【株式会社Growth One】ビジネスをグロースさせる純粋無垢な若き才能
最新テクノロジーの力と多種多様な業界のベストプラクティスで、顧客のビジネス課題を解決する「株式会社Growth One(グロースワン)」の経営者、武石尚大さん。
7歳にしてプログラミングを学んだ武石さんは、プログラミングスクール時代の仲間と合同会社を設立しました。そして、18歳にして開発会社のCEOに就任し、3年間にわたってシステム開発やデジタルマーケティング領域の運営に従事。
2023年4月には、株式会社TWOSTONE&Sons(ツーストーンアンドサンズ、旧社名:株式会社Branding Engineer)に入社し、同年9月に子会社である株式会社Growth Oneを設立し、代表取締役CEOに就任しました。
現在、株式会社Growth OneにてシステムコンサルティングやWebアプリ開発、インフラ構築などの幅広い事業を展開し、オーダーメイドのITソリューションを提供しています。そんな武石さんに、経営者になるまでの背景や経営者として大切にしているマインドなどをお伺いしました。
- 武石尚大さんのご経歴
- 自分で何かに挑戦するための手段として、起業を志すようになった
- ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
- ー会社経営を志すようになったきっかけとは何でしょうか?
- プログラミングスクールで生まれた絆と未来の可能性
- ープログラミングを会得し、Web制作会社を経営するまでの経緯をお聞かせください。
- ーWebアプリ・システム開発という巨大な市場で、どのような戦略を立てて案件を獲得していったのでしょうか?
- 前職で得たベンチャーマインドを持って、顧客ニーズに柔軟に対応できた
- ー会社を経営するにあたって、苦労したことやスムーズに進んだことをお聞かせください。
- ー経営者になる前に、経営ノウハウや成功事例などを学ぶ機会はありましたか?
- 顧客に儲けてもらうことを大前提としたビジネスモデルを構築
- ー株式会社Growth Oneが掲げるビジョンやミッションについてお聞かせください。
- ー多種多様な開発領域に対応する御社のソリューションの特徴、強みなどを教えてください。
- ーサービスの認知拡大や案件の獲得で、特に力を入れているアプローチはありますか?
- ー今後、新たに展開しようと考えているビジネスがあれば簡単にお聞かせください。
- 経営者としての使命感、そして大切な約束のために上場したい
- ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。
- ー組織と社員の成長を促すために心がけていることはありますか?
- ー株式会社Growth Oneとご自身の将来ビジョンをお聞かせください。
- 再現性のバランスと意思決定の判断が経営を左右する
- ー起業して良かった、経営者になって良かったと思えたことをお聞かせください。
- ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
- 沢山の人と会って学びを得ることで、経営者として大きくなれる
- ー起業を目指している人に対して、最後にメッセージをお願いします。
- 起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
武石尚大さんのご経歴
- 2019年:17歳からプログラミングスクールに通い、プログラミングを習得。
- 2020年:18歳で「株式会社We&」の子会社である開発会社のCEOに就任。約3年間、システム開発およびデジタルマーケティング領域の運営を担当。
- 2023年4月:エンジニアプラットフォーム事業などを展開する「株式会社Branding Engineer(現:株式会社TWOSTONE&Sons)」に入社。
- 2023年9月1日:「株式会社TWOSTONE&Sons」の受託開発の立ち上げに伴い、子会社となる「株式会社Growth One」を設立、同社代表取締役CEOに就任。
- 現在:「株式会社Growth One」にてシステムコンサルティング、Webアプリ開発、インフラ構築、業務改善システムの開発、パッケージ化ツール開発などの事業を展開中
自分で何かに挑戦するための手段として、起業を志すようになった
ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
私が現在経営しているのは、株式会社Growth One(グロースワン)という会社です。新規事業に際してのアプリ開発やインフラ構築などをメインとし、企業様のビジネス課題の解決に取り組んでいます。
前職である開発会社にいた頃から、新規事業やゼロイチのものを創り出し、それをスケールさせることをやってきました。その知見を活かしてさまざまな企業様をグロース=スケールさせ、1つにするという文脈で「Growth One」という社名を付けた背景があります。
ー会社経営を志すようになったきっかけとは何でしょうか?
子供の頃から会社経営に憧れていたわけではなく、自分の生活を自分でつくっていくための選択肢として起業を考えるようになりました。
私は学生時代、家庭の事情からあまりお金に恵まれない環境で育ちました。 正直お金がなくてもある程度幸せな生活を送れていたと思いますが、高校生くらいの頃から、お金があったほうが人生の自由度が高くなるのではないかと考えるようになりました。
16歳で高校を辞め、飲食店や現場で働くことも検討しましたが、雇われて働くことはどうしても自分の中でイメージできず、自分で何かに挑戦できることはないかと考えた結果、起業という答えにたどり着きました。
プログラミングスクールで生まれた絆と未来の可能性
ープログラミングを会得し、Web制作会社を経営するまでの経緯をお聞かせください。
17歳の頃、3ヶ月間の短期集中型のプログラミングスクールに通っていました。そのスクールの中でも優秀なトップ層のメンバーが4人いて、その人たちに自分から声をかけて個人事業的な形で合同会社を立ち上げ、順調に経営を進めていました。
しかしその後、一緒に頑張っていたメンバーの一人が亡くなってしまい、私自身もかなり落ち込んでいた時期がありました。そのタイミングで「一緒にビジネスをやらないか?」と取引先であった企業の代表からお声掛けをいただきました。その取引先の子会社であるWeb制作会社のCEOに就任しました。
その取引先では、英会話の店舗系のビジネスを行っていましたが、コロナ禍の影響を受けて低迷していた背景もあり、「それなら、Web系・IT系のビジネスに挑戦してみよう!」という経緯でWeb制作会社が立ち上がり、そのタイミングでお声がけをいただいた形です。
ーWebアプリ・システム開発という巨大な市場で、どのような戦略を立てて案件を獲得していったのでしょうか?
私たちが参入したWebアプリ・システム開発の市場は、競合だらけのいわゆるレッドオーシャンです。参入した当時、「私たちが会社をスケールさせます!」と言っても顧客が理解するのは難しく、そもそも注文してみないと分からないという問題がありました。
個人事業主の場合、とにかく安くして、とにかく多くの数の案件を捌くということもできますが、会社の規模が大きくなるとそれには限界が出てきました。
そこで前職では、マーケティング部分を考慮し開発をすることで、顧客(お客様 or クライアント)のコストパフォーマンスに優れたサービスをつくることを意識しました。そして、「こういう成果が出ます」という事例を上手く見せて、サービス導入後も成果が出るまでサポートし続けるという体制で案件を獲得していきました。
2023年4月に開発会社の代表を退き、エンジニアプラットフォーム事業などを展開する株式会社TWOSTONE&Sons(ツーストーンアンドサンズ)に入社しました。(※当時旧社名:株式会社Branding Engineer)
そして同年9月、子会社である株式会社Growth Oneの代表取締役CEOに就任しました。前職で得た経験やノウハウを活かしながら、Webアプリ開発やインフラ構築などをメインの事業としているところです。
前職で得たベンチャーマインドを持って、顧客ニーズに柔軟に対応できた
ー会社を経営するにあたって、苦労したことやスムーズに進んだことをお聞かせください。
苦労というか惜しい経験になるのですが、前職で代表に就任した頃は私が未成年(当時は成年20歳)だったので、例えば飲み会などの場に呼んでもらうことができなかったことです。
経営者の中にはお酒を交わしながら情報交換をしたり交流を深める方も多いので、私が普段どれだけ可愛がってもらっていてもその場には参加できないので、少しもどかしく惜しいなと感じていました。無事20歳になってからは、そういった場にも参加できるようになり、クライアントや周りの関係者とより親密な関係を築けるようになり嬉しかったですね。
またスムーズに進んだことに関しては、前職で得たベンチャーマインドです。開発会社ではベンチャーのクライアントが多く、当時はその推進力やスピード感についていくのに必死でした。
ですが、今は親会社の規模も大きいこともあり、クライアントも大手からベンチャーまで様々なクライアントが存在しています。その中で、ベンチャーで対応してきた推進力・スピード感といった要素をベンチャー企業はもちろん、大手クライアントに対しても活かすことができています。最近は大手企業の中でも、新規事業の部署ではベンチャーマインドの強い方が多い傾向にあると感じており、外注先である我々にも同じようなマインドを求められるシーンがあります。そこに対応できる状態であることは、前職の経験から培ったものですね。
ー経営者になる前に、経営ノウハウや成功事例などを学ぶ機会はありましたか?
それで言うと、今まさに当社で学んでいる過程にあると思います。
私たちのビジネスモデルはどうしても属人的になりやすいですが、親会社のTWOSTONE&Sonsのグループとして事業を進めることで、再現性が生まれやすい環境になっています。こういったところからも「だからこそTWOSTONE&Sonsは上場できたんだろうな」と思いますし、制作・受託系をやり続けている身として勉強させてもらうことは多々ありますね。
顧客に儲けてもらうことを大前提としたビジネスモデルを構築
ー株式会社Growth Oneが掲げるビジョンやミッションについてお聞かせください。
私たちGrowth Oneは、顧客を「グロースさせる」「スケールさせる」ところにコミットしています。
顧客から「このくらいのコストでこんな新規事業をつくりたい」という相談を受けたとき、私からは「ぶっちゃけやらない方がいいです」と答えます。
というのも、たとえば「3,000万円のコストを払ってアプリをつくりたいです」という相談を受けたとき、今のご時世、マーケティングコストがその10倍、20倍かかってしまうためです。それを加味すると、さらなる投資に耐えうる体力が顧客に本当にあるのかどうかを考える必要があり、短期的なコスト観点だとやらない方が賢明なサービスも無数に存在します。
私たちとしては、顧客が本当に儲かるのかという目線に立ち、それを支援すべきかどうかを慎重に判断しています。顧客のサービスを利用する一般消費者を見るのも大事ですが、私たちはまず目の前のサービスを提供する顧客の利益を常に考えています。
ー多種多様な開発領域に対応する御社のソリューションの特徴、強みなどを教えてください。
現在、当社と同じくTWOSTONE&Sonsのグループ会社であるBranding Engineer(ブランディングエンジニア)のエンジニアリソース登録数が約4.5万人となっています。この大きな後ろ盾があるので、昨今におけるエンジニアリソース不足の影響を受けないということが一番の強みですね。
これはSIerや受託会社の中でも差別化が図れる部分なので、さまざまな開発領域に柔軟に対応可能となっています。
Growth Oneは、私も含めて社員数が数十名程度で、割と若手がメインの組織です。若手であるが故にできないこともありますが、面白いアイデアや新規企画が生まれることもあるので、割とポテンシャルは高いかなと思いますね。
ーサービスの認知拡大や案件の獲得で、特に力を入れているアプローチはありますか?
大きなコストをかけたアプローチは特に行っておらず、紹介案件が売上の9割を占めています。残りの1割については、受託系のマッチングツールみたいなものを活用して案件を取っている形です。基本的にそのような経路はコンペになるので、価格勝負になると案件を取れる確率は低くなります。
あとは月に数回、リード獲得のために交流会に参加したりもしていますね。当社が案件を獲得するために活用しているチャネルは、他社と比較すると意外と少ない方だと思います。
ー今後、新たに展開しようと考えているビジネスがあれば簡単にお聞かせください。
直近で相談が増えているのが、オンプレミス型のサーバーで社内システムを管理している製造業者などの案件です。
たとえば、5年間のリース契約で数千万円という大きな予算をかけている顧客がいたとして、私たちのようにクラウドシステムを提案している人間からするとそれは無駄なコストなんですよね。社内システムとしてのみ完結する分には問題ありませんが、さまざまなSaaSサービスや海外ツールが存在し、今後それらとオンプレミスを連携させるのは難しいという問題があります。
今後、クラウド型のサービスが増加することが想定される中、時代の流れと共に基幹システムと別のシステムが全く連携できなくなってしまうと思うので、本質的な課題解決として、オンプレミスからクラウドへの乗り換えを提案していこうと考えているところです。
経営者としての使命感、そして大切な約束のために上場したい
ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。
私自身、お金があってもなくても幸せだと思える人間ですが、死ぬときに一人じゃないと言える人生にしたいと、小さい頃から思っています。
経営者として、そして一人の人間として、死ぬときにこの人がいて良かったと周りに思ってもらえるような経営者人生を歩みたいですね。
ー組織と社員の成長を促すために心がけていることはありますか?
上も下もない組織づくりをしたいと思ってきましたし、私から意見を言うこともあれば、部下からもどんどん言われるような環境を築けていますね。
当社の組織には和気あいあいとした雰囲気があって、私がまだ若いこともあって上下関係もあまりないんです。組織づくりで特に努力してきたわけではなく、自然とそうなりました。
2、3ヶ月に1回くらいメンバー全員で集まって遊んだりすることもあります。これはまだまだ少人数の組織だからこそできるコミュニケーションの形ですよね。
たまーにオフィスの中で他のグループ会社からうるさいと言われるくらい、活気のある賑やかな組織になってますね。まるで男子部室のような空気です(笑)。
ー株式会社Growth Oneとご自身の将来ビジョンをお聞かせください。
Growth Oneの親会社であるTWOSTONE&Sonsに入社した一番の理由は、声をかけてくれた代表の高原が若くして上場している、上場を知っている会社だったからです。
Web制作会社の代表に就任したときから上場を目指してきましたし、現在のGrowth Oneでもその目標を掲げています。
過去に亡くなってしまったメンバーがいたというお話しをしましたが、今も毎年5月に仙台までお墓参りに行って顔を出すようにしています。亡くなった1年後くらいにそのメンバーの母親とお会いしたとき、「息子が“最年少上場を目指しているやつがいて、俺はそいつについていきたい”とよく言っていた」というエピソードを聞かされました。
多くの経営者は「上場なんて過程だよ」と言いますが、私は亡くなったメンバーの想いを背負って一つのゴールとしているんです。
経営者としての使命感で上場したいという気持ち、そして大切な約束を果たすために上場したいという気持ちが半々ある状態ですね。
上場経験者の方からは、「上場しても意味なんてないよ」と言われることがありますが、そういったことも理解した上で、それでも私の心に秘めたこの想いを大事にしたいと考えています。
再現性のバランスと意思決定の判断が経営を左右する
ー起業して良かった、経営者になって良かったと思えたことをお聞かせください。
いわゆる経営者として良かったこと、悪かったことは、まだまだ経験が浅いので体験できていない状態ではないかと思います。
ですが、私が日頃関わる多くの経営者の方々は年齢層が高めなので、そのような方々から、若くして経営の成功例と失敗例を聞けることは、早めに起業して良かった点だと思います。
それぞれが経営してきた中での人生観や経営論を持っていらっしゃいます。経営者の先輩方の経験を踏まえて、自分自身はどのようにアクションすれば良いかという勉強になりますね。
ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
会社を経営する上で大切な点と、経営者個人として大切にする要素があると思います。会社経営においては、再現性が如何に取れるかという部分ですね。
それは、システマチックに人を量産してできるような仕事を指しますが、実は私自身あまり好きではなくて。再現性を取りたいと思う反面、「再現性を取りすぎると短期的な組織になってしまうのでは?」という恐怖もありますね。ですからバランスが大切なんです。
経営者個人においては、虚勢を張らず素直に周りと関わることです。これは今の顧客から評価していただくことが多いですね。この考えに至ったのは過去のエピソードがあります。
最初に合同会社を立ち上げたとき、「全部できます」というように虚勢を張って自分ですべて意思決定をしていました。それしか言っていなくて、単価を安くするという選択しかできなかったんです。そうなると、「じゃあ、誰がやるの?」という話になって、メンバーに負担がかかることになります。そして最終的には顧客にも負担がかかってしまうんです。
「全部できます」と言い続けた結果、当時私が持っていた10件の案件すべてが漏れなく炎上しました。そして顧客全員に頭を下げにいきました。
この苦い経験を振り返り、何が良くなかったのかを考えると、誰にも相談せずに自分だけで意思決定をしていたことなんですよね。どの案件に対しても、会社のメンバーや別業種の関係者に相談して、意思決定をする前に考えを整理すべきだったんです。
意思決定のタイミングこそ遅れますが、失敗する可能性を減らせますから、最初から素直に頼ったり相談しておけば良かったなと思いますね。
沢山の人と会って学びを得ることで、経営者として大きくなれる
ー起業を目指している人に対して、最後にメッセージをお願いします。
どんな人であれ、沢山の人と会って話してみることが一番大事だと思います。
経営者交流会があれば、積極的に顔を出してみるとか。私自身、交流会は苦手でしたが、何度か参加して今ではもう慣れました。
業種業界問わず、様々な人とコミュニケーションを取ることで、学びを得ることができ、自分の出した答えが本当に合っているのか、合っていないのかの判断もしやすくなります。
何か悩んだら自分だけで意思決定をするのではなく、周りにいる人の繋がりを活かして答えを見つけてほしいですね。
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起業には個人事業主としての開業と会社設立の2種類があり、事業形態に合わせて選ぶことが大切です。また、起業のアイデアをまとめたり、事業計画書を作成したりといった起業の流れを把握し、十分な準備を整えるようにしてください。
一度起業すると、資金や従業員の管理、納税など多くの責任を負わなければなりません。過去の成功事例も参考にしながら、自分なりのビジネスを展開できるよう起業アイデアを練ってみましょう。
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