工夫していることがありますか?
- 品川区長になる夢を叶え、いつか世界で戦える企業をつくりたい
- ー濱田さんの将来ビジョンをお聞かせください。
- ー株式会社Neeew Localの将来ビジョンについてもお聞かせください。
- 人としてユーモアがあり、感性豊かな経営者が今の時代には必要
- ー経営者になって良かったと思えたことをお聞かせください。
- ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
- ー起業を目指している読者に対して、最後にメッセージをお願いします。
- 起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
濱田健太郎さんのご経歴
- 2021年3月:東海大学観光学部観光学科を卒業
- 2021年4月:フードデリバリー特化のゴーストレストラン運営スタートアップに入社(インターンとして2020年8月から勤務)フードテック企業の新規事業に伴う法人営業及びIPコラボなどの商品開発を担当。同年10月に退職
- 2022年8月:五反田アクセラレーション2022に採択
- 2022年11月1日:株式会社Neeew Localを創業
- 2024年3月:東南アジア向けの越境ECを開始
- 2024年3月31日:Z世代最大級のアントレプレナーカンファレンスZ ERA FES 2024(ゼラフェス)を初開催
「いつか父を超えたい」という想いから、起業を志した
ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
私は現在、株式会社Neeew Local(ニューローカル)という会社を経営しています。
主な事業として、東南アジア諸国のECモールに自社ストアを構え、シンガポール・フィリピン・マレーシア・台湾などに日本の商品を販売するという越境ECビジネスを展開しています。
これは卸や商社的な機能ではなく、日本にある弊社の倉庫からお客様のご自宅までそのまま商品を配送するというサービスです。食品をはじめ、雑貨や日本の伝統工芸品、ご当地グルメなどをメインに取り扱っています。
ー学生時代(青年期)、会社経営に憧れを抱いたエピソードがあればお聞かせください。
父を含めて経営者が多い家系で育ったので、会社勤めをするサラリーマンが身内にほとんどいなかったんです。自分は五代目になりますが、先代から品川、大井町の土地で商売をしています。先代が最初に始めたのが酒屋で、今で言うコンビニみたいなものですね。今では、父が四代目としてセブンイレブンのフランチャイズオーナーで3店舗を経営しています。それ以外にも、不動産やマンション管理などの事業を行なっているところです。
父の代では、事業規模がこれまでより3倍ほど大きくなりました。社員を抱えながらも、自由に働く父の姿を間近で見てきました。私は子どもながら父に憧れるようになり、いつしかライバル心を抱くようになったんです。
そのような背景があって、「経営者として父を超えていきたい」という想いから起業を志すようになりました。
アート事業で得た経験を糧に、東南アジア向け越境ECビジネスに参入
ー社会人になってから起業に至るまでの経緯をお聞かせください。
大学4年生の頃、新型コロナが流行したタイミングで休学届を出したんですが、緊急事態宣言が発令されて地方や海外に行けなくなったこともあり、すぐに復学しました。
当時、就職活動は全くしていなくて、とりあえず興味のあるスタートアップ企業などを調べて、2020年8月からフードデリバリー特化のゴーストレストラン運営スタートアップにて長期でインターンすることに決めました。
この会社はエクイティファイナンスを利用して、社員数10名ほどの規模ながらも急成長を遂げていた会社です。インターン中に社長さんと色々お話しする機会があり、新規事業を任せていただけることになりました。そして、そのまま内定が決まって、21年卒で入社しました。
しかし、事業売却などの経緯もあって、私自身のポジションが1年目の冬くらいにはなくなってしまったんです。独立を考えたのはそのタイミングですね。その会社で実現したかったことがあったので、独立してそれに挑戦してみようと思い、2022年11月1日に3名の共同代表で株式会社Neeew Localを創業しました。
ーNeeew Localを立ち上げた当初、どのようなビジネスを展開されていたのでしょうか?
今は、東南アジアの越境ECを事業としていますが、会社を立ち上げた当時は別の事業をやっていました。国内の百貨店さんと提携していただき、箱をお借りしてアートギャラリーを展開し、現代アート作品などを販売するという事業です。
当時、私たちは「フットワークの軽いギャラリスト」というモデルで活動しており、百貨店さんと場所、そしてアーティストさんを繋ぐプラットフォームとなるECサイトを運営していました。
アートに目をつけたのは、親族に書道家や写真家などのクリエイティブな人間がいたからです。私としても、何か商売をするなら単価の高いもの、高付加価値なものを販売したいと考えていたので、アート作品の販売を事業にすることに決めました。しかし、日本のアート業界は小さな市場ですし、コロナ禍もあってなかなか世界に出ることが難しかったんです。
そこで、事業をピボットしようという話になり、2023年11月から今いるメンバーがフルコミットで東南アジア向け越境ECをやり始めたという背景があります。
ー越境ECビジネスを始める際、競合優位性を確立するためのアイデアや戦略はあったのでしょうか?
ECビジネスに注目したのは、アセットをギュッと凝縮して、リアル店舗では実現できないフットワークが軽いビジネスモデルにしたいと考えたからです。私たちの世代はみんなデジタルネイティブですし、デジタルマーケティングに強いメンバーが集まっています。ですから、Webマーケを中心とした越境でなおかつEC領域というところに目をつけました。
市場を選定しているなかで、海外向けの販売で売上を急成長させている企業さんを見つけました。さらに調べると、東南アジアでは日本のお菓子が注目されていることがわかったんです。そして、多方面にヒアリングしているなかで、「今、東南アジアが熱い」と確信し、日本好きの比較的所得の高い層をメインターゲットにした事業を展開しようと決めました。それが越境ECビジネスを始めた大きな理由ですね。
アート事業で積んできた経験がありますから、クリック率に直結するクリエイティブや見せ方というものを詳しく知っていることが優位性になっていると思います。それだけではなく、弊社はデータ分析も得意ですし、日々PDCAを回しながら商品の入れ替えを行い、とにかく売れるものを提供しようと努力しているところです。
ハングリー精神があったからこそ、沢山の経験を積むことができた
ー起業を決意したあと、どのような課題を乗り越えましたか?
「父を超えたい」「大きなことを実現したい」という漠然とした目標の達成に向けて、中学校からの友人である共同代表のメンバーたちとブレストしながら、ビジネスモデルを選定していきました。
3名の共同代表で長く続けられて、なおかつ大業を成し遂げられるビジネスモデルを検討した結果、「世界80億人という巨大な市場に向けたビジネスをやろう!」という結論が出ました。私にはフードテック系の事業経験があり、父もコンビニのフランチャイズオーナーをしていますから、それと関連する食品・加工品の販売というところに着地した経緯があります。
事業を展開させるうえで課題となったのが、どのようなプラットフォームを利用して、どのような戦略を立てていくかです。そこで、共同代表のメンバーが東南アジア6か国のジェトロと大使館に3週間かけて出張に行き、実際に現地の温度感を確認しました。その経験を経て、本格的に東南アジア向けの越境ECをやろうという話になったんです。
当時はアート事業もやりながら、越境ECビジネスのローンチに向けて5ヶ月ほど準備しました。キャッシュも充分にないなか、切り詰めながら準備していきましたから、不安と挑戦したいという気持ちのバランスを取るのが難しかったですね。
ー事業計画書や資金調達はスムーズにいきましたか?
事業計画書は、外部の支援サービスに頼らず、先輩の経営者や銀行窓口担当者の方からアドバイスを受けながら、自分たちでつくりました。
資金調達で利用したのは銀行融資です。1回目に200万円、2回目に400万円をそれぞれ調達しました。
日本政策金融公庫に事業計画書を出したとき、少し大きな額を提示したんです。結果的に「この金額では難しいです」と断られてしまったんですが、事業計画書の改善に繋がるフィードバックをいただくことができました。最終的に別の地元信用金庫から借り入れをしたんですが、色んなところの窓口でアドバイスを受けられたことが、今になって大事な経験だったんだなと思いますね。
ー起業前に経営ノウハウや成功事例などを学ぶ機会はありましたか?
経営者が多い家系であったものの、父から経営を学んだことは一度もありませんでした。そんななか、私はハングリー精神がめちゃくちゃ強かったので、起業前からたくさんの交流会に参加したり知人に紹介してもらったりと、自分に合う憧れの経営者を日々探し回っていました。
事業規模や事業内容が異なる沢山の経営者さんとお会いしてきましたが、今でも憧れを抱いてお付き合いさせていただいている先輩方には、魅力的な巻き込み力があるんです。そこが経営者として尊敬できる大きな要素ですね。
その先輩方の強い部分が今の私に欠けていると思っていますから、それを吸収して弱点を克服するために、LINEやメッセンジャーなどで日々コミュニケーションを取るようにしています。
日の丸を尖らせるようなビジネスで、世界のオンリーワンを目指す
ー濱田さんと株式会社Neeew Localの目標をそれぞれお聞かせください。
私個人としては、日本を代表するようなリーディングカンパニーに成長させたいという目標があります。
日本の国旗に描かれている日の丸は丸い形ですが、これはバランスが取れているという意味を持つ反面、尖りがないとも言えますよね。私は、”日の丸を尖らせたい”と思っています。
日本は食、観光、製造、エンタメなど、世界に誇れるものを沢山持っています。そういった強いところにあえて再投資・再配分をして伸ばすことで、世界に風穴を開け、より目立つ日本を創っていきたんです。日本がナンバーワンという時代は終わってしまいましたが、これからはオンリーワンを目指して「日本って食や観光が本当に魅力的だよね」とアピールしていける一端を担いたいと思っています。
Neeew Localは、食品をはじめ、地方創生・観光につながるような文脈で、日本のご当地グルメや伝統文化などを世界にどんどんPRしていく会社でありたいです。
その最初の走りとして、ユネスコの無形文化遺産に登録されている日本食や、お菓子などの手軽に食べられる食品を通じて、急成長している東南アジア市場にサービスを展開していきたいと考えています。
ー御社の越境ECビジネスの強みについてお聞かせください。
私たちの越境ECビジネスでは、Shopeeというオンラインショッピングアプリを利用し、モール型ECサイトで日本の商品を販売しています。
Shopeeを知っている日本人はかなり少ないです。しかし、東南アジアにおいては、ShopeeとLazadaというアプリが、日本のAmazonと楽天という2大勢力のような知名度と利用率を誇っています。Amazonと楽天ほどサービスが差別化されているわけではないので、ShopeeとLazadaのどちらかがスマホに入っているイメージですね。
東南アジアと日本のユーザー層で近しい部分は、主婦の方、主に30代〜50代の女性の方を中心に購買行動をされていることです。ですから、東南アジアに住んでおり、日本や日本食に興味がある、もしくはDON DON DONKIや明治屋などの日本のスーパーマーケットが好きな方がメインターゲットになります。そのようなターゲットに対して、私たちは日本のご当地グルメを販売しています。
日本の有名なお菓子は、先ほど挙げたスーパーマーケットで購入できますから、私たちは地方に旅行に行かないと購入できないような商品を取り揃えて、東南アジアの方々のニーズを満たすというのがサービスの強みです。
ーサービスのプロモーションでどのような点に力を入れていますか?
一般的なWeb広告などではなく、ECモール内での広告に予算をかけています。東南アジアに住んでいる方の多くは、ShopeeかLazadaを使っています。ですから、これらのアプリ内で、自分たちの商品が上位表示されるように広告に投資したり、キーワードを選定したりする取り組みが重要なんです。
たとえば、みなさんがアプリ内で「日本食」や「お菓子」と検索したとき、自分たちの商品が検索結果の上位に出てくるようにします。それだけに留まらず、「クリエイティブがかわいい!」というところでクリックと購入をしてもらえるような導線づくりに力を入れています。
現時点では、東南アジアに特化してSNSやオウンドメディアをやっているわけではないんですが、私たちが取り扱っている商品の中で「売れる商品」がどんどん顕在化しているところです。後々は、その売れる商品をメーカーさんとしっかりタイアップして、InstagramやTikTok、YouTubeなどでプロモーションしていきたいと考えています。
色んなチャネルを活用しながらクリエイティブにも力を入れ、「こんな美味しいアレンジ料理があります!」みたいな発信の仕方をすれば、より多くの認知を獲得できると考えています。
ー今後、新たに展開しようと考えているビジネスはありますか?
現時点では、Shopee(※)に”Shinchan”旧Local Japanという名前の自社ストアをつくり、セレクトショップとして運用している形です。今後は、地方自治体や地方の食品メーカーさんなどが海外でより多くの外貨を得られるよう、私たちがクライアント様のECサイトの運用代行や運用コンサルティングをしていきたいと考えています。
(※)https://shopee.sg/neeewlocal.sg
実際に今、九州・中国地方のECサイトを運営している地方自治体からお問い合わせをいただいているところです。日本のマーケットだけでシュリンク状態になっている以上、「海外のマーケットにどんどん飛び出していかなければならない」と危機感を持っている地方自治体が多いのが現状です。
このような課題を抱える地方自治体をサポートできるよう、まずは私たちがモール型ECサイトのノウハウを蓄積する必要があります。こういう商品が売れる、こういう見せ方が売れるという部分を学習して、そのノウハウを地方自治体や地方の企業の担当者の方に提供していきたいと思っています。
地元を愛し、外貨を稼ぎ、国力を上げたい
ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。
経営者として活動に励むうえで、大切にしている3つのハッシュタグがあります。
1つ目は「#地元を愛せ」、2つ目は「#外貨を稼げ」、3つ目は「#国力上げろ」です。
まずは私たちのアイデンティティである日本や地元を愛すことは大切だと思っています。また私の考えでは、国力を上げないと日本の経済が回らず、国民の賃金も上がっていきません。日本は今、円安の影響で海外に行くのも苦しいなか、海外の人たちはどんどん豊かになってきているのが現状です。そうした海外の人たちから外貨を稼いでいく必要があります。世界を穫るというのは、ナンバーワンを穫るという意味ではなく、オンリーワンを築くことです。
日本のマーケットがどんどん小さくなり、世界に見劣りしていくなかで、自分たちのような若い世代が世界と戦っていかなければならないんです。今の時代、SNSやChatGPT、同時翻訳などが存在するからこそ、国内の内需だけにアプローチするのではなく、もっと世界に目を向けることが大事だと思います。
ー組織の成長に向けて大事にしていることはありますか?
組織を成長させていくうえで、常に仲間を集めていくことを大切にしています。会社の規模を大きくするには、一人や数人の力ではどうしても限界がありますよね。
そこで、常日頃から「一緒に事業をやってみませんか?こんな事業、すごく面白そうですよね!」といった声かけを経営者に限らず、将来性のある大学生や経験豊かな先輩方などにしています。
自分から積極的に働きかけて、ビジネスのアイデアや考え方を共有し、そして共感を得て仲間だと思ってもらうことが大事なんです。
私を含めた3人の共同代表は、中学時代からの気の知れた仲間なので強い信頼感があります。その一方で、付き合いが長すぎる故のコミュニケーション不足には注意していますね。そうならないように、常に先手先手でコミュニケーションを取るように心がけて、それぞれの性格や得意・不得意などを踏まえてフォローするようにしています。共同代表それぞれがお互いの立場を尊重し合っていますし、それが健全な組織運営につながっている要因の一つですね。
ー社員の成長を促すために工夫していることがありますか?
Neeew Localでは、最初から権限委譲をするというか、自分の得意な領域を担当するという風潮があります。
たとえば、私は営業が得意なので、人の前でプレゼンをするという役割を徹底しています。バックオフィス系やオペレーションの仕事はそんなに得意ではないので、最初から共同代表および他のメンバーに任せることにしました。
弊社では、メンバー全員が得意なことを存分に発揮できる組織を理想としています。もちろん本人の得意なことだけではなく、今後やりたいことにも挑戦できるような組織であることが大事です。
この前提で起業してゼロイチを自分たちでつくっていますから、常識外れなことをしているという認識はありますね。それでも、「こういう常識があるかもしれないけど、自分たちだったらこういう判断をするよね」という各々の価値観を大切にして、選択や意思決定ができるような組織であり続けたいです。
品川区長になる夢を叶え、いつか世界で戦える企業をつくりたい
ー濱田さんの将来ビジョンをお聞かせください。
私としては、30代後半くらいで地元の品川区で区長になりたいと考えています。それを前提として、
#地元を愛せ
#外貨を稼げ
#国力上げろ
というハッシュタグを掲げています。
区長になりたい理由ですが、今から上場する会社でユニコーン企業をつくるというのが、自分にはあまり想像ができなかったからです。
現在の品川区は、品川区長を16年務めた濱野健さんが勇退されたあと、現在は森澤恭子さんという女性区長がご活躍されています。お二方ともとても尊敬できますし、親しみのある方です。
品川区は年間約2,000億円の予算を持っていまして、これは1,700ある自治体のなかでも多い方だと思います。
つまり、ユニコーン企業2社分ほどの巨大な予算で、品川区民約40万人を幸せにするための区政を回せるということです。もし自分が区長になったらと考えるだけで、ものすごくワクワクします!そういう気持ちになるからこそ、自分には区長になるための解像度の高さと潜在的に何かしらのポテンシャルがあるのではないかと思ったんです。
自身の想いを言語化したり、議員さんにお話しを聞いたりしていくうちに、区長になって多くの人を幸せにしたいという気持ちはより大きくなっていきました。
理想としては、30代後半から10年以上20年以下くらいは区長を務めて、その後は事業家として世界と戦っていける企業をつくることを目標にしています。
ー株式会社Neeew Localの将来ビジョンについてもお聞かせください。
区長になると、一度会社から外れないといけないんです。ですから、会社としては常に誰かに任せられるような組織を最初からつくっていこうと考えていました。そのためにも、意思決定ができる多くの仲間を集めて、色んな事業を立ち上げ、最終的にはホールディングス化したいです。
私としては、若くて意思決定ができるような人間をどんどん増やしていきたいと思っています。今、25歳で会社を経営させてもらっていることが良い経験になっているので、それをどんどん若い世代に受け継いでいきたいですね。
私が区長になる30代後半までに、100億円の規模の会社をつくることを一つの目標としています。というのも、2,000億円の区政を回すためには、少なくとも100億円くらいの会社の決裁を回せる人間でないと務まらないと思ったからです。
さらには事業承継などで困っている企業さんや、海外進出を躊躇している企業さんも自分たちのホールディングスの傘下に入っていただき、どんどん仲間を集めていきたいです。このような道筋で、世界で戦っていける会社に成長できると思っています。
人としてユーモアがあり、感性豊かな経営者が今の時代には必要
ー経営者になって良かったと思えたことをお聞かせください。
私自身、サラリーマンを少しだけしていた時期がありましたが、誰かに指示をされて仕事をやらされている感があったんですよね。
経営者になった今、自分のミッション、ビジョン、バリューを掲げたうえで目標に向かって一心不乱に走り続けることができています。毎日本当に楽しいですし、ワクワクの連続です。足元のキャッシュを稼がなければならないプレッシャーもありますが、大きな夢があるからこそ、そのプレッシャーでさえやりがいに変わるんです。
普通のサラリーマンでは会えないような人に会えるようになったことも、経営者になって良かった点ですね。経営者同士で一緒に夢を語り合う、共感し合う、プロジェクトを協同するなど、本当に特別な体験ができています。
経営者としての仕事の大きなやりがいは、友人や知り合いの経営者などの個人、法人、さらには行政や国など、色んなレイヤーの方々からNeeew Localが必要とされる機会が増えたことです。サラリーマン時代とは違い、経営者として表に出るようになってからは、多方面の方々から必要とされる人間になったと実感できています。
ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
経営者自身の人間性が素晴らしく、人格者であることが本当に大切だと思います。人としてユーモアがあり、感性が豊かである経営者が今の時代には必要なんです。もちろん経営のノウハウも必要ですが、起業をするなら人として魅力的であることが重要だと思います。
魅力的な人間になるためには、自分自身、個人としても余白を持つことが大切です。たとえば、海外旅行に行ったり、色んな人とお酒を飲んだり、とにかくたくさんの経験をすることで人間性が育まれます。常に何かしら新しいアクションをし続けることで、より多くの経験を積んでいけます。
私には、シャイな人ではできないようなアクションができるという強みがあります。大学時代、バックパック一つで海外を10か国ほど周った経験があり、そこでひとりで生きていく力を身につけました。無謀だと思われるような挑戦でもできますし、探究心や好奇心が人よりも強いと自負しています。
若い感性のうちにどんどん挑戦して経験したからこそ、何事にも貪欲に取り組める姿勢が今でもあるのだと思います。
コミュニケーション能力も経営者に欠かせない要素です。年齢が上の人でも下の人でも、躊躇なく自分からコミュニケーションを取るようにしています。そのとき、一方的に自分の話をするのではなく、相手の話もよく聞いて会話のキャッチボールをして、相手のことを深く理解するよう心がけていますね。
ー起業を目指している読者に対して、最後にメッセージをお願いします。
誰でも簡単に起業できる時代になりましたが、せっかく起業するなら社会にインパクトを残せるような活動をしてもらいたいです。
小さな事業で起業する人もいますが、それはフリーランスでもできる可能性があります。私個人としては、会社を設立したあと、法人として社会に還元できるビジネスを始めることをおすすめしたいです。ちゃんと稼げるビジネスモデルを設計して、そして仲間を増やす。どんどん色んな人を巻き込みながら、大きな目標に向けて挑戦してみてください。
これから経営者として活動するなら、今ある土台をつくってくれた日本に生まれたことに対して、感謝の気持ちを持ってほしいですね。そして、日本の国力を上げる一端となり、時には私たちと協力しながら共に頑張っていきましょう!
起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
起業には個人事業主としての開業と会社設立の2種類があり、事業形態に合わせて選ぶことが大切です。また、起業のアイデアをまとめたり、事業計画書を作成したりといった起業の流れを把握し、十分な準備を整えるようにしてください。
一度起業すると、資金や従業員の管理、納税など多くの責任を負わなければなりません。過去の成功事例も参考にしながら、自分なりのビジネスを展開できるよう起業アイデアを練ってみましょう。
起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
「起業の窓口」では、起業に必要なノウハウや成功者のインタビューなど、さまざまなコンテンツを完全無料で提供しています。
会員特典として、起業・経営支援のプロ「V-Spirits」が監修するオリジナル冊子『会社設立完全ガイド』を無料プレゼント。さらに、V-Spritsによる1時間の無料起業相談や、GMOインターネットグループが展開するビジネスの立ち上げや拡大に役立つ各種サービスをおトクな特典付きでご紹介します。
あなたの夢の実現を全力でサポートします!