【アムール株式会社】AI検索対策最適化(AIO/LLMO)で新時代を拓く!外注で失敗しない社会づくりへ
経営者だった祖父の影響で経営学を志し、立命館大学経営学部へ進学。その後、立命館大学大学院経営管理研究科ではMBA課程を修了し、新卒で「船井総合研究所」に入社。同社で数百社に及ぶ企業支援を経験し、企業が抱えるデジタル施策の分断という課題に真正面から向き合ってきました。
MBAホルダーとして、理論と実践の両輪を兼ね備える沖野さんは、2025年8月にAI検索最適化(AIO/LLMO)支援と中小〜大手企業への新規開拓に特化したデジタルマーケティング支援を行う「アムール株式会社」を設立。
現在、Chat GPTやGeminiなどのAI検索に最適化されたデジタルマーケティングを追求する沖野さんに、起業までの道のりと経営として大切にしているマインドなどをお伺いしました。
沖野耕基さんのご経歴
- 2022年3月:立命館大学大学院経営管理研究科(MBA課程)を修了。
- 2022年4月:中堅・中小企業を対象とした経営コンサルティング企業「株式会社船井総合研究所」に入社。BtoB企業に対し、DX、デジタルマーケティング、新規販路開拓を支援。
- 2025年8月:中小〜大手企業への新規開拓に特化したデジタルマーケティング支援企業「アムール株式会社」を設立し、代表取締役社長に就任。現在、中小〜大手企業への新規開拓に特化したデジタルマーケティング、AI検索最適化(AIO/LLMO)などを手がける。
AI時代に即したデジタルマーケティングで、中小企業を救う「アムール株式会社」

ー現在、経営されている会社名と主な事業内容を教えてください。
アムール株式会社という会社を経営しています。
事業内容としては、AI検索最適化(AIO/LLMO)支援とBtoB企業向けの中小〜大手企業への新規開拓に特化したデジタルマーケティング支援を主にこの2つを軸に展開しています。
「アムール」という社名は、フランス語で「愛」を意味します。船井総合研究所で働いていた頃、コンサルタントは人が商売だと感じていて、人がよければ支援もうまくいくことが多いと思っていました。そこに「人」という愛があることが、コンサルティングの成功の鍵になると感じ、アムールという社名を採用しました。
祖父の背中と恩師の言葉が導いた、経営の道
ー幼い頃に憧れていた職業や、会社経営に憧れを抱いたエピソードなどをお聞かせください。
幼少期は、祖父が建設業を営んでいたこともあり、経営者という存在が身近でした。それが、経営に興味を持った最初のきっかけだったと思います。
実際に会社経営をしようと考えるようになったのは、大学院で出会ったP&G出身のマーケターである恩師の存在が大きいです。本当にたくさんの影響を受けましたし、飲み会やゴルフにもご一緒させてもらうくらいお世話になりました。その先生からは、大学院に在学している頃から「起業した方がいいよ」とずっと言われていました。ただ、当時はなかなかアクションに踏み切れずにいたんです。
その後、その恩師が亡くなられてしまい、それをきっかけに「生きているうちに、やりたいことをやろう」と思うようになって、独立を決意しました。
ー大学を選んだ基準、当時学びたいと思っていた領域について教えてください。
祖父の影響で経営そのものに興味があったので、立命館大学の経営学部に進学しました。
当時、祖父の会社の経営があまりうまくいっておらず、売却を考えていました。そこで、長男である私に「すぐにでも継がせたい」という話が出ていたんです。「それなら早く経営を学んだほうがいいな」と思ったのが、経営学部を選んだ理由です。
ただ、大学の授業は、いわゆるアカデミックな教科書を読んで、正解のある答えを出すという内容が中心でした。もう少し実践的なことを学びたいと思うようになり、その後、立命館大学大学院の経営管理研究科でMBAを取得しました。
大学院では、ケーススタディを中心に、社会人の方や実務家の方とディスカッションをする機会が多く、より実務に紐づいた形で経営を学ばせていただいたという流れです。
その後、新卒で船井総合研究所に入社させていただきました。
中小企業支援の原点を胸に、船井総研でデジタルマーケティングの最前線へ

ー「船井総合研究所」に入社を決めた理由と、同社での担当業務・成長体験をお聞かせください。
これも、祖父の影響が大きいです。祖父の会社は、私が大学に在学している時に潰れてしまったのですが、それまで中小企業支援を事業としていました。そうした背景もあり、自分も中小企業を支援するような会社に行きたいと思い、船井総合研究所への入社を決めました。
担当業務としては、BtoB企業を中心としたデジタルマーケティングの領域です。Webを使った集客を軸にした支援を主に担当していました。入社当初は中小企業向けのコンサルティングが中心でしたが、途中からエンタープライズ向けのコンサルティング、特にデジタルマーケティング領域へとシフトしていきました。
後半は、大手エンタープライズ企業のデジタルマーケティングに携わる機会が多くなり、1年単位の契約というよりも、半年ごとにプロジェクトベースで進めるような仕事が中心でした。
300社以上の企業を支援して気づいた真実——アムールの誕生秘話
ー「アムール株式会社」立ち上げに至るまでの経緯を教えてください。
感情面でのきっかけとして一番大きかったのは、恩師が亡くなってしまったことです。
事業面でいうと、船井総合研究所で300社以上の企業様を見させていただくなかで、外注で失敗しているケースが非常に多いと感じていました。
典型的な失敗例としては、SNS運用・広告運用・Web制作などをそれぞれ別の会社に任せていて、全体の戦略や成果を一元的に管理する役割が社内に存在しないケースです。
他には、代理店側が提案しやすい商材や、自社でやり慣れた施策を優先したプランが組まれた結果、現場が業務過多となり、どう考えても回らない計画が突き進んでしまうケースもありました。
失敗の理由を自分なりに分析していった結果、大体5つのパターンに分けられることがわかりました。その5つのポイントを踏まえて、「中小企業が外注で失敗しないための支援」をしたいと思い、2025年8月に立ち上げたのが「アムール株式会社」です。
ービジネスモデルを構築するうえで、どのような戦略や競合差別化のアイデアがあったのでしょうか?
現在注力しているAI検索最適化(AIO/LLMO)支援を始めた理由は、市場の状況が変わり、「お金を払ってでもやりたい」と考える企業様が増えてきたと感じたからです。
会社員時代もAI検索最適化(AIO/LLMO)の事業開発をしていました。2024年10月〜11月頃にサービスを作ってリリースしたのですが、その当時は正直あまり売れず。少し興味は持ってもらえるものの、実際にお金を払う企業様はほとんどいませんでした。
ただ、昨年あたりから徐々に状況が変わり、AI検索最適化(AIO/LLMO)に対して「お金を払ってもいい」と考える企業様が増えてきたんです。その変化を見て、「それなら自分でやってみようかな」と思い、AIと最新テクノロジーを活用したデジタルマーケティングを当社のメイン事業としました。
競合差別化を図るアイデアについては、市場自体がまだ小さいこともあって、特に強く意識しなくても取り組めるフェーズだったと考えています。
時間との戦いで築いた、起業の土台と実践知

ー事業計画書や必要書類の作成などはスムーズに進みましたか?
事業計画書の作成も必要書類の準備もすべて自分でやりました。船井総合研究所に在籍していた頃、事業計画書の策定を担当していたこともあり、その点は比較的スムーズに進めることができたと思います。
事業計画書を作ること自体、実はそこまで難しいことではなくて、とにかく時間が必要だと感じました。残業をしながら、どうやって作業時間を捻出するかという点は大変でしたね。
会計まわりについては、クラウド会計ソフトの「freee」を利用しています。資金面については、現在助成金を申請中で、日本政策金融公庫から400万円を借りる予定です。
ー起業前に経営ノウハウや成功事例などを学ぶ機会はありましたか?
ベースとしては、大学院の教授から学んだ部分が大きいと思っています。先ほどお話ししたマーケターの恩師はもちろん、ゼミには野村総合研究所出身のコンサルタントの方もいました。
また、大学院ということもあって、学生だけでなく、全体の8割ほどが社会人という環境でした。しっかりした役職に就かれている方も多く、そういった方々と一緒に学べたことは大きかったと思います。そうした経験が、起業にも活かせていると感じています。
アムールが描く「外注で失敗しない社会」と「挑戦が報われる世界」
ーアムール株式会社が掲げるビジョンとミッションをお聞かせください。
当社では「外注で失敗させない支援をする」という信念を掲げています。
会社員時代に、外注で失敗してしまう企業様があまりにも多いと感じてきたので、そうした社会課題の解決に注力しています。
今後の事業展開については、単に「外注で失敗する企業を減らす」というだけでなく、「挑戦する人を後押しするようなサービス」を展開していきたいです。そのモデルはコンサルティングに限らず、SaaSやコーチングなどでもいいと思っています。
個人でも、チームでも、企業でも、何かに挑戦しようとする人を後押しできる存在になりたいです。
AI検索時代に最適化された、新たなデジタルマーケティング手法

—御社が手がける「AI検索最適化(AIO/LLMO)」は、どのような特徴や強みがあるサービスなのでしょうか?
AI検索最適化(AIO/LLMO)の主な内容としては、「ChatGPTやGeminiといった生成AIに引用されやすい構造を設計する」という点になります。
これによって、検索流入の増加やブランド認知の向上、営業効率の改善につながるケースがあります。また、「自分たちが届けたい情報を、届けたい相手にしっかり届けられる点」も強みだと思っています。
アプローチする業界については、正直なところ、どの企業様でも取り組むべき領域だと考えています。特に最近多いのが、SEO関連の課題です。AI検索の影響でSEO流入が下がったという声や、AI検索内で情報収集から意思決定まで完結してしまい、広告のCPAが上がっているという相談が増えています。
そういった従来のデジタルマーケティングで限界がきている企業様を、AIと最新テクノロジーを活用した新たな手法でサポートしているところです。
—サービスの認知拡大において、特に力を入れたアプローチとは何でしょうか?
独立したばかりということもあって、現在は紹介メインで認知を広めている段階です。SNSの運用に関しては外部に依頼していますが、いずれはYouTubeや広告などのチャネルを統合した形で展開していきたいと考えています。
—今後、新たに展開しようと考えているビジネスがあれば簡単にお聞かせください。
今後考えているビジネスは、大きく2つあります。
1つ目は、AI検索対策に特化したツールです。すでに日本でも中〜大規模向けのプロダクトは出てきている印象がありますが、余力があればそういった領域にも着手したいです。
2つ目は、AIに関する研究会の立ち上げです。 AI検索なのか、AI時代のデジタルマーケティングなのか、まだ明確には決めていませんが、「AI×何か」というテーマで、時代に適応していくための研究会を作りたいと思っています。
顧客と乾杯し、仲間と乾杯する——アムールが育む信頼の文化
—組織と社員の成長を促すために心がけていることはありますか?
会社として大事にしたいのは、「顧客と乾杯、仲間と乾杯、そんな仕事をする」という考え方です。
お客様に対してしっかり成果を出すことで、お客様と乾杯できるような関係になる。また、仲間をリスペクトしながら高め合うことで、仲間とも乾杯できる関係になる。そんな関係性を大切にしていきたいです。
コンサルティング領域のサービスを提供する企業としては、やはり「信頼」と「品質」がセンターピンになると考えています。その前提があってこそ、お客様とも、仲間とも、長く続く関係が築けると思っています。
まだ企業文化として確立できている段階ではありませんが、今後はこうした考え方を少しずつ浸透させていきたいと考えています。
—アムール株式会社とご自身の将来ビジョンをお聞かせください。
会社経営は人生の一部だと考えています。挑戦する人を応援できるような人生でありたいですし、死ぬときに後悔しない生き方をしたいと思っています。
その過程の中で、自分の専門性を通じて社会に影響を与え、次の世代の挑戦を支えられる存在でありたい——そういう人生、そういう終わり方をしたいですね。
会社としては、むやみにスケールすることは考えていません。「顧客と乾杯、仲間と乾杯できる仕事をする」という文化を壊したくないですから。
優秀さだけを重視するのではなく、仲間をリスペクトすることを忘れず、お客様にしっかりコミットできるメンバーと一緒に「外注で失敗しないような支援ができる体制」をつくっていきたいです。
現時点では、上場を目指したり、何百億規模のコンサルティング会社や大規模なコンサルティングファームをつくりたいという思いはありません。
大切な企業文化を守りながら、いつか無理のない範囲でスケールできるところまでスケールさせたいと考えています。
「志高頭低」——高い志と謙虚さを胸に、自らの道を切り拓く

—経営者として大切にしているマインドを教えてください。
経営者になる前からずっと大切にしている言葉が「志高頭低」です。
これはP&G出身の恩師に教えていただいた言葉で、高い目標や志を持ちながらも、常に謙虚な姿勢で行動することの大切さを表しています。
今は自分が目指したい社会に向かって、自分の意思で動けているという感覚があります。そのプロセスの中で、仕事に対するやりがいや、自分が今を生きているという実感を持てていることは、経営者になってよかったなと感じる点ですね。
—経営者を目指すうえで大切な要素とは何でしょうか?
まだ経営者としては未熟で、起業してからも半年も経っていないので、はっきりとしたことを言える段階ではありません。
ただ、起業してみて感じているのは、「どういった社会を見せたいのか」「どんな世界観を描きたいのか」「どんな固定概念を壊したいのか」といったことを改めて考えるようになったという点です。
起業を決めた目的を整理したり、明確にしたりするなかで、そこに正義があるかどうかは必ずしも重要ではないと思っています。
「誰かに言われたからそうする」ということではなく、自分の心の底から「こんな社会にしたい」と思えるかどうか——その気持ちが一番大事なのかなと感じています。
挑戦するその一歩に、すでに価値がある
—起業を目指している読者に向けてメッセージをお願いします。
起業は大きな挑戦ですが、その一歩を踏み出していること自体に価値があると思っています。
挑戦している人を見ると自然と応援したくなりますし、今まさにそんな人たちが幸せになれる社会をつくっていきたいと考えています。
お互いの立場やフェーズは違っても、同じ挑戦する側として、一緒に頑張っていけたら嬉しいです。
起業や独立に興味を持ったら、まずは「起業の窓口」に登録してみよう!

起業には個人事業主としての開業と会社設立の2種類があり、事業形態に合わせて選ぶことが大切です。また、起業のアイデアをまとめたり、事業計画書を作成したりといった起業の流れを把握し、十分な準備を整えるようにしてください。
一度起業すると、資金や従業員の管理、納税など多くの責任を負わなければなりません。過去の成功事例も参考にしながら、自分なりのビジネスを展開できるよう起業アイデアを練ってみましょう。
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