【フリーランス向け】納期遅れの対応はどうする?納期が間に合わないときの備えとは
時間や場所に捉われず、仕事内容も選べるフリーランスは、自由な働き方が人気で、個人の能力を活かして独立する方もいれば、会社員の傍ら副業として収入を得ている方も多くいます。そんなフリーランスの働き方として多いのが、クライアントから依頼された仕事を定められた納期までに提出し、委託料を受け取る業務委託の形態です。
納期には余裕を持って自分がこなせる量の仕事を受けること、納期までに提出することは当然といえますが、突然の体調不良や思いがけないトラブルなどで、納期に間に合わないことがあるかもしれません。
本記事では、フリーランスがさまざまな事情で納期に遅れそうな場合の対処法について解説します。
- 【この記事のまとめ】
- フリーランスは自由な働き方が魅力ですが、クライアントからの業務委託を受けて納期を守ることが重要です。
- 納期に遅れそうな場合は早めにクライアントに連絡し、協力を依頼することで対応しましょう。
- 再発防止策として、自分の能力を過信せず、余裕を持ってスケジュールを立て、タスクを細分化しましょう。
2024年11月1日より、フリーランス保護法が施行されます。
組織に所属せずに働くフリーランスが安心して働ける環境を整備するために、フリーランスと企業などとの発注事業者間の取引の適正化(契約書等により取引条件を明示する)が主な目的です。
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フリーランスが納期遅れした場合の対処法
納期までに提出しようと努力しても、アクシデントで間に合わないことがあるかもしれません。
ここでは、フリーランスが納期遅れした場合の対処法について紹介します。
クライアントへ早めに連絡を入れる
まず何よりも先にやるべきことは、クライアントへ連絡を入れることです。
納期に間に合わないことがわかった時点で、できるだけ早くクライアントへ連絡を入れるようにしましょう。締め切り間近まで努力することは当然ですが、「間に合いませんでした」という事後報告は厳禁です。
信用がなくなり、契約を打ち切られたり、納品しても期日を守っていなければ報酬が発生しなかったりすることもあります。納期に遅れる可能性がある場合には、あらかじめクライアントに連絡しておくことで猶予期間をもらえるかもしれません。または、他の委託者へ依頼するなどクライアントが引き取ってくれるケースもあるでしょう。
ほかの人へ協力を依頼する
納期が遅れる場合には、少しでも早く納品できるように、ほかの人へ協力を依頼することもひとつの方法です。
委託される仕事の量が多く手が回らないのであれば、クライアントに現状を説明しましょう。人員を増やしてもらう、ほかのフリーランスへ仕事を依頼してもらうなど、解決策を講じてもらえるはずです。
個人で知人や友人に依頼する場合は、再委託となるため注意が必要です。クライアントと再委託先が直接契約を結んでいない場合など、企業情報の漏洩や、報酬のトラブルも懸念されるため、契約違反となる可能性があります。必ず契約書を確認しましょう。
再発防止策を講じる
最善を尽くしても納期に間に合わなかった場合は、再発防止策を講じることが重要です。
なぜ間に合わなかったのか原因を追究し、今後繰り返さないための対策を具体的に表しましょう。クライアントへ示すことで、真摯さが伝われば今後も発注してもらえる可能性があります。
再発防止策を練るには、原因と対策を考えることが大切です。
【原因】
納品の直前で大きなミスに気づき、修正が間に合わなかった
【対策】
納期の2日前には完成させ、確認する時間と万が一の場合にも対応できるよう修正の時間を設ける
納期の前日に完成していない場合は、進捗状況を報告する
フリーランスが納期に遅れないための4つの対策
フリーランスが納期を順守するためには、どうしたらよいのでしょうか。
ここでは、以下の4つの対策を紹介します。
- 自分の能力を過信しない
- 余裕を持たせてスケジュールを立てる
- タスクを細分化する
- クライアントとのコミュニケーションを怠らない
自分の能力を過信しない
納期に遅れないための一番の対策は、自分の能力を過信しないことです。
納期に間に合わない原因の多くは、自分のリソースを見誤ってしまい「できるだろう」と次々に仕事を請け負った結果、手が回らなかったというケースです。
確認や修正の時間も含めて、納期内に確実に完了できる量の仕事を請け負うようにしましょう。
余裕を持たせてスケジュールを立てる
余裕を持たせてスケジュールを立てることも大切です。
途中で依頼内容に変更があった、提出の直前にミスに気付いた、など、仕事にトラブルはつきものです。
限られた時間を目いっぱい使ってギリギリに提出するスケジュールではなく、万が一トラブルが発生した場合も考慮して、余裕を持ってスケジュールを立てるように心がけましょう。
タスクを細分化する
タスクを細分化することで、進捗状況を把握しやすくなります。
受けた仕事が大きな案件の場合、やることが多すぎて先が見えなくなってしまったり、終わりが見えずにダラダラと作業してしまったりして、生産性が低くなることもあります。
そのような場合、やるべきことを明確化するのがおすすめです。「何時までにこの作業を終わらせる」「何日までにクライアントへ一次提出する」など、タスクを細分化することで、集中力も上がりスケジュール管理もしやすくなるでしょう。「気づいたらもう間に合わない状況だった」というケースを回避できます。
クライアントとのコミュニケーションを怠らない
納期に遅れないためには、クライアントとのコミュニケーションを怠らないことも重要です。
依頼内容の認識の相違や、内容があやふやなまま仕事を進めてしまい、結果クライアントが求めていたものではなかった場合、すべての作業が無駄になっていまいます。やり直しの時間がもらえず、発注が打ち切りになる可能性もあります。少しでも疑問がある場合は、取りかかかる前に必ず確認するようにしましょう。
クライアントと密にコミュニケーションを取ることで、誤解を防ぎ、円滑にプロジェクトを進めることができます。
万が一に備えて補償サービスに加入しておくのがおすすめ!
出典:FREENANCE
請け負った仕事が納期に遅れてしまった場合、責任を果たしていないため、報酬を支払ってもらえない、契約打ち切り、今後の発注がなくなる、などの事態に発展しても仕方のないことです。
最悪の場合、賠償請求に繋がってしまうケースもあります。納期遅れだけではなく、たとえ故意ではなかったとしても、情報漏洩など、事故が起こってしまう可能性はあります。契約書を確認しておきましょう。
万が一に備えて、フリーランスで働く方にはFREENANCEがおすすめです。損害賠償や事故などが起きてしまったときに、最大5,000万円まで補償してくれるサービスを提供しています。プランも選べるため、仕事量や報酬、契約内容を考慮して、自分にあった補償内容を登録することができます。
まとめ
フリーランスは自由な働き方が魅力ですが、困ったときに助けを求められる仲間がいなかったり、仕事の進捗やスケジュール管理なども全て自分一人でこなさなくてはならなかったりするため、責任能力が問われる仕事でもあります。
クライアントに喜んでもらい、自分もスキルアップや自信に繋がるようなwin-winの関係を築くことが理想です。いま一度自分の仕事スタイルを見直してみること、万が一のリスクに備えることが大切です。
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- 記事監修
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- 中野 裕哲 HIROAKI NAKANO
- 起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP 技能士。 V-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「あの起業本」の著者。著書16冊、累計20万部超。経済産業 省後援「DREAMGATE」で11年連続相談件数日本一。