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【合同会社SasaTech 佐々木竜希】起業に挫折なんてなかった!やりたいことを追求し続ける若手経営者の姿

【合同会社SasaTech 佐々木竜希】起業に挫折なんてなかった!やりたいことを追求し続ける若手経営者の姿

Webサイト制作・webアプリケーションを主な事業とする「合同会社SasaTech」、そしてブロックチェーン・NFTを軸としたソリューションを開発する「株式会社VirtualBase」を経営する佐々木竜希さん。


幼き頃から会社経営に憧れ、若くして2つの会社を経営する佐々木竜希さんが、どのようなきっかけで起業を決め、どのような壁を乗り越えて経営者となったのか、お話を伺いました。

INDEX
  1. 佐々木竜希さん経歴
  2. ジョブ型の人間だからこそ選んだ、起業という道。
  3. ー学生時代から起業に至るまでの背景を教えてください。
  4. ーもう1社のVirtualBaseを創業したきっかけは何だったのでしょうか?
  5. ただ楽しく生きたいから、好きなこと、やりたいことをやる。
  6. ー現在の事業のアイデアが思い浮かんだのはいつ頃でしょうか?
  7. ー憧れていた起業家や著名人はいましたか?
  8. 会社をつくる段階では、挫折することが意外に少なかった。
  9. ー起業を決意していざ行動に移す際、どのような挫折がありましたか?
  10. ーどのような手段で資金調達の壁を乗り越えましたか?
  11. 起業の手助けをしたのは、Twitterのフォロワーだった!?
  12. ー起業するにあたって専門家や支援企業のサポートは受けましたか?
  13. 佐々木のテクノロジー会社、合同会社SasaTechの誕生秘話。
  14. ー合同会社という企業形態を選んだ理由はありますか?
  15. ーSasaTechはどのような事業を強みにしていますか?
  16. 経営者にとって大切なのは、即レスとフットワーク。
  17. ー経営者の立場として大切にしているマインドはありますか?
  18. ー社員のマネジメントで大切にしていることはありますか?
  19. プロジェクトマネージャーではなく、プロダクトマネージャーの立場で動く。
  20. ークライアントとのやりとりで気をつけていることはありますか?
  21. クライアントの期待に応えることで、大きな達成感を得られる。
  22. ー起業して良かったと思えるのはどのような瞬間でしょうか?
  23. とりあえず行動することで、自ずとアクションを起こせる!
  24. ー経営者として、今後どのようなステージを目指していきたいと考えていますか?
  25. ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。
  26. プロフィール
  27. 起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!

佐々木竜希さん経歴

  • 2020年3月、学校法人角川ドワンゴ学園のN高等学校を卒業
  • N高等学校在学中、Yahoo子会社の暗号資産取引会社TAOTAOにインターン生として在籍
  • N高等学校卒業のタイミングで、TAOTAOの正社員となり、マーケティングやデータ分析を担当
  • TAOTAOに在籍中、PayPay証券の立ち上げのタイミングでデータ分析担当として出向し、その後、転籍
  • 2021年、PayPay証券から株式会社ベクトルへ転職し、社内ベンチャーでスタートアップに参加
  • 2021年9月1日、合同会社SasaTechを創業
  • 2022年8月27日、株式会社VirtualBaseを創業

ジョブ型の人間だからこそ選んだ、起業という道。

ー学生時代から起業に至るまでの背景を教えてください。

2020年3月に、学校法人角川ドワンゴ学園が開校したN高等学校を卒業した後、Yahoo子会社の暗号資産取引会社TAOTAOにインターン生として在籍し、卒業のタイミングで正社員になりました。

TAOTAOでマーケティングやデータ分析を担当していましたが、日本初のスマホ証券であったOne Tap BUYがPayPay証券に変わるタイミングで、「データ分析ができる人を探している」と声をかけてもらい、出向しました。

PayPay証券である程度経験を積んできた時、株式会社ベクトルに転職していたかつての上司から「新規事業開発でシステム周りを見れる人材が不足しているから、一緒にやらないか?」と声をかけてもらい「面白そうだしやってみるか!」というノリで、ベクトルの社内ベンチャーという形でスタートアップに参加しました。

ですが、様々な事情があり一旦事業が中止という形になり、ベクトル内の別会社に出向するのか、もしくは新たな転職先を探すのかを考えました。振り返ると、自分は高校を卒業してからすでに3社で働き、スタートアップも経験しました。ですから、1社に5年・10年と在籍するようなタイプではなく、「ジョブ型としてプロジェクトごとに参加するスタンスが自分に合っているのかな?」と思い、独立することを決めたんです。

その後、2021年9月に合同会社SasaTechを創業しました。

VirtualBaseを創業したきっかけ

ーもう1社のVirtualBaseを創業したきっかけは何だったのでしょうか?

VirtualBaseを創業したのは、SasaTechの創業から約1年後です。もともと自分はブロックチェーン出身で、暗号資産は高校生から触ってきたので、その領域のドメイン知識や繋がりも活かしたいと思っていました。

ですが、SasaTechは合同会社のため、資金調達が出来ませんでした。それなら「新しく会社を設立して、プロダクト化した方が面白い!」という結論に至り、2021年8月に株式会社VirtualBaseを創業しました。

ただ楽しく生きたいから、好きなこと、やりたいことをやる。

ー現在の事業のアイデアが思い浮かんだのはいつ頃でしょうか?

中学生の頃、音楽系のサブスクが少しずつ流行り始めていました。自分にも同じようなサブスクモデルのアイデアがあり、やってみようかなと考えていましたが、まだ中学生という年齢的な問題や、会社の組織内で働いたことがない経験が壁になりました。それで当時は諦めて、アイデアを少しずつでも形にしていこうと思ったんです。

ー憧れていた起業家や著名人はいましたか?

自分は、SoftBankのように巨大な会社をつくったり、上場して大きなことを実現したりするよりも「とにかく、自分の好きなことをやりたい!」という気持ちで起業を決めました。ですから、影響を受けた起業家や著名人などはいなくて、上場企業の経営者の著書を読む機会もなかったです。

「ただ楽しく生きたいから、好きなこと、やりたいことをやる」

それを実現するために、会社をつくるしかないと思ったんです。

会社をつくる段階では、挫折することが意外に少なかった。

ー起業を決意していざ行動に移す際、どのような挫折がありましたか?

事業計画書の作成やビジネスモデルの構想は後に置いて、「フリーランスとしての活動を早く組織化して会社をつくりたい!」という気持ちが強かったので、会社をつくる段階で挫折したことは少なかったですね。

実際に、事業計画書に着手し始めたのは融資を受けてからです。ブロックチェーン系に関する事業計画書を作成したことはありましたが、その内容通りにまわした経験はあまりなかったです。PRの部分はすぐ書けても、会計に関する知識はなかったので、キャッシュフローに関する細かい事項をまとめるのは少し苦労しました。

会社の住所登録で困った時には、GMOなどで提供しているバーチャルオフィスを活用しました。あとは電子印鑑サービスですね。電子印鑑や契約書をワンストップで作れますし、決算に関しては、クラウド会計サービスにクレジットや銀行情報を登録をしておけば、決算や会計情報もある程度分類してくれます。

資金調達の壁を乗り越えた手段

ーどのような手段で資金調達の壁を乗り越えましたか?

SasaTechの資金調達の内訳は100%融資です。ですから、VCや投資家の方から資金を頂くことなく借入という形でスタートしました。

VirtualBaseの方は、個人投資家の方たちから資金を頂いていて、それで事業を回している形です。投資家の方は、事業内容に面白みを感じて将来性を買ってくださったので、スムーズに出資していただけました。

VCの方からの資金調達に関しては、会話よりも資料の内容を重要視されていたので、事業計画書を何度も作り直したことが大変でしたね。

起業の手助けをしたのは、Twitterのフォロワーだった!?

ー起業するにあたって専門家や支援企業のサポートは受けましたか?

実は、起業の専門家や支援企業から業務的な形でサポートを受けたことはないんです。

起業で困ったことがあった時は、Twitterを活用していましたね。自身のTwitterアカウントはある程度のフォロワー数を持っていたので、色んな会社の関係者の方と繋がりがありました。その方たちにTwitterのDMで「これはどうやって解決すればいいですか?」と質問をして助けてもらいました。弊社の税理士もTwitterの繋がりですし、採用もTwitter経由がほとんどです。

起業したばかりの頃は、Twitterが本当に武器になるなと感じました。Facebookの場合、基本的に一度会ったことのある人同士で繋がるものという印象があるのですが、Twitterの場合は一度も会ったことのない人たちとコミュニティをつくれます。

Twitterって変わった人がすごく多いのですが、実際に会ってみるとみると凄い企業の役員の人だったり意外な仕事をしている人だったり、衝撃を受けることがたくさんあるんです。

佐々木のテクノロジー会社、合同会社SasaTechの誕生秘話。

ー合同会社という企業形態を選んだ理由はありますか?

合同会社を選んだのは、特別な理由があったわけではなくて、設立費用が安かったからです。

会社名は、佐々木のテクノロジー会社ということで「合同会社SasaTech」にしました。もともと自分がシステム開発を請け負うための会社として設立しましたから、自分の概念からすると、上場をしたらそれはもうSasaTechではないですし、資金調達をするのも違うと思ったんです。ですから、会社を持ち続けるなら合同会社という形がベストだと考えました。

合同会社という形態を選んだもう一つの理由は、登記におけるさまざまな手続きのスピード感ですね。とにかく早く会社をつくりたかったので、比較的簡単につくれる合同会社の方を選びました。

SasaTechの事業の強み

ーSasaTechはどのような事業を強みにしていますか?

SasaTechの事業は、Webサイト制作とWebアプリケーション開発をメインとしています。私がもともとマーケティング出身ということもあり、マーケティング領域も多少かじっています。

弊社のWebアプリケーション開発の軸としているのが、Jamstackという概念です。WebサイトをWordPressで構築する際、PHPと言うスクリプト言語を使って、フロントエンドとバックエンドが一体化した状態で作ります。Jamstackでは、フロントはフロント、バックはバックで開発します。また、BaaSを活用して開発することで、開発工数を削減することも可能です。フロントエンドとバックエンドの通信をAPIで行なうため、スマートフォンやPCでも同じものを利用することもできます。

Jamstackには、SSG(Static Site Generation)と呼ばれる技術もあります。本来WordPressのメディアでは、ユーザーがブラウザにアクセスしたタイミングで、バックエンドからデータベースを叩き、コンテンツを取得し、Webサイト上に表示をするSSR(Server Side Rendering )いう形式が取られています。

SSGを使用した場合、コンテンツの管理者がコンテンツを変更したタイミングで、全てのコンテンツをHTMLとCSSに書き出します。この技術によって、バックエンドのサーバー側とユーザー側に何のアクションもなく、純粋にHTMLとCSSのコンテンツとして表示できるようになるので、単一の生涯ポイントが無くなります。つまり、証券会社や金融会社、大企業などが提供するホームページにJamstackを採用することで、重大な障害リスクを抑制できるんです。 弊社の今後の事業でも、Jamstackの技術をベースにしたアプリケーション開発、Webサイト制作を絡めていこうと思っています。

経営者にとって大切なのは、即レスとフットワーク。

ー経営者の立場として大切にしているマインドはありますか?

会社の経営者として大切にしているのは、即レスですね。仕事のタスクやコミュニケーションに関して、なるべく自分待ちにしないですぐにレスポンスすることを社員にも徹底させています。

あとは、とにかくフットワークを軽くすることです。「これからご飯に行こうよ!」と急に誘われた時は、会う理由がよく分からなくても、とりあえず足を運ぶことが大切だと思います。食事の場で会ってみると、その人から新規事業に関するお誘いがあったり、案件に繋がったり、新しい繋がりができたりすることもあります。

社員のマネジメントで大切にしていること

ー社員のマネジメントで大切にしていることはありますか?

創業したばかりで、まだまだ安定しておらず、高額な給料を支払えないので、自分のポケットマネーで食事を奢るなどして、社員と沢山コミュニケーションをとるようにしています。

Slackに飯チャンネルがあり、そこに「今からここでご飯食べない?」みたいなチャットを投げて、社員たちと食事をしています。サラリーマン時代の上司も同じようなことをしてくれて嬉しかったので、そういう良いところは真似したいと思っています。入ったばかりの社員と交流する機会にもなりますしね。

プロジェクトマネージャーではなく、プロダクトマネージャーの立場で動く。

ークライアントとのやりとりで気をつけていることはありますか?

Webアプリケーション開発に関してですが、こちらから積極的に提案することを心がけています。

例えば、クライアントが求めているアプリケーションや機能の要望に応えるだけではなくて、課題やニーズにより応えられる機能を提案します。ただの受託開発に留まらず、プロジェクト全体として関わっていくためにも、クライアントの事業の成長に応じて新しい提案をするスタンスを大事にしています。

「利益が出たら、はい終わり」という形にせず、競合優位性のある機能実装などをどんどん提案し、事業がより良くなるように考えています。なので、プロジェクトマネージャーという立ち位置よりは、プロダクトマネージャーという姿勢で意識的に動いています。このような姿勢で取り組んでいると、2件目の案件もお願いされることがありますし、クライアントが新しい取り組みを始める際に「とりあえず、SasaTechに投げておけば安心」となってくれるケースも多いです。

クライアントの期待に応えることで、大きな達成感を得られる。

ー起業して良かったと思えるのはどのような瞬間でしょうか?

起業してみて、自分は多分営業に向いているんだろうなと思うことがあります。それは、大きな案件を取れた時に「本当に頑張ったな」と心から思える瞬間があるからです。

あとは、開発したプロダクトに実際に触れていただき、「事業が上手く回り始めて良かった」とクライアントから声をいただいた時に大きな達成感が得られますね。そこから「じゃあ、次回もお願い」と2回目、3回目の案件に繋がった時に、クライアントが求めるクオリティをしっかり出せているんだなと嬉しく感じます。

とりあえず行動することで、自ずとアクションを起こせる!

ー経営者として、今後どのようなステージを目指していきたいと考えていますか?

SasaTechでの上場は考えていませんが、分社化して子会社にしようと考えています。子会社では上場を目指して回していきたいですね。ですが、自分はやはりジョブ型の人間ですし、ひとつの事業を死ぬまでやり続けるかと言ったらそうではないと思うんです。

SasaTechの社長として、なるべく多くのプロジェクトに関わりながら、地道に色んなサービスをつくったり営業したりしたいです。

とにかく、楽しく仕事ができればいいですね!

起業を目指している読者へのメッセージ

ー起業を目指している読者に対して、メッセージをお願いします。

学生で起業を目指している皆さんに伝えたいことは、「とりあえず行動をする」ということです。とにかく色んな人と話してほしいです。

あとは、インターンや就職も良い経験になると思います。私が起業した時も「サラリーマンを経験しておいて良かった」と思えましたから。組織に属することで、組織の稟議の動き方を知ることができるんです。まずは、インターンや就職で会社に入ってみて、その後にスタートアップや資金調達の方法を考える形でも良いと思います。 自分の周りにいる30代〜40代で大きな役職を持っている人は、「独立したいんだよね。でもやっぱりリスクが…」ということを3年くらい言い続けています。会社を辞めるって色々面倒ですけど、「辞めます!」という思い切った勢いやノリが必要だと思います。

とりあえず行動に移して、何とかしなければならない状況をつくれば後はやるしかないので、自ずとアクションを起こせるはずです。

プロフィール

佐々木 竜希(ささき りゅうき)プロフィール

2001年生まれの起業家。2020年にN高等学校を卒業後、TAOTAO株式会社に入社。同社で暗号資産取引のシステム開発に携わり、その経験を活かして2021年に合同会社SasaTechを設立。Webサイト制作やマーケティングなど、幅広い事業を展開している。
株式会社SasaTechの代表、株式会社VirtalBase代表取締役社長、iU大学 客員教員、KADOKAWAドワンゴ情報工学院 講師。

企業情報
会社名 株式会社SaSaTech
所在地 東京都渋谷区渋谷2-6-11
設立 2021年9月1日
事業内容 エンターテイメント領域における新規事業開発
ブロッグチェーン領域における新規事業開発
マーケティングコンサルティング事業
システムインテグレーション事業
飲食店コンサルティング事業
URL https://sasatech.co.jp
Xアカウント @Ryuki_Sasaki

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