【株式会社穴熊】世界に先駆けるテキスト通話アプリで人類の可能性を解放したい

「人類の可能性を解放する」とビジョンに掲げ、世界で独走するテキスト通話アプリを提供する「株式会社穴熊」の経営者、西村成城さん。
小学生から中学生までシンガポールとタイで育った西村さんは、さまざまな人種が共存する海外生活でコミュニケーションの多様性を学びました。
経営者である祖父の影響で起業を志すようになり、日本大学経済学部では、将来のビジネスの糧となる数々のユニークなWebサービスを開発。失敗を重ねながらも成長し、大学卒業前となる2018年1月26日に「株式会社穴熊」を立ち上げました。
現在、テキスト通話アプリ「Jiffcy(ジフシー)」で、全世界のコミュニケーションの活発化に寄与する西村さんに、起業までの道のりや経営者として大切にしているマインドなどをお伺いしました。
- 西村成城さんのご経歴
- テキスト通話アプリ「Jiffcy」で新たなSNSを築く穴熊
- ー現在、経営されている会社名と事業内容を教えてください。
- 異なる人種が共存する海外生活で、コミュニケーションの多様性を学んだ
- ー幼少期、海外で生活されていたとお聞きしました。当時、どのような暮らしをされていたのでしょうか?
- ー会社経営を意識するようになったのはいつ頃でしょうか?
- ニート育成ゲームや家政婦の個人契約サービスを開発した大学時代
- ー初めて開発したWebサービスについてお聞かせください。
- ー「リアルニート育成ゲーム」とは、どのような内容でしょうか?
- ー家政婦の個人契約専門マッチングサイトについても教えてください。
- 「就職よりも稼げるようになる」という約束を果たし、大学在学中に穴熊を創業
- ー株式会社穴熊を立ち上げた経緯をお聞かせください。
- ー株式会社穴熊で最初に始めたサービスを教えてください。
- なるべく他人を頼らず、自分だけで起業の準備をしたかった
- ー起業を決意したあと、どのような課題を乗り越える必要がありましたか?
- ー起業前に経営ノウハウや成功事例などを学ぶ機会はありましたか?
- コミュニケーションを活性化し、人類の可能性を解放したい
- ー株式会社穴熊が掲げるビジョンについてお聞かせください。
- ー「人類の可能性の解放」について、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?
- ー「Jiffcy」の開発秘話やサービスの特徴を教えてください。
- ーJiffcyの認知拡大において、特に力を入れたアプローチとは何でしょうか?
- 「絶対に必要とされる瞬間」を創れる経営者でありたい
- ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。
- ー組織の成長を促すために心がけていることはありますか?
- ー株式会社穴熊とご自身の将来ビジョンをお聞かせください。
- 自分が納得する選択でビジネスを動かし、生きている実感を得られる
- ー経営者になって良かったと思えたことをお聞かせください。
- ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
- 眠くなるようなビジネスは避け、有意義な経営人生を!
- ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。
- 起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
西村成城さんのご経歴
- 2014年4月〜2018年3月:日本大学経済学部に在学中、学生向け情報集約サービスや家政婦専用の個人契約マッチングサービスなど、数十以上のスマホアプリを開発。
- 2018年1月26日:Webサービス/アプリ開発会社「株式会社穴熊」を創業し、代表取締役CEOに就任。
- 2023年4月:リアルタイムテキスト通話アプリ「Jiffcy」をリリース。世界150ヶ国以上で1,000万回以上のトーク回数を記録。
テキスト通話アプリ「Jiffcy」で新たなSNSを築く穴熊

ー現在、経営されている会社名と事業内容を教えてください。
大学生のときに共同創業した「株式会社穴熊」という会社を経営しています。
主な事業として、テキストで通話感覚のコミュニケーションが取れる「Jiffcy(ジフシー)」というアプリを提供し、新たなSNSとしての可能性を追求しています。
「穴熊」という社名の由来ですが、スタートアップの社名はカタカナが多いイメージがあったので、漢字の社名にしようと考えていました。
また、大学時代に読んだ論文で「母音から始まる会社の投資対効果が高く、投資家に注目されやすい」と書いてあったんです。
母音で始まり、なおかつ漢字の社名を探していたとき、将棋が得意な共同創業者から「穴熊囲い」という強力な戦略を教えてもらいました。
穴熊囲いは防御の堅さで有名で、飛車や角が防御に参加しなくても攻めることができます。つまり、重要なところを守りつつも堅実に攻めていくことができる戦略です。
こういった背景から、「穴熊」という社名を採用しました。
異なる人種が共存する海外生活で、コミュニケーションの多様性を学んだ

ー幼少期、海外で生活されていたとお聞きしました。当時、どのような暮らしをされていたのでしょうか?
小学一年生の頃から海外に移住することになり、シンガポールで3年間、タイで6年間を過ごしました。
この経験は起業に直接的な影響を与えるものではありませんでしたが、コミュニケーションの多様性を肌で感じることができました。
シンガポールでは日本人が少数派で、中華系、中東系、アメリカ系など多様な人種の方々が暮らしていました。性格やコミュニティのあり方が異なり、まるでアジアのアメリカのような環境でした。
タイでは日本人がもっと少ない郊外に住んでいたので、現地の方とコミュニケーションを取ることが多かったです。そんな生活のなかで、外国から見る日本人コミュニティの存在を不思議に思うことが多々ありました。
幼い頃の海外生活で得た経験や感性が、「Jiffcy」というコミュニケーションアプリに活かされているんだろうなと思います。
ー会社経営を意識するようになったのはいつ頃でしょうか?
会社経営を意識するようになったのは中学生の頃で、その背景には経営者である祖父の存在があります。
中学生の頃、タイに住んでいるときに「ハローワーク」という本を読みました。この本には多くの職業が紹介されていましたが、自分のなりたい職業が見つからず、冒険的な仕事をしたいという気持ちが強くなったんです。でも、この世界はすでに冒険され尽くされていると感じていました。
そんなときに、祖父から話を聞いて「経営者って冒険に近い職業なんだ!」と気づいたんです。この経験がきっかけで、中学3年生の頃から経営者を目指すようになりました。
その後、共同創業者を探すために、学生数が多い日本大学へ進学したという経緯があります。でも、色んなサークルに入って沢山の人と出会いましたが、そう簡単に一緒に会社を立ち上げてくれる人は見つかりませんでした。
こうやって右往左往している間にも「何かできることがあるんじゃないか?」と思い、一人でWebサービスを開発し始めました。
ニート育成ゲームや家政婦の個人契約サービスを開発した大学時代

ー初めて開発したWebサービスについてお聞かせください。
最初に作ったのは、大学の講義や講師に関する評判を集めた口コミサイトと、講義のノートを貸すことで報酬を貰えるオンラインサービスを組み合わせたサービスです。
履修登録をするときに沢山の人が口コミをチェックします。そこで、ノートが販売されていることを知り、そのノートを購入するというスキームです。
その後も、ニートを育てる「リアルニート育成ゲーム」や、家政婦の個人契約専門マッチングサイト「セルサポ」などを開発しました。
ー「リアルニート育成ゲーム」とは、どのような内容でしょうか?
当時、どんな人にも価値があるという仮説を立てて、ニートにフォーカスしました。
働いていない、学習してもいないニートが世の中に存在しているのは、親族などから経済的に援助されているからだと考えました。
そんなにニートに援助される価値があるなら、その援助者を親族以外の世間一般に広めたらどうなるんだろうという好奇心が湧いたんです。
画面上のキャラクターにアイテムを与えたり、部屋をグレードアップしたりする育成ゲームってありますよね。その対象をニートにした「リアルニート育成ゲーム」を開発しました。
ニートが生活する様子をWebカメラで見られるようになっており、第三者が食品や家具などを買い与えることができるゲーム内容です
自分が買ってあげた食品を美味しく食べる様子や、プレゼントを使っている様子を見られる内容でしたが、ニーズがなくて全く伸びませんでした(笑)。全然知らないニートに物を買い与える行為自体、ハードルが高すぎた感はありましたね。
ー家政婦の個人契約専門マッチングサイトについても教えてください。
家政婦の個人契約専用のマッチングサイト「セルサポ」は、雇い主と雇われる側が直接契約を交わすことで、契約内容に柔軟性を持たせられるサービスです。
たとえば、家政婦が掃除の契約で来ている最中に食材が切れたとき、依頼して食材を購入して来てもらうことができます。派遣契約の家政婦の場合、契約内容にはないリクエストには対応できないんですよ。
このモデルは、当時やっていた家庭教師のアルバイトから生まれたものです。
家庭教師には派遣契約と個人契約という2パターンがあって、私の場合は個人契約でした。個人契約のメリットを他の業界でも応用できないかと考え、家政婦という発想になりました。
家政婦業界においては、ほとんどの契約が派遣で、特に裕福な家庭が独自に探し出しているようなパターンで個人契約が多かったです。
そういった背景から、めちゃくちゃニーズがあることを知り、アプリ開発に本腰を入れ始めました。
「就職よりも稼げるようになる」という約束を果たし、大学在学中に穴熊を創業

ー株式会社穴熊を立ち上げた経緯をお聞かせください。
大学2年生の頃から、就職せずに自分の会社を立ち上げたいという話を親にしていました。
心配する親が「就職するよりも稼げるようになったら、会社を立ち上げてもいいよ」という条件を私に与えたので、そこからWebサービスやアプリ開発をとにかく頑張り続けたんです。
ようやく稼げるようになったのは大学4年生の頃で、卒業直前に起業して「株式会社穴熊」を立ち上げました。
大学在学時からWebサービスを開発してきましたが、ある時、「この先に何があるんだろう?」とふと考えたんです。
一定の人のみ使用して儲かるサービスを作ることはできたんですが、それは自分が死ぬまでに何億人もの人が使ってくれるようなサービスではありません。
そんなときに触れたのが、スタートアップという概念でした。
スタートアップは、会社が儲かっていないうちから株式と引き換えに資金を得て、その資金で急速に成長しながら、世界中の人に使ってもらえるようなサービスを開発していきます。
株式会社穴熊も、そういった未来を目指す会社として創業しました。
ー株式会社穴熊で最初に始めたサービスを教えてください。
資金調達をして最初に始めたサービスが、ビフォーアフターの投稿に特化したSNS「ビフォパ」です。
筋トレや整形手術を始めるときや何か物を買うとき、説明よりもその商品でどう変わったのかを知りたい人、またはその情報を発信したい人って多いんですよ。
でも、Instagramにそういった投稿することにコンプレックスがある人もいるので、あえてビフォーアフターに限定したSNSを作ってみました。
結果的に大失敗してしまったんですが、その後のアプリ開発に活きる良い経験になったと思います。
なるべく他人を頼らず、自分だけで起業の準備をしたかった
ー起業を決意したあと、どのような課題を乗り越える必要がありましたか?
一人で何とかしたい気持ちがあったので、事業計画書の元は自分だけで作りました。相対的にどの程度のレベルの事業計画書を作れたのか知りたくて、産業労働支援センターで見てもらいました。ただ、そこで納得できる解答はもらえませんでした。
市町村の産業労働支援センターは、地域密着型の事業には強いと思いますが、世界的に展開するサービスとはあまり相性が良くないのかもしれません。
それからネットで役立つ情報を自分で収集して、整理しながら順番にこなしていきました。
ー起業前に経営ノウハウや成功事例などを学ぶ機会はありましたか?
大学で経営戦略論というゼミに入っていたので、色んな企業の経営戦略事例を学ぶことができました。
在学中に起業した人はいなかったんですが、将来的に自分で何かやろうとしている同志が集まっていたので、切磋琢磨して成長することができたと思います。
コミュニケーションを活性化し、人類の可能性を解放したい
ー株式会社穴熊が掲げるビジョンについてお聞かせください。
株式会社穴熊では「人類の可能性を解放する」というビジョンを掲げています。
私たちはこれまで、さまざまなWebサービスやアプリを開発してきました。そんな過去を振り返ったときに、「どの方向に進むべきか」というヒントがあるんじゃないかと思いました。
そこで明確になったのが、「より多くの人にサービスを利用してもらいたい」「全人類の不自由を解消したい」という方向性です。
これを会社の大きな目標として集約し、「人類の可能性を解放する」というビジョンを設定した背景があります。
ー「人類の可能性の解放」について、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?
弊社には、「コミュニケーションの可能性を解放する」というミッションがあります。
コミュニケーションは言葉や文字の発明によって急速に発展し、今では自分の頭の中にはないアイデアを得ることも可能になりました。
コミュニケーションの役割は非常に大きいと考えています。たとえば、コミュニケーションを1.1倍に効率化すれば、人類全体で1.1倍の効果がテコのように働き、急速な発展を遂げると思います。
私たちが開発したテキスト通話アプリ「Jiffcy」は、世の中のコミュニケーションをより活発にさせ、人類の可能性を解放することに繋がると考えています。
さらに、「人類の可能性を解放する」というビジョンには、もう一つ意味があります。
人類は子孫を残していく過程で、遺伝子の組み合わせが変わるだけではないかと考えていて、新しい要素ではなく、組み合わせが変わることで延命しているように見えるんです。そして、この自分も「長い歴史におけるただの組み合わせの一部に過ぎない」と思うようになりました。
しかし、長い人類史のなかで変わっていることが一つあります。それは、知識の総量がどんどん増えていることです。知識を蓄積し、次の世代がそれを基にさらに成果を出していくサイクルを繰り返しています。
私は人類が唯一蓄積しているものが、知識だと考えています。つまり、人類の存在意義はそこにあるのではないかと。その知識の蓄積を効率的に進めるためには、コミュニケーションを活発にし、補足できていない部分を補うことが重要です。
たとえば、何気ない日常会話の内容は忘れられがちですが、録音して特定の切り口で見ると、非常に意味を成すことがあります。
その録音内容を検索可能にすれば、知識の蓄積が効率的に進みます。そして、最終的に人類の可能性が解放されていくことになるのではないかと考えています。
ー「Jiffcy」の開発秘話やサービスの特徴を教えてください。
大学時代からWebサービスやアプリをいくつも開発してきましたが、どれもあまり大きくならず、「自分には才能がないのかな」と思うことがありました。
そんな時期にコロナ禍が重なり、誰かと直接会って話す機会が激減しました。精神的に落ち込んでいましたし、誰かに電話をかけるのも迷惑かなと躊躇するようになったんです。「今電話できる?」と聞いても返事が数時間後なり、タイミングが合わないとまた気を遣ってしまいます。
そこで、自分も相手も精神的な負荷を軽減しながら、気軽にメッセージのやり取りができる手段があったら便利だろうなと思い、それを具現化したものが「Jiffcy」です。
「Jiffcy」なら通話ができない状況でも、テキストを使ってストレスフリーなリアルタイムトークができます。テキストなのに感情を伝えやすく、相手に気づいてもらえるメッセージングで、電話とは異なるコミュニケーションを形成します。
知らない誰かと繋がるのではなく、仲の良い人とより仲良くなれるメッセージングアプリです。
ーJiffcyの認知拡大において、特に力を入れたアプローチとは何でしょうか?
口コミで認知度を高めるバイラルマーケティングに特に力を入れました。
「Jiffcy」の場合、1ユーザーに期待できる売上に限界があるので、広告費をあまりかけられません。そういった背景から、ユーザーを獲得したとき、そのユーザーがまた別の誰かを誘う仕組みを構築しました。
ただし、お互いにインストールが必要なアプリなので、「Jiffcy」を誰かに紹介する人がいなければサービスは流行りません。そこで「Jiffcy」で会話しているスクリーン動画を撮ってSNSに投稿したところ、見事バズらせることに成功しました!
投稿したスクリーン動画の内容が面白ければバズる可能性があるので、コストをかけずとも認知拡大ができるんです。もちろん動画にオチを作ったり、最初の何秒で引きを作ったり、自分たちでできる努力は惜しまずやっています。
「絶対に必要とされる瞬間」を創れる経営者でありたい

ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。
中国古典の大学にある一節の「日に新たに、日々新たに、また日に新たなり」という言葉を大切にしています。これは祖父が大切にしてきた言葉であり、私自身も影響を受けてきました。
毎日寝て起きたら新しい1日が始まり、昨日のことなんか関係なく、新しい人生が始まると思ってやろうという意味があります。
あとは、自分の経験から得たものですが、誰かに使ってもらえるサービスの開発にあたって、「絶対に必要とされる瞬間を創る」ことを大事にしています。
たとえば、「Jiffcy」の場合、声を出さずに電話するという特性があります。電車の中で電話したくなったら、視線を感じながらひそひそと話すか、次の駅で降りるしかありません。そんな瞬間にお互い「Jiffcy」を入れていれば、当たり前のように使ってくれます。
いくら真新しいサービスや最新技術を取り入れたアプリでも、絶対に使われる瞬間が全く思い浮かばないのであれば、それは売れないと思いますから。
ー組織の成長を促すために心がけていることはありますか?
弊社では「挑戦し続けよう」「最高を目指そう」「大きくやろう」という3つのバリューを掲げています。
どうすればこのサービスが成功して勝てるのか、そのためにはどういう行動を取ればいいのかというところから、逆算して作ったバリューです。
社内では、なるべく多くコミュニケーションを取るようにしていて、「このサービス、もっと大きくできるよね」「最高を目指せていないよね」といった意思疎通を積極的に行なっています。
色んな角度から見てダメな部分があっても、3つのバリューで定めた視点が満たされているのであれば、世界中の人に使ってもらえるサービスを作ることができると考えています。
ー株式会社穴熊とご自身の将来ビジョンをお聞かせください。
会社としては、「Jiffcy」を30億人に使われるサービスにすることを目指しています。現時点のポジションから考えても十分に達成可能な数値です。
たとえば、電話という規格は、誰かが通話しても1社のみにお金が入る仕組みではありません。しかし、その電話が誕生したときにきちんと権利関係を整理していれば、電話する度に一社のみにお金が入る規格にできたわけです。
「Jiffcy」は、電話を控えたいときに活用できる同期的コミュニケーションです。「連絡を取りたいけど電話はちょっと……」という悶々とした瞬間や、「今すぐ返事がほしいけど、電車だから音声通話ができない」というシチュエーションにおいて、テキストで楽にコミュニケーションを取れます。結構シンプルな仕組みですから、電話に置き換わる存在になると期待しています。
現在進行系で世界で独走しているテキスト通話アプリですから、未来に大きな可能性が残されています。もし電話に替わる規格となれば、30億人ユーザーという目標達成も現実的です。
コミュニケーションを活発にするツールとなれば、人類史における知識の蓄積効率向上にも貢献します。
自分が納得する選択でビジネスを動かし、生きている実感を得られる

ー経営者になって良かったと思えたことをお聞かせください。
毎日自分の意思で生きているという実感があることです。
株主がいるのである程度の制約はありますが、会社の方向性に関する決定権を自分が握ることができることは、非常に大きな魅力です。
普通に正社員として働いていると、今やった仕事が最終的にどこに繋がっているのかがわからないことがあります。組織が大きくなるほど、最終的な目的地が見えなくなりがちです。
経営者になれば、その流れは明確に見えるようになります。自分が納得する選択をすることができ、それが生きている実感を与えてくれるんです。
ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
経営者にとって、最初から特別な知識やスキルは必要ないと考えています。なぜなら、会社経営を続けるうちに、自然と身についていくものだからです。
むしろ重要なのは、自分の判断を大切にするマインドです。たとえば、最初に特定の経営スタンスを学ぶと、要所要所で他人の判断を優先してしまいがちです。すると、経営がうまくいかなかったときに、責任を自分に還元できず、素直に反省することも難しくなります。
もちろん、「全てを自分ひとりで進めるべき」というわけではありません。ただ、どんな状況でも他人の意見に流されるのではなく、自分の意思を優先できる強いマインドが経営者には必要だと思います。
眠くなるようなビジネスは避け、有意義な経営人生を!
ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。
今まさに起業を目指している人、起業したばかりの人は、自分が取り組んでいることを振り返ってみてください。
退屈で眠くなるようなことをやっていませんか?
もしそうであれば、あなたの能力が十分に活かされておらず、この世界にとっても損失が生まれています。
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