【株式会社MomentumStudio】価値を創造し、企業に勢いをもたらす -日本のモメンタム値の底上げに挑戦-

BtoBに特化した伴走型営業支援を強みに、クライアント企業の事業をグロースさせる「株式会社MomentumStudio(モメンタムスタジオ)」の経営者、小栁孝一さん。
専門学校卒業後、観光系広告代理店「株式会社デイリー・インフォメーション関西」に入社した小栁さんは、黎明期のインバウンド市場の創出に取り組みながら、営業スキルを磨きました。その後、関西の総合広告事業部を立ち上げた実績をもとに、グループ会社「株式会社デイリースポーツ案内広告社」に転籍。マネージャー職として表彰も経験。
広告代理店のキャリアを経て入社した「株式会社ナノベーション」では、マーケティングカンファレンスのセールス業務に従事し、前職の「株式会社Piece to Peace」では、プロ人材マッチングサービス「キャリーミー」のカスタマーサクセス立ち上げから事業開発の責任者として新PKGやアライアンスなどに携わりました。
そして、2024年にはBtoB領域のセールス・マーケティング支援を行う「株式会社MomentumStudio」を創業。
事業の本質的な価値を見極め、勝ちパターンを生み出すプロフェッショナルである小栁さんに、起業するまでの道のりや、経営者として大切にしているマインドなどをお伺いしました。
- 小栁孝一さんのご経歴
- 伸び悩むクライアント企業に勢いを生み出す「MomentumStudio」
- ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
- ー社名「モメンタムスタジオ」の由来を教えてください。
- 一国一城を志した学生時代
- ー学生時代、会社経営に憧れを抱いたエピソードがあればお聞かせください。
- 広告代理店に入社し、インバウンド黎明期の営業で市場創出に挑んだ
- ー社会人時代、どのような会社でどのような業務経験を積まれたのでしょうか?
- ーインバウンド事業においては、どのような工夫や取り組みをされていたのでしょうか?
- 転職、起業、そしてパンデミック。迷いながら歩んだ起業への道
- ーデイリースポーツ案内広告社に転籍された理由を教えてください。
- ー起業を視野に入れたキャリアを考え始めた時期はいつ頃でしょうか?
- ー初めて起業したときのエピソードをお聞かせください。
- ーその後、どういったキャリアを選ばれたのでしょうか?
- 営業や人脈づくりのノウハウを持って、「株式会社MomentumStudio」を創業
- ー株式会社MomentumStudioの立ち上げにあたって、どのようなビジネスモデルのアイデアがあったのでしょうか?
- 餅は餅屋。専門家に任せれば安心感もスピード感も生まれる
- ー起業に際して、資金調達や事業計画書の作成はどのように進めましたか?
- ー起業前に経営ノウハウや成功事例などを学ぶ機会はありましたか?
- 埋もれた価値に光を当て、本当に良いものを世の中に届けたい
- ー株式会社MomentumStudioが掲げるミッションについてお聞かせください。
- 利他マインドになって信頼を勝ち取る。MomentumStudio流の伴走型営業支援
- ー御社のサービスの特徴について教えてください。
- ー実際にどのようなクライアント様を支援されているのでしょうか?
- ーサービスの認知拡大において、力を入れているアプローチを教えてください。
- BtoC領域での「ものづくりビジネス」にも挑戦してみたい
- ー今後、新たに展開しようと考えているビジネスはありますか?
- 行動力を意識し、クライアントファーストの姿勢でモメンタム値の底上げにコミット
- ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。
- ー組織と社員の成長を促すために心がけていることはありますか?
- ー株式会社MomentumStudioとご自身の将来ビジョンをお聞かせください。
- 自由だからこそ「意思決定を下す決断力」が求められる
- ー起業して良かったと思えたことをお聞かせください。
- ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
- 行動力×強い想いと志があれば、共感してくれる人、応援してくれる人と出会える
- ー起業を目指している読者にメッセージをお願いします。
- 起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
小栁孝一さんのご経歴
- 観光系広告代理店「株式会社デイリー・インフォメーション関西」にて、インバウンドを中心とした観光ブランディングや総合広告事業部の立ち上げなどを担当。グループマネージャーとして総合広告事業部を関西のエース部門に成長させる。
- グループ会社の「株式会社デイリースポーツ案内広告社」に転籍。0ベースで新規開拓から顧客育成までのセールス業務やマネージャー職を担当。年間予算数億のチームを牽引。300社以上の広告支援に携わる。
- 「株式会社ナノベーション」にて、マーケティングカンファレンスのセールス業務を担当。
- 本田圭佑氏が出資する「株式会社Piece to Peace」に正社員として入社。同社のサービス「キャリーミー」でカスタマーサクセスの立ち上げを経験。2023年4月から事業開発の責任者として、企業とのアライアンス推進やパートナー制度のリレーション構築などに従事。
- 2024年、BtoBビジネスの戦略立案や営業支援、新規事業の伴走支援を行う「株式会社MomentumStudio」を創業。
伸び悩むクライアント企業に勢いを生み出す「MomentumStudio」

ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
「株式会社MomentumStudio(モメンタムスタジオ)」という会社を経営しています。
現在の主な事業は、BtoB領域におけるセールス・マーケティング支援で、伴走型営業支援とインサイドセールス代行を2軸として活動しています。
ー社名「モメンタムスタジオ」の由来を教えてください。
モメンタム(Momentum)という言葉には、「勢いを生み出す」という意味があります。
私たちのさまざまな支援事業を通じて、クライアント企業の「勢いを生み出す存在になりたい」という想いを込め、「MomentumStudio」という社名にしました。
一国一城を志した学生時代
ー学生時代、会社経営に憧れを抱いたエピソードがあればお聞かせください。
経営者への憧れというよりも、最初はデザイナーやクリエイターに対する想いの方が強かったですね。
専門学校ではインテリアデザインを学んでいたので、将来的には家具をつくる仕事や、空間をデザインするような仕事に就きたいなと思っていました。実際、学生のときには企業主催のコンペに応募して、賞をいただいたこともあったんですよ。
卒業後、先生に師事しながら闇雲に進もうとしましたが、やはり、自分の中で明確な将来像やロードマップを描くのが難しくて……。うまく道筋が見えず、結局その道は一度断念しました。
一方で、私は昔から歴史が大好きで、親の影響もあって大河ドラマ「秀吉」をはじめ、横山光輝さんの「三国志」や司馬遼太郎さんの「世に棲む日日」「翔ぶが如く」のような歴史全般にハマっていたんです。そういう物語を通じて、自ら機会を創り責任を持って意思決定をしていく「一国一城の主」を志すようになったんですよね!
そこから、日本という国に生まれたチャンスがあるなら「いつか独立し、自ら責任を持って、裁量のある立場で組織をつくり、道を切り拓いていきたい。」と思うようになって、それが自然と経営というものに興味を持つようになった背景があります。
広告代理店に入社し、インバウンド黎明期の営業で市場創出に挑んだ

ー社会人時代、どのような会社でどのような業務経験を積まれたのでしょうか?
社会人としてのメインキャリアは、デイリーグループやDACグループと呼ばれる会社の観光系広告代理店(当時)「デイリー・インフォメーション関西」からですね。グループ自体は全国展開をしていて、創業60年を超える歴史ある会社です。
当時は特に「観光広告」に力を入れていて、私自身もそこで観光系のブランディングや集客施策に携わっていました。もともと学生時代にデザインを学んでいたことや、バックパッカーとしてヨーロッパを15カ国ほど旅した経験もあって、歴史や文化、観光への興味が強かったんですよね。そうした背景から「観光業を支える広告」という仕事に魅力を感じ、入社を決めました。
入社後は、まだ「インバウンド」という言葉すら一般的ではなかった時期に、いち早く訪日外国人向けのプロモーション施策に携わる機会がありました。ホテル業界など一部でしか使われていなかった言葉でしたが、当時から海外市場をどう取り込んでいくかは日本にとって非常に重要なテーマだったので、めちゃくちゃやりがいがありましたね!特に歴史からの影響で、日本の発展に繋がる観光業には熱く共感を持ちました。
その後は、グループ内で東京本社の「デイリースポーツ案内広告社」へ転籍し、より幅広い総合広告の領域で営業や企画に携わるようになりました。
ーインバウンド事業においては、どのような工夫や取り組みをされていたのでしょうか?
当時の基本業務はテレアポが中心だったんですが、インバウンド領域に関しては、まだ市場自体がそこまで成熟していなかったんですよ。つまり、潜在層の掘り起こしから始める必要があったので、電話営業だけではなかなか突破口を開けない難しさがありました。
そこで、私たちの事業部では、今で言うメールマーケティングやセミナーの開催に力を入れていたんです。たとえばJNTO(日本政府観光局)や観光庁から有名な方をお招きして、「これからの訪日観光のあり方」や「インバウンド施策の展望」といったテーマでご講演いただくことで、参加者に市場のポテンシャルをしっかり伝えるようにしていました。
そのうえで、プロモーションの実行フェーズでは「私たちが支援できますよ」と自然にリードしていく。つまり、セミナーを「市場の創出」と「信頼の獲得」の場として活用していたんです。というのも、当時の「デイリー・インフォメーション」って、決して全国的に名前が知られている会社ではなかったので……。
インバウンド施策って、短期間で成果が出るものではなく、2〜3年単位でじっくり取り組まないと成果が見えてこないんです。そうなると、体力のあるナショナルクライアント(大手企業)との関係構築が重要になってくるんですよね。
でも、そういった大手企業にいきなり電話営業でアプローチしても、「誰?」と思われてしまいます。だからこそ、有名な団体や行政と協力して「信頼される情報発信」をしていくことが重要だったんです。
潜在ニーズを掘り起こすと同時に、「ちゃんとした会社なんだ」と認識してもらうための突破口として、セミナーはとても有効な手段でしたね!
転職、起業、そしてパンデミック。迷いながら歩んだ起業への道

ーデイリースポーツ案内広告社に転籍された理由を教えてください。
私は根っからの関西人なので、関西が大好きで正直、東京に出るなんて全く考えたことがなかったんです。
ただその頃、「デイリー・インフォメーション関西」で広島支店の立ち上げプロジェクトが持ち上がり「No.2として立ち上げに行かないか」とお話をいただきました。「なんか面白そうだな〜」と思っていたタイミングで、東京本社の常務から「東京に来てみないか?」とお声がけをいただいたんです。
当時、30歳手前くらいで、関西ではトップセールスでもありマネージャーとしても上位の成績を残し、やり切ったタイミングだったので「このまま同じ場所でキャリアを積み重ねていくのか、それとも新しいチャレンジをするのか」と迷っていた時期でもありました。
そんな中で東京の常務から「広告ビジネスは東京が中心で市場も圧倒的、広告営業としてもっと大きなチャンスがある、小柳にはこっちにきたらもっと活躍ができる。絶対に!」と言われて、すごく心が動いたんです。せっかく熱い声をかけていただいたし、何かしらの変化にチャレンジしたいと思いました。
全部断って現状維持を選ぶのは、ちょっと保守的すぎるかなとも感じていたので、最終的にめちゃくちゃ承認をいただいた東京への転職を決めました(笑)。
ー起業を視野に入れたキャリアを考え始めた時期はいつ頃でしょうか?
ちょうどDACグループを辞めたタイミングですね。ちょうど2020年、新型コロナが本格的に流行る前に退職を決意して、起業という選択をしました。
思い立ったら吉日、さっきの東京に行った話と同じで、残るよりもチャレンジしたほうが自分の成長に繋がると思ったんですよね。こういうチャンスって、そう何度もあるものじゃないので、「今、このタイミングで動こう!」と思いました。
ー初めて起業したときのエピソードをお聞かせください。
実は最初に立ち上げたのは「株式会社MomentumStudio」ではなく、別の会社でした。起業と言っても、完全に自分ひとりの資本ではなく、関西時代のクライアント様と一緒に立ち上げた会社です。
転職と同時に設立して、「いずれそこにシフトしていければいいかな」というイメージで始めた感じですね。
その際に転職した先は、イベントカンファレンスやメディアを運営している会社でした。カンファレンスを通じた事業の立ち上げや、メディアのマネタイズなどのビジョンがあって、スタートアップあるあるのユーティリティプレイヤー的なのを求められるイメージでした。
しかし、入社後すぐに新型コロナが本格化し、緊急事態宣言などから、主軸であるカンファレンスの事業自体が「今後どうなるかわからない」という状況になったんです。
オンラインへの切り替えやマネタイズ設計の見直しなど、立て直しに注力せざるを得なくなってしまい、当初、自分が思い描いていたような事業展開に取り組むことができず……。
最終的には、予定よりも早いタイミングで退職する決意をしました。
ーその後、どういったキャリアを選ばれたのでしょうか?
個人事業主として動いていたのですが、もう少し経験を積みたい気持ちがあったので、改めて「株式会社Piece to Peace(ピーストゥピース)」という会社に転職しました。
プロ人材マッチングサービス「キャリーミー」を展開している会社で、将来の起業を見据えたうえで入社を決めたんです。
キャリーミーで紹介している「プロ人材」というのは、フリーランスやマイクロ法人、独立した方々が中心で、一部副業の方もいますが、基本的には自分でビジネスを持って活動している人たちです。
そういう方々の人脈形成や、立ち回りを第三者的な立場で見られるのは、今後の自分のビジネスにとってものすごく参考になると思ったんです。
同社では、カスタマーサクセスの立ち上げから100案件くらいのプロ人材を活用した組織作りなどを経験し、事業開発室長として、アライアンス推進やパートナー制度のリレーション構築などにも携わりました。
そして、2024年に「株式会社MomentumStudio」を立ち上げて独立した形です。
営業や人脈づくりのノウハウを持って、「株式会社MomentumStudio」を創業
ー株式会社MomentumStudioの立ち上げにあたって、どのようなビジネスモデルのアイデアがあったのでしょうか?
今MomentumStudioでやっているのは、BtoB領域のセールス・マーケティング支援なんですけど、この分野って市場はそこそこ大きいんですよ。ただ、その分プレイヤーも多いっていう側面はあります。
とはいえ、自分としては「ある程度、営業はフィジカルにできるな」「新規案件も取れるな」っていう感覚があって。これまでの経験とか、人とのネットワークづくりを通じて、そのあたりの手応えはしっかりあったんです。だからこそ、「いける」と思ってチャレンジしたところはありますね!
今でこそいろんな案件をやっていますが、もともとの構想としては「伴走型の営業支援」がコアにありました。特に、大企業の新規事業だったり、スタートアップ企業が営業を始めようとするタイミングで、「社内に営業組織がない」「作り方がわからない」「外部に頼みたい」といったニーズに応えていくようなイメージです。
要は、最初のテストセールスの段階で、しっかり並走できる存在ですね!私自身がキャリーミー時代に事業開発をやっていたので、新規事業での営業やスタートアップのセールスの立場ってすごくリアルにわかるんですよ。
新規事業のアイデアが固まり、プロダクトもできた。でも「じゃあ売るぞ」となったときに、社内のリソースって限られてるんです。既存のメイン事業で手いっぱいの場合、「誰が売るの?」という話になり、自社でやるか、外部パートナーを探すかしか選択肢はありません。そんな場面で、本当に二人三脚で一緒にやってくれる外部パートナーって、なかなか見つからないんですよ。
キャリーミーのプロ人材マッチングでそういった人材の活用を考えたこともあったんですが、実際にはプロ人材だけではスケールが難しい場面も多くて……。
それなら、会社単位である程度しっかりリソースも用意して、「ガッツリ入り込める存在に自分たちがなろう!」思ったことが、MomentumStudioのビジネスモデルを構築するきっかけでした。
餅は餅屋。専門家に任せれば安心感もスピード感も生まれる

ー起業に際して、資金調達や事業計画書の作成はどのように進めましたか?
資金調達に関しては、税理士さんにサポートしていただいて、日本政策金融公庫から融資を受けました。その一連の流れの中で、税理士さんと伴走する形で事業計画書も作成しました。
お金のことを考えると、全て自分でできるならそのほうがコストは抑えられます。とはいえ、時間とのバランスもあると思うんですよね。起業準備ってやることが本当に多いので、専門家に任せることで本業に集中できるメリットは大きいなと感じました。
ビジネス全般に言える事ですが、やっぱり「餅は餅屋」じゃないですけど、専門家にお願いすると安心感もあるし、スピーディーですね!
結局ネットで調べればある程度のことは分かりますが、痒いところに手が届かないことって多いじゃないですか。「この部分、なんとなくはわかるけど、実際どういうニュアンスなんだろう?」っていう、細かい部分が見えてこないことってありますよね。
私はめちゃくちゃ細かいことまで質問しちゃうタイプなので、もしかしたら税理士さんに「またそんなこと聞いてきたよ……」なんて思われてるかもしれないです(笑)。でも、そういった些細なことでも全部聞けるのは、本当にありがたいなと思います!
ー起業前に経営ノウハウや成功事例などを学ぶ機会はありましたか?
実は関西時代はクライアントの担当が経営者という事が多く、営業をする立場ではあったのですが、同時に経営についてもよく学ばせて頂きました。
よく言われていたのは「できない理由を考えるな!できる理由を考えろ!やると決め、やれる仕組みを編み出す人が成功する」これは今考えてもめちゃくちゃ重要だなと思っています。
また私の師匠的な存在の方から、「この本は読んでおいたほうがいいよ」というリストを20冊分いただきました。
歴史の本はもちろん、「人を動かす系」の定番のビジネス書、「筋トレが最強のソリューションである」や「銀河英雄伝説」のような小説まで、ジャンルは幅広くありました。
エンタメ作品の中にも、経営やリーダーシップのヒントが詰まっていたりするので、そういう視点で読むのも面白かったです!
因みに座右の書は「ストーリーとしての競争戦略」か「道が開ける」と言った方が良いとも教わりました(笑)。
埋もれた価値に光を当て、本当に良いものを世の中に届けたい
ー株式会社MomentumStudioが掲げるミッションについてお聞かせください。
私たちは、「良いサービスを世に広め、1%でも良くする世界を実現する」というミッションを掲げています。
世の中には素晴らしいサービスがたくさん存在しますが、知られなければ存在していないのと同じです。そんな埋もれてしまっている価値に光を当て、世の中に広める機会をつくりたい。そして、「本当に良いものが、きちんと知られる世界を実現したい」という想いがあります。
ただ、それだけでなく、理念や志といった深いメッセージも、今後しっかりと言語化していきたいと考えています。
有名な経営者の方が登壇されるセミナーなどにもよく参加していますが、やっぱり皆さん「強い組織を作るには、明確なミッションやビジョンが不可欠だ」とおっしゃっていて、その言葉にすごく共感しています。
弊社は現在、業務委託中心で構成されていますが、共通の価値観や軸がないと、組織としてバラバラになってしまうと痛感しています。
そうした課題を感じているからこそ、今まさに、強い組織をつくるためのミッションの言語化に取り組んでいるところです!
利他マインドになって信頼を勝ち取る。MomentumStudio流の伴走型営業支援
ー御社のサービスの特徴について教えてください。
現在、営業組織の構築支援や営業代行、BDR(Business Development Representative)と呼ばれる新規開拓業務のサポートなどを手がけています。
クライアント企業の新規開拓に必要なあらゆる施策について、戦略設計から実行まで、商材に合わせた最適な施策を一緒に考えながら、いわゆる「伴走型」で支援していくのが特徴です。
弊社の支援スタイルとしては、二つのパターンがあります。
1つは、戦略設計から施策の実行までを一貫して手がける「ハンズオン支援型」で、もう1つは、施策の一部だけを切り出してアウトソーシングしていただく形です。たとえば「テレアポのみを代行する」といった部分特化型の支援です。所謂、インサイドセールス代行も含まれます。
ー実際にどのようなクライアント様を支援されているのでしょうか?
現在支援しているクライアント様の多くが、人材系やSaaSプロダクトを展開している会社です。
その中でも、特にマーケティングや広報まわりの領域が多く、自分自身が広告代理店出身という背景もあって、そのあたりの理解が強みになっているのかなと思っています。
業務委託で参画してくれているメンバーの中には、リクルート出身者もいて、人材領域には特に強い体制を組めています。そうした得意分野を活かしながら、現在もいくつかの企業様に伴走支援をさせていただいているという状況です。
弊社には現在、顧問として参画していただいている方もいまして、その方はもともとBDR(新規開拓営業)で起業し、事業を2桁億規模にまで成長させた実績のある方なんです。その顧問の方にも関わっていただきながら、私自身もクライアント様のBDR支援に携わっているので、新規開拓に関するノウハウやtipsには自信があります!
たとえば、テレアポにおいて「どんな言い回しでアプローチするか」「トークスクリプトのどの部分をどうPDCAを回していくか」そういった細かい改善を積み重ねながら、組織として成果を出していけます。
外部人材を活用して「営業組織をつくる」という視点で間違いなく強みを持っていると思っていますし、支援できる土台と実力はしっかり備わっていると自負しています。
ーサービスの認知拡大において、力を入れているアプローチを教えてください。
現時点では、リアルイベントとSNS(X「旧Twitter」とFacebook)での情報発信が中心ですね。あとは、いわゆる「人海戦術」です。ネットワーキングを通じて、認知を広げていくというスタイルでやっています。
今後、会社の規模がもう少し大きくなれば、広告やメディア露出など別の手段も必要になってくるとは思いますが、現時点ではこの方法で十分に成り立っていると思います。
そして、これは本当にベタなんですけど、常に”利他”であることを意識しています。単に売り込むのではなくて、「この人の役に立てることは何だろう?」という視点に立つことが大事なんです。
お話しする相手は経営者や決裁者の方が多いので、限られた時間の中で無理に自分をアピールするよりも、その方にとって有益な情報や人脈をご紹介するほうが価値があると思っています。
たとえば、弊社で解決できない問題があったとき、信頼できる他の方にお繋ぎすることもありますし、これまでの経験の中でアドバイスできることがあれば、惜しまずお伝えしています。
こうした“ギブの精神”が結果的に次のご縁や信頼に繋がっていくと思っていますし、今後も大切にしていきたいスタンスですね!
BtoC領域での「ものづくりビジネス」にも挑戦してみたい

ー今後、新たに展開しようと考えているビジネスはありますか?
今構想中のビジネスは、大きく分けて3つあります。
1つ目は、今やっている営業支援の中で得たノウハウやtipsを活かした、「営業人材の育成スクール」を立ち上げたいと考えています。営業支援で得た現場で使えるリアルな知見をベースに、実践的な教育プログラムがつくれたらいいなと。/p>
まだ構想段階ではありますが、「営業を育てる」こと自体も社会的に価値があると感じています。実現できれば面白い取り組みになると思います!
2つ目は、Web接客ツールをもっと簡易化して、それをBPOとセットで提供するBPaaS型の事業です。よくあるWeb接客ツールは、SaaSとして提供されていますが、ツールだけ渡されても使いこなせない企業が多いんですよね。
たとえば、都内のスタートアップで「ツールはあるけど人がいない」というケースは珍しくないです。地方に行けば、なおさら人材不足の中でDXを進めようとしている企業が多いです。
だからこそ、「ツール提供にとどまらず、人も一緒につけて活用支援までやるモデル」にすることで、より実用性の高いDX支援ができます。キャリーミー時代の経験を活かして、業務を細分化し、業務委託でも機能する体制が作れると思っています。
3つ目は、全く毛色が変わるんですが、ベビーロンパース(赤ちゃん用肌着)のECサイトを立ち上げています。今はリスクを抑えて仕入れ販売だけで運用していますが、将来的には自社オリジナルブランドを作って本格的に展開していきたいと考えています。
自分自身、今ちょうど3歳と生後3ヶ月の子どもがいて、子育てが身近なタイミングなんです。そういう中で自然と「この領域で事業をやってみたい」という気持ちが芽生えてきました。知人の兄がベビー用品で成功しているので、その影響も少なからずあります。
最終的には、国内市場だけでなくグローバル展開も視野に入れています。
たとえば、地方の伝統ある技術とコラボしてロンパースのジャパンブランドを確立し、越境ECで展開していくような構想です。
もともと広告代理店出身ということもあって、やっぱりBtoCのものづくり・ブランドづくりにはずっと憧れがあったんですよ。
これらのビジネスはまだ準備段階なので、しっかりと基盤を整えて、余裕ができたタイミングで取り組んでいきたいと思っています。
行動力を意識し、クライアントファーストの姿勢でモメンタム値の底上げにコミット
ー経営者として大切にしているマインドを教えてください。
最も大切にしているのは、”ギブの精神”ですね!そしてもうひとつ、「圧倒的な行動力」という姿勢も大事にしています。
弊社は「支援する」のビジネスなので、特に新規事業やスタートアップの営業支援みたいな案件になってくると、しっかりコミットしていかないといけない場面が多くあります。
そこに対して、きちんと向き合っていくこと。それがクライアントファーストに繋がる重要なミッションだと思っています。ギブの精神を持ち圧倒的な行動力で責任をしっかり持つということを日々意識しています。
ー組織と社員の成長を促すために心がけていることはありますか?
弊社のメンバーはフルリモートで活動しているので、気軽にコミュニケーションを取れる場をつくるようにしています。
ただ、それだけではうまくいかない部分もあって、最近になって痛感しているのが、さっきも話した「経営理念」の重要性です。やっぱり、これがないとダメだなと本当に思っています。
自分の志や理念をしっかりと言語化し、きちんと浸透できる”場”をつくりたいですね!“場”というのは、こうしたメディアを通じて外部に発信する機会もそうですし、社内の定例会のような場も含めてです。
単なる報告会ではなくて、理念を共有するための場にしていく必要性を今、すごく感じています。
ー株式会社MomentumStudioとご自身の将来ビジョンをお聞かせください。
会社としての将来ビジョンは、伴走を通じて、企業のモメンタム値を底上げし、少しでも日本に勢いをもたらしたいと考えています。
一方で、個人としては、これまでずっとB2B畑でやってきたという背景があるので、今後は「自分のブランドをつくり、より直接的にお客様と接するような事業」をやっていきたいですね!
自由だからこそ「意思決定を下す決断力」が求められる

ー起業して良かったと思えたことをお聞かせください。
ちょっと語弊があるかもしれませんが、やっぱり「自分次第でやりたい事業に挑戦ができる」というのは、起業して良かったと感じる一番のメリットかなと思っています。
もちろん、やりたいこと好きなことができる一方で、それには責任も伴うので、「やりたいことができる=楽」というわけではありません。
ただ、自分が「これをやりたい!」と思ったことに対して、実際に動いていけるというのは、経営者ならではの大きな特権です。
会社によっては、社員でもある程度自由に動けますが、最終決定を下す機会は相当限られます。経営者になれば、自分が下した意思決定が成果に繋がったり、何かしらの変化を生み出したりしますから、社員時代とはまた違う面白さがあるんです。
ー経営者を目指す上で大切な要素とは何でしょうか?
これは、別に私が100%できているかというとそうではないんですけど、やっぱり「意思決定を下す決断力」が間違いなく必要な要素だと思っています。
その中でも大事なのが、決断までの間隔をどれだけ短くできるかという部分です。
結局、経営には“絶対の正解”があるわけではないので、判断に迷うことも多いです。でも、どれだけ自分を信じて決断できるか。そして、やり切るまでアクションを継続できるかが重要だと思っています。
さらには、決断に伴う責任をきちんと持つこと。そして、失敗を恐れずにチャレンジし続ける姿勢が、経営者を目指すうえで欠かせない要素です。
起業はチャレンジやリスクがつきものですが、そうした不確実な状況を「チャンス」として捉えられるかどうかが、自分自身の成長にも繋がっていきます。
行動力×強い想いと志があれば、共感してくれる人、応援してくれる人と出会える
ー起業を目指している読者にメッセージをお願いします。
行動力がとにかく多い人は運も引き寄せられます!
昔とは違い、今は「会いたい人に会えるチャンス」が本当に増えました。
そのチャンスを自分次第でいくらでも生み出せる時代なので、「人との出会い」を大切にし、ぜひいろんな人に会いに行ってみてください!
私が関西で活動していた頃は、営業に行くといきなり社長が出てくるような、即決営業の機会がしばしばありました。関西では、そうやって商談の中で経営者と繋がっていくことが普通にありました。
一方で、東京に来てからはまた違った形で、人と繋がるチャンスがたくさんあると感じています。コロナ禍以降、ミートアップやイベントがものすごく活発になっていて、まさに“今が全盛期”なんじゃないかと思うくらい盛んです。
そういった場に、どれだけ飛び込めるか。アクションできるか。それが、起業を目指す人にとっては大きなチャンスになるでしょう。
それと、人脈を広げるうえで、SNSは絶対に活用したほうがいいですね!XやFacebookで、知らない人とDMで繋がることもできますし、気になる経営者や起業家がいれば、どんどんアクションしたほうがいいと思います。
実は過去に、マーケティング業界で有名な方に「こういう構想があるので、協力していただけませんか?」と、面識ゼロの状態でDMを送ったことがあります。すると、その構想に共感してくださって、アドバイザー的な存在になっていただいた、というエピソードがあるんです。どんな大物であっても、一歩踏み出す勇気さえあれば、会えるチャンスがあります!
これは私の言葉ではないのですが、「人が成長する、人間力を高めるには、経験の延長線上でなくスペシャルな経験や圧倒的なすごい人と出会うこと」だと聞いた事があり深く共感をしています。
最後に、経営者として「想い」と「志」を持つことも忘れないでください。強い想いがあるからこそ、共感してくれる人が現れます。応援もしてくれる人もいるでしょう。想いが強いほど、間違いなく起業で有利に働きますから。
起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!

起業には個人事業主としての開業と会社設立の2種類があり、事業形態に合わせて選ぶことが大切です。また、起業のアイデアをまとめたり、事業計画書を作成したりといった起業の流れを把握し、十分な準備を整えるようにしてください。
一度起業すると、資金や従業員の管理、納税など多くの責任を負わなければなりません。過去の成功事例も参考にしながら、自分なりのビジネスを展開できるよう起業アイデアを練ってみましょう。
起業や開業、独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!
「起業の窓口」では、起業に必要なノウハウや成功者のインタビューなど、さまざまなコンテンツを完全無料で提供しています。
会員特典として、起業・経営支援のプロ「V-Spirits」が監修するオリジナル冊子『会社設立完全ガイド』を無料プレゼント。さらに、V-Spritsによる1時間の無料起業相談や、GMOインターネットグループが展開するビジネスの立ち上げや拡大に役立つ各種サービスをおトクな特典付きでご紹介します。
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- ※本記事の内容は取材時点の情報に基づいて作成されたものであり、今後変更される可能性があります。
- ※本記事は一般的な情報提供を目的としております。個人の状況に応じた具体的な助言が必要な場合は、専門家にご相談ください。
- ※本記事に掲載された情報によって生じた損害や損失に対し、弊社は一切の責任を負いません。